帝京大学 医学部
一般選抜
入試問題の傾向と対策
医学部予備校 レクサス教育センターが分析した入試傾向と対策を公開します。是非お役立てください。
数学
帝京大学 一般選抜 出題傾向 数学
傾向と対策の概要
帝京大学医学部の数学入試は、試験形式の安定性が高い一方で、出題される問題の計算量や複雑性が高いという特徴があります。特に、微分積分、数列、確率といった主要分野が網羅的に出題され、正確な計算力と迅速な処理能力が強く求められます。
近年(2024年、2025年)では、従来の空所補充形式に加え、グラフの図示や領域の記述を求める問題が導入されており、解答に至る過程や論理的な根拠の明確化も重要になっています。
試験形式の安定性と構成
入試形式は、資料が確認できる2018年度から2025年度まで一貫して「2科目120分」の構成を維持しており、この点において高い安定性が見られます。
- 構成:数学①と数学②の2部構成で、大問はそれぞれ4問程度です。
- 解答形式:主に空所補充形式(マークシート)が採用されており、有理数となる解答は整数または既約分数の形で解答することが求められています。
- 出題量:120分で多くの計算を要する問題を解く必要があり、高い計算速度と正確性が必須です。
試験形式の大きな変化
2018年度から2023年度にかけて、基本的な空所補充形式が主流でしたが、2024年度以降に以下の大きな変化が見られます。
- 記述問題の導入:2024年度および2025年度の入試では、領域の図示やグラフの描画を解答用紙に直接記述させる問題が明確に登場しました。これは単なる計算結果だけでなく、図形の境界線や領域の定義を正確に示す能力を評価する傾向への変化を示唆しています。
- マークシート指示の詳細化:2024年度以降、分数や根号を含む解答、小数点の丸め方(四捨五入)に関する具体的な注意書きが詳細に記載されるようになりました。
出題分野や出題テーマの傾向
出題分野は広範囲に及びますが、特に以下の分野が頻出しています。
| 分野 | 傾向と特徴 | 関連する年度の例 |
|---|---|---|
| 微分積分 | 3次関数や絶対値を含む関数のグラフと接線、曲線や直線で囲まれた部分の面積計算が非常に頻繁です。定積分で定義された関数や、極値・最大値/最小値を求める問題も定番です。 | 2018, 2020, 2022, 2023, 2024, 2025 |
| 数列・漸化式 | 隣接3項間漸化式や、和$S_n$と$a_n$の関係、または対数や階乗を含む複雑な漸化式が出題されます。数列の和の性質に関する問題(周期性など)も出されています。 | 2018, 2019, 2020, 2021, 2024, 2025 |
| 確率・場合の数 | さいころの問題が中心で、3個以上のさいころの目に関する積や和、最大値と最小値の差、平均値が整数になる条件など、複雑な条件を満たす確率が問われます。 | 2018, 2020, 2022, 2023, 2025 |
| 指数・対数関数 | 真数条件・底の条件の適用が厳密に問われ、対数方程式や不等式、あるいは最大値・最小値問題の一部として頻出します。 | 2018, 2019, 2021, 2022, 2023, 2024, 2025 |
| ベクトル・空間図形 | 空間ベクトルによる垂線の足の座標決定や、平面上のベクトルの内積の最大・最小、終点の存在領域を求める問題が定期的に出題されます。 | 2018, 2019, 2020, 2021, 2023, 2025 |
| 三角関数 | 合成を用いた最大値・最小値問題や、三角方程式・不等式が出題されます。また、図形問題(正弦定理、余弦定理など)の一部としても重要です。 | 2018, 2020, 2021, 2023, 2025 |
特徴的な傾向
- 高度な計算処理と巧みな置き換え:複雑な三角関数や指数関数の最大・最小問題では、与式を処理するために、$t=\sin\theta+\cos\theta$ や $t=3^x+3^{-x}$ のような巧妙な置き換えが必要となるケースが多く見られます。置き換え後の変域の確認(相加相乗平均の利用など)が必須です。
- 数論・整数の性質への着目:集合の要素の性質(2020年度の集合Aの問題)や、不定方程式の整数解の個数や最大値を求める問題が出題され、整数論的な思考が求められます。
- 幾何学的考察の要求:グラフや図形が関わる問題では、計算に頼るだけでなく、対称性や幾何的な性質を利用できると、効率的に解答できる場合があります。例えば、放物線とその接線で囲まれた面積の公式利用などです。
対策
帝京大学医学部の入試を突破するためには、以下の対策が有効です。
- 計算力の徹底強化と時間配分:120分という制限時間内に多くの空所を埋める必要があるため、解答の正確性はもとより、計算スピードの向上が最優先事項です。特に、積分計算、連立方程式、対数・指数の計算ミスをなくす練習が必要です。
- 頻出テーマの演習:微分積分の応用(面積、接線、極値)、特殊な漸化式、複雑な条件付き確率、厳密な真数条件を要する対数・指数問題など、頻出テーマについて、解答の方針をすぐに立てられるよう集中的に演習します。
