「渋谷駅」徒歩5分 / 寮と一体型校舎

2026年度 医学部入試まで、

時間

2026 横浜市立大学 医学部 の特徴

横浜みなとみらい

国際都市で育む、研究心と臨床能力

横浜市、その中でも風光明媚な金沢区に位置する横浜市立大学。医学部は福浦キャンパスに拠点を置き、附属病院や最先端の研究施設が一体となった環境で、次世代の医療を担う人材を育成しています。この記事では、横浜市立大学医学部の基本情報から教育の特色、学生生活、そしてどのような医師を目指す人に適しているのかまで、その魅力を詳しく掘り下げていきます。

📌 大学の基本情報・立地

キャンパスとアクセス

横浜市立大学は、その源流を1882年の横浜商法学校にまで遡ることができる、長い歴史と伝統を持つ公立大学です。医学部の歴史は、1944年に設立された横浜市立医学専門学校から始まり、戦後の学制改革を経て横浜市立大学医学部となりました。開学以来、地域医療への貢献と、国際的な医学研究の推進を両輪として発展を続けてきました。

医学部が位置する福浦キャンパスは、横浜市南部の金沢区にあります。この地域は、潮風が心地よい海沿いのエリアで、八景島シーパラダイスにも近接しています。都心のような喧騒からは少し離れ、学問と研究に集中できる落ち着いた環境が広がっています。キャンパスは最寄り駅から徒歩数分という利便性の高い場所にありながら、周囲には緑も多く、穏やかな雰囲気が漂います。

キャンパス内には医学部校舎だけでなく、最先端の医療を提供する附属病院と、高度な研究を推進する先端医科学研究センターが併設されています。これにより、学生は1年次から臨床現場を身近に感じ、最新の医学研究に触れる機会に恵まれています。教育、研究、臨床が三位一体となったこの環境は、学生が医師として必要な知識・技術・態度を総合的に身につける上で、大きな利点となっています。国際都市・横浜という立地を活かし、世界に開かれた視点を持つ医師の育成にも力を入れている点も、この大学の大きな特徴の一つです。

  • 住所

    • 〒236-0004 神奈川県横浜市金沢区福浦3-9

  • アクセス

    • 横浜シーサイドライン「市大医学部駅」下車 徒歩1分

🌟医学部医学科の教育の特徴

横浜市立大学医学部では、国際都市・横浜に立脚する大学として、豊かな人間性と高い倫理観を備え、医学・医療の発展と人類の福祉に貢献できる人材の育成を目指しています。

教育理念と目的

<教育理念>

横浜市立大学は、豊かな人間性と高い倫理観を備え、国際都市・横浜に立脚する大学として、医学・医療の発展と人類の福祉に貢献できる、指導的役割を担う医師・医学研究者を育成します。

<教育目的>

  1. 深い医学知識と優れた医療技術を習得し、生涯にわたり自己主導型学習により発展させる能力を育成します。

  2. 豊かな人間性と高い倫理観を備え、患者中心の医療を実践できる能力を育成します。

  3. 科学的探究心を備え、医学研究を遂行し、医学の発展に貢献する能力を育成します。

  4. 保健・医療・福祉における多職種と連携し、チーム医療を実践できる能力を育成します。

  5. 地域医療に貢献し、指導的役割を担う能力を育成します。

  6. 国際的視野を備え、世界に情報発信できる能力を育成します。

各学年の特徴的な教育内容

横浜市立大学医学部のカリキュラムは、基礎医学と臨床医学の知識をバランス良く、かつ段階的に深化させていけるように緻密に設計されています。特に、早期からの研究室配属や実践的な臨床実習が特徴的です。

  • 1年次: 医学を学ぶ上での基盤となる自然科学や語学に加え、「早期体験実習」が始まります。附属病院や地域の医療・福祉施設を訪問し、医療の現場を体験することで、医師を目指す動機付けを確かなものにします。また、全学共通の教養科目を通して、幅広い視野と豊かな人間性を育みます。

