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金沢医科大学 医学部

一般選抜

入試問題の傾向と対策

金沢医科大学

医学部予備校 レクサス教育センターが分析した入試傾向と対策を公開します。是非お役立てください。

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数学

金沢医科大学 一般選抜 出題傾向 数学

傾向と対策の概要

金沢医科大学の数学入試は、60分という短い制限時間で、通常4題の主要な大問(問題番号1〜4)を解答する形式が続いています。出題形式は一貫して穴埋め形式(マーク方式)であり、計算過程の正確性とスピードが非常に重要となります。

主要な出題分野

以下の4分野が安定して出題されています。

  • 確率・場合の数(特に大問1のさいころ問題)
  • 微積分(面積・体積)
  • ベクトル・空間図形
  • 数列

特に大問1では、さいころを用いた複雑な確率問題が頻出しており、思考力と正確な計算力が問われます。

試験形式の安定性と構成

安定性

2018年度以降の傾向を見ると、形式面において非常に安定しています。

項目 内容
問題数と時間 一貫して大問4題構成、試験時間は60分
解答形式 答えの符号や数値をマークする穴埋め形式
出題の柱 確率、微積分、ベクトル、数列の4分野が中心

構成の傾向

  • 大問1(確率・場合の数): さいころや硬貨、玉の取り出しなど、確率・場合の数に関する問題がほぼ毎年出題されています。
    • 2018年度前期:2直線の位置関係や三角形の面積と確率の組み合わせ
    • 2020年度前期:三角比を含む式の値が特定の条件を満たす確率(他分野融合)
  • 大問2〜4: 主に微積分、ベクトル、数列、複素数、代数・幾何学といった分野から出題されています。

試験形式の大きな変化

2018年度から2025年度前期にかけて、問題数や試験時間、解答形式といった形式面での大きな変化は見られません。一貫して、制限時間60分で大問4題の穴埋め形式が維持されています。

出題分野や出題テーマの傾向

確率・場合の数 (大問1)

  • さいころの目の条件: さいころの出た目(a, b, cなど)が特定の代数的な条件(最大値・最小値、対数の値)や幾何学的な条件(円の接線、ベクトルの垂直/平行、三角形の成立)を満たす確率を求める問題が主流です。
  • 複雑な移動と確率: 数直線や円周上を動く点の移動と確率(2019年度後期、2021年度後期)も出題されています。
  • 幾何学的条件との融合: 確率計算の中に直線や円の幾何学的な条件(一致、平行、接する、面積が整数など)が組み込まれています。

微積分

  • 面積と体積の計算: 曲線と直線で囲まれた部分の面積および回転体の体積計算が頻繁に出題されています。特に、面積計算では 公式など定積分計算のテクニックが必要とされる場合があります。
  • 関数の最大・最小と係数決定: 極値の条件から関数の係数を決定し、面積や変曲点などを求める流れが一般的です。
    • 2023年度前期:無理関数 の極値条件からの係数決定と面積計算
    • 2023年度後期:三角関数()の最大・最小値と解の個数

ベクトル・空間図形

  • 空間ベクトルの応用: 平面や直線の交点の位置ベクトル、垂線の足の座標、四面体の体積など、空間図形の性質をベクトルで解析する問題が豊富です。
  • 正多面体の利用: 正四面体や三角柱、立方体、正四角錐といった標準的な図形を題材に、比の計算や体積を求める問題が多く見られます。

数列

  • 漸化式の解法: 2項間漸化式(対数変換、分数型)や、隣接3項間漸化式(特性方程式を利用)の解法が必須です。
  • 群数列と総和: 群数列の項の番号や、特定の条件を満たす項の個数、総和を求める問題(2021年度前期、2025年度前期)が出題されています。