- 置き換えと変域管理の習得:三角関数や対数・指数関数を含む最大値・最小値問題では、変数を置き換える際の新しい変数の変域を正確に求める訓練が重要です。
- 記述問題への対応:2024年度以降の傾向に合わせ、グラフの図示や領域表示を問う問題については、境界線の種類(含む/含まない)や、真数条件による領域の制限を明記し、図として正確に表現する練習が必要です。
- 過去問を用いた実戦演習:120分通しで過去問を解き、時間配分の感覚を養い、複雑な問題の処理能力を測定することが不可欠です。
入試傾向の把握は、効率的な学習計画を立てるための羅針盤のようなものです。安定した形式の中で求められる高度な計算力と、近年要求されるようになった記述力の両面をバランス良く鍛えることが成功の鍵となります。
英語
帝京大学 一般選抜 出題傾向 英語
傾向と対策の概要
帝京大学医学部の英語入試は、提供された2018年度から2025年度までの問題構成を見る限り、試験形式の安定性が極めて高いことが最大の特徴です。
出題内容は多岐にわたりますが、特に医療、公衆衛生、社会科学、生命科学といった医学部らしいアカデミックなテーマに深く特化しており、長文読解、語彙・文法、そして和文英訳を含む構文力のテストがバランスよく配置されています。
合格のためには、単に長文を読みこなす速さだけでなく、医学関連の専門的なテーマに対する理解力と、高度な文法・語彙知識に基づいた正確な解答力が不可欠です。
試験形式の安定性と構成
入試は概ね、英語①(60分)と英語②(60分)の2つの独立したセクションで構成されていることが示唆されます。
各年度、各セクションは概ね以下の4つの大問で構成され、この構造は2018年度から2025年度まで一貫して維持されています。
- 長文読解 (Reading Comprehension):最も配点の大きいセクションであり、医学や社会科学関連の長文が出題され、内容理解、空所補充、下線部訳、タイトル選択などの設問が問われます。
- 文法・語彙(空所補充/整序):文脈に合わせた適切な語句や熟語を選ぶ形式(Cloze Test)が頻出です。
- 内容合致または短文完成:短めの文章を読んで内容の真偽を判断するTrue/False形式や、文意に合う選択肢を選ぶ形式、あるいはパラフレーズ選択が出題されます。
- 和文英訳/英文整序:日本語の指示に基づき、与えられた語句を並べ替えて正しい英文を完成させる問題(整序英作文)が必ず出題されます。
試験形式の大きな変化
提供された資料が示す範囲(2018年度から2025年度)においては、試験形式に大きな変化は見られません。
出題される大問の数や種類、試験時間は極めて安定しており、傾向を把握した上で対策を練ることが可能です。
注意点:ただし、年度によって各大問の設問数が変動したり、長文の内容合致問題にTrue/False形式が採用されたり(2018年度、2019年度)、多岐にわたる文法・意味一致問題が出題されたりする(2018年度)など、細部のバリエーションはあります。
出題分野や出題テーマの傾向
出題される分野は、医学部入試として非常に明確な傾向を示しており、特に以下のテーマが繰り返し扱われています。
- 公衆衛生と疫学:がん発生率の地域差(2019年度)、麻疹の予防接種の重要性(2020年度)、睡眠不足と肥満の関連性(2022年度)、日本人の睡眠時間と健康(2025年度)。
- 最新の医療技術と倫理:VR(仮想現実)を利用した疼痛緩和(2020年度)、臓器提供の倫理(2018年度)、チャットボットによるメンタルヘルスケアと倫理(2025年度)。
- 心理学・精神医学:過誤記憶症候群(2020年度)、夢の解釈(2018年度)、ADHDの兆候(2021年度)、代理ミュンヒハウゼン症候群(2023年度)。
- 身体機能と健康概念:痛みの感覚に関する哲学的見解(デカルト)(2019年度)、体内浄化作用と恒常性(2021年度)、医学用語の起源(2025年度)、消化器系の個人差(2024年度)。
- 環境問題:深海の有害化学物質汚染(2020年度)。
全体として、科学的知識を前提としつつ、その社会的・倫理的な影響や歴史的背景を問う長文が多いのが特徴です。
特徴的な傾向
- 専門用語の理解が必須:長文読解や空所補充において、医学的・生物学的な専門用語(例:cornea、hepatitis C、obesity、pathogen、anonymity)やアカデミックな抽象語彙の知識が前提とされています。
- 文脈把握と論理展開の重視:長文の設問では、指示語(It, This) や接続詞・接続副詞(Nevertheless, However, In additionなど) の機能と文脈上の論理関係を正確に把握する能力が問われます。
- 整序英作文の難易度が高い:整序英作文(並べ替え)は毎年出題され、分詞構文、慣用表現(例:would rather... than、no better than、The + 比較級, the + 比較級)、倒置構文、仮定法 など、高度な文法知識と正確な構造理解が求められます。