  • 2年次: 本格的に基礎医学の学習がスタートします。解剖学、生理学、生化学といった人体の正常な構造と機能を学び、医師としての知識の根幹を築きます。特に、解剖実習は、人体の尊厳を学び、医学を志す者としての倫理観を涵養する重要な機会と位置づけられています。

  • 3年次: 基礎医学と臨床医学を繋ぐ、病理学、薬理学、微生物学などを学びます。病気の原因やメカニズムを理解するとともに、様々な疾患の学習が始まります。この学年の大きな特徴は「基礎医学研究室配属」です。学生は興味のある研究室に約3ヶ月間所属し、教員の指導のもとで最先端の医学研究に没頭します。これにより、科学的思考力(リサーチマインド)を養い、将来、研究医を目指すきっかけにもなります。

  • 4年次: 臨床医学の講義が中心となり、内科学、外科学など、各診療科の専門知識を系統的に学びます。知識を整理し、臨床実習に備えるための重要な期間です。共用試験(CBT、OSCE)に合格することで、臨床実習への参加資格である「スチューデント・ドクター」の認定を受けます。

  • 5年次・6年次: 学習の集大成である「臨床実習(クリニカル・クラークシップ)」が中心となります。学生は附属病院や地域の協力病院で、診療チームの一員として実習に臨みます。指導医のもとで患者さんを受け持ち、診断から治療計画の立案、実施までを実践的に学びます。少人数グループでの実習を通じて、知識、技術だけでなく、医師としての態度やコミュニケーション能力を磨き上げます。また、国内外の医療機関で実習を行う「選択制臨床実習」の期間も設けられており、学生一人ひとりの興味や将来の希望に応じた多様な経験を積むことが可能です。

このように、横浜市立大学では、早期から臨床現場や研究に触れる機会を豊富に設け、学生の知的好奇心と探究心を刺激する教育を展開しています。講義で得た知識を、実習や研究を通じて実践的な知恵へと昇華させるカリキュラムは、自ら課題を発見し、解決していく能力を持った医師を育てるための強固な基盤となっています。

🏠学生生活・施設環境

部活動

医学部の学生の多くは、学業と両立しながら部活動に励んでいます。体育会系の部活から文化系の部活まで多岐にわたり、特に東日本の医科大学が集う「東日本医科学生総合体育大会(東医体)」は、多くの運動部にとって大きな目標となっています。同じ目標に向かって仲間と汗を流す経験は、学年を超えた強い絆を育み、医師になってからも続く大切な財産となります。文化系の部会では、音楽や美術、学術的な活動など、それぞれの興味関心を深めることができます。これらの活動を通じて、チームワークや協調性、コミュニケーション能力が養われるだけでなく、心身のリフレッシュにも繋がり、多忙な医学の勉強を乗り越えるための活力となっています。

大学の周辺環境

福浦キャンパスの最寄り駅である「市大医学部駅」周辺は、落ち着いた環境です。駅を降りるとすぐにキャンパスと附属病院が広がり、まさに「医」の拠点といった様相を呈しています。近隣には、横浜・八景島シーパラダイスや海の公園など、リフレッシュできるスポットが点在しており、休日には豊かな自然を満喫することができます。また、少し足を延せば、金沢文庫や称名寺といった歴史的な名所にも触れることができます。大型の商業施設は隣の駅周辺にあり、日常生活に必要な買い物に不便はありません。横浜駅や都心へのアクセスも良好で、勉強に集中できる静かな環境と、都会の利便性をバランス良く享受できる立地と言えるでしょう。

先輩後輩の関係

部活動などを通じて、学年を超えた縦のつながりが築かれやすい環境です。同じ部活の先輩からは、勉強の進め方や実習のコツ、国家試験対策など、具体的なアドバイスを受ける機会が多くあります。過去の試験問題や質の高いノートなどが代々受け継がれている部活も少なくなく、学生生活を送る上で非常に心強い存在となっています。このような密な関係性は、学習面でのサポートにとどまらず、将来の進路について相談したり、悩みを共有したりする上でも重要な役割を果たしています。卒業後も、多くの医師が同窓会などを通じて交流を続けており、大学で育まれた絆は生涯にわたって続きます。

