岩手医科大学合格者インタビュー

2016年岩手医科大学他合格 高田 良さん合格体験談

パンフレットめくったらまず「レクサスは監獄です!」って書いてあった。絶対ここにしよう!と思いました。

岩手医科大学他合格

―2015・16年の2年間レクサスで勉強して医学部合格。その前の1年も浪人していたのですよね。どんな高校生でしたか?

勉強はしていませんでしたね。ただ遊んでいました。学校の裏が山だったので、野山を駆け回って遊んでいました。

―現役生の時はどんな大学を受けたのですか?

受けるだけ、でしたけど受けました。現役の時は、医学部志望ではあったので医学部以外は考えてなかったです。親が医者でしたし。でも両親とは1浪目で宅浪終わった時に、「この成績なら医学部目指さない方がお前のためだ」と言われました(笑)。レクサス1年目のときも「教育学部にも願書出しておこう」…とか(笑)。

―高校は進学校でしたよね?医学部進学者は多かったのでしょうか?

群馬の高崎高校です。医学部行く人は多かったですね。みんな勉強すごくできる人たちばかり。でも僕は高校の時、ひたすら勉強から逃げていました。

―お父さんはお医者様なんですよね。やはり医師になろうと思ったのはお父さんの影響ですか?

そう…ですね。でも中学生のころまでは医者には絶対なりたくないと思っていました。でも高崎高校に進学した後、周りの友達と進路について話しているうちに、自分が進路について全然考えてなかったことに気づいたんです。高校3年の夏ごろですね。それで改めて進路について考えたら、このまま卒業してもまともな職業に就けるとも思わなかったですし、どこの大学に行ったとしてもサラリーマンになるしかないよなって考えて、医者になるしかないな、と思いました。周りの友達も医学部志望が多かったですしね。

―本格的に医学部受験を目指すための勉強を始めたのはいつごろですか?

高校卒業して宅浪を決めた春からですね。意識だけは(笑)。

―浪人1年目は何をしていたのですか?

まず浪人するんだったら大手予備校に行こうと思っていたんですが、父親には「大手に行くほどの学力は持ってないだろう」と言われました。「大手予備校に行って高校時代よりももっと厳しい勉強をするのに、高校時代の勉強をドロップアウトしたお前には他にもっとすることがあるだろう。まず予備校に行くための勉強をしなさい」と言われ、宅浪しました。

―お父さんさすがですね。宅浪していて勉強の進み具合はどうでしたか?

家で勉強していて時間はたっぷりあったはずなのに、勉強が進まなかったです(笑)。本格的に勉強を始めたつもりになって、一応模試では自分なりに手応えを感じていたんですけど、それも偏差値43が48になった!とか、この問題は見たことがある、解けた!とかいう程度。その程度の勉強だったから、秋ごろには「これは明らかに医学部入試には足りない…。どう考えても赤本の問題が解けない…。」と思いました。実際、参考書の内容を読み切れない。問題集をやってみても解けない。それまでの勉強でどうにか英語と物理だけは自分なりにやり方を見つけたけれど、数学だけは高校の頃から苦手だったので厳しかった。これでは来年大手の予備校に通ったとしても2浪目どころか3浪での合格すら怪しいと思い始めて「このままじゃ無理だ、死ぬ気で勉強できる環境を探さなきゃ」と思いました。

―そこで基本に立ち戻って教科書をもう一度やろうとは考えなかったのですか?

教科書よりも簡単っていう参考書をいっぱい買ってやってみたんですが、それでもわからない…。

―宅浪した浪人1年目。その時の受験大学は?

自分でもダメだと思っていたから少ないですね。3大学です。岩手医科大学、金沢医科大学とか…。試験会場ではできるだけ答案用紙は埋めようとしたんですけど、何も書けることがないなーって試験会場の天井を見つめていました。

―レクサスを知ったのは何がきっかけですか?