対策
1. 医療・科学系テーマの背景知識習得
出題テーマの傾向が明確であるため、医療、公衆衛生、心理学、生命倫理に関する質の高い英文記事(例:The Wall Street Journal や専門誌からの抜粋)を継続的に読み込み、関連語彙や議論のパターンに慣れておくことが有効です。
2. アカデミックな語彙力・専門用語の強化
長文読解や空所補充で高得点を取るために、医学・生物学系の専門用語や、論理的な文章で頻出する抽象的なアカデミック語彙(例:disparity、eradicate、prevalence)を徹底的に習得する必要があります。
3. 難解な文法構造の克服(整序英作文対策)
整序英作文問題は、構文知識を総合的に試すため、過去問や問題集を通じて、仮定法、倒置、分詞構文、関係詞節が複雑に絡む構造 を迅速かつ正確に組み立てる訓練を積むべきです。
4. 論理的読解力の徹底
接続詞や指示語が何を指すのか、筆者の主張がどこでどのように転換しているのか(特に逆接の接続詞)を正確に追う練習が必要です。長文中の「内容と一致する/しない」を選ぶ問題では、本文の記述から一歩踏み込んだ推論(例:2023年度のMAMAの活動を巡る論点)が求められる場合もあります。
まとめとして、帝京大学医学部の英語は、形式は安定的ですが、出題テーマは高度であり、基礎的な語彙・文法知識の定着に加えて、専門的な文章の論理を追う精密な読解力が求められる、バランスの取れた試験であると言えます。これは、将来医療に携わる者として、学術的な情報を批判的に読み解く能力が問われているとも解釈できます。
この傾向を乗り切るためには、専門的な知識という「道具箱」と、複雑な英文を操る「設計図」(文法・構文)の両方を高い水準で備えることが、成功への王道です。
化学
帝京大学 一般選抜 出題傾向 化学
傾向と対策の概要
帝京大学医学部の化学は、2科目120分という時間枠内で出題される形式が、2018年度から一貫して維持されています。出題範囲は、理論、無機、有機、高分子・生体分子のすべての分野からバランスよく網羅されており、特に計算問題の比重が非常に高いことが最大の特徴です。
単なる知識の暗記に留まらず、応用力や論理的思考力を試す問題が多く、特に化学現象を医療や日常生活と関連付けたテーマが出題される傾向があります。
試験形式の安定性と構成
安定性
試験の基本形式は極めて安定しています。
- 科目構成: 化学は「化学①」と「化学②」の2部構成であり、他の科目と合わせて120分で行われます。
- 出題形式: 大問は通常、化学①、化学②それぞれ3〜4題で構成され、マークシート方式または記述形式(空欄補充や数値計算)が採用されています。
- 計算の精度: 多くの計算問題では、有効数字2桁または3桁での解答が求められており、精密な計算能力が必須です。
構成
出題内容は大別して以下の4分野が中心です。
- 理論化学: 酸化還元反応、平衡(気体溶解度、電離平衡)、熱化学、原子構造、結晶構造、反応速度論など。
- 無機化学: 系統分析、錯イオン、典型元素(特にケイ素やアルミニウム)、遷移元素の性質など。
- 有機化学: 構造決定、異性体(構造、幾何、鏡像)、芳香族化合物の反応(置換、ニトロ化など)、分離。
- 高分子・生体高分子: 合成樹脂(熱可塑性/熱硬化性)、リサイクル、機能性高分子(イオン交換樹脂、吸水性)、糖類、アミノ酸、核酸、ATPなど。
試験形式の大きな変化
2018年度から2025年度までの資料を確認する限り、試験の形式や時間配分に大きな構造的な変化は見られません。一貫して、広範囲な知識を基にした緻密な計算力と思考力を要求する、記述・マーク併用型の入試が継続されています。
特筆すべき点としては、特定の年(例:2019年度)で物理化学分野の深掘り(ネルンストの式やケテラーの三角形など)が見られたり、生体分子のトピックが非常に複雑化している(例:2020年度のRS表記法、2021年度のグリコーゲンの構造、2025年度のATP・解糖系)など、出題テーマの難易度の上昇や専門化が散見されますが、試験全体の枠組みは安定しています。
出題分野や出題テーマの傾向
理論化学の傾向
- 熱化学・反応速度論: 燃焼熱や結合エネルギーを用いた計算、および反応速度の次数決定や速度定数計算など、定量的な扱いが頻出です。
- 酸化還元・電気化学: COD測定の計算問題や、イオン化傾向とネルンストの式による起電力計算など、実験や応用を伴う問題が多いです。
- 結晶構造: 面心立方格子、体心立方格子、ダイヤモンド構造など、基本的な単位格子構造の理解と、原子半径や密度の計算(有効数字に注意)が毎年出題されています。
無機化学の傾向
- イオンの系統分析: 複数のイオンを含む水溶液からの沈殿生成や溶解、色の変化を通じてイオンを特定する問題(定性分析)が継続的に出題されています。
- 典型元素・遷移元素の性質: アルミニウムの製錬や不動態、ケイ素化合物(ガラス、セメント)、鉄の酸化物と酸化数、錯イオンの性質など、応用的な知識が問われます。
