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大阪医科薬科大学 一般選抜 出題傾向 英語

大阪医科薬科大学医学部の英語は、長文読解2題と英作文1題という大枠の構成は維持されていますが、2025年度に設問形式が多様化しました。これまでは「下線部和訳」が主体の記述試験でしたが、最新年度では和訳問題が減少し、空所補充、内容一致、要約(穴埋め)、指示語の英語記述など、総合的な読解力を問う形式へとシフトしています。

傾向と対策の概要

対策としては、従来の精読(和訳)能力に加え、文章全体の論理構成を把握する力や、文脈に即して適切な語句を補う力が新たに求められます。

試験形式の安定性と構成

2018年度から2025年度まで、以下の骨格は一貫して変わっていません。

試験時間 80分
大問構成 3題構成
大問I・II 長文読解:700~800語程度の長文が2題
大問III 英作文:和文英訳が1題

試験形式の大きな変化

2024年度までは非常に保守的な出題形式でしたが、2025年度に「脱・和訳偏重」とも言える大きな地殻変動が起きました。

設問形式の多様化(2025年度)

従来は大半が「下線部和訳」でしたが、2025年度は和訳問題が減少し、総合形式の設問が大幅に増えました。

  • 段落の要約(空所補充): 指定された語群から適切な語を選び、必要に応じて形を変えて空所を埋める形式が登場しました。
  • 内容一致問題(正誤判定): 本文の内容に合致するものを選択する形式が出題されました。
  • 英語による記述: 指示語の内容を英語で説明する(5~15語以内)という新しい形式も導入されました。
  • 指示語選択問題: 代名詞等が何を指すかを選択肢から選ぶ問題が増えました。

変化の兆し(2024年度)

2024年度にも、記事の内容(数値や日本語記述)をまとめる表形式の穴埋め問題が出題されており、変化の予兆がありました。

出題分野や出題テーマの傾向

医学・科学系だけでなく、社会科学やエッセイ(随筆)など、幅広いジャンルから出題されます。

2025年度

  • 大問I: 『スウェーデン式「死の片付け」』に関するエッセイ。「処分箱」や家族の手紙を通じた回想など、物語文に近い読み物が出題されました。
  • 大問II: 「紙媒体とデジタル媒体の学習効果の違い」についての論説文。教育・心理学的な内容です。
  • 大問III(英作文): 「異文化間のコミュニケーション」について。「行間を読む」などの表現が含まれました。

2024年度

  • 大問I: 新型コロナ治療の最前線(医療エッセイ)。
  • 大問II: バイリンガルと認知症予防(脳科学)。
  • 大問III: 食の安全と健康。
過去の傾向:

「カラスの進化」(2023)、「弱い絆の力(社会学)」(2023)、「黄熱病の歴史」(2021)など、医学・生物学・社会学が頻出テーマです。

特徴的な傾向

  • 「精読」から「総合読解」へのシフト: これまでは複雑な構文を日本語に直す力が最優先でしたが、最新の傾向では、段落ごとの要旨をつかむ力(サマリー問題対策)や、文脈から論理的に空所を埋める力が重視されています。
  • エッセイ・物語文への対応: 2025年度の大問Iのように、個人的な回想を含むエッセイが出題されることがあります。論説文のような硬い論理展開だけでなく、情景や心情、時系列を追う読解力が求められます。
  • 英作文における「日本語の言い換え」: 英作文の和文は、原文が英語であるものを日本語に訳したような文章が多く、こなれた日本語を「英語にしやすい論理」に変換する力が問われます。
    例:「行間を読む」→ read between the lines、「話し手ができるだけ明確に伝える」→ speakers communicate as clearly as possible

対策

最新の傾向を踏まえた対策は以下の通りです。

1. 多様な設問形式への順応

  • 要約・空所補充: パラグラフごとの主旨(トピックセンテンス)を把握し、要約文の空所を埋める練習が必要です。品詞の変化(動詞の名詞化など)にも注意を払う必要があります。
  • 内容一致: 本文の細部と選択肢を照合する練習を行いましょう。速読と精読の切り替えが重要です。
  • 英語記述: "The word 'it' refers to..." のような形式で、指示語の内容を英語で簡潔に説明するトレーニングを取り入れてください。

2. 記述・和訳力の維持

設問数は減りましたが、下線部和訳や日本語説明問題は依然として出題されています。複雑な構文(無生物主語、関係詞、仮定法など)を正確に訳出する基礎力は必須です。

3. 英作文の表現力強化

  • 「可能な限り(as...as possible)」「~に関して言えば(when it comes to)」などの定型表現を使いこなせるようにしましょう。
  • 「文化」「健康」「社会問題」などのテーマについて、背景知識と関連語彙(例:religious festivals, disease prevention)を整理しておくことが有効です。

4. ジャンルを問わない多読

医学論文調の硬い文章だけでなく、個人の体験談やエッセイなど、やや文学的な表現を含む文章にも触れ、場面状況をイメージしながら読む訓練をしておきましょう。