2026 広島大学 医学部 の特徴
📌 大学の基本情報・立地
広島大学は「世界に通用する研究大学」を目指しており、国際的な研究拠点としての役割も担っています。医学部においても、最先端の研究に触れる機会が豊富に用意されており、将来、研究医を目指す学生にとっても恵まれた環境と言えます。
キャンパスとアクセス
広島大学は、広大な東広島キャンパスを擁する一方で、医学、歯学、薬学部の医療系3学部は広島市内に位置する霞キャンパスに集約されています。このキャンパスは、広島大学病院に隣接しており、実践的な学びを重視した環境が整っています。街の中心部から少し離れた場所にありながらも、公共交通機関でのアクセスが良好で、学生生活を送る上での利便性も高いのが特徴です。
住所
広島県広島市南区霞1丁目2番3号
アクセス
JR広島駅・西広島駅・横川駅から広電バス・広島バス・広交バス「大学病院前」下車
広島バスセンターから広島バス「大学病院前」下車
🌟医学部医学科の教育の特徴
教育理念と目的
広島大学医学部医学科では、豊かな人間性と幅広い教養を身につけ、社会に貢献できる医師・医学研究者を育成することを目的としています。 その教育方針とカリキュラムには、以下のような特徴があります。
教育理念と目的 「医学・医療、保健、福祉の実践者にふさわしい豊かな人間性と幅広い教養を身につけ、専門職となるための基礎的知識、技能、態度を習得し、さらには科学的思考力と創造性に富み、地域の医療にも関心が深く、かつ国際性豊かな人材を育成することを共通の理念としています。」
「医学科は、医師及び医学研究者を育成し、社会に貢献することを目的とします。」
各学年の特徴的な教育内容
1年次: 主に教養教育科目を学び、並行して一部の医学専門科目が始まります。早期から医療現場に接する実習も行われ、医師の仕事や他の医療職への理解を深めます。
2年次: 医学専門科目中心の学びとなり、人体の構造と機能を深く理解するための解剖実習も行われます。また、PBL(Problem-based learning)やTBL(Team-based learning)といった学生が主体的に学ぶグループワークも導入されます。
3年次: 臓器ごとの病態やその制御法、全身性疾患の制御、症候に応じた診断・治療法など、より専門的な内容を学びます。
4年次: 臨床実習が本格的に始まります。実習入門プログラムで患者さんへの接し方や基本的な診察技能を学んだ後、少人数のグループで各診療科を回ります。また、医学研究実習では、国内外の研究機関で研究活動を体験する機会が設けられています。
5年次、6年次: 附属病院や関連施設での診療参加型臨床実習が中心となります。学生は診療チームの一員として、指導医の監督のもとで診療に参加し、知識・技能・態度を実践的に学びます。
このように、広島大学医学部医学科は、知識伝達型講義を全授業時間の半分程度とし、残りの時間は演習や小グループによるディスカッションを積極的に取り入れています。これにより、学生は自ら考え、問題解決能力やコミュニケーション能力、そして協働する力を養うことができます。また、6年間を通じて、将来どの専門分野に進もうとも土台となる幅広い知識と技能を身につけることを目指した統合的なカリキュラムが組まれていることが大きな強みです。
🏠学生生活・施設環境
部活動
霞キャンパスには、独自の課外活動団体が多数存在します。体育系では、霞空手道部、霞弓道部、霞水泳部、医学部薬学部硬式庭球部、医歯薬女子バスケットボール部など、医療系学部の学生たちが中心となって活動しています。これらの部活動は、医学部、歯学部、薬学部の学生が合同で活動することが多く、学年や学部を超えた繋がりを深める良い機会となっています。
大学の周辺環境
霞キャンパスは、広島市中心部から少し離れた落ち着いた場所に位置しています。キャンパスに隣接して広島大学病院があるため、学習や実習に非常に便利な環境です。周辺には学生向けの飲食店やスーパーマーケットもあり、日々の生活に困ることはありません。また、公共交通機関が発達しているため、休日には広島市中心部へ気軽に出かけることも可能です。
先輩後輩の関係
多くの部活動やサークルが医療系学部の合同で運営されているため、先輩後輩の繋がりが非常に強いのが特徴です。学年や専門分野を超えて助け合い、高め合う文化が根付いています。特に、定期試験前には先輩が後輩に勉強を教えるなど、学習面でのサポート体制も自然に形成されています。