有機化学の傾向
- 構造決定・異性体: 分子式から構造を決定する問題や、構造異性体、幾何異性体、鏡像異性体の総数を問う問題が豊富です。
- 官能基の反応: アルコール、カルボン酸、フェノール、アルデヒド(特にヨードホルム反応、銀鏡反応)など、重要な官能基の性質と反応が幅広く問われます。
- 芳香族化合物の分離と合成: トルエン、フェノール、ニトロベンゼンなどの合成経路や、酸性・塩基性の違いを利用した分離操作(液液抽出)が頻出です。
高分子・生体分子の傾向
- 生体分子: 糖類(グリコシド結合、還元性、構造異性体)、アミノ酸(等電点、電気泳動)、核酸(ATP/ADP、エネルギー計算)が重要テーマです。
- 合成高分子: 熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の分類、ポリエチレンテレフタラートの重合度計算、イオン交換樹脂の原理と定量計算、生分解性高分子など、実用的な側面からの出題が多いです。
特徴的な傾向
高度な計算と実験の定量分析
- COD計算: 2018年度では、過マンガン酸カリウム滴定を用いたCOD(化学的酸素要求量)の定量計算が出題され、複雑な酸化還元滴定のステップを理解し、滴下量の差から最終値を導出する能力が求められました。
- 浸透圧/分子量計算: 高分子化合物の平均分子量を浸透圧から求める問題や、凝固点降下を利用した分子量測定など、物理化学的な測定原理と計算が頻出です。
物理化学の専門的な知識
2019年度では、イオン化傾向を昇華熱、イオン化エネルギー、水和熱から評価する問題や、化学結合のタイプを電気陰性度差と平均値に基づいて分類するケテラーの三角形に関する問題など、高校化学の枠を超えた深掘りが見られます。
有機化学の立体異性体の詳細な扱い
単なる鏡像異性体の有無だけでなく、R配置/S配置の決定や、フィッシャー投影式を用いたD体/L体の判別、さらにメソ体を含む立体異性体の総数計算など、立体化学の深い理解が必須です。
応用的な無機・理論の融合
2024年度の反応速度論の問題では、エタノールの酸化反応速度が触媒濃度に比例し、反応物濃度には依存しないという特殊な反応の定量解析が求められました。また、2021年度の空気亜鉛電池や、2025年度の過酸化水素の定量のように、実用的な電池や分析化学の知識をベースにした問題が散見されます。
対策
| テーマ | 対策のポイント | 根拠となる出題傾向 |
|---|---|---|
| 定量的な処理能力の強化 | 複雑な計算問題(滴定、熱化学、気体、溶液、結晶、高分子)を数多くこなし、有効数字や単位を厳密に扱う練習を徹底する。 | COD計算、平均分子量計算、溶解熱・中和熱計算、反応速度定数計算。 |
| 有機化学の立体構造理解 | 異性体の構造決定と反応経路を完璧にする。特に鏡像異性体の有無、R/S配置、D/L表記法といった立体化学の基本原理を視覚的に理解し、正確に判別できるようにする。 | C4H8異性体、R/S配置の出題。 |
| 生体分子と医歯薬学への応用 | 糖類、アミノ酸、核酸の構造と性質に加え、等電点、ATPのエネルギー代謝、酵素反応など、生化学に関連するテーマを深く学習する。 | グリコーゲンの構造、アミノ酸の電気泳動、ATP加水分解の熱力学。 |
| 融合・応用問題への対応 | 標準的な知識を土台としつつ、ネルンストの式やイオン交換樹脂の定量など、複数の分野の原理を組み合わせて解く応用問題の演習を重視する。 | ネルンストの式による起電力計算、イオン交換樹脂の吸着量計算。 |
| 無機化学の徹底理解 | 系統分析に必要な各イオンの沈殿条件、色、反応を完璧に覚えるとともに、アルミニウムやケイ素、遷移元素など、特定の元素の工業的製法や特異な性質について、知識を整理する。 | イオン系統分析、アルミニウムの製錬と不動態。 |
例え話:帝京大学の化学攻略
帝京大学医学部の化学試験は、単にレシピ(知識)を覚えるだけでなく、プロの料理人が分量(計算)をミリグラム単位で正確に量り、材料の特性(反応性や構造)を深く理解した上で、高度な調理器具(応用的な理論)を使いこなして、医療という複雑な顧客ニーズ(出題テーマの背景)に応える料理を作るようなものです。知識の幅と深さ、そして精密さが同時に要求されます。
物理
帝京大学 一般選抜 出題傾向 物理
【概要】 帝京大学医学部の物理試験は、試験形式の安定性と医学・人体への応用をテーマとした問題の出題が大きな特徴です。力学、電磁気学、原子物理学の3分野が特に頻出ですが、熱力学や波動の分野でも医療や人体のモデル化に関連する応用問題が出題されています。
正確な計算力と、複雑な状況を適切に物理モデルに落とし込む能力が求められます。
試験形式の安定性と構成
2018年度から2025年度まで、試験形式は極めて安定しています。
| 科目構成と時間 | 物理①と物理②の2部構成。 他の科目と合わせて2科目120分で実施されています。 |
|---|---|
| 出題形式 | 各パートが3~4題の大問で構成。 解答形式は主に空欄補充(数値記入、数式・記号選択、数式の導出記述)。 |
