「渋谷駅」徒歩5分 / 寮と一体型の校舎

・「渋谷駅」徒歩5分
・ 寮と一体型の校舎
・ 自由に質問可能

東邦大学 一般選抜 出題傾向 英語

傾向と対策の概要

東邦大学医学部の英語試験は、試験時間90分に対して、分量が非常に多いという点が2018年度以降一貫した最大の特徴です。出題される英文は、医系・理系分野に特化しており、内容が難解で専門的です。

合格を勝ち取るためには、高度な語彙力、専門用語の理解力、そして特に大量の英文を短時間で正確に処理するための速読力と精読力の両立が必須となります。分量が多いため、問題の取捨選択の判断力も鍵となります。

試験形式の安定性と構成

東邦大学医学部の英語試験は、2018年度以降、基本的な出題形式と構成が安定しています。

主要な構成要素(2018年度〜2024年度)

  • 長文読解(内容説明・内容真偽): 800〜1,000語程度の長文が複数(主に大問3〜5題)出題され、内容に関する設問(内容説明、内容一致/不一致)が中心です。内容真偽を問う問題では、正しいものと正しくないものを選ぶ問題が混在しており、注意が必要です。
  • 語彙・同義語(シノニム)問題: 英文中の下線部の語句に最も意味が近いものを選ぶ形式で、毎年多くの問題が出されています。
  • 文法・語法問題(正誤問題、空所補充): 正誤問題は、2018年度、2019年度、2024年度など毎年出題されており、文法や語法の知識を問います。2018年度には正誤問題が10問出題されました。空所補充形式の文法・語法・語彙問題も出題されています。
  • 構文把握問題: 長文中の複雑な1文(下線部)の意味に最も近い選択肢を選ぶ形式が毎年定番となっています。
  • 欠文挿入問題: 与えられた文が長文中のどの箇所に最も適切に挿入されるかを選ぶ形式が頻繁に見られます。

試験形式の大きな変化

2018年度から2024年度にかけて、試験の基本構造(90分、長文読解中心、医系テーマの多用)に大きな構造的な変化は見られていません。

ただし、出題形式の詳細な調整は見られます。例えば、2019年度の文法・語彙問題(大問5)はかなり平易な出題でした。また、2024年度の正誤問題(大問4)では、選択肢に「No Error」が含まれない形式となり、解きやすさが指摘されています。

出題分野や出題テーマの傾向

出題テーマは一貫して医系・理系分野に特化しており、専門的な内容を扱います。先端科学と倫理問題、特にバイオエシックス(生命倫理)やAI技術に関わるテーマが頻繁に採用されています。

分野 近年の主な出題テーマ例
生物学/医学/神経科学 嗅覚、肝臓再生、脳の発達史、ペニシリン、レム睡眠行動障害(RBD)、体細胞遺伝子治療、着床前遺伝子診断(PGD)、ディスレクシア、幼児期健忘、進化生物学、虚偽記憶、クローン技術の倫理(培養肉)、iPS細胞の倫理。
物理学/化学/工学 気相自動酸化(環境問題)、知覚の限界(光と音)、宇宙エレベーター構想、分子生物学の発祥(シュレディンガーの「生命とは何か」)。
社会科学/倫理学 新語の誕生、アートと理科教育、感情の異文化比較、ナイジェリアでの医療経験、リーダーシップ、機械の感情、衛生介入策(WASH)、生命倫理(バイオエシックス)、AIがSNSに与える影響。

特徴的な傾向

  • 高度な専門語彙の要求: volatile, diminish (2018)、disparity (2019)、salient (2022) など、アカデミックで高いレベルの語彙が問われます。化学元素名や臓器名など、基本的な科学・医学の専門用語を英語で理解していることが望ましいです。
  • 複雑な構文の理解: 長文中の複雑な1文の構文把握を問う設問(下線部の意味に最も近いものを選ぶ)が毎年出題され、正確な精読力が要求されます。
  • 内容真偽の選択肢の複雑さ: 内容一致問題において、選択肢に「All of the above(上記のすべて)」や、「NOT true(正しくないもの)」が混ざるなど、選択肢の判断が難しい場合があります。
  • 正誤問題の継続的な出題: 2024年度のiPS細胞の倫理に関する問題のように、文法・語法の知識を正確に問う正誤問題は継続的な対策が必要とされます。特に形容詞と副詞の区別を問う問題が多い傾向があります。
  • 時間的な厳しさ: 英文の分量は変わらず多いため、時間内に解き切るために、和訳や精読に時間をかけすぎず、主題を掴み取り、問いに対応する箇所を素早く見つける読解持久力と戦略が求められます。

対策

東邦大学医学部の英語で得点を最大化するためには、以下の対策が推奨されます。

速読力と読解持久力の養成

  • 大量の英文を90分で処理するため、ストップウォッチを使った時間厳守の演習を日常的に行い、速読能力を高めます。
  • 長文の主題を素早く掴む練習を重ね、精読と速読のバランスを取ります。

医系・理系語彙の徹底強化

  • 出題頻度の高い生物学、神経科学、倫理学に関する専門用語(テクニカルターム)の英単語・熟語を重点的に覚えます。
  • 過去問で出た専門用語(臓器名、病名、化学元素名など)は、文脈から推測する能力も含めて復習します。

文法・構文把握の訓練

  • 複雑な1文の構造(構文)を正確に把握し、短時間で意味を理解する訓練(精読)を欠かさず行います。
  • 正誤問題で頻出する形容詞と副詞の使い分けなど、基本的な文法・語法は確実に得点できるように対策します。

多様な問題形式への慣れと戦略

  • 同義語、内容一致/不一致、欠文挿入など、多様な設問形式に慣れるため、過去問を徹底的に研究します。
  • 試験全体を通して、確実性の高い問題(語彙や比較的簡単な文法)から手早く解き、難解な長文や内容一致問題に時間を割くなど、戦略的な時間配分を確立します。

この試験は、単なる英語力だけでなく、科学的な背景知識を英語で理解し、それを時間という制約の中で論理的に処理する能力が試されていると言えます。