2026 日本大学の特徴
📌 大学の基本情報・立地
日本大学医学部は、大正14年(1925年)に日本大学専門部医学科として開設されて以来、長い歴史を持つ伝統ある医学部です。創設当初から掲げられている「自主創造」という日本大学の教育理念のもと、「醫明博愛」という独自の教育理念を実践し、社会に貢献する高い人間力を備えた医師の育成を目指しています。また、附属病院として日本大学医学部附属板橋病院と日本大学病院を有しており、学生はこれらの病院で充実した臨床実習を受けることができます。
キャンパスとアクセス
キャンパスは都心に位置しており、周辺には落ち着いた住宅街が広がっています。学習に集中できる環境でありながら、都心へのアクセスも良好なため、休日の過ごし方にも選択肢が多くあります。
住所 〒173-8610 東京都板橋区大谷口上町 30-1
アクセス
JR池袋駅より国際興業バス「池05 日大病院」行きバスに乗車、終点下車(約20~30分)
JR赤羽駅より国際興業バス「赤57 日大病院前」行きバスに乗車、終点下車(約30分)
東武東上線 大山駅より徒歩約15~20分
東京メトロ有楽町線 千川駅より国際興業バス「池05 日大病院前」行きバスに乗車(約10分)
🌟医学部医学科の教育の特徴
教育理念と目的
日本大学医学部は日本大学教育憲章に基づき、日本大学マインド、すなわち日本文化を理解し、国民の福祉・健康に寄与し、多様な文化を受容し、地域社会及び国際社会に貢献できる医師を輩出するため、日本大学の教育理念「自主創造」を構成する3つのカテゴリーである「自ら学ぶ」「自ら考える」「自ら道を開く」姿勢を育み、本学部の理念「醫明博愛」を実践する資質と能力を身につけ、所定の単位を修得した学生に卒業を認定し、学位(学士)を授与する。
各学年の特徴的な教育内容
日本大学医学部では、6年間を通じて、一般教育、基礎医学、社会医学、臨床医学の各分野をバランス良く学べる体系的なカリキュラムを組んでいます。
1年次:専門教育の導入として、学内外の講師を招いて医学の現状や医師を目指す者としての使命感・倫理観を学ぶ「医学序論」が配置されています。これにより、早い段階から医師としての自覚を育みます。また、人文科学や社会科学などの一般教養科目を学ぶことで、豊かな人間性を培うことを目指します。
2年次:基礎医学の学習が本格化します。人体の構造や機能、病気の成り立ちなど、医学の土台となる知識を深く学びます。少人数のグループで個別指導を行うセミナー形式の授業も取り入れられており、主体的な学習を促します。
3年次:基礎医学と臨床医学の橋渡しとなる科目を学習します。病理学や薬理学など、病気の原因や治療法に関する知識を体系的に身につけます。この時期から、将来の専門分野を見据えた学習が始まります。
4年次:臨床医学の講義が中心となり、各診療科の知識を習得します。実際の医療現場での見学実習も始まり、講義で学んだ知識を臨床の視点から捉える機会が増えます。附属病院での実習を通して、患者さんとのコミュニケーションの取り方や医療チームの一員としての役割を学びます。
5年次、6年次:附属板橋病院や日本大学病院をはじめとする関連施設で、本格的な臨床実習が行われます。診療チームの一員として、指導医の監督のもとで患者さんの診療に参加し、実践的なスキルと知識を習得します。また、学生は「臨床実習」を通して、医師としての責任感や倫理観、そしてチーム医療の重要性を肌で感じることができます。
このように、日本大学医学部では、学生が主体的に学ぶ「自己啓発型教育」を重視しています。知識を一方的に教わるだけでなく、自ら課題を見つけ、解決策を考える力を養う教育を展開していることが大きな特徴です。学生は6年間を通して、論理的・批判的思考力、そして豊かな人間力を兼ね備えた医師へと成長していくことが期待されています。
🏠学生生活・施設環境
部活動
日本大学医学部には、体育系、文化系、医学系など多岐にわたる部活動やサークルが存在し、学生生活を豊かに彩っています。多目的グラウンド、プール、トレーニングルーム、体育館といったスポーツ施設が充実しており、学業と両立しながらスポーツに打ち込める環境が整っています。多種多様な活動を通じて、学生同士の交流を深めることができるのはもちろん、心身ともに健康な医師となるための土台を築くことができます。
