2026 久留米大学の特徴
📌 大学の基本情報・立地
久留米大学は、福岡県久留米市に広がる複数のキャンパスで構成されています。医学部医学科の学びの拠点となるのは、久留米市旭町に位置する旭町キャンパスです。このキャンパスは、久留米大学病院に隣接しており、医学を学ぶ学生にとって理想的な環境が整っています。臨床実習はもちろん、普段の講義から病院という「医療の現場」を身近に感じることができます。また、旭町キャンパス内には、医学図書館や筑水会館、医学部総合グラウンドなど、学生生活を豊かにする施設が充実しています。特に、2022年に完成した全天候型陸上走路を備えた人工芝の医学部総合グラウンドは、授業やクラブ活動だけでなく、地域の方々のスポーツ活動や健康づくりの場としても活用されています。
キャンパスとアクセス
住所
久留米大学 旭町キャンパス 〒830-0011 福岡県久留米市旭町67
アクセス
西鉄大牟田線「西鉄久留米駅」下車、西鉄バス「大学病院」行き乗車、終点「大学病院」下車
JR鹿児島本線「久留米駅」下車、西鉄バス「大学病院」行き乗車、終点「大学病院」下車
🌟医学部医学科の教育の特徴
教育理念と目的
本学医学部医学科は、医学科理念「国手の理想は常に仁なり」のもと、時代や社会、そして地域の多様なニーズに対応できる実践的でヒューマニズムに富む医師を育成するとともに、高水準の医療や最先端の研究を推進する人材を育成する。
学修目標(三大目標)
(1) 医師や研究者として職責を果たすのに必要な知識と技能を修得する。
(2) 患者に寄り添うとともにチーム医療の実践に必要な態度と習慣を身につける。
(3) 時代や社会、そして地域の多様なニーズに対応できる人間性と良識を涵養する。
各学年の特徴的な教育内容
1年次: 入学後早期から基礎医学教育が開始され、医学へのモチベーションを高めます。また、多職種連携教育の一環として、医療に関わる他の職種の役割を理解し、チーム医療の重要性を早い段階から学びます。
2年次: 基礎医学の講義に加え、解剖学実習などを通して人体の構造を詳細に理解します。単に知識を暗記するだけでなく、「考えて理解する」ことを重視した教育が特徴です。
3年次: 病態生理学や臨床医学の講義が増え、病気の原因や治療法について体系的に学びます。この頃から、横断的な講義が導入され、複数の講座の教員が連携して必須テーマを横断的に解説することで、多角的な視点から医学を理解することができます。
4年次: 臨床実習に向けた準備が本格化します。心臓・腹部超音波検査トレーニングシミュレータ「バイメディックスCAEVIMEDIX」などの先進的な設備を活用し、実践的な手技をトレーニングします。
5・6年次: 附属病院でのクリニカル・クラークシップ(診療参加型臨床実習)が中心となります。学生は診療チームの一員として、指導医の監督のもとで診療に参加し、実践的なスキルと知識を習得します。特に、外科系では座学よりも臨床現場での教育を重視し、手術現場やベッドサイドでの教育を通して、外科医に必要な知識や手技を学びます。
このように、久留米大学では、学生が主体的に学ぶ「アクティブラーニング」を重視しています。単に知識を詰め込むだけでなく、チーム医療を実践するうえで必要とされるチームワークやコミュニケーション能力を体験的に学ぶ機会を積極的に設けています。また、伝統的に開業医の子弟が多く、先輩が後輩を熱心に指導する文化が根付いており、実践的な診療能力を徹底的に身につけることができる教育環境が大きな強みです。
🏠学生生活・施設環境
部活動
久留米大学には、スポーツ系、文化系、ボランティア系など、多種多様な部活動やサークルが数多くあります。医学部学生部室棟も設けられており、学生たちは勉学の合間に仲間との活動を楽しむことができます。力を入れている部活動では、先輩・後輩間の交流も密になりやすく、他大学との交流機会も豊富です。
大学の周辺環境
