2026 福岡大学の特徴
📌 大学の基本情報・立地
福岡大学は、福岡市城南区に広大なキャンパスを構える総合大学です。医学部を含む9学部31学科を擁し、約2万名の学生が学んでいます。総合大学ならではの多様な学びの機会と、他学部との交流も魅力の一つです。キャンパスは一つの場所に集約された「ワンキャンパス」であり、学生は学部を超えて様々な施設や学修環境を利用することができます。また、3つの附属病院(福岡大学病院、福岡大学筑紫病院、福岡大学西新病院)を擁しており、充実した臨床実習の場が確保されています。
キャンパスとアクセス
医学部の学生は、広大なキャンパス内で多様な価値観を持つ学生たちと交流しながら、専門性を深めることができます。キャンパスの周辺は、学生生活をサポートする施設が充実しており、一人暮らしを始める学生も安心して生活できる環境が整っています。福岡市営地下鉄七隈線「福大前駅」がキャンパスの目の前に位置しているため、通学の利便性も非常に高いです。さらに、西新・天神・博多といった福岡市中心部へのアクセスも良好であり、学業以外の時間も充実させることが可能です。
住所
福岡大学:〒814-0180 福岡市城南区七隈八丁目19番1号
福岡大学病院:〒814-0180 福岡市城南区七隈七丁目45番1号
福岡大学筑紫病院:〒818-8502 福岡県筑紫野市俗明院一丁目1番1号
福岡大学西新病院:〒814-8522 福岡市早良区祖原15番7号
アクセス
福岡市営地下鉄七隈線「福大前駅」下車すぐ
JR「博多駅」よりバスで約45分、「福大正門前」、「福大前」、「福大薬学部前」下車すぐ
🌟医学部医学科の教育の特徴
教育理念と目的
医学科は、生命の尊厳に基づいた全人教育を基盤として、人間性豊かな臨床医の育成、地域社会への医療奉仕、重点的総合研究体系の確立を教育研究の理念とする。
建学の精神 「思想堅実」「穏健中正」「質実剛健」「積極進取」
各学年の特徴的な教育内容
福岡大学医学部では、6年一貫教育と螺旋型教育を特色としています。基礎医学と臨床医学が密に連携したカリキュラムを通じて、医学全般への理解を深めることができます。
1年次:総合大学の利点を活かした共通教育科目で幅広い教養を身につけるとともに、早期から医学専門科目にも触れます。看護体験や施設見学も行い、早い段階から医療現場を体験します。
2年次:本格的に基礎医学の学習が始まります。学生一人ひとりに実習機器が確保されるよう、実習室や器具類が整備されており、解剖学実習などを通して人体の構造を詳細に理解します。また、2年次終了時には研究室に配属されます。
3年次・4年次:基礎知識をさらに深め、臨床医学との連携を強める教育が展開されます。内科と外科を臓器別に一体化して診断・治療を学ぶ統合教育を実施し、幅広い分野への対応能力と問題解決能力を高めます。4年次には全国共用試験を目標とした学習が重要となります。
5年次・6年次:福岡大学病院、福岡大学筑紫病院、福岡大学西新病院の3つの病院で、診療参加型臨床実習(クリニカルクラークシップ方式)を中心とした充実の臨床修練を行います。学生は診療チームの一員として、指導医の監督のもとで診療に参加し、実践的なスキルと知識を習得します。
このように、福岡大学では、単に知識を詰め込むだけでなく、自ら課題を見つけ、解決する能力を養うテュートリアル教育を導入しています。7〜8人程度の少人数グループで討論を行い、担当教員が適切なアドバイスを行うことで、学生の自学自修を促します。こうした教育体制は、生涯にわたって学び続ける医師としての基盤を築くことを目的としています。
🏠学生生活・施設環境
福岡大学は、9学部31学科を擁する総合大学であり、医学部の学生は広大なワンキャンパスで他学部の学生との交流や充実した施設を利用することができます。
部活動
福岡大学には、多種多様な部活動やサークルが存在し、他学部の学生と共に活動できる機会が豊富にあります。運動系の部活動では、競技によっては全国レベルで活躍する学生も多く、専門種目の施設も充実しています。文化系のサークルも幅広くあり、学業と両立しながら自分の興味を追求できる環境が整っています。医学部の学生専用の部活動やサークルも存在し、医学科の学生同士で親睦を深める場も提供されています。
大学の周辺環境
キャンパスの目の前には福岡市営地下鉄七隈線「福大前駅」があり、通学に非常に便利です。大学周辺には、学生向けの飲食店やカフェ、スーパー、コンビニ、ドラッグストアなどが充実しており、初めての一人暮らしでも生活しやすい環境です。また、福岡市中心部の天神や博多へのアクセスも良好であり、休日の買い物やレジャーにも困りません。治安も比較的安定しており、学生が安心して暮らせる地域と言えるでしょう。
先輩後輩の関係