特徴的な傾向

  • 統合された問題設定: 複数の数学分野をまたぐ問題設定が多いことが特徴です。 (例: 複素数と3次方程式の解の関係、漸化式と常用対数による桁数計算、微積分と変曲点、面積)
  • 医科大学らしい配慮?: 確率や数列の問題において、常用対数の値が与えられ(など)、桁数や最高位の数字を求める計算問題が繰り返し出題されています。
  • 計算力の要求水準の高さ: 60分で4題を解き切るためには、各設問の計算量が多く、複雑な分数や根号の計算を正確に行う能力が強く求められます。特に微積分や確率の計算は煩雑になりがちです。

対策

1. 時間管理とスピードの徹底

60分で完答を目指すため、1問あたり15分を目安に、過去問演習を通じて迅速かつ正確に解答を導き出す訓練が不可欠です。

2. 頻出分野の徹底演習

  • 確率(大問1対策): さいころを用いた幾何・代数条件付きの確率問題に慣れること。特に、対数、三角比、幾何学的配置(円、接線、ベクトル)といった他分野との融合パターンを重点的に演習することが効果的です。
  • 微積分(計算特化): 面積・体積計算の公式(特に 公式など)を完全に使いこなせるようにし、計算ミスを減らすことが重要です。極値条件からの係数決定問題にも慣れておくべきです。

3. 空間ベクトルと数列の確実な理解

  • 空間図形のベクトル解析: 空間における交点、垂線の足、体積比などを求める際に、ベクトルを用いる手法を習得してください。
  • 漸化式の対応力: 通常の線形漸化式に加えて、対数を含む変換や分数型漸化式、隣接3項間漸化式(2020年度後期, 2021年度後期, 2023年度後期)など、多様なパターンの解法をマスターしましょう。

4. 融合問題への対応

常用対数を用いた桁数計算や最高位の決定問題は、出題傾向として定着しているため、対策を怠らないようにしてください。

合格への鍵:「数学の短距離走」

例えるならば、この入試は「数学の短距離走」のようなものです。出題される4つの大問は、それぞれがハードル走のハードルのように難易度が高く、かつ制限時間60分というタイマーが常にプレッシャーをかけます。

各分野の知識(=脚力)はもちろんのこと、複雑な計算を瞬時に正確に処理する能力(=スタートダッシュとフォームの正確性)が、完走し、高得点を取るための鍵となります。

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英語

金沢医科大学 一般選抜 出題傾向 英語

傾向と対策の概要

金沢医科大学の英語試験は、60分という制限時間の中で、比較的長い複数の英文を読解し、多岐にわたる設問に対応する能力が求められます。出題テーマは、医学・健康・科学技術といった専門性の高い分野から、心理学、社会学、環境問題といった社会科学系の議論を扱うものまで幅広く、高度な語彙力、速読力、そして論理的な思考力が合否を分ける主要な要素となります。

試験形式の安定性と構成

試験形式は、2018年度から最新年度(2025年度)まで、前期・後期ともに一貫して「60分」であり、この点での大きな変化は見られません。

主要な構成要素は以下の通りです。

  • 長文読解: 複数の英文(通常3~4題)が出題され、それぞれに付随する設問に解答します。
  • 設問内容:
    • 内容理解(主題、主張、特定の情報の一致/不一致など)。
    • 語彙(類義語、文脈上の意味)。
    • 文法・語法・空所補充(文章の論理的接続、適切な表現の選択など)。
    • 指示語・代名詞の特定。
    • アクセント・発音。

試験形式の大きな変化

試験形式の根幹(時間、長文中心)に大きな変更はありませんが、近年は以下のような特徴的な出題が継続しています。

  • 図表・グラフの活用: 英文中で提示された図や表、グラフを参照し、そのデータに基づいた記述の正誤を判断したり、設問に答えたりする形式が見られます。例えば、2022年度前期では、産業別の雇用状況に関するデータ、2024年度前期では鉱山・発電所に関する世論調査結果、2025年度後期ではソーシャルメディアの利用状況を示すグラフが出題されています。
  • 段落構成・論理展開の理解: 段落の並び替え(例:2024年度後期)や、特定の文を挿入するのに最適な位置を特定する問題、各段落の要旨を対応させる問題など、文章全体の論理的構造を問う設問が定期的に出題されています。