医学部が位置する旭町キャンパスは、大学病院に隣接しており、静かで落ち着いた環境です。勉学に集中しやすい雰囲気が広がっています。一方、御井キャンパスの周辺には、学生向けの飲食店やスーパー、カフェなどが点在しており、生活の利便性も高いです。また、久留米市はラーメンが有名であり、学生たちは気軽に外食を楽しんでいます。市内には大型ショッピングモールもあり、日用品の買い物にも困ることはありません。
先輩後輩の関係
久留米大学医学部では、部活動などを通じて先輩・後輩の関係が密になりやすい傾向があります。勉学や学生生活の相談に乗ってもらったり、実習でのアドバイスを受けたりと、縦のつながりが学生生活を豊かにします。また、卒業後も同窓会のつながりが強く、医師として独立した後も様々なサポートを受けることができるなど、長きにわたる絆が築かれています。
医学に関係した学習環境
医学部教育1号館には、主に1〜4年生が使用する講義室があり、2階には学生生活全般の窓口が設けられています。医学部基礎3号館は、創立90周年記念事業の一環として建てられ、学生も利用できるコンピュータ実習室やセミナー室、ラウンジが整備されています。また、大学病院がすぐ隣にあるため、早期から医療現場の雰囲気に触れることができ、実践的な学びを深める上で非常に恵まれた環境と言えるでしょう。
🩺 在学生・卒業生の声
在学生の声
「温かい雰囲気で勉強しやすい」
周囲には同じ医学部を目指す仲間がたくさんいるので、お互いに高め合いながら勉強に取り組めます。教授や先輩方も熱心に指導してくださるので、安心して学べる環境です。特に実習では、手厚いサポートを受けられるので、理解が深まります。
「キャンパスライフも充実!」
勉強だけでなく、部活動やサークル活動も盛んです。友人と一緒に体を動かしたり、趣味を楽しんだりする時間が、良い気分転換になっています。他学部との交流もあり、様々な価値観に触れることができるのも魅力です。
卒業生の声
「地域医療に貢献する医師として」
久留米大学で学んだ「国手の理想は常に仁なり」という理念は、医師となった今も私の指針です。地域に密着した教育のおかげで、患者さんに寄り添う姿勢や、地域全体を視野に入れた医療の重要性を深く理解できました。
「卒業後も続く強い絆」
卒業してからも、同窓会のつながりが強く、先輩や同期と情報交換をする機会が多々あります。困ったときに相談に乗ってもらえるのは、本当に心強いです。久留米大学で得た仲間や先生方との絆は、一生の宝物です。
🌱 どのよう医師を目指す人に向いているか
久留米大学医学部医学科は、充実した教育カリキュラムと恵まれた学習環境が魅力です。建学の精神である「国手の理想は常に仁なり」を体現する医師を育成するため、早期から地域医療や患者さんの心情を理解する実習を重ね、知識だけでなく人間性も養う教育が行われています。
地域医療に貢献したい人
早期から地域医療の現場で実習する機会が多く、地域に根差した医療を学びたい人には最適な環境です。
患者中心の医療を学びたい人
問診や触診といった基本的な診察を重視する教育方針のため、患者さんと向き合う力を養いたい人に向いています。
研究にも興味がある人
3年生で研究室に配属されるなど、リサーチマインドを育むカリキュラムが用意されており、研究医を目指したい人にも適しています。
向いていない可能性がある人
- 自主的な学びが苦手な人
講義だけでなく、実習や体験学習を通じて自ら課題を見つけて考える学習が多いため、受け身の姿勢で学びたい人には合わない可能性があります。 - 都市部の華やかな環境を重視する人
旭町キャンパスは学習に集中できる落ち着いた環境ですが、大都市の繁華街のような賑やかさを求める人には物足りなく感じるかもしれません。
久留米大学医学部医学科は、「国手の理想は常に仁なり」という理念のもと、地域医療に貢献し、患者さんに寄り添う温かい心を持つ医師を目指す人に非常に向いています。一方で、受動的な受け身の学びや、研究だけに特化したいと考える人には、久留米大学のスタイルが合わない可能性があります。ここでの学びは、医師としての人間性と実践力を共に育てたい人にとって、魅力的な舞台となるでしょう。