1浪目の受験の帰りに配っていた合格読本をもらったのが最初でした。その合格読本を読んでみたら、こんなに医学部受験情報がつまった本があるんだ、しかも1,400円もするのにタダでもらっちゃった!と驚きました。だいたい私立医学部専門予備校の存在すらよく知らなかったんですよ。受験会場でいろんな予備校がチラシとか配っていますよね。ありゃなんだ?って最初は思いましたもん。そこで合格読本もらっていたこともあって一番最初に資料請求したのがレクサスだったんです。でもメチャクチャ厳しいって書いてある…。だってパンフレットめくったらまず「レクサスは監獄です!」って書いてるし(笑)。絶対ここにしよう!と思いました。

―レクサスに決めたのはお父さんと相談して?

相談…というよりは、いままでのやり方ではうまくいかなかったわけだし、いまから大手に行っても正直1年では間に合うかどうかも怪しいから、レクサスで1年で決めたいと伝えました。そしたら、「本人が行きたいと言っているんだから応援するよ」と言ってくれました。結局2年かかりましたけど(笑)。

―レクサスに来て基礎学力テストを受けましたが、この成績はお世辞にも…。

ひどいですよね。200点満点の英語の基礎学力テストで30点(笑)。その時沼山先生に基礎学力テストの講評もしてもらったんですけど、基礎学力テストの結果を見ながら「今まで何やってきたの?」って言われたのが印象的です(笑)。英語はcatch-caught-caught のcaught ってどういう綴りだったっけ…とか(笑)。自分では勉強していたつもりでもこの程度だったんだなあって…。1年目の時も夏あたりまでは1日8時間くらい勉強していたんですけど…。でも高崎高校出身ですって言ったら話が弾んじゃって1時間以上話し込んじゃって。こんなに面倒見のいい先生がいるんだと思いました。それで、プレ学習は毎日来ていました。そういえばプレ学習ではプレ課題の確認テストがありましたよね。その時に、実際の授業が始まった後の小テストはこの確認テストのようなものだよと聞いて、これはいいシステムだなと思いました。

―宅浪時に自分で勉強していた時の学習方法とレクサスのプレ学習とどんな違いを感じましたか?

宅浪していた時はいろいろと参考書や問題集を買って、入試長文とかもやっていたんですけど、レクサスのプレ学習で渡された課題は中学生用のテキスト(笑)。そのテキストを見て、自分はここから始めなきゃいけないんだ、ここからやるしかないんだと認識しましたね。でもそのときはレクサスの課題をやっていれば合格できるはずだって信じて、4月の授業開始までにこの課題を終わらせよう、2周やれって言われたから2周やってやろうって決めて朝から夜までやっていました。1年目の宅浪時の自分なりの勉強方法がまるでダメだったということが経験としてわかっていたから、すんなりと受け入れることができました。ちゃんと失敗から学んでいるでしょ(笑)。でも僕みたいに中学生レベルから始めなきゃいけない受験生っていっぱいいると思いますよ。

―レクサスでは基本的なことをやり直すコースからのスタートでしたけど、どうでしたか?

一番最初に、医学部受験ではこんなことを勉強しなきゃいけないんだと思い知りました。基本的なクラスでしたけど、正直かなり難しくて。丸暗記だけじゃないんだなぁと。今までの自分の勉強方法は全く役に立ちませんでしたね。長文のテキストの予習とか、なんとなくはわかるけど…、と言う感じ。でも英語の長文もやればやっただけ読めるようになりました。数学はどうだったかなぁ…。結構きつかった。

―物理はどうでしたか?

物理は宅浪時代に唯一順調に学習できていた科目でしたから、特に問題はなかったです。

―前期終了時のクラス替えテストを経て、ずいぶんクラスが上がっていますね。この前期の間の成績の伸びをご自分では実感できていましたか?

伸びているっていう実感ありました。まず、英語の長文の見え方が違う、読める。数学も何をやればいいのかがわかる。化学は「お、これ全部知ってる」って感じ。物理も手にクセ付くまで解かされたおかげで、ガリガリやれました。

―宅浪時代も毎日8時間くらい勉強していましたよね。レクサスのやり方と何が違ったのだと思いますか?

宅浪の時も時間かけてやってましたよ。でも、確かに時間はかけてやっていましたけど、効率の良さというのかな…。自分一人でやっていた時は授業の代わりに参考書を読んで、アウトプットとして問題集を解いて…、という作業に結構時間がかかってしまっていたんです。でもレクサスでは1時間授業を受けて、その授業の内容を理解できていたならこれだけはできるはずだっていう課題が適切に出されていたので、とても効率的に、速くこなすことができました。

―質問には行っていましたか?