出題分野や出題テーマの傾向

出題テーマは、医学・健康に関する話題を軸に、広範な学術分野にまたがっています。

1. 医学・健康・身体・加齢に関するテーマ(コアテーマ)

医療や身体の仕組み、健康増進、加齢に関するテーマは頻出です。

  • 健康と生活習慣: 栄養素と身体の健康、電子たばこの安全性、慢性疾患と食事/栄養、ストレス対処戦略。
  • 心理・心身相関: 心が内臓に及ぼす影響、年齢と健康、平均寿命の伸び。
  • 医療技術・制度: デジタル機器が医療にもたらす変革(オンライン診察、ウェアラブルデバイスなど)、普遍的な医療システム。

2. 心理学・社会科学に関するテーマ

人間の認知、行動、社会的な相互作用に関するテーマが、論理的考察の対象として好まれます。

  • 認知・心理: 認知的負荷/ワーキングメモリー、幼児の心の理論、独り言によるパフォーマンス向上、記憶と脳科学(神経可塑性)。
  • 行動・発達: 個性の発達/若者の精神的健康と親の役割、同調行動(アッシュの実験)、習慣の形成と行動。
  • 論理・統計: 相関関係と因果関係の区別(統計学的な思考)、リサーチと科学的リサーチの違い。
  • 社会と文化: 寿命の性差、社会学/社会学的想像力、文化的特徴が企業の業績に与える影響、ソーシャルメディアの利用法/プライバシー。

3. 科学技術・環境・経済に関するテーマ

現代社会の課題や技術革新に関するテーマも多く見られます。

  • 技術・情報: 移転学習とAI、携帯電話の依存、現代版備忘録/セカンドブレイン。
  • 環境・社会問題: 砂嵐、環境決定論と人間社会の相互作用、クリーンエネルギーの現状と展望、廃棄物の少ない生活、鉱山・発電所の支持に関する世論調査。
  • 仕事・経済: 日本企業の戦略(ターゲットコスト)、在宅勤務の功罪、産業と雇用の変化、年齢と健康がお金の有用性に与える影響。

特徴的な傾向

  • 医学・心理学の融合: 身体的な健康(長寿、慢性疾患)だけでなく、認知(ワーキングメモリー)、学習(感受期)、行動変容(習慣)といった心理学的かつ医学研究に関連するテーマが頻繁に選ばれています。
  • 実生活と学問の結びつき: 単なる理論の紹介に留まらず、具体的な実験(例:アッシュの同調実験、ベルの地下鉄でのバイオリン演奏)や日常的な事象(例:携帯電話の依存、在宅勤務、野心的なメッセージ)を題材に、論理的・科学的な考察を求める傾向があります。
  • 議論の精緻さの要求: 「相関関係は因果関係を含意しない」という概念や、「嘘と欺瞞の違い」の曖昧さなど、抽象的な概念の定義や、誤解されやすい論点を深く掘り下げた文章が多く、読解の際には筆者の緻密な主張を追う必要があります。

対策

金沢医科大学の英語で高得点を取るためには、以下の対策が有効です。

1. 専門分野の英語に慣れる

  • 背景知識の確保: 過去の出題テーマ(特に心理学、社会学、生命科学、医療経済)に関連する学術的な英文記事や洋書(科学ジャーナル、医学雑誌の一般向け記事など)を積極的に読み、専門用語や議論の展開に慣れてください。
  • 読解スピードの向上: 60分で多量の英文を処理するため、速読力を鍛える必要があります。意味のかたまり(チャンク)で読み進め、返り読みを避ける訓練が有効です。

2. 論理構造と設問形式への対応

  • 論理接続詞・指示語の徹底理解: 長文読解では、文章全体の論理的展開(譲歩、対比、因果関係)を正確に把握することが極めて重要です。設問の多くが文章の論理的関係性を問うため、接続詞や指示語(them, their, it など)が何を指しているかを文脈から瞬時に特定する練習を重ねてください。
  • 図表・グラフの読み取り訓練: 英文と図表の情報をリンクさせ、設問に答える形式に慣れてください。これは、論理的思考力と情報処理能力を同時に問うものです。

