2026 順天堂大学のポリシー
📄 アドミッション・ポリシー
【求める学生像(原文)】
医学部では、医学・医療の知識・技能のみならず豊かな感性と教養を持ち、国際社会や地域社会に貢献し、未来を拓く人間性溢れる医師・医学者を養成するため、次のような学生を求めます。
- 一人の人間として、人間と自然を愛し、相手の立場に立つ思いやりと高い倫理観を有する人
- 幅広い人間性、柔軟性と協調性を備えた基本的なコミュニケーション能力を有する人
- 自ら課題を発掘し、知的好奇心を持って、課題解決に取り組む主体性を有する人
- 国際的な視点から医学・医療の進歩に貢献しようとする熱意を有する人
- 入学後も、自己啓発・自己学習・自己の健康増進を継続する意欲を有する人
✍️ 面接対策を意識した要約
(重点抜粋+要約)
🔸 入学者選抜の基本方針
医学部では、医師・医学者になろうと努力する学生に対し、6年間で卒業し、ストレートで医師国家試験に合格させるよう教育しますが、単に医師国家試験合格だけを目指すのではなく、国家試験をものともしない、知性と教養と感性溢れる医師・医学者を養成するため、入学者選抜方法として、学力試験のみならず、受験生の感性や医師・医学者となるべき人物・識見・教養を見極めるために、小論文試験・面接試験を課し、また、小中高に至る活動を知る資料の提出により、総合的な判定に基づき、入学者を選抜します。
🔹 要約(面接対策向け)
順天堂大学医学部の面接試験では、次のような人物的資質・行動姿勢が重視されると考えられます。
① 「仁」の精神に通じる人間性・倫理観
他者の立場に立つ思いやりや誠実さ・責任感を備えているか
医師としての高い倫理観や使命感を言葉と行動で示せるか
➡︎ 面接では、「医師を志したきっかけ」「患者に寄り添う姿勢」を語る準備を
② 協調性とコミュニケーション力
多様な人と関係を築くための協調性・柔軟性を持っているか
医療現場で不可欠なコミュニケーション力があるか
➡︎ 「チームで取り組んだ経験」「対立や意見の違いをどう乗り越えたか」などが問われる
③ 主体性と課題解決力
自ら課題を見つけ、学びに結びつけてきた経験があるか
知的好奇心と探究心を持ち、継続的な努力ができるか
➡︎ 「好きな教科・研究したこと」「失敗から学んだこと」などを整理しておくと有効
④ 国際性・多様性への理解
英語や他文化に関心を持ち、国際社会に貢献する意欲があるか
➡︎ 英語学習や国際的な出来事に関心を持っていることを具体的に伝えられるように
⑤ 将来像と自己管理力
自分の目標(どんな医師になりたいか)を明確に持ち、それに向けて継続して努力できるか
➡︎ 「将来像」や「なぜ順天堂なのか」を、大学の理念やカリキュラムと関連づけて語ると◎
このように、順天堂大学医学部の面接では、「人間性・主体性・志望理由・協働性・将来展望」などが一貫性を持って語れるかどうかが評価のカギです。
📘 カリキュラム・ポリシー
(教育課程の編成及び実施の方針)
【原文全文】
順天堂大学医学部の使命の下で、卒前卒後の継ぎ目のない教育を目指し、順天堂大学医学部のコンピテンシーを身に付け、ディプロマ・ポリシーに示す資質・能力を修得するため、以下のとおり教育課程を編成・実施します。また、学修成果を適切に評価し、教育方法の改善を行います。
- 常に相手の立場に立って物事を考え、人間として、医療人として他を思いやり、慈しむ心、即ち学是「仁」の心を涵養するため、1年生全員を学生寮に約1年間入寮させ、集団の中での個の確立と、学是「仁」の涵養を寮生として実践実習します。
- 科学的根拠に基づいた医学・医療・研究を行うための体系的な知識、確実な技術・技能、適正な態度を身に付けるため、1年次には自然科学と英語を中心とした基礎教育及び医療入門を提供します。また、特定の課題を少人数による議論と思考で進めるPBL(Problem Based Learning)を行い、全学生のモチベーション及び課題探求力・分析的評価能力を向上させる場を提供します。1年次後半以降の専門科目においては、生命科学、基礎医学、臨床医学を関連づけ、体系的に学び、医学への探求心を養うため、臓器別・病態別の水平的・垂直的統合型カリキュラムを採用します。
- 3年次には、科学的思考能力を高め、医学における研究の重要性を理解し、生涯にわたってアクティブに自学自習する態度・習慣を涵養する小グループ制の基礎ゼミナールを設定します。将来、研究者を目指す者に対しては、研究医を養成するコースを設けます。
- 入学後の早い時期から病院見学、看護実習、施設実習、医療体験実習、診察技法実習、基本手技実習、救急医学実習等の体験実習を行います。医療職の一員として医療の現場に参画することにより、保健医療制度を理解し、多様な職種の専門家との連携や共同作業を行えるコミュニケーション能力の涵養を目指します。特に、4年次後半からの本格的な臨床実習では、それぞれ特徴的な機能を持つ医学部附属6病院で患者を受け持ち、実際に医療チームに加わることにより、臨床能力を身に付ける教育を行います。
- 教養教育を重視するとともに、国際社会で活躍できる能力を養うため、実践英語を高学年まで課します。5、6年次の臨床実習では、海外での実習機会(2~8週間、留学先は自ら選べる)を提供し、国際的視野を獲得する場を提供します。