| 計算の要求 | 有効数字の指定があることが多く、単なる知識だけでなく、正確な計算処理能力が必須です。 |
試験形式の大きな変化
基本的な試験の枠組み(2部構成、時間、大問中心の構成)に大きな変化は見られません。しかし、近年(特に2023年度以降)は、物理的な概念や法則の導出過程自体を問う問題がより明確化している傾向があります。
近年の出題傾向の変化(例)
- 2023年度:抵抗率の導出問題(自由電子の運動モデルに基づき、電場、抵抗力、電流の関係式から最終的に抵抗率の式を導出)。
- 2024年度:組み合わせレンズの問題(屈折の法則と幾何学的関係からレンズの式の一般形を近似的に導出)。
このように、単なる結果の公式を暗記するだけでなく、物理法則の成立根拠を深く理解しているかを確認する狙いが見受けられます。
出題分野や出題テーマの傾向
出題は物理の全分野から幅広く行われますが、特に以下のテーマが目立ちます。
力学(Mechanics)
- 衝突と運動量保存:直線上および平面上の衝突、反発係数、運動エネルギーの損失など、基本から応用まで頻出です。
- 相対運動と慣性力:台車上の物体の運動、三角柱上の小物体の運動など、観測者と物体の運動が絡む問題が重要です。
- 単振動と応用:地球内部のトンネルを抜ける運動、ばねにつながれた2物体の運動、浮力による運動など、単振動の概念を応用した問題が度々出題されます。
- 剛体のつりあい:はしごのつりあい、人体のモデル化など、力のモーメントを含む静力学も出題されています。
電磁気学(Electromagnetism)
- 誘導現象:磁場中を回転する導線や平行移動する金属棒に生じる誘導起電力、ローレンツ力といったテーマは安定して出題されます。
- 回路とコンデンサ:スイッチの開閉に伴う電荷の移動と保存(過渡現象)、複雑な立体回路の合成抵抗計算など、計算負荷の高い問題が含まれます。
- 静電場と電位:点電荷配置による電場や電位の計算、電位がゼロとなる軌跡の導出が見られます。
原子物理学(Modern Physics)
- 放射線と半減期: 崩壊、 崩壊、質量欠損、半減期や壊変定数、有効半減期、そして放射線加重係数を用いた等価線量の計算など、医療応用に関連するテーマが重要です。
- X線と光電効果:X線発生装置における最短波長、特性X線のエネルギー準位からの波長計算、光電効果など、量子論の基礎知識が問われます。
- 粒子の波動性:電子線の干渉(ド・ブロイ波長)の知識も問われています。
熱力学(Thermodynamics)
- 理想気体の状態変化:熱サイクル(定積・定圧変化)の効率計算、連結された容器内の気体の変化が出題されます。
- 人体・熱機関モデル:ヒトのエネルギー収支、代謝率、熱効率を熱力学第一法則に結びつける問題や、ガソリンエンジンのオットーサイクルの出題が特徴的です。
波動(Waves)/光学(Optics)
- 医療応用:ドップラー効果による血流速測定、アッベの屈折計(タンパク質濃度測定)など、具体的な医療技術がテーマとなります。
- 眼のモデル化:正常眼、近視、遠視の矯正を等価レンズモデルで扱う問題や、角膜の焦点距離を求める問題が出題されています。
特徴的な傾向
医療・人体応用テーマの重視
脊柱にかかる力、眼のレンズ機能と矯正、代謝率と熱効率、X線診断、放射線被曝量、歩行の振り子運動モデルなど、医学部らしい具体的な応用が随所に見られます。物理学の知識を医学的な文脈で適用する力が試されています。
単位の横断的な理解
位置エネルギーや内部エネルギーの変化を、ジュール(J)だけでなく、キロカロリー(kcal)やキロワット時(kWh)など、日常や医療で使われる単位に変換させる問題が確認されています。
導出過程・複雑な数式による空欄補充
特に空欄補充問題において、数値解答だけでなく、計算過程の途中式や物理量を用いた複雑な数式を解答させるケースが多く、正確な立式能力が求められます。
対策
基礎概念の定着と計算力の徹底
問題の難易度自体は標準的なものが多いですが、設定が複雑で計算量が多いため、力学の運動方程式、エネルギー保存則、電磁気学の誘導起電力の公式など、基本法則を瞬時に正確に適用できる計算能力が必須です。
「なぜそうなるか」の理解(導出訓練)
単に公式を暗記するだけでなく、その公式がどのようにして導かれるのか(例:抵抗率の原理、レンズの式)を、文字式を用いて説明できるように準備しておく必要があります。空欄補充形式で導出のステップを飛ばさずに理解しているか問われます。
医学・人体関連テーマの重点対策
過去問を通じて、医療に関連するテーマ(光学、放射線、熱力学の人体モデル、流体力学)の設定に慣れておくことが非常に有効です。これらの問題は、一見すると見慣れない設定ですが、適用される物理法則は基礎的であることがほとんどです。
見かけの力・相対運動の訓練
特に力学において、加速する観測者から見た運動や、複数の物体が連携して動く問題(三角柱と小物体、滑車とばね)は頻出であり、慣性力や相対加速度を正しく扱う訓練が必要です。