3. 語彙・文法事項の総点検

  • 高度な語彙の習得: 専門的かつアカデミックな文章で用いられる、難度の高い語彙(例:cultivate, tremendous, encompass)を確実に習得してください。類義語を選ぶ問題も多いため、単語の意味の幅やニュアンスを理解しておくことが重要です。
  • アクセント・発音対策: アクセントや発音に関する知識が問われるため、過去問を通じて頻出する法則や例外的な単語を確認しておきましょう。

この試験は、単なる英語力だけでなく、多角的な視点から物事を分析し、論理的に理解しようとする姿勢を評価していると言えるでしょう。これは、医師として必要な学習意欲と知的探求心に対応する訓練であると捉えられます。

(類推)この試験で求められる能力は、例えるならば、複雑な機械の設計図を読み解くエンジニアの仕事に似ています。設計図(長文)は専門用語(語彙)で書かれており、限られた時間(60分)内に、図表(グラフ)や注釈(設問)と照らし合わせながら、その部品一つ一つ(段落の主張)が全体の中でどのような役割(論理構造)を果たしているのかを正確に把握し、最終的な目標(主題や主張)を達成しなければなりません。

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化学

金沢医科大学 一般選抜 出題傾向 化学 2018年度~最新入試の傾向まとめ

傾向と対策の概要

金沢医科大学医学部の化学は、出題範囲が高校化学全般にわたり網羅的であること、そして計算問題の比重が非常に高いことが最大の傾向です。特に2020年度以降、試験時間が短縮され(2科目120分から90分へ)、時間的な制約が非常に厳しくなりました。したがって、正確かつ迅速な計算能力と、多岐にわたる分野の知識を統合して応用する能力が求められます。

試験形式の安定性と構成

試験時間 2018年度および2019年度は2科目で120分でしたが、2020年度以降は2科目で90分に短縮され、この形式で安定しています。
出題形式 すべての年度において、大問形式((1)〜(8)や(1)〜(10)など)で構成され、設問に対して解答群から適切な選択肢を選ぶマークシート形式が採用されています。
数値解答 数値解答では、指定された桁数や解答枠(例:05.0, 17.18 19 mol)に従ってマークする必要があり、計算精度と有効数字の取り扱いが厳しく求められます。

試験形式の大きな変化

最も顕著な変化は、2020年度入試における試験時間の大幅な短縮です。化学一科目あたりの時間が削減されたにもかかわらず、出題内容の難易度や計算量は高い水準を維持しており、受験生には一層のスピードと効率性が要求されるようになりました。

出題分野や出題テーマの傾向

出題は理論、無機、有機、高分子の全分野から偏りなく出ていますが、特に以下の分野が頻出かつ難解なテーマとして扱われています。

物理化学・理論化学(計算重視)

  • 滴定・溶液計算: 単純な中和滴定だけでなく、混合物(水酸化ナトリウムと炭酸ナトリウム)の滴定計算や、気体中の成分(二酸化炭素)を定量するための逆滴定など、複雑な定量分析が頻繁に出題されます。
  • 平衡: 弱酸の電離平衡(近似を使えない希薄濃度での電離度・pH計算など)や、気体平衡(ルシャトリエの原理、モル分率からの圧力変化予測など)が出題されています。
  • 固体構造と物理定数: 金属結晶の単位格子あたりの原子数や密度、原子間距離の計算や、単分子膜法を用いたアボガドロ定数の測定計算など、物理定数を絡めた精密な計算が求められます。

有機化学

  • 構造決定と異性体: 分子式から構造を決定させる問題が多く、幾何異性体(シス・トランス異性体)、光学異性体、および構造異性体の網羅的な知識が問われます。
  • 反応と合成経路: クメン法やサリチル酸の合成経路など、工業的または古典的な合成経路を理解していることが前提とされます。

