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日本大学医学部N方式(医-日大-N-英)英語入試の傾向と対策

傾向と対策の概要

日本大学医学部N方式の英語試験は、試験時間60分、配点100点という形式が固定されており、出題内容も、文法・語彙・イディオムの知識を問う問題、長文読解(内容一致・空所補充)、会話文の理解、および整序英作文をバランスよく組み合わせた構成で安定しています。

特に、医学部入試という特性上、医療、科学、社会問題といったアカデミックなテーマが頻繁に取り上げられる傾向があり、単なる英語力だけでなく、論理的思考力や背景知識の理解が求められます。対策としては、難解なイディオムや句動詞の習得と、多様な分野の長文を制限時間内に正確に読み解く訓練が不可欠です。

試験形式の安定性と構成

試験形式は2018年度以降、試験時間60分で一貫しており、大問構成や出題される問題の種類も安定しています。典型的な大問構成は以下の要素から成り立っています。

文法・語彙・イディオムの空所補充問題(I, II, IIIなど)

2018年度では文法、語彙、長文中の空所補充が細かく分けられていましたが、以降の年度でも、文法事項(時制、仮定法、関係詞など)やイディオム、コロケーションの知識を問う形式は継続して出題されています。

会話文の空所補充問題(IVなど)

会話の流れや文脈を理解し、最も適切な応答やフレーズを選択する問題が継続して出題されています。

長文読解問題(V, VIなど)

比較的長めのアカデミックな文章を読み、内容一致、または空所補充を行う問題です。

整序英作文(V, VI, VII, VIIIなど)

与えられた語句を並べ替えて英文を完成させ、指定された位置(主に4番目、または3番目)の語句を選択する形式が多くの年度で採用されています。

試験形式の大きな変化

大問構成の大きな変化は確認されていませんが、細かな出題傾向に変動が見られます。

アクセント問題の出題停止

2019年度や2020年度、2021年度に見られたアクセント(第一強勢)を問う問題は、2022年度以降の資料では確認されていません。

整序英作文の配分・形式

整序英作文はほぼ毎年出題されていますが、2022年度と2023年度では大問VIIと大問VIIIに分かれて出題されるなど、配分が変動しています。また、2022年度VIIや2023年度VIIでは7語句からの4番目を選ぶ形式、2022年度VIIIや2023年度VIII、2024年度VIII、2025年度VIIIでは5語句からの3番目を選ぶ形式が混在しており、形式を柔軟に把握する能力が求められます。

出題分野や出題テーマの傾向

出題テーマは一貫してアカデミックかつ多様ですが、特に医療、科学、環境、社会問題に集中する傾向が強いです。

年度 主なテーマ 関連性
2018 ニンニクの医学的利用、遺伝子工学(ジカ熱/蚊)、太陽光ランプ(ケニアの教育) 医療・科学、社会貢献
2019 異文化間の贈答マナー、応急処置、睡眠の重要性 文化、医療、健康
2020 クラウドファンディング、アレルギー(衛生仮説)、裸足ランニングの健康効果 科学、社会問題、健康
2021 翻訳の困難さ(文化・言語差)、ヘビ型ロボット 言語学、技術
2022 風邪の原因と対処法、SFと宇宙技術の相互作用、ピラティス 健康、科学、技術
2023 ビッグフットと未知動物学、反響定位(エコーロケーション)、大学生の家計管理 科学、社会、健康
2024 宇宙技術の副産物(スピンオフ)、恐竜の絶滅原因、ホテルでのクレーム対応 技術、科学、社会
2025 ファッション業界と気候変動(藻類利用)、狩猟採集民(ハヅァ族)、ハーブ医学、企業資金援助の倫理 環境、社会、医療

科学・医療系の頻出度

裸足ランニングの是非やピラティスの歴史、エコーロケーション、製薬会社による資金援助の是非など、人体、健康、倫理に関連するテーマは継続して出題されており、医学部受験生にとって特に重要です。

特徴的な傾向

  • 文脈依存性の高い語彙・イディオム
    選択肢の語彙が類似している場合や、句動詞、イディオム(例:pay off, make head or tail of, get the better of, rule out, make ends meet)の意味と用法を正確に理解していなければ解けない問題が多数含まれています。
  • 論理的接続詞・表現の重視
    長文読解や会話文の空所補充において、文と文、または発言間の論理関係(対比、順接、条件など)を理解させる問題が頻出します(例:instead of, However, As a result, rather than, Though)。
  • 整序英作文における高度な文法構造
    整序英作文では、仮定法過去完了の倒置形(例:Had it not been for)、the + 比較級, the + 比較級 の構文、have no choice but to do、It is reported that S V 形式など、難易度の高い文法事項を正確に使いこなす能力が問われています。

対策

1. 基礎固めと応用的な知識の習得

  • 文法・語法: 仮定法、分詞構文、関係詞(特に非制限用法や複合関係詞)、強調構文など、複雑な文構造の理解を徹底します。
  • イディオム・句動詞: 意味が多岐にわたる句動詞や、文脈に応じて意味が変わるイディオムを優先的に暗記します(例:work out, cut down on, turn in, take in)。

2. 長文読解能力の強化

  • 多読と速読: 60分で複数の長文を含む大問を解ききるため、科学的・アカデミックなテーマの文章を日常的に読み、論旨を迅速に把握する訓練が必要です。
  • 論理構造の把握: 長文中の段落や文同士の因果関係や対比関係を示す表現(接続詞、副詞句)に注目し、論理構造を意識しながら内容一致問題を解く練習を重ねます。

3. 整序英作文への特化対策

  • 構造把握: 選択肢の中から主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)を特定し、文の骨格を組み立てる練習をします。
  • 頻出構文の暗記: All you have to do is do や It doesn't follow that など、特定の定型表現を含む問題を重点的に取り組み、迅速かつ正確に並べ替えられるようにします。

まとめ:合格への鍵
これらの傾向と対策を踏まえ、知識の量と正確性、そして時間管理能力を高めることが、本試験での成功に繋がります。

例えるなら、日大医学部N方式の英語試験は、多機能な救急箱を準備するようなものです。中には基本的な絆創膏(基礎文法)だけでなく、特定の症状に対応する専門薬(難解なイディオムや特殊な構文)が整理されており、緊急事態(制限時間60分)の中で、目の前の状況(出題テーマ)に応じて、どの道具(知識)を素早く正確に使うかが試されるのです。