前期はわからないところがあったらとりあえず質問に行っていました。後期になったら質問に行く回数は減ったかもしれないですね。自分でよく考えてから質問に行くようになったかな。

―毎週月曜日の小テストのシステムはどうでしたか?

もし小テストがなかったら今、医学部に合格できていないですね。英文の構造は見当がついたかもしれないけど、英単語はわからない、熟語もわからないって感じだっただろうと思います。毎週毎週小テストがあったおかげで、暗記系を定着させることができました。でも小テストのために日曜日は忙しかったですね。日曜日までは夜間課題を2周こなすことに追われまくって、日曜日に小テストのために3周目に取り掛かるという感じでした。そのせいで睡眠時間が短くなることがよくありましたけど、僕は授業も夜間指導も寝たことないですよ!

―後期の成績を見て驚くのは英語ですね。センター模試、全統記述模試で偏差値60超えています。このときは偏差値60を超えたという実感はありましたか?

現役や宅浪の時みたいに、記述問題に何も書けなかったということがなくなり、合っているかどうかは自信ないけど、自分なりに答えが書けるようになりました。医学部受験2年目にして、やっと受験生らしくなったかな、という感じでしたね。

―ただ、この時期は数学が思ったほど結果が出ていないですね。何が原因だったと思っていますか?

前期の時の繰り返しが足りなかった、と思っています。もう1周やっておけば違ったかな、と思います。

―レクサスでの1年目、河合塾の全統模試の結果を見ると…数学さえなんとかすれば合格が見えてくる、というところまで来ていたように思えますが、実際にレクサス1年目の医学部受験に挑んだ時の感想は?

英語はよくできたとか、物理はかなりいいだろうとか思ったことはあるんですけど、英語ができたと思った時に限って物理ができなかったとか、逆に化学ができたと思っても英語がダメだったりとか、実力全部を発揮できたと思った試験はなかったです。

―医学部受験は全教科そろってできなきゃダメだということですね。この模試の点数からすれば1次合格を取ってきてもおどろくようなことではないのですけど、高田君のレクサス1年目の成績は全教科そろってなかった、穴があったということですね。その時の1次合格は?

ひとつもなかったです。

―そして3浪目。レクサスでの勉強を決めた理由は?

このときはちょっとだけ他の予備校も考えましたけど、レクサスでもう1年やれば成績が落ちることはない、伸びないはずがない、伸びるだけだと思っていました。吸収し損ねた部分を完璧にしたいと思ってまたレクサスにお世話になることを決めました。宅浪の時とは違って手応えがありましたから、医学部受験をあきらめようとは思わなかったです。成績が上がった実感もありましたし、親からも「教育学部じゃなくて本気で医学部狙っていけ」、「国立も狙え」と言われて(笑)。でも医学部を狙えるところまで来たんだな、というのは自分でも感じました。今年は失敗に終わったけど次の1年で決めるしかない、合格してやる!と。

―レクサス1年目が終わった時にようやく医学部で勝負できるようになったとお父さんも思われていたんですね。レクサスでの2年目、お父さんは何かおっしゃっていましたか?

1年目は「受かると思っていないよ」とは言われてました(笑)。2年目は「受かるんじゃないのか」と言うことが変わりましたね。

―レクサス2年目はFコースからAコースに上がりましたが、レクサス1年目との違いで感じたことは?

理科の負担が楽になったなぁと感じました。理科に関しては去年の内容を覚えているくらい、この問題がこういう問題に変化するとか結構深いところまで理解できていました。その分、英語と数学に力を入れようと考えていました。数学は授業でやったテキストを解き直す、完全にできるようになるまで繰り返す。

―繰り返し解くこと、それが一番大事です。特別な方法があるわけじゃないんですよね。レクサス2年目の前期、理科は余裕をもって学習することができていたから、弱い英語・数学を中心にやっていたということですね。結果、成績は緩やかに伸びていましたね。

前期が終わった頃、数学の実力は伸びたかな、という実感はありました。去年と比べて、得点という形ではあんまり伸びたようには見えなかったですが、感覚としては問題を見ても焦るということはなくなり、問題を解くためにはなにをすればいいのかということはわかっていました。あとは最後までたどり着く計算力がない、という課題がありましたけど(笑)。そのためにひとつでも間違えたら全部解き直すっていう数学課題に取り組みました。あれは大変でしたよ。

―後期に入って英語、理科の小テストは安定して得点できています。でも数学は時々70点とか取っていましたね。数学についてはまだ後期になっても不安定だったようです。後期に入って気を付けたことは?