無機化学・工業化学

  • 工業的製法: アルミニウムの溶融塩電解やアンモニアソーダ法(ソルベー法)など、工業化学のプロセスの知識と、それに伴う電気分解や物質量計算がセットで出題されています。
  • イオン分析: 定性分析における沈殿の生成条件、色、再溶解(錯イオン生成や酸化還元)などの知識が問われます。

高分子化学・生命科学

  • アミノ酸とペプチド: アミノ酸の構造決定、等電点、強酸性・強塩基性溶液中でのイオン状態、さらにはペプチドの一次構造決定や窒素含有率の計算など、深い知識が要求されます。
  • 検出反応: ビウレット反応、ニンヒドリン反応、キサントプロテイン反応といった生体分子の呈色反応の検出対象が頻出です。
  • 核酸・糖: DNA/RNAの構造と構成要素、塩基対の法則、および単糖・二糖類の還元性や異性体に関する問題も出題されています。

特徴的な傾向

  • 複雑な定量的計算: 単に公式を適用するだけでなく、酸塩基平衡、気体平衡、電池反応、または合成収率といった複数のステップを含む定量的な問題が非常に多く、計算ミスが許されない構造になっています。
  • 実験操作と原理の重視: 実験器具の適切な使い方(メスフラスコやホールピペットの加熱乾燥の是非など)や、滴定の終点判定、沈殿の分離といった実験の原理と注意点に関する設問が繰り返し見られます。
  • 時事的な科学知識: 2019年度にはリチウムイオン電池の開発に関するノーベル化学賞受賞者(吉野彰氏)の知識が問われるなど、化学分野の最新のトピックや工業的な応用例への関心が示されています。

対策

  • 計算力の徹底強化: 最優先で、化学の全分野にわたる計算問題を制限時間内に正確に解ききる訓練が必要です。特に、有効数字や指定された桁数のマークに対応できるよう、解答形式に慣れることが重要です。
  • 原理の深い理解: なぜその反応が起こるのか(酸化力比較、酸の強さ比較)、実験操作の意味(標準溶液の調整、中和滴定の指示薬の変色域)など、基本原理を表面的な知識で終わらせず、深く掘り下げて理解することが必須です。
  • 有機・高分子の徹底暗記と応用: 有機化学の合成反応(試薬と生成物)や、アミノ酸の側鎖、検出反応、タンパク質の電気泳動の原理など、暗記要素の多い分野も、正確に知識を定着させる必要があります。
  • 時間配分のシミュレーション: 2科目90分という厳しい時間制限の中で、確実に点数を取れる問題を見極め、計算量の多い問題に時間をかけすぎないよう、過去問を通じて時間配分の感覚を養うことが不可欠です。

例:計算問題の厳しさの比喩

金沢医科大の化学の計算問題は、まるで精度の高い時計職人の作業に似ています。単に時間を合わせる(答えを出す)だけでなく、すべての歯車(計算過程)が正確に、そして迅速に連動し(多段階の計算をこなし)、指定された目盛り(桁数や有効数字)にぴったり合わせる能力が求められます。わずかな狂いが全体の結果を左右するのです。

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物理

金沢医科大学 一般選抜 出題傾向 物理

傾向と対策の概要

金沢医科大の物理は、2020年度以降、試験時間の大幅な短縮(120分から90分へ)が見られる中、出題形式の安定性を保ちつつ、難易度の高い計算問題や多段階の応用問題を課す傾向があります。特に、力学と電磁気学が頻出であり、一つの大問の中で複数の物理法則や現象を結びつけて考察させる問題構成が特徴的です。

対策としては、制限時間内に複雑な計算を正確に処理する能力と、教科書の基礎的な知識を超えて、現象をモデル化し、連続する過程を追う深い理解が求められます。

試験形式の安定性と構成

本学の物理試験は、他の科目と合わせて「2科目」として実施されています。

  • 出題形式は、大問3~5題(初期)または大問2~4題(近年)の構成を取ることが多いです。
  • 各設問で空欄補充形式により、数値、数式、語句、またはグラフを選択/マークさせる形式が安定しています。
  • 解答においては、分数形の場合は既約分数、根号を含む場合は根号の中の自然数を最小にするといった厳密な指示が毎年継続して見られます。

