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久留米大学 一般選抜 出題傾向 数学

傾向と対策の概要

久留米大学医学部の数学入試は、試験形式が非常に安定している一方で、出題内容が広範かつ深いのが特徴です。特に数学III分野数と式、そして数論や統計を含む離散数学的なテーマからの出題が頻繁に見られます。

解答はすべて詳細な計算を要する穴埋め形式であり、高い計算力と論理的思考力、そして正確さが求められます。制限時間90分に対して問題の難易度が高いため、時間配分と解法の選択が重要となります。

試験形式の安定性と構成

試験形式は、2018年度から一貫して安定しています。

試験時間 90分で変更はありません。
大問構成 2018年度から2022年度までは大問6問構成が主流でしたが、2023年度以降は大問5問構成となる傾向が見られます。
解答形式 すべて穴埋め形式です。途中経過は評価されませんが、分数の約分や根号内の自然数を最小にするなど、厳密なルールが毎年課されています。

試験形式の大きな変化

時間や解答形式において大きな変化は見られません。大問数が6問から5問に移行する可能性が見られますが、本質的な難易度や出題範囲には変化が見られず、安定した形式が続いています。

出題分野や出題テーマの傾向

出題は数学I・A・II・B・Cの全範囲にわたり、特定の分野に偏ることなくバランスよく出題されていますが、特に数III分野数B/Cの応用分野が重視されています。

微分積分(数学III中心)

  • 面積や回転体の体積計算は頻出です(例: y 軸周りの回転体、極方程式で囲まれた面積)。
  • 置換積分や部分積分を用いた漸化的な定積分計算(リダクションフォーミュラ)も出題されています。
  • 極値やグラフの概形、解の個数に関する議論(例:絶対値関数との交点、4次関数の極値)が問われます。
  • 積分方程式の処理(微分や定数を置き換える手法)も出題されています。

数列と漸化式(数学B/C)

  • 3項間漸化式(線形、特に特性方程式が解けるもの)は頻繁に出題されます。
  • 確率や幾何学的な設定から漸化式を立てる問題(例:マルコフ連鎖、ネストされた球の半径、図形の無限等比級数、操作の回数による漸化式)が多いです。
  • 特定の数列の和の公式の利用(例: Σ k{n-(k-1)}、 Σ n · 2n)を要する問題も含まれます。

ベクトルと幾何学(数学B/C)

  • 空間ベクトル(特に正四面体)に関する内積、直交条件、面積、体積の応用問題は定着しています。
  • 平面上の図形問題(円と直線、接線、軌跡、方べきの定理やメネラウスの定理の利用)も出題されます。
  • ベクトルの絶対値の最大・最小を内積の範囲から求める問題が2023年度に出題されています。

複素数平面(数学C)

  • 複素数平面上の点の軌跡(例:実数条件を満たす z の軌跡が円になる問題)や、三角形の形状(直角二等辺三角形)に関する問題が散見されます。

確率と場合の数(数学A/B)

  • 条件付き確率や反復試行の確率、および特定の操作を繰り返すゲーム(漸化式につながる)に関する問題が目立ちます。
  • 立体図形の頂点を用いた三角形の数や直角三角形の数を求める幾何学的な場合の数も出題されています。

整数問題・数論

  • 正の約数の個数や総和を問う問題、格子点(整数座標)の個数を数える問題、不定方程式の整数解を求める問題など、難易度の高い数論的な要素を含む問題が定着しています。

特徴的な傾向

  • 広範囲な数学知識の要求: 数学III、数Cに加え、数論、統計、場合の数といった分野も深く掘り下げて出題されます。
  • 分野融合型の問題: 複数の分野の知識を組み合わせる問題が多いです。例えば、ベクトルと図形、漸化式と極限(e の定義)、領域と最大・最小(円との接線条件、楕円上の最大最小)などが挙げられます。
  • 高度な計算処理と論理的飛躍: 見かけは標準的な問題設定であっても、計算量が非常に多く、正確な処理能力が求められます。特に面積・体積計算や、漸化式処理(例:ガンマ関数)では、高度な手法が要求されます。
  • 最大・最小問題の頻度: 相加相乗平均の利用(2025年)、領域と円の利用(2020年)、媒介変数表示による三角関数の利用(2022年)、ベクトルの内積利用(2023年)など、様々な手法を用いた最大・最小問題が出題されています。

対策

  • 数学IIIの徹底的な習熟: 積分、微分の応用、極限、複素数平面は中核となるため、難易度の高い問題集を用いて演習を重ねることが必須です。特に、回転体の体積計算は、回転軸や被積分関数が複雑化しても対応できるように訓練すべきです。
  • 数B/Cの応用分野の強化: 3項間漸化式や分野融合型の数列の問題、空間ベクトル、複素数平面の軌跡、確率漸化式、および高度な場合の数と確率の知識を固めることが重要です。
  • 整数問題・数論への対応: 約数の個数、不定方程式、格子点に関する問題は、知識があれば得点源となります。過去問を通じて、出題パターンを把握し、対策を講じる必要があります。
  • 計算力の向上と時間管理: 90分という制限時間で複雑な穴埋め計算を正確に完了させるため、日頃から途中式を省略せず、正確な数値を出す訓練を積む必要があります。解答形式(分数や根号のルール)にも慣れておくべきです。

数学力の総合的な貯水池を深くすることが、久留米大学医学部の対策では鍵となります。個々の知識を習得するだけでなく、それらを複合的に、かつ迅速に応用できる能力を磨くことが合格への近道となるでしょう。