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【岩手医科大学】英語の過去問|2025年度に出題された入試問題を徹底分析|合格を掴む時間配分と対策

全体概観(イントロダクション)

年度・科目 2025年度 医学部 一般選抜 英語
試験時間 数学と合わせて120分(英語の配分目安:約60分)
難易度評価 標準的な良問揃いだが、時間との勝負
目標得点率 70%〜80%(必達ライン)

全体として「標準的な良問揃いだが、時間との勝負」という印象です。大問数は昨年度と同様に全7題。長文読解、発音・アクセント、文法、会話、不要文削除、整序英作文と、多岐にわたる出題形式は健在です。突出した難問(捨て問)は見当たりませんが、第7問の長文(生物・科学史系)など、医学部らしい硬派なテーマも含まれており、息つく暇がありません。難易度は例年並みか、やや解きやすい部類に入りますが、その分高得点勝負になります。

医学部合格のためには、基礎問題(Aランク)での失点は命取り。標準問題(Bランク)をいかに落とさず拾いきれるかが勝負の分かれ目となります。

大問別詳細分析

ここからは、各大問を「実戦でどう攻略すべきか」という視点で分析します。

第1問:長文空所補充(ナノテクノロジー)

出題テーマ 医療用ナノボット(injectable robots)の開発と可能性
難易度 【B:差がつく標準問題】

いきなりの長文ですが、落ち着いてください。内容は「ナノボットの構造、動力、医療への応用」という医学部頻出テーマです。空所補充形式ですが、単語の意味だけでなく「文法・語法」と「文脈」の双方向からのアプローチが必要です。

  • 例えば問1の3。comparable to(〜に匹敵する)という熟語知識があれば瞬殺ですが、文脈から「髪の毛の太さと比較している」と読み取ることも可能です。
  • 問2の10。受動態の be accepted and ( 10 ) という並列構造を見抜き、過去分詞の implemented(実装される)を選ぶ問題などは、文法構造への着目が鍵です。

第2問:発音・アクセント

出題テーマ 単語の発音・アクセント識別
難易度 【A:絶対に落とせない基礎問題】

equal, decent, smooth, balance, ideal, comfortable など、中学〜高校基礎レベルの単語ばかりです。ここは「秒」で通過すべきセクションです。迷っている時間はありません。普段の学習で音読を徹底していれば、反射的に解けるはずです。ここで失点すると、他の受験生に大きく差をつけられます。

第3問:文法・語法(空所補充)

出題テーマ 語彙の語法、代名詞、接続詞、分詞構文
難易度 【A:絶対に落とせない基礎問題】

ここも基礎力の見せ所です。

  • lack の動詞用法(他動詞として目的語を直接取る)。
  • 「片目(one eye)」に対する「もう片方」なので the other
  • suggest + that 節(S + 原形動詞)の用法。

これらは医学部受験の「常識」レベル。一瞬で解答し、時間を節約してください。

第4問:会話文(観光)

出題テーマ アドベンチャー・ツーリズムの是非
難易度 【B:差がつく標準問題】

「冒険観光」を巡る賛成・反対の議論です。空所の前後だけでなく、会話の流れ(文脈)を追う必要があります。特に注意すべきは、発言者の「立場」が変わる瞬間です。

  • 23の空所では、直前のKateの「環境破壊への懸念(反対)」に対し、Jamesが「経済効果による環境保護(賛成)」へ切り返す部分。逆説的な内容が入ることを予測できるかが鍵です。

第5問:不要文削除

出題テーマ ゴムの歴史、仮説の定義、食生活、宇宙計画
難易度 【B:差がつく標準問題】

パラグラフごとの論理的整合性を問う問題です。「トピックセンテンス(主題)」を素早く特定し、そこからズレている文を探すのが鉄則。

  • 例えば問3の「食生活」では、イヌイットの肉食、一般的な菜食主義などの話が続きますが、突然「米国の人口におけるビーガンの割合」という統計的な話(④)が挟まれます。文脈の流れ(flow)を意識して読む訓練がモノを言います。

