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国際医療福祉大学 一般選抜 出題傾向 英語

国際医療福祉大学医学部の英語入試は、一貫して高度な知識問題専門的な長文読解力を要求しています。試験時間は80分であり、医学、生命科学、最先端技術などのアカデミックな内容を深く理解し、正確にアウトプットする能力が求められます。

傾向と対策の概要

この試験は、単なる英語力だけでなく、知的な耐久力と論理的な分析力を試す設計となっています。特に医学・科学系の専門用語や背景知識があることで、読解スピードと精度に大きな差が出る構成です。

試験形式の安定性と構成

試験時間は80分で固定されています。大問構成については、2020年度以降、大問5題(問1~問5)の形式で安定しています。

構成 内容と特徴
問1(語彙・文法) 空所補充。語彙、文法、イディオムの正確な知識を問う。
問2(整序英作文) 和文を元にした並び替え。文法構造や慣用表現の正確さが鍵。
問3(誤文訂正) 複数のパラグラフから矛盾箇所を探す。論理性が問われる特徴的な形式。
問4・問5(長文) 専門性の高いテーマ。パラグラフの挿入や並び替えを含む。

試験形式の大きな変化

大問数が6題から5題へ移行した点を除き、出題の本質的な傾向や難易度、テーマの専門性に大きな変化は見られません。むしろ、長文読解における論理性や思考の深さを問う要素が、より高度に固定化されていると評価できます。

出題分野や出題テーマの傾向

出題テーマは一貫して医療・科学・社会の最先端の話題です。英字新聞や専門雑誌の記事に基づいた内容が中心です。

医学・生命科学・公衆衛生

  • 遺伝子治療/疾患: 遺伝性血液疾患の治療法(CRISPR技術)、Peto's Paradox(クジラが癌になりにくい理由)。
  • 感染症/免疫: ウイルスを助けるタンパク質(SETD3)の特定、遠紫外光(Far-UVC)による殺菌技術。
  • 医療技術: 蛍光染料を用いた癌細胞の可視化手術、異種移植(ブタの臓器)の課題。
  • 薬理学: モルヒネの歴史、利用、副作用。

社会科学・環境科学・人類学

  • 環境/生態学: 違法漁業(IUU fishing)対策、河川の危機、海洋プラスチックごみ問題。
  • 歴史/進化: ローマ帝国の遺伝的歴史、アメリカ大陸への初期人類の移動経路。
  • 地球科学: 大酸化イベント(Great Oxidation Event)と氷河期。

情報科学・テクノロジー

  • AIによる指紋照合技術の発展、遠隔医療(テレヘルス)の歴史と課題。

特徴的な傾向

1. 論理的矛盾を問う誤文訂正(問3)

単なる文法知識を超え、文脈の論理的な流れを理解しているかが問われます。原因と結果(reason/consequence)の誤用など、深い理解が必要です。

2. アカデミックな語彙力

"tamper with"(〜に手を加える)、"dub A B"(AをBと名付ける)、"be apt to" など、難易度の高い動詞やイディオムが頻出します。

3. 読解における論理構造の把握

段落の並び替えや、挿入されるべきパラグラフが文章の論理的なつながりをいかに補強するかを問う設問が頻繁に出題されます。

対策

  • 科学・医療系英文の精読と多読: 『サイエンス』や『ネイチャー』、英字新聞の論説文を毎日読み込み、背景知識を蓄積してください。
  • 論理的な解法スキルの徹底: 接続詞や指示語(this, that, suchなど)をヒントに、文章の流れを妨げる矛盾を素早く見つける訓練を行います。
  • 語彙・イディオムの強化: 過去問で出題された高度な単語を確実に習得してください。
  • 時間配分の徹底: 80分という制約の中で処理速度を高めるため、模試形式の演習を繰り返してください。

国際医療福祉大学医学部の英語入試は、将来医師として最新の知見を批判的に吸収するために必要な、「専門家としての情報処理能力」を問う試験であると言えます。