福岡大学医学部には、学年全体を10班に分ける「班制度」があります。入学式からこの班での活動が始まるため、新入生はすぐに仲間を見つけ、大学生活に馴染むことができます。この班制度を通じて、先輩後輩の垣根を越えた交流が盛んに行われています。学業で困った時には、班の先輩に相談したり、一緒に勉強したりすることで、お互いに助け合いながら成長できる環境です。この繋がりは、学生生活をより豊かなものにし、卒業後も続く大切なネットワークとなります。
医学に関係した学習環境
福岡大学医学部では、充実した学習環境が提供されています。自学自習を推進するため、少人数の学生が集まって自習できるスペースが整備されています。また、第2学年以降の基礎医学系の実習では、学生一人ひとりに実習機器が確保されており、より実践的な学びが可能です。シミュレーション教育も充実しており、模擬患者との医療面接やシミュレーターを用いた実習を1年次から体験できます。これにより、卒業までに十分な実践形式の学びを得ることができます。
🩺 在学生・卒業生の声
在学生の声
「班制度で友達が増えた」
入学後すぐに始まる班制度のおかげで、不安なく大学生活を始めることができました。班のメンバーとは、授業の課題を協力して取り組んだり、一緒にご飯を食べに行ったりしています。学年を越えた先輩とも交流があり、勉強や実習の相談に乗ってもらえるので心強いです。
「総合大学ならではの多様な学び」
総合大学の強みを生かして、医学以外の教養科目も幅広く学ぶことができています。また、他学部の友人から刺激を受けることも多く、将来のキャリアを考える上で視野が広がりました。広いキャンパスで様々な人と出会えることが、福岡大学の魅力だと思います。
卒業生の声
「3つの附属病院での実習が力になった」
福岡大学病院、筑紫病院、西新病院の3つの病院で臨床実習ができたことは、医師としての幅広い経験を積む上で大変貴重でした。それぞれの病院の地域特性や診療体制を肌で感じることができ、将来の進路を考える上で大きなヒントになりました。
「卒業後も続くつながり」
大学時代に築いた友人や先輩との繋がりは、卒業後も続いています。臨床現場で困った時には、大学の先輩に相談したり、同期と情報交換をしたりすることで、多くの助けを得ています。福岡大学で得た仲間は、医師人生を歩む上でかけがえのない財産です。
その他の声
「充実した設備で研究に打ち込める」
基礎医学研究室に配属された際、充実した研究設備のもとで、興味のある分野に深く取り組むことができました。指導教員も熱心にサポートしてくださり、研究の楽しさを体験できたことは、将来の医師としての姿勢にも繋がっていると感じます。
🌱 どのよう医師を目指す人に向いているか
福岡大学医学部医学科は、充実したカリキュラムと恵まれた環境のもと、将来の医療を担う医師を育成しています。総合大学の強みを活かし、多様な価値観に触れながら、専門性を高めていくことが可能です。
自ら積極的に学ぶ姿勢がある人
第2学年でのPBLテュートリアルや研究室配属など、自ら課題を発見し解決する能力を養う機会が多く用意されています。与えられた知識を学ぶだけでなく、自発的に探究する意欲を持つ人に向いています。
チーム医療に貢献したい人
3つの附属病院でのクリニカルクラークシップ方式の実習を通じて、実際の医療チームの一員として診療に参画します。他者と協調し、チームの中で自分の役割を果たすことにやりがいを感じる人に向いています。
幅広い知識と技術を身につけたい人
6年間一貫教育の中で、基礎医学と臨床医学が密に連携した螺旋型教育が展開されています。特定の分野に特化するだけでなく、医学全般への深い理解を求める人に適しています。
豊かな人間性と高い倫理観を重視する人
早期から看護実習や地域医療体験を通じて、患者さんや他職種の人々と向き合う機会が豊富にあります。医師としての人間性や倫理観を育むことを大切にしたい人に向いています。
向いていない可能性がある人
- 受動的な受け身の学びを好む人
福岡大学医学部では、自学自修の精神を重んじ、自ら積極的に学ぶ姿勢が求められます。与えられた課題だけをこなす受け身の学習スタイルを好む人には、その教育方針が合わない可能性があります。 - 専門分野特化型で学びたい人
医学全般にわたる幅広い知識と技術の修得を重視しているため、入学直後から特定の分野に深く特化して学びたい人には、カリキュラムが物足りなく感じられるかもしれません。
福岡大学医学部医学科は、「人間性豊かな臨床医」「地域社会への医療奉仕」「生涯にわたる自学自修の姿勢」を重視する人に非常に向いています。一方で、受動的な受け身の学びや専門特化だけに重きを置く志向の人にはスタイルが合わない可能性があります。ここでの学びは、医師としての人間性と実践力を共に育てたい人にとって、魅力的な舞台となるでしょう。