試験形式の大きな変化

試験時間の短縮

2018年度および2019年度は、試験時間(2科目)が120分でしたが、2020年度以降、試験時間は90分に短縮されました。

この30分の時間短縮(25%減)は、受験生にとって時間的な制約が大幅に増したことを意味します。この変更にもかかわらず、出題される問題の深さや計算量は依然として高く保たれており、解答スピードがより重要になりました。

出題分野や出題テーマの傾向

出題分野は、物理の主要分野から幅広く出題されますが、特に以下の分野の出題頻度が高いです。

力学(Mechanics)

最頻出分野であり、毎年大問として出題されます。特に、衝突(弾性衝突)と運動量保存、単振動(ばねや振り子)、仕事とエネルギー保存則、慣性系や相対速度を伴う運動を組み合わせた問題が目立ちます。

  • 2022年度:衝突、円運動、放物運動を繋げた複合問題。
  • 2025年度:斜面を持つ台上の小球の運動(運動量保存と力学的エネルギー保存)という、複雑な設定の問題。

電磁気学(Electromagnetism)

応用的なテーマが多く出題されています。

  • 2023年度:直流回路とコンデンサー(キルヒホッフの法則、電気量保存則、電位の計算)。
  • その他:磁場中の荷電粒子の運動(サイクロトロンの原理)や、ホール効果に関する詳細な計算問題(抵抗率、電流、ローレンツ力、数密度)。

熱力学(Thermodynamics)

気体の状態変化(サイクル)における熱力学第一法則の適用や、比熱・融解熱を含むカロリー測定(熱量保存則)が頻繁に見られます。

  • 2021年度:ストッパー付きシリンダー内の気体の状態変化と熱効率の導出。

波動(Waves)

干渉(水面波の干渉、節と腹の座標)や、うなり現象(単振り子の中点の振動)など、波の性質を詳細に問う問題が出題されます。

  • 2025年度:光のドップラー効果を天文学的な文脈(連星の運動)に応用する問題。

特徴的な傾向

物理現象の多段階的な追跡

一つの問題の中で、自由落下、衝突、単振動、鉛直投げ上げ、円運動といった複数の物理現象が連続して発生する複雑なプロセスを、順を追って解答させることが特徴的です。これは、初期のミスが後の計算に影響する連鎖的な出題形式を意味します。

理論物理学的な背景を持つ出題

一般教養的な知識を問うQ1(2018年度)やQ4(2019年度)に見られるように、クォークの構成や放射線の単位など、現代物理や医学に関連するテーマを導入部として用いる傾向があります。

近似計算や有効数字の扱い

2022年度の単振動の周期の計算や、2025年度のドップラー効果の近似式(A)の使用など、問題文中で与えられた条件や近似を厳密に適用する能力が求められます。また、有効数字の指定(例: 2025年度の有効数字2桁)も細かく行われます。

対策

上記の傾向を踏まえ、合格に向けた対策は以下の点が重要となります。

  • 時間管理と計算練習の徹底
    試験時間が90分と短いため、複雑な数値計算や文字式での導出を迅速かつ正確に行う訓練が不可欠です。途中式を省略せず、特に分数や平方根を含む表現の整理に慣れる必要があります。
  • 力学と電磁気学の複合問題対策
    力学(単振動、衝突、運動量、エネルギー)と電磁気学(ホール効果、コンデンサー回路、磁場中の運動)は特に重点的に学習し、複数の物理法則を同時に適用する問題に慣れるべきです。
  • 現象のモデル化と連鎖的な思考
    一つの現象が終了した後の状態が次の現象の初期条件となる、多段階の問題(例:衝突後の速さを初期値とする単振動)に対して、物理的な過程を正確にモデル化し、それを途中で途切れさせることなく最後まで追う練習が必要です。
  • 原子物理・現代物理への準備
    クォーク、放射線の測定、連星系のドップラー効果など、他の分野に比べて出題頻度は低いものの、出題された際には基礎知識と計算能力を要するため、教科書や参考書で広く目を通しておくことが推奨されます。