学修成果は、授業科目の修得状況による客観的評価、コンピテンシーの項目群を学生が参照し、定期的に自己のパフォーマンスを評価する主観的評価によって、包括的に評価します。各科目のコンピテンシー達成レベルはシラバス等に明示します。
学生によるコンピテンシーに基づくカリキュラム評価結果を活用し、カリキュラムの自己点検・評価を行います。内部質保証の維持、向上のため、第三者の視点を踏まえ、カリキュラムの自己点検・評価を定期的に行い、教育方法の改善につなげていきます。
🎯 受験生が注目すべきポイント(抜粋)
順天堂大学医学部では、卒前から卒後まで一貫した教育体制を整え、建学の理念「仁」の精神を実践しながら、医師として必要な知識・技能・態度・人間性を体系的に育成しています。
教育の特徴:
1年間の寮生活を全員に課し、「仁」の心と自律性を実践的に学ぶ。
基礎教育(自然科学・英語・医療入門)+PBL により、科学的思考と課題解決力を育成。
統合型カリキュラム(臓器別・病態別) により、基礎医学から臨床医学まで体系的に理解。
小グループ制ゼミや研究医コースを通じて、自学自習の姿勢と研究力を強化。
入学初期から多様な体験実習を導入し、チーム医療と臨床能力を実践的に修得。
**英語教育と海外実習(2〜8週間)**を通じて、国際的視野を養成。
学修成果はコンピテンシーに基づく多面的評価(客観+主観)で実施。
カリキュラムの自己点検と外部評価を通じて教育の質を継続的に改善。
📝 要約(大学の魅力を知る視点で)
順天堂大学のカリキュラムは、人間力と科学力を兼ね備えた医療人の育成を明確に意図しており、「現場で活躍できる医師」に必要な資質を段階的に磨ける設計がなされています。
🎓 ディプロマ・ポリシー
(卒業認定・学位授与の方針)
【原文全文】
医学部では、順天堂大学医学部の使命の下で策定された各年次のカリキュラムを履修し、かつ定められた基準に合格することによって、順天堂大学医学部のコンピテンシーを身に付け、次の資質・能力を修得した者に対して学士(医学)の学位を授与します。
Ⅰ.診療技能・患者ケア,医学的知識
科学的根拠に基づいた医療・医学研究を行うための基礎、臨床の医学的知識を有し、体系的に理解し説明できる。それを応用し、基本的な診察・手技を適切に実践できる。
Ⅱ.医療安全
医療安全の重要性を理解し、適切に実践できる。感染予防対策の適切な方法・プロセス、問題を起こしやすい状況とその対応を理解し実践できる。
Ⅲ.チーム医療,コミュニケーション
チーム医療や患者の抱える問題を理解し、医療チームの一員として適切に多職種と連携することができる。
他者と信頼関係を構築することができ、良好なコミュニケーションがとれる。Ⅳ.医療の社会性
行動科学、社会医学、地域医療のシステム、プライマリ・ケアを理解したうえで、患者・国民のニーズを認識し、必要な医療と医療制度を概説できる。
Ⅴ.倫理とプロフェッショナリズム
医の倫理・生命倫理、患者の権利・立場と心理を理解し、高い倫理観・適正な態度を身につけている。倫理・法律に反しない行動ができ、医療人・研究者としての責任感をもって行動できる。
Ⅵ.自律的学習能力,順天堂大学医学部で学んだ者としての誇りと責任
順天堂大学で学んだ者として、生涯にわたってアクティブに自分の目標に向けた学習をする不断前進の態度・習慣を身につけ、医の歴史や健康に与える運動の影響を理解し、他を思いやり慈しむ心(学是「仁」)を持った行動ができる。
グローバル化する国際社会において医学・医療の分野で国際的に活躍できる語学力、医療能力、未来を切り開く人間性溢れる豊かな教養を有している。
📝 要約(大学の魅力を知る視点で)
順天堂大学医学部では、卒前カリキュラムを通じて必要な能力を修得し、一定の基準を満たした学生に対して**学士(医学)**の学位を授与します。その資質・能力は以下の6領域で構成されています。
① 診療技能・医学的知識
科学的根拠に基づいた医学知識を体系的に理解し、基本的な診察や医療技術を正しく実践できる力。
② 医療安全
感染対策やリスク対応など、安全な医療を遂行する知識と行動力。
③ チーム医療・コミュニケーション
多職種と連携し、患者や他者と信頼関係を築けるコミュニケーション力と協調性。
④ 医療の社会的役割
社会医学や地域医療の知識を基に、患者や地域社会のニーズに応える視点と行動力。
⑤ 倫理とプロフェッショナリズム
医療人・研究者としての倫理観、責任感、適正な態度と行動ができる資質。
⑥ 自律的学習と国際性
一生学び続ける「不断前進」の姿勢、順天堂の理念「仁」を体現する人間性、国際的に活躍できる語学力と教養。
この方針に基づき、順天堂大学医学部は、人間性・倫理性・科学的知識・社会性・国際性を兼ね備えた医師の育成を目指しています。
🌟大学の魅力
(キーポイント)
以下の3点は、順天堂大学医学部の教育の核となる魅力や価値観です。
1. 「仁」の精神と患者への共感
相手の立場に立ち、思いやりと慈しみを持つ態度を育む。
医療者としての人間性を基盤に据えた教育が行われている。
2. 終身学習・探求者としての姿勢
大学院卒後も自己研鑽を続ける「不断前進」の習慣を重視。
科学的視点を持つ医師・医学者としての基礎を養う。
3. チーム医療と国際社会への貢献
他職種と協働できるコミュニケーション・協調性を重視。
国際的教養と語学力も重視され、グローバルに貢献できる人材を目指す。