まとめ:実践的な理解力 帝京大学医学部の物理試験は、専門的な医療機器のオペレーションマニュアルを読むようなものです。個々のスイッチ(物理法則)の機能(公式)を知っているだけでなく、それらが組み合わさって複雑な装置(人体のモデルや医療技術)がどう動くのか(導出過程)を理解し、さらに様々な単位(J, kcal, kWh)で結果を報告できる実践的な理解力が求められます。
生物
帝京大学 一般選抜 出題傾向 生物
傾向と対策の概要
帝京大学医学部の生物は、基本的な知識の定着に加え、詳細な実験データを分析・考察する能力や、最新の生物学的な知見や医療応用に関する応用力を重視する傾向があります。特に、穴埋めや正誤問題だけでなく、計算問題や字数制限のある短い記述問題が多く、知識の正確性および論理的な説明能力が求められます。
試験形式の安定性と構成
試験形式は安定しており、例年「生物①」と「生物②」の2部構成で出題されています。
問題構成
各部とも複数の大問(通常4題程度)から成り立っています。
出題形式
- 空欄補充:語群選択が多い形式です。
- 正誤判断:複数の選択肢から正しいもの/誤っているものをすべて選ぶ形式が多く見られます。
- 計算問題:濃縮率、光合成速度、遺伝子多様性、細胞周期などが問われます。
- 記述・論述問題:ひらがな、カタカナ、字数制限(例:20文字以内、30文字以内など)が細かく指定されます。
試験形式の大きな変化
大枠の形式(2部構成、大問数、基本的な設問タイプ)に大きな変更は見られませんが、出題内容のトレンドとして、最新のバイオテクノロジーや医療技術に関する詳細な実験考察を問う問題の比重が高まっています。
例えば、以下のような出題がなされています。
- 2018年度:ゲルシフトアッセイの原理と実験結果の分析
- 2022年度:新型コロナウイルスのワクチンやPCR検出に関する定量的分析
- 2023年度:DNA複製やPCR法の詳細なしくみ
- 2025年度:CRISPR-Cas9システムを用いたゲノム編集の機構と実験結果の考察
このように、最先端の応用知識を深く問う傾向が顕著です。
出題分野や出題テーマの傾向
出題は生物学の主要分野から幅広く行われますが、特に「ヒトの体内の恒常性・応答」と「分子生物学」が中心です。
| 分野 | 頻出テーマ(例) | 該当年度(一部) |
|---|---|---|
| 生体防御・免疫 | アレルギー反応、ワクチンと二次応答、抗体の構造と多様性、抗体薬、T/B細胞の機能、抗原提示、自然免疫と獲得免疫 | 2018, 2019, 2020, 2021, 2022, 2024, 2025 |
| 代謝・エネルギー論 | 酵素反応と阻害(競争的・非競争的)、細胞呼吸(解糖系、クエン酸回路、電子伝達系)、ATP合成の仕組み | 2018, 2021, 2022, 2023, 2025 |
| 恒常性・器官機能 | 腎臓の構造と濃縮率の計算、肝臓の機能と血液循環、ホルモンによる血糖・体温・水分調節 | 2018, 2019, 2020, 2021, 2023, 2024, 2025 |
| 分子生物学 | DNA複製(半保存的複製、岡崎フラグメント)、転写・翻訳、遺伝子発現調節(RNAi、転写因子)、PCR法、遺伝子組換え技術 | 2018, 2019, 2020, 2021, 2022, 2023, 2025 |
| 発生・細胞 | 細胞分化、ES/iPS細胞、眼の発生(誘導)、細胞周期と計算、細胞接着 | 2019, 2020, 2022, 2024, 2025 |
| 多様性・環境 | 遷移、バイオーム(暖かさの指数)、植物ホルモンによる環境応答(光周性、重力屈性、防御反応)、窒素同化 | 2018, 2020, 2022, 2023 |
特徴的な傾向
医学・生命科学の応用テーマ重視
- 疾患と分子メカニズム:糖尿病、黄疸、鎌状赤血球貧血症、アナフィラキシーなど、疾病の原因や治療法を生物学的に考察させる問題が非常に多いです。
- 最新技術の採用:CRISPR-Cas9、次世代シーケンサー、mRNAワクチンなど、社会的に注目される技術が、その原理(分子レベル)まで含めて深く問われます。
定量的分析と計算能力の要求
単なる暗記問題に留まらず、グラフや表から数値を読み取り、濃縮率、ATP合成効率、PCR増幅本数、細胞周期の長さなどを計算させる問題が頻出します。図表の読み取りが正確にできていないと解答できない構造になっています。
微細構造と連携機能の理解
細胞内小器官(ミトコンドリア、葉緑体)の構造と機能連携、細胞膜の物質輸送(ポンプ、チャネル、輸送体)、複雑な器官の微細構造(肝小葉、腎ネフロン)における血液や物質の流れなど、生体構造と機能が密接に関連した問題が出されます。
対策
帝京大学医学部の生物で高得点を取るためには、単なる知識の暗記に終始せず、多角的な対策が必要です。
基礎知識の完璧な定着と深化
- 主要分野の分子メカニズム理解:特に、代謝(呼吸・光合成)、遺伝情報発現、免疫、ホルモン作用については、各物質が細胞内のどこで、どのような分子の働きによって制御されているかを深く理解することが重要です。