第6問:整序英作文

出題テーマ 教育、安全、ウイルス感染
難易度 【B:差がつく標準問題】

文法知識を組み合わせて文を構築する力が必要です。

  • spend time (in) doing (〜して時を過ごす)。
  • The importance of ... という名詞構文。
  • recover ... or become ... という動詞の並列構造。

日本語訳が与えられていないため、与えられた語句から「構文の骨組み」を瞬時にイメージする力が問われます。パズル感覚ではなく、文法ルールに従って組み立てましょう。

第7問:長文読解(内容一致)

出題テーマ 生物の「目的ある行動」と制御システム(恒常性と遠心調速機)
難易度 【B〜C:合否を分ける重要問題】

カントの哲学から始まり、細胞の恒常性(ホメオスタシス)、ワットの蒸気機関(遠心調速機)のアナロジーへと展開する、非常にアカデミックで読み応えのある文章です。内容が少し抽象的ですが、恐れる必要はありません。

  • 問1の指示語問題(this, itなどが何を指すか)は、直前の文を丁寧に追えば必ず答えがあります。
  • ワットの調速機の仕組み(速度が上がる→遠心力で球が上がる→バルブが閉まる→速度が下がる)を、英語を読みながら頭の中でシミュレーションできたかが鍵です。

合否を分けた「この一問」

対象問題 第7問 問1の3. 「(C) This」の指す内容の特定
問題箇所 ... centrifugal forces push the balls outwards and upwards. (C)This has the effect of opening a valve... (...遠心力が球を外側かつ上側へ押し出す。これはバルブを開く効果を持ち...)

【なぜこの問題が重要なのか?】

この問題は、単に英語が読めるだけでなく、「因果関係」を正確に把握できているかを試しています。選択肢には「速度の増加」「球の動き」「蒸気の力」などが並びますが、直前の文のプロセス全体(遠心力によって球が動くこと)が、次の「バルブが開く」という結果を引き起こしています。

医学部の入試では、こうした「科学的なメカニズムの説明」における論理展開を追えるかが非常に重視されます。ここで「なんとなく」選んでしまった受験生と、論理的に「球の動き(位置の変化)」がスイッチの役割を果たしていると見抜けた受験生とで、読解の深さに大きな差が出ました。これが解ける受験生は、医学部の講義にもついていける素養があると言えるでしょう。

今後の対策とまとめ

2025年の過去問分析から見えてくる、岩手医科大合格のためのアクションプランは以下の3つです。

1. 「基礎文法・語法」の反射神経を磨け

第2問、第3問、第6問は、悩んでいる時間はありません。suggest that S (should) dospend time doing といった定型表現は、理屈抜きで「見た瞬間に手が動く」レベルまで反復練習してください。ここで稼いだ時間が、長文読解の精度を支えます。

2. 「パラグラフ・リーディング」で論理の迷子になるな

第5問(不要文削除)や第7問(長文)では、文と文のつながり、段落の主題を掴む力が不可欠です。「なんとなく全訳する」のではなく、「この段落は何を言いたいのか?」「この『This』は何を指しているか?」を常に意識しながら読む「精読」の訓練を行ってください。

3. 理系トピックの「背景知識」と「英文慣れ」

ナノボットや恒常性といったテーマは、医学部入試の王道です。普段から科学雑誌や医学部入試向けの長文問題集で、科学的・論理的な説明文に触れておきましょう。「遠心調速機(Governor)」のような仕組みの説明が出ても、ビビらずに頭の中で図を描きながら読めるようになれば、合格は目前です。

最後に

岩手医科大学の英語は、決して奇をてらった難問ではありません。努力した者が正当に報われる試験です。この60分間を、冷静かつアグレッシブに戦い抜く準備を、今日から始めましょう!応援しています!