物理の問題解決は、まるで探偵が複雑な事件を追うプロセスに似ています。

金沢医科大の入試では、一つの「事件」(大問)の中で、自由落下、衝突、振動、そして次の運動といった複数の「手がかり」(現象)が絡み合っています。対策とは、各手がかりを正確に分析し(基本法則の理解)、その繋がりを見抜き(法則の適用)、制限時間内に一気に謎を解き明かす(計算と論理展開)能力を磨くことに他なりません。時間短縮により、この「捜査スピード」の向上が求められています。

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生物

金沢医科大学 一般選抜 出題傾向 生物

傾向と対策の概要

金沢医科大学の生物入試は、生物学の主要分野を幅広く網羅しつつ、特に分子生物学、遺伝子の発現、恒常性(ホルモン・腎臓)、計算問題、実験考察問題に重点が置かれています。最大の特長は、DNAの長さや代謝量、個体数推定など多岐にわたるテーマで正確な数値の算出が求められる計算問題の多さです。

試験形式の安定性と構成

本試験は、2018年度から2025年度の最新入試まで、一貫して大問3題構成が維持されています。

大問1(小問集合)

年度により問題数に多少の増減はあるものの(例:2018年度12問、2019年度14問、2025年度7問)、幅広い分野の基本的な知識や一問一答形式の設問が中心となっています。

大問2・3(論述/文章題)

特定のテーマに関する長い文章を読み、それに付随する詳細な設問や実験考察、計算問題に答える形式です。試験の構成としては、知識の網羅性(大問1)と深い理解・応用力(大問2、3)の両方が試される構造が安定しています。

試験形式の大きな変化

注意:試験時間の短縮について

最も大きな形式の変更は、試験時間の短縮です。2018・2019年度では「2科目 120分」でしたが、2020年度以降は「2科目 90分」に短縮されました。生物科目の問題数自体が大幅に減ったわけではないため、1問あたりにかけられる時間が減少し、時間的制約が厳しくなっています。

出題分野や出題テーマの傾向

出題分野は幅広く、高校生物の主要単元すべてから出題されていますが、特に以下のテーマが目立ちます。

分野 主なテーマと出題年度(例) 傾向
分子生物学・遺伝子発現 PCR法/遺伝子クローニング (2018, 2021, 2022) 遺伝暗号/翻訳 (2018, 2021, 2022) ラクトースオペロン (2024, 2025) X染色体不活性化 (2019) 最新の技術や詳細な調節機構に関する出題が頻繁に見られます。
生体防御(免疫) 抗原抗体反応/二次応答 (2018) MHC分子/T細胞/B細胞の役割 (2024) 実験結果の考察や、MHC遺伝子型の一致確率など、遺伝的・定量的側面も問われます。
恒常性(生理) 血糖調節/ホルモン (2019, 2020) 腎臓の再吸収計算 (2023) 酸素解離曲線/組織へのO2供給量計算 (2020, 2022) 計算を伴う体内環境の定量的な理解が必須です。
細胞・代謝 酵素反応/基質濃度 (2018, 2023) ATP合成/電子伝達系 (2023) 呼吸の計算 (2020, 2023) 反応機構の詳細や、発酵・呼吸の定量的計算が重要です。
進化・生態 分子時計(アミノ酸置換率)計算 (2020, 2023, 2024) 生物多様性/人為的介入 (2018, 2022) 個体群調査(標識再捕法)計算 (2021) 定量的な進化速度の推定や、生態系の保全・管理に関する知識が問われます。
動物の発生・行動 ウニの発生(卵割、誘導実験) (2018) ミツバチの8の字ダンス(実験考察) (2019) 実験結果から発生や行動の原理を導き出す考察力が求められます。