- 用語の正確な定義付け:空欄補充や記述問題で、専門用語の正確な意味や、ひらがな・カタカナ、字数制限といった細かい指定に合わせて解答できる訓練が必要です。
実験データに基づく考察力の養成
- 図表解析の訓練:毎年出題される実験考察問題に対応するため、示されたグラフや実験結果を、基礎知識と結びつけて論理的に推論する力を養います。特に、阻害剤や変異体を用いた実験結果の分析は必須です。
- 計算問題への対応:濃縮率やATP生産量、細胞周期など、生物特有の計算問題を解くための公式や手順を習得し、正確かつ迅速に計算できるようにしておく必要があります。
応用テーマ(医療・技術)への対応
免疫や分子生物学の知識を、最新の医療技術(ワクチン、遺伝子治療、抗体療法)の原理に結びつけて学習します。特に、試験当時の社会的な関心事(例:新型コロナウイルス関連の技術)は背景知識として押さえておくことが有効です。
例として、知識の定着を固めることは、料理人がレシピ(知識)を覚えることに似ていますが、帝京大の入試で求められるのは、さらにそのレシピを応用し、与えられた食材(実験データ)の質や量に応じて調理法(考察や計算)を変え、完璧な一皿(正確な解答)を提供する能力と言えます。
国語
帝京大学 一般選抜 出題傾向 国語
傾向と対策の概要
帝京大学医学部の国語の試験は、大問が評論(現代文)を中心とした必須問題と、評論、随筆、古文、漢文から選択する4題(または3題)の選択問題で構成され、2科目合計120分という形式が継続しています。
出題される評論は、哲学、文化人類学、社会学、言語学など、高度に専門的かつ抽象度の高いテーマを扱い、受験生には深い読解力と論理的思考力が求められます。特に、漢字の読み書きや、厳密な字数指定のある要点記述(30字以内など)が頻繁に出題され、知識と表現力の両方が試されます。
合格のためには、専門的な文章を迅速かつ正確に読み解く力、古典文法の確かな知識、そして論理的な要約力が不可欠となります。
試験形式の安定性と構成
試験形式は全体を通して非常に安定しています。
時間と科目構成
| 試験時間 | 2科目(国語および他の科目との組み合わせ)、合計120分 |
|---|---|
| 必須問題 | 大問1題(全員解答必須)。長文の現代文(評論)で構成されることが通例。 |
| 選択問題 | 大問4題中2題を選択。 内容は現代文評論、随筆、古文(物語文学や説話集)、漢文(思想書や歴史書の一節)から選択。 |
出題形式の詳細
- 漢字: 傍線部のカタカナ部分を漢字に改める問題が毎年の必須問題および選択問題で出題されます。
- 空欄補充: 文脈に合致する語句や接続詞を選択肢から選ぶ問題。
- 内容合致: 本文の内容と合致するものを複数(または一つ)選択する問題。
- 記述/抜き出し: 傍線部の内容の説明や、字数指定(例:30字以内)のある要約記述が頻出します。
試験形式の大きな変化
問題形式そのものに大きな構造的な変更は見られません。
しかし、近年では、必須問題と選択問題の区別が名称上は薄れ(例:2022年度以降、問題番号が通しで振られている場合がある)、現代文が必須問題とは別に複数題出題されるなど、評論の比重がさらに高まる傾向が見られます。
また、選択問題における古文・漢文は引き続き出題されていますが、古文・漢文を苦手とする受験生への配慮として、選択肢に現代文評論や随筆が充実しており、選択問題の柔軟性は維持されています。
出題分野や出題テーマの傾向
出題テーマは一貫して抽象的な概念や社会構造、人間観を扱います。
現代文(評論・随筆)の主なテーマ
- 文化・思想の比較: 西洋(キリスト教、近代合理主義)と東洋(神道、儒教、日本的な自然観)の比較対照。
- 例:「神道には哲学はない。体系的な倫理も、抽象的な教理もない」という神道の特異性と価値。
- 例:キリスト教的自然観が近代合理主義の支柱となった背景。
- 例:唯物論と唯心論が激越に対決しなかった日本人の思惟方法。
- 例:ニーチェと東アジア哲学における「尊厳」概念の比較。
- 身体・認識・空間: 人間の身体感覚と空間認識、想像力と論理的思考、現実の多層性など。
- 例:空間感覚は身体構造によって価値的に識知され、構造的に理解されていること。
- 例:現代芸術における「手」の働き(肉体労働)の欠如とイメージの放出。
- 例:精神遅滞の子どもが持つ、感覚の直接的な体験世界。
- 社会・言語・コミュニケーション: 言語の役割、自己と他人、社会における規範や権力構造。
- 例:自己の純化の試みの失敗と、自己の成立における他人の関与。
- 例:ことば以外の媒体も含む「通達可能性」がコミュニケーションの基盤となること。
- 例:権力の二面性(国境を引く権力と「群れ」の生存に関心を持つ権力)。
- 例:組織における男女差別とジェンダー規範。
- 科学・技術・死生観: 近代科学技術の発展、死のリアリティ、認知症とケア。
- 例:近代科学技術による「現実の多層性」の忘却と「極めて単層的な世界」への移行。
- 例:終末論的な思考習慣と未来の他者への配慮。