医学に関係した学習環境
霞キャンパスには、隣接する広島大学病院をはじめ、多くの教育・研究施設が整備されています。臨床実習では、大学病院の最新設備を活用した実践的な学びが可能です。また、附属図書館には医学・歯学・薬学に関連する専門書や学術論文が豊富に揃っており、深い学術探究を支える環境が整っています。研究室も充実しており、4年次の研究実習では、興味のある分野を深く掘り下げることができます。
🩺 在学生・卒業生の声
ここでは、広島大学医学部で学ぶ学生や卒業生の声をご紹介します。
在学生の声
「多職種連携教育の重要性を実感」
「医学部だけでなく、歯学部や薬学部の学生とも交流する機会が多く、早い段階からチーム医療の重要性を肌で感じることができています。将来、他の医療職と円滑に連携するために、学生のうちから関係性を築けるのは大きな強みです。」
「先生方との距離が近く、質問しやすい環境」
「講義や実習で分からないことがあっても、先生方が丁寧に教えてくださいます。少人数でのグループワークも多く、一方的に知識を詰め込むのではなく、主体的に学びを深められるのが良い点です。」
卒業生の声
「研究と臨床のバランスが取れた学び」
「在学中に医学研究実習で最先端の研究に触れる機会があったことが、その後のキャリアを考える上で非常に役立ちました。臨床医として働きながらも、研究的な視点を持って患者さんと向き合うことができています。」
「地域医療への関心が高まった」
「臨床実習では、広島大学病院だけでなく、地域の関連病院でも学ぶ機会がありました。地域医療の現場を体験したことで、将来は地域に貢献できる医師になりたいという思いが強くなりました。」
🌱 どのような医師を目指す人に向いているか
広島大学医学部医学科は、以下のような人々に特に向いていると言えます。
幅広い教養と人間性を身につけたい人
医学知識だけでなく、人文・社会科学など多角的な視点から学びを深めたい人には、充実した教養教育と人間性教育が用意されています。
主体的に学びを進めたい人
PBLやTBLなどのグループワークが豊富に取り入れられているため、自ら課題を見つけ、解決する力を養いたい人に向いています。
将来、研究医を目指している人
4年次の医学研究実習など、早期から研究に触れる機会が豊富にあるため、研究と臨床の両立を目指す人には最適な環境です。
国際的な医療に興味がある人
国際性豊かな人材の育成を理念としており、海外での研究活動も体験できるため、グローバルな視点を持つ医師になりたい人に向いています。
向いていない可能性がある人
岩手医科大学医学部医学科は、「信頼される医師」「地域医療に貢献する姿勢」「多職種連携」「課題発見型学習」を重視する人に非常に向いています。一方で、受動的な受け身の学びや専門特化だけに重きを置く志向の人にはスタイルが合わない可能性があります。ここでの学びは、医師としての人間性と実践力を共に育てたい人にとって、魅力的な舞台となるでしょう。
受動的な学びを好む人: 講義中心の一方的な教育を期待する人には、グループワークや自律的な学習が求められるカリキュラムは合わない可能性があります。
早期から専門分野に特化したい人: 1年次から教養教育も重視されるため、すぐに専門的な医学知識だけを学びたいという人には、学習スタイルが合わないかもしれません。
広島大学医学部医学科は、医師としての専門知識や技術はもちろんのこと、豊かな人間性、問題解決能力、そして協調性を兼ね備えた医師を目指す人に非常に向いている大学と言えるでしょう。
📚出典
広島大学 医学部:https://www.hiroshima-u.ac.jp/med/about/introduction
広島大学 医学科で学べること:https://www.hiroshima-u.ac.jp/med/program/medicine/features
広島大学 研究所・施設等:https://www.hiroshima-u.ac.jp/centers
広島大学 学生生活のサポート:https://momiji.hiroshima-u.ac.jp/momiji-top/life/post_148.html
広島大学 医学部教育課程編成・実施の方針:https://www.hiroshima-u.ac.jp/nyugaku/policy/cp/10