特徴的な傾向

計算問題の多さと重要性

「数字をマークしなさい」という指示が非常に頻繁に見られ、解答の多くが計算を伴います。特に、腎機能における再吸収量 (2023) や、PCR法によるDNA量 (2021)、分子時計 (2020, 2023, 2024) など、複雑で正確性が求められる計算問題が合否を分けやすいと考えられます。

実験とその詳細な考察力

単なる知識だけでなく、設定された実験(例:ウニの卵片分離実験、肥満マウスの血液循環実験、ミツバチのダンス、接ぎ木実験)の結果を詳細に分析し、生物現象のメカニズムを考察する力が問われます。

分野横断的な出題

例えば、遺伝(MHC)と免疫の融合問題、代謝と定量的計算の融合問題など、複数の分野の知識を組み合わせて解答させる問題が多く見られます。

対策

金沢医科大の生物入試に対応するためには、以下の点に重点を置いた対策が必要です。

1. 計算力と定量的思考力の徹底強化

計算問題が多いため、物理や化学で扱うような定量の概念(モル、濃度、体積、速度、比率)を生物学のデータに適用する訓練を徹底します。特に、代謝、腎臓、血液ガス、分子生物学における指数計算(PCRなど)のパターンを習熟することが不可欠です。解答は数字のマーク形式が多いため、計算ミスをしない精度が重要です。

2. 実験考察問題への慣れと基礎知識の定着

大問2・3で出題される文章題では、実験設定と結果の論理的な結びつけを意識して過去問演習を行います。例えば、ウニの発生における細胞の運命決定や、酵素反応のグラフ解析など、資料に示された具体的な実験例の背景にある原理を理解します。

3. 分子生物学と生理学の詳細な学習

遺伝子発現の調節(オペロン、スプライシング)や、PCR/遺伝子工学の原理、ホルモン調節のフィードバック機構について、図解や機構の詳細まで深く理解することが求められます。

4. 時間短縮への対応(2020年以降)

2020年度以降、試験時間が短縮されたため、即座に解答を導き出すためのスピードと効率的な問題処理能力を養う必要があります。基本的な知識問題は即答できるようにし、計算問題や考察問題に時間を割く戦略が必要です。

生物の入試対策は、実験室での作業に例えることができます。基礎的な知識を道具としてしっかりと揃え(大問1対策)、複雑な実験装置(長文問題)を前にしても、慌てずにデータを読み解き(考察力)、正確に計算して結果を出す(計算力)ことが、金沢医科大合格への鍵となります。

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小論文

試験時間

60分

配点

60点

傾向と対策

200文字以内×2

問題例

新傾向(2020 年~)
【2021 ~ 2023 年】
課題文を読み、問1:200 字以内で要約せよ。 問 2:本文を踏まえて、グラフ ( や図 ) を読み取れ。
【2020 年 前期・後期】
課題文を読み、問1:200 字以内で要約せよ。 問 2:本文の要約を踏まえて、200 字内で意見を書け。
旧傾向(~2019 年)
【2018 年 前期1日目】
課題文を読み、300 字以内で要約しなさい。(内田樹編『日本の反知性主義』所収より(一部改変))
【2018 年 前期2日目】
課題文を読み、300 字以内で要約しなさい。(福岡伸一『新版 動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』より(一部改変))

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面接試験

試験時間

1グループ約20分間

配点

110点 ※調査諸等含む

面接形式

グループ
面接官3人 / 受験生5人

よく聞かれる質問

【グループ討論の流れ】
①課題文を9分間読み、自分の意見をまとめる。筆記用具が用意されているので必要ならメモをとる。
②面接室に移動し、受験番号順に自分の意見を約2分間述べる。
③意見を述べた後、グループ討論の開始。20 分経過するとグループ討論終了。討論の途中でも終了。
【過去に出題されたテーマ】
「高齢者がペットを飼うことのメリットとデメリット」「医師不足について」
「がん告知の是非」「被災地での看護師の役割」

自分に勝とう

レクサスくん(マスコットキャラクター)

自分に厳しく