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【岩手医科大学】数学の過去問|2025年度に出題された入試問題を徹底分析|合格を掴む時間配分と対策

岩手医科大学 医学部(2025年度)の数学を徹底分析します。
岩手医科大の数学は、制限時間に対して計算量が重く、一瞬の判断ミスが命取りになる「処理能力重視」の試験です。「解ける」だけでなく「時間内に合わせる」ための実戦的な立ち回りをお伝えします。

全体概観(イントロダクション)

年度・科目 2025年度 医学部 一般選抜 数学
試験時間 英語と合わせて120分(標準的な配分で数学は60分)

今年の岩手医科大数学を一言で表すなら、「典型題だが、完遂には強靭な計算力が必要」です。

出題構成は例年通りの大問3題。奇をてらった難問はありませんが、とにかく計算の手数が多いのが特徴です。特に第1問の微積分、第2問のベクトルの後半は、迷っている暇がありません。
全体の分量としては、60分で解き切るにはギリギリの設定です。

目標とすべき得点率は、65%〜70%

満点を狙う試験ではありません。「取れる場所を最速で確保し、泥沼の計算問題をいかに回避するか(あるいは後回しにするか)」というタイムマネジメントが合格の鍵を握ります。

注意:岩手医科大特有の「解答上の注意」(分数は約分できない形、根号内は最小、符号は分子につける等)を守らないと容赦なく失点するため、形式への適応も必須です。

大問別詳細分析

第1問:分数関数の極値・変曲点・漸近線

  • 出題分野・テーマ: 数学III 微分法(分数関数)、極限、方程式の実数解
  • 難易度評価: 【B:差がつく標準問題】

攻略コメント

いわゆる「理系数学の基本動作」を問う問題ですが、ここでの計算ミスは致命傷になります。

商の導関数の正確性:
関数 f(x) = x3 / (2x2 − 1) の微分計算です。第1次導関数 f'(x)、第2次導関数 f''(x) まで求める必要があります。計算過程で次数が高くなるため、約分や因数分解を丁寧に行いましょう。ここで計算を間違えると、その後のグラフ、実数解の個数すべてが共倒れになります。

漸近線の処理:
斜漸近線 y = ax + b を求める極限計算 limx→∞ {f(x) − (ax+b)} = 0 が出題されています。教科書レベルですが、スムーズに処理できたかが問われます。

方程式への応用(定数分離):
問4の方程式 x3 − 2kx2 + k = 0 は、定数 k を分離して x3 / (2x2 − 1) = k、つまり f(x) = k のグラフの共有点の問題に帰着させます。問1〜3で作ったグラフをそのまま使えることに気づけば瞬殺ですが、真面目に3次方程式として扱おうとすると地獄を見ます。

注意点: 計算結果が -3√6 / 8 のように複雑になるため、自分の計算に自信を持てるかどうかが精神面を左右します。

第2問:平面図形・ベクトル・三角形の心

  • 出題分野・テーマ: 数学A 図形の性質、数学C ベクトル(内心・外心・距離)
  • 難易度評価: 問1〜3【A/B:標準】、問4【C/D:捨て問候補】

攻略コメント

図形問題とベクトルの融合問題です。前半と後半で難易度の差が激しいのが特徴です。

前半(問1〜3)は必答:
余弦定理、円周角の定理、方べきの定理を使って長さを求める問題です。ここは医学部受験生ならスムーズに解きたい部分です。特に AE の長さを求める際、相似や方べきの定理を適切に使えたかがスピードの分かれ目です。
後半(問4)は「罠」:
外心 O と内心 I の距離 OI2 を求める問題です。
解答プロセスを見ると、ベクトルOI = ベクトルAI − ベクトルAO と分解し、ベクトルAI と ベクトルAO をそれぞれ ベクトルAB, ベクトルAC で表して内積計算…という非常に重い計算を行っています。
結果も 28/3 − 3√7 と複雑です。試験本番で残り時間が少ない場合、ここに突っ込むと時間が溶けます。問3まで確実に正解し、問4は時間が余った場合のみ手を出すのが賢明な戦略です。

第3問:確率(カードの並び)

  • 出題分野・テーマ: 数学A 場合の数・確率(順列)
  • 難易度評価: 【A:絶対に落とせない基礎問題】(ただし問4はB)

攻略コメント

1から8のカードを並べる問題。第1問、第2問に比べて取り組みやすく、ここをいかに早く、満点で通過するかが合格への近道です。

基本パターンの徹底:
「特定のカードが端にくる」「隣り合う(セットにして考える)」といった典型的な設定です。ここは落とせません。

問4(偶数が連続しない)の処理:
「偶数のカードが2枚以上連続して並ぶことがない」という条件。
余事象(全体から引く)で考えるか、場合分け(偶数が0枚、1枚、2枚で互い違いなど)で攻めるか。解答例では「偶数か奇数か」のパターン(〇●〇●など)を8通り書き出して数え上げています。焦らず論理的に数え上げれば正解できる問題ですので、第2問の最後よりはこちらに時間を割くべきです。

合否を分けた「この一問」

対象問題:第1問 問4(方程式の実数解の個数)

なぜこの問題か?
それは、「微積分の計算努力を『得点』に転換できるかどうかの分岐点」だからです。

問1〜問3で苦労して f(x) の増減表やグラフ、漸近線を求めたとしても、問4で「x3 − 2kx2 + k = 0」という式を見た瞬間に、「あ、これはさっきのグラフ f(x) = k と同じだ」と見抜けないと、それまでの苦労が水の泡になります。
逆に、この定数分離の変形さえできれば、あとはグラフの極値(±3√6 / 8)と k を比較するだけの「視力検査」に近いボーナスステージになります。
高得点層はここを1分で通過し、ボーダー層はここで悩みます。「前の設問が誘導になっている」という入試数学の鉄則を忘れない冷静さが、合否を分けました。

今後の対策とまとめ

2025年の出題を踏まえ、岩手医科大医学部を目指す受験生は以下の3点を行動計画に組み込んでください。

1. 「汚い数字」でも動じない計算体力をつける

岩手医科大の答えは、綺麗な整数にならないことが多いです(例:-3√6 / 8、28/3 − 3√7)。日頃の演習で、答えがルートや分数になっても「自分の計算プロセスが正しいなら、これが正解だ」と言い切れるまで、計算の精度と自信を高めてください。検算の習慣も必須です。

2. 数学III「分数関数」の徹底マーク

微分、極限、漸近線、グラフ描画、そして方程式への応用。この一連の流れは頻出中の頻出です。商の微分の計算スピードを上げ、増減表を素早く完成させる練習を反復してください。迷わず手が動く状態にしておく必要があります。

3. 「深追い禁止」の撤退ラインを持つ

第2問の問4(ベクトル・外心内心の距離)のように、明らかに計算量が跳ね上がる設問が含まれることがあります。60分という短い試験時間では、「解けるが時間がかかる問題」を勇気を持って後回しにする判断が重要です。「まずは第3問(確率)を完答してから、戻ってくる」といった、全体を俯瞰した戦略を持って過去問演習に取り組んでください。

応援しています。計算用紙の向こうに、合格という未来が待っています!