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順天堂大学 一般選抜 出題傾向 英語傾向と対策の概要

順天堂大学医学部の英語試験は、大問5題構成(読解問題4題、自由英作文1題)という形式が2018年度から2025年度まで一貫して安定しています。

試験時間は80分で、読解問題の小問数は毎年合計約40問と問題量が非常に多いのが最大の特徴です。そのため、速読能力と、設問に必要な情報を素早く見つけ出すスキミングの技術が必須となります。

出題テーマは医学・生命科学に関連する専門的な内容が多く、社会性や倫理性を問う意見論述型の自由英作文が毎年課されます。自由英作文には約25分の時間を確保することが推奨されています。

試験形式の安定性と構成

  • 大問数と内訳: 2018年度以降、大問は必ず5題で構成されており、内訳は長文読解が4題、自由英作文が1題です。
  • 試験時間と問題量: 試験時間は基本的に80分です。読解問題の小問数は概ね合計40問であり、問題の密度が高い状態が続いています。
  • 自由英作文の要件: 英作文(V)は、序論、本論、結論の構成で完全なエッセイとして書くことが求められ、量と質の両面から評価されます。

試験形式の大きな変化と注意点

2020年度にはA方式とは別にB方式(120分、小論文併用)が存在しましたが、現在は読解4題と自由英作文1題を80分で解答する形式(A方式またはそれに類するもの)が主流であり、形式の安定性が際立っています。

【注意】英作文の指示の抽象化(2024年度)

大問数や小問数に大きな変更はありませんが、2024年度の自由英作文では「集団との関係がアイデンティティ形成にどう貢献するか」というテーマが出題されました。指示内容が例年よりもやや抽象的であり、解答の構成を練るのに時間がかかる可能性が指摘されています。

出題分野や出題テーマの傾向

出題される長文の内容は、医学部入試の特性を反映し、科学的・専門的な内容が中心です。特に実験結果や研究の論旨を詳細に論じた記事が多く、論理的な読解力が求められます。

分野 頻出テーマ例
医学/生命科学
  • プラセボ効果の生物学的根拠
  • 遠隔診療(テレメディシン)の活用と問題点
  • がん研究と遺伝子(クジラのがん抑制遺伝子、化学工学の応用)
  • 脳神経科学・認知症(前頭側頭型認知症、子どもの健康状態と成人期の認知機能)
  • 体内時計(サーカディアンリズム)の調整の重要性
  • ビタミン(栄養素)の発見と欠乏
技術・社会科学
  • 航空安全の教訓を医療に応用する議論
  • ソーシャルテクノロジーと孤独
  • 人口増加、気候変動、食物廃棄といった地球規模の課題
  • 目標達成のための行動科学(目標を書き出す効果)
  • AIの医療応用(2024年度)
  • 宇宙開発と法律、所有権
行動心理学/生理学
  • 独り言の機能と効果
  • あいまいな表情の読み取り
  • 先延ばし行為(プロクラスティネーション)の分析
  • 時間貧困と幸福
  • 笑いが健康に及ぼす影響

特徴的な傾向

  • インタビュー記事の多用: 長文の多くが、著名な専門家やCEO(例:イーロン・マスク氏、J.K.ローリング氏、ビル・ゲイツ氏、ロバート・ランジャー氏、ジェニファー・ダウドナ氏)へのインタビュー記事から出題されています。単なる記事ではなく、質問と回答の連続した流れを理解する必要があります。
  • 語彙レベルの高さと文脈依存: 専門性の高い単語や難解な語彙が含まれますが、設問では語句の同義語選択が多く出題され、その多くは文脈を考慮すれば正解を導き出せるようになっています。
  • 自由英作文の社会的・倫理的テーマ: 自由英作文のテーマは「医療分野以外の世界を変える力」、「大量破壊兵器の回避」、「遺伝子操作の是非」 など、社会倫理や人類の生存に関わる重厚なテーマが出題される傾向があります。

順天堂大学 英語の対策

1. 制限時間内の処理能力向上

大量の英文を80分で処理するため、速読技術の習得と、設問の要求に応じて必要な箇所のみを読み取る(スキミング)練習が必須です。

2. 専門分野の背景知識習得

頻出する医学、生命科学、行動科学、社会倫理に関する英語記事を日常的に読み、テーマに対する理解を深めておくことが、論旨の迅速な把握に役立ちます。特に科学的な研究の論理展開(実験目的、方法、結果、結論)を追う練習が重要です。

3. 自由英作文の徹底対策

  • 構成の定着: 意見論述エッセイの基本である序論・本論・結論の構成(イントロダクション、メインボディ、コンクルージョン)を必ず守る練習をします。
  • 時間配分: 構想を含め、解答時間全体で25分程度を目安に時間を区切って練習します。
  • 論理的な説得力と量: 自分の立場を明確にし、その根拠を論理的に展開します。評価は質と量の両方で行われるため、200語以上(解答欄の約20行程度、250~300語程度が目安)を目標に記述できる練習が必要です。
  • 語彙力と文脈推測力: 難度の高い単語が多いものの、すべてを知る必要はありません。文脈や類義語選択肢から意味を推測し、文章の全体像を掴む能力を養います。

合格へのイメージ

順天堂大学の英語試験は、時間というタイマーが作動する中で、4つの異なる高度な科学セミナー(読解)に参加し、最後に自分の専門的な見解(自由英作文)を発表するようなものです。全てのセミナーに完璧に参加し、詳細を覚えるのは難しいかもしれませんが、各セミナーの要点(設問箇所)を押さえ、最後の発表(英作文)で論理的な結論を出すことが、合格への鍵となります。