古文・漢文
| 古文 | 『沙石集』、『源氏物語』、『徒然草』、『更級日記』、『宇治拾遺物語』 など、説話集や物語文学からの出題が中心。 |
|---|---|
| 漢文 | 『師説』 や『史記』 など、思想的・歴史的な文章からの出題が多い。 |
特徴的な傾向
- 専門的な評論の採用と多角的視点の要求: 現代文のテーマは医学部の入試として、哲学や倫理学、心理学など、人間存在や社会の根源に関わる学術的な文章を好んで選びます。また、一つの概念(例:「尊厳」、「普遍性」、「風景」)を、西洋と東アジア、あるいは近代と現代など、複数の視点から多角的に分析する力を要求されます。
- 厳密な記述解答の要求: 字数指定のある記述問題(例:30字以内)では、本文の論旨を正確かつ簡潔にまとめあげる高い要約力が問われます。論理の「要点」を掴み、指定された文字数で過不足なく表現する訓練が不可欠です。
- 語彙力と知識の総合テスト: カタカナ表記された専門用語(例:払拭、啓示、象徴性)や慣用的な表現(例:意表、沽券)の漢字への変換、または文脈上の意味を問う問題が豊富です。
- 「客観性」への注力: 内容合致問題や記述問題では、あくまで本文で述べられている事柄に基づいて解答する姿勢が求められます。本文外の一般知識や推測を排し、論理的な裏付けを厳密に行う必要があります。
対策
1. 現代文(評論)対策
- 専門用語・概念理解の強化: 哲学(特に西洋と東洋の思想対比)、社会学、文化人類学など、出題傾向の高い分野の抽象概念(例:普遍性、想像力、エンクロージャ、父性・母性社会)を積極的に学習し、その定義と論理的関係性を明確に把握する。
- 読解スピードと精度: 120分で2科目(国語+他科目)をこなすには、長文評論を速く正確に読む訓練が必須です。特に、筆者の主張、それに対する具体例や逆説(パラドックス)の関係性を明確に区別して読み進める力を養います。
- 記述・要約訓練: 厳密な字数指定に対応できるよう、30字程度の要約を日常的に行う必要があります。要点を絞り込み、冗長な表現を避ける練習を徹底します。
2. 知識・語彙対策
- 難解な漢字の読み書き: 評論で頻出する熟語や、文脈特有の読み方をする漢字を重点的に暗記します(例:鼓動、喚起、庇護)。
- 空欄補充の論理: 接続詞(しかし、したがって、つまり、むしろ)や指示語の示す内容を正確に把握し、前後の論理関係に基づき適切な語句を選択する練習を重ねます。
3. 古文・漢文対策(選択者向け)
- 古文文法と単語: 助動詞、助詞、敬語の正確な知識を習得し、入試頻出の古文単語(例:「いみじ」「あさまし」「ゆかし」など)を確実にする。
- 漢文句法と訓読: 頻出の句法(再読文字、疑問形、反語形、使役、受身など)を習得し、正確な訓読・現代語訳ができるように訓練します。特に「所以(ゆえん)」などの重要な訓読語句は要確認です。
この入試の対策は、まるで精密な機械を扱う外科医の訓練に似ています。高度な知識(専門概念、古典文法)を基盤としつつ、制限時間内に、一言一句を見逃さずに正確に読解する集中力、そして要求された字数で論理の核心を突き止める表現の精緻さが求められているからです。
小論文
試験時間
30分
配点
非公表
文字数
300字以内
問題例
※帝京大学は「小論文」ではなく「課題作文」と銘打っている。
【2024 年度】持続可能性について 250 字~ 300 字で書きなさい。(キーワード:科学、多様性)
【2024 年度】10 年後あなたはどのようになっていたいか。(キーワード:体系的知識、成熟)
【2023 年度】中高時代の友人と比較して大学で出来た友人はどのような位置づけになると考えられるか。また、それを踏ま
えて大学ではどういう友人を作るといいか。(250 ~ 300 字)
キーワード:「職業」「中高」
【2023 年度】技術の進化により、仮想現実が医療業界に取り入れられるようになってきており、旅の体験も仮想現実ででき
るようになりつつある。仮想現実でない現実の旅であなたが期待することをまとめなさい。(250 ~ 300 字)
キーワード:「予想外」「成長」
面接試験
試験時間
10分程度
配点
非公表
面接形式
個人
面接官2人 / 受験生1人
よく聞かれる質問
◆医師/医学部/帝京大学志望理由
◆浪人して成績が伸びたか
◆理想の医師像
◆試験の出来具合
◆自己アピール
◆趣味について
◆ 高校生活について(成績・部活動・修学旅行など)
◆自分の信条について
◆最近読んだ本
◆医療問題について
◆あなたは 8 人でグループ学習を行っています。あなたを含む 4 名が真面目に取り組んでいる一方で、残りの 4 人は積極的に取り組まず、欠席することも多い状況。
この学習方法に関してどう考えるかあなたの意見を教えてください。
◆試験前に、「なかなか取れないアーティストのライブのチケットが取れたから一緒に行こう」と友人に誘われた。あなたならどうするか。
自分に勝とう
自分に厳しく
私立医学部情報
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