大学の周辺環境
大学が位置する板橋区大谷口上町は、都心でありながらも比較的落ち着いた環境です。板橋区役所や板橋区立文化会館など公共施設も近くにあり、生活の利便性が高い地域と言えます。また、周辺には商店街や飲食店なども点在しており、学生生活に必要なものは一通り揃っています。最寄りの駅から大学までは少し距離がありますが、バスの便が充実しているため、通学に不便を感じることは少ないでしょう。
先輩後輩の関係
附属病院や関連施設での実習には、卒業した多くの先輩医師が関わっています。学生は、実習を通じて指導医である先輩たちから直接指導を受ける機会が多くあります。同じ大学の卒業生という共通の絆があるため、親身になって相談に乗ってもらえることも多く、心強い存在です。このような縦のつながりは、学生が将来のキャリアを考える上で貴重な財産となります。
医学に関係した学習環境
医学部キャンパス内には、学生が自由に使えるPC室や静かに学習に集中できる自習室が完備されています。授業時間外でも、学生はこれらの施設を利用して予習・復習、グループワークなどに取り組むことができます。また、SGL教室と呼ばれる少人数グループ学習用の教室も用意されており、6年生は医師国家試験に向けた集中学習期間には、1か月先まで予約して利用することも可能です。このような学習環境は、学生が自律的に学ぶ姿勢をサポートするために不可欠なものです。
🩺 在学生・卒業生の声
実際に日本大学医学部医学科で学ぶ学生たちや卒業生からは、大学の教育や環境についてどのような声が上がっているのでしょうか。公式サイトに掲載されたインタビューから、一部をご紹介します。
在学生の声
「仲間と共に乗り越える喜び」
大変な勉強の毎日ですが、同じ目標を持つ仲間と悩みを共有し、助け合いながら乗り越えられています。グループワークや実習を通して、深い絆で結ばれた最高の仲間に出会うことができました。
卒業生の声
「心強い先輩方の存在」
附属病院での実習では、多くの卒業生の先輩医師が指導医として関わってくださいます。大学の特色やカリキュラムを理解してくださっているので、具体的なアドバイスをいただけることが多く、とても心強かったです。
「充実した学習環境」
静かに集中できる自習室や、グループでディスカッションできる教室など、様々な学習スタイルに対応した施設が整っている点がとても助かりました。自分のペースで学習を進めることができ、非常に効率的でした。
🌱 どのよう医師を目指す人に向いているか
以上の特徴を踏まえると、日本大学医学部医学科は次のような志望者に特に適した環境と言えるでしょう。
自主的に学ぶ意欲がある人
日本大学医学部では「自己啓発型教育」を重視しており、受け身ではなく自ら課題を見つけて解決する姿勢が求められます。探究心や主体性を持って学習に取り組みたい人には、特に適しています。
チーム医療に関心がある人
実習や部活動、サークル活動を通して、多様な人々と協働する機会が豊富にあります。将来、多職種連携が求められるチーム医療の中心的な役割を担いたいと考えている人には、多くの学びを得られるでしょう。
実践的な学びを重視する人
附属病院での実習が充実しており、早い段階から実際の医療現場に触れることができます。座学だけでなく、実践を通して医師としてのスキルや知識を身につけたい人にとって、この上ない環境です。
向いていない可能性がある人
受動的な学習を好む人 大学の教育方針は「自己啓発型」であり、教員から与えられる情報だけでなく、自ら進んで学ぶ姿勢が不可欠です。指示されたことだけをこなしたい、受け身の姿勢で学びたいという人には、学習スタイルが合わない可能性があります。
都心から離れた落ち着いた環境で学びたい人 板橋キャンパスは都心に位置しており、周辺は利便性が高い一方で、自然に囲まれた静かな環境を求めている人には、希望と異なるかもしれません。
日本大学医学部医学科は、医師としての専門知識だけでなく、豊かな人間性や社会性を育むことに重きを置いています。自律的な学びを通して、多様な人々と協力しながら医療に貢献したいと考える人にとって、成長の機会に満ちた魅力的な場所となるでしょう。