ミスをなくすことですね。英語と理科は武器にできる自信はありましたけど、数学は自分の弱点だっていうことは認識していて…。苦手な数学を克服するっていう努力はもちろんしますけど、数学ができたときに英語と理科を失敗しないように、安定して得点源にできるようにミスをしない努力をしました。レクサス1年目は数学がうまくいったときに限って英語と理科がダメだったっていうことがありましたから。

―11月から12月、そして受験直前期へと移るわけですが、この時期に過去問はやりましたか?

受験する大学は過去問やりました。過去4年分くらいやったかな。でも沼山先生に、過去問をやる目的は、その大学の試験時間、どれくらいの問題量があるのか、それを見て自分なりのペース配分ができるか確認するためにやるんだって教えてもらいました。だから赤本やったあとに何割できたからこの年は合格できたな、この年はダメだったなって一喜一憂するのはやめました。でも「この年受験していたらなぁ」と考えることはありましたけど(笑)。

―そういう意味でも2年目は余裕が出たのでしょうね。さて、試験本番ではどうでしたか?

一番最初の愛知医科大学の試験後、やっぱり数学ができないなぁ、まずいなぁと思いました。でも次の岩手医科大学も数学はできなかったんですけど、他のみんなも、数学が得意だって言ってた友達も同じように数学できなかったって言っていたので、これはイケるかも?と思いました。岩手は1次合格もらえたので、去年よりは間違いなく成長しているんだと感じましたね。他の大学の試験でも去年より確実に手応えがありましたし、これなら今年がもしダメでも来年また目指そうと…。

―ダメだったらって…、またもう1 年やろうと思ったのですか?

そりゃ思いましたよ!ここまで来たんですもの。でも岩手では2 次試験も行けたし、やれるぞ!と思いました。去年よりも確実に手応えがありましたね。でも最終的に岩手医科大学と藤田保健衛生大学に合格できてよかったです。

―合格の報告をしたとき、お父さんはどんな様子でしたか?

「合格できると思っていたよ」って言ってくれました。お母さんはもう1年かと思っていたようですけど(笑)。でもお父さんも、「合格書類が送られてくるまでは安心できない。なにかの間違いなんじゃないか?」と思っていたようですけどね(笑)。でも2人とも喜んでくれました。

―現役、1浪、2浪、3浪と医学部受験に挑戦してきて、それぞれの年の手応えはどうでしたか?

現役と1浪の時は手応えゼロ!2浪目で6割。3浪目で8割、って感じですね。合格できたのはレクサスのおかげです!

―ありがとうございます。でも合格できたのは君が頑張ったからですよ!
実家が群馬でちょっと遠いんですけど、ご実家からのサポートのようなものはなにかありましたか?

時々ご飯を送ってもらいましたね。冷凍しておいてレンジでチンして食べる。助かりました。

―高田君は現役、宅浪で失敗した経験があります。同じように宅浪で自分流の勉強で頑張っている医学部受験生になにかアドバイスできることはありますか?

宅浪の時は予備校も遠くて通っていなかったし、家庭教師が付いていたわけでもない状態で勉強していましたけど、私立医学部を目指すのであれば、だれにも頼らず一人で勉強するのは厳しいと思います。とにかく、全教科の全範囲を基礎からやらなきゃいけない。一人でやるのは大変。一人でやるのなら相当の覚悟が必要ですね。あと、かつての自分に言い聞かせたいことならありますよ。それこそ3年前4年前の自分には「覚悟を決めろ!」と言ってやりますね。「逃げるな」と。レクサスは自分が逃げさえしなければ、自分でプランを考える必要もなくやるべきことを与えられてそれを頑張るだけでいいっていう環境ですから、そういうただひたすら頑張るだけでいいっていう環境に身を置いて、あとは頑張る覚悟、やり続ける覚悟が必要なんだ、と言いたいですね。