医学に関係した学習環境

横浜市立大学が誇る学習環境の核となるのが、附属図書館医学情報センター先端医科学研究センター、そして附属病院です。図書館には膨大な数の医学専門書や学術雑誌が揃えられており、オンラインジャーナルへのアクセスも充実しています。24時間利用可能な学習スペースも確保されており、学生たちは試験期間中などを中心に熱心に勉学に励んでいます。 先端医科学研究センターは、国際的なレベルの研究が行われている施設であり、3年次の研究室配属では、学生もこの最先端の環境で研究活動の一端を担うことができます。 そして、臨床実習の主たる舞台となる附属病院は、高度急性期医療を担う特定機能病院として、多種多様な症例が集まる教育的な環境です。これらの施設がキャンパス内に有機的に連携して存在することで、学生は基礎研究から臨床応用まで、医学のダイナミズムを肌で感じながら学ぶことができます。

🩺 在学生・卒業生の声

※公式サイトに掲載されている内容を基に構成しています。

在学生の声

  • 研究マインドが育つ環境 3年次の基礎医学研究室配属が非常に魅力的でした。最先端の研究に触れることで、臨床医を目指す上でも科学的な視点を持つことの重要性を学びました。先生方も熱心に指導してくださり、学会で発表する機会を得られたことは大きな自信につながっています。研究と臨床、両方の面白さを知ることができました。

  • 充実した臨床実習と仲間との絆 5年生からの臨床実習は大変ですが、毎日が新しい発見の連続です。診療チームの一員として患者さんと接する中で、知識だけでは学べない多くのことを実感しています。少人数のグループで行動するため、仲間との絆が深まり、お互いに支え合いながら実習を乗り越えています。先生方や研修医の先生方も親身に指導してくださるので、安心して学ぶことができます。

卒業生の声

地域医療と世界を結ぶ視点 横浜市立大学での学びは、地域に根差した医療の重要性を教えてくれました。附属病院だけでなく、地域の様々な病院での実習を通じて、それぞれの医療機関が担う役割や多職種連携の大切さを肌で感じることができました。卒業後は、大学で培った幅広い知識と経験を活かし、地域医療に貢献しています。また、在学中に得た国際的な視野は、常に新しい知見を取り入れ、医療の質を向上させていく上で役立っています。

🌱 どのよう医師を目指す人に向いているか

横浜市立大学医学部は、最先端の研究環境と充実した臨床実習を両輪に、科学的思考力と実践力を兼ね備えた医師を育成する教育機関です。どのような人に適しているか、その理由と共に見ていきましょう。

 

横浜市立大学医学部が向いている人

  • 研究に興味があり、リサーチマインドを養いたい人

    • 理由: 3年次に約3ヶ月間、研究室に配属される「基礎医学研究室配属」が必修であり、早期から本格的な研究に触れる機会があります。先端医科学研究センターという国内トップクラスの研究施設がキャンパス内にあり、研究医を目指す人、あるいは臨床医を目指す上でも科学的根拠に基づいた医療を実践したい人にとって、この上ない環境です。

  • 主体的に学び、実践的な臨床能力を身につけたい人

    • 理由: 5年次からのクリニカル・クラークシップ(診療参加型臨床実習)では、学生が診療チームの一員として主体的に医療に参加します。豊富な症例が集まる附属病院や地域の基幹病院で、指導医のもと実践的な経験を積むことで、即戦力となる臨床能力を養うことができます。

  • 落ち着いた環境で、学問に集中したい人

    • 理由: キャンパスは横浜の海沿いに位置し、都心の喧騒から離れた穏やかな環境です。教育・研究・臨床の施設がワンキャンパスに集約されており、移動の負担なく学業に専念できます。

  • 仲間と深く関わりながら、人間的にも成長したい人

    • 理由: 部活動が盛んであり、学年を超えた縦のつながりが強い文化があります。同じ志を持つ仲間と切磋琢磨し、支え合う経験を通じて、医師として不可欠な協調性やコミュニケーション能力を自然と育むことができます。

 

向いていない可能性がある人

  • 講義中心の受動的な学習スタイルを好む人

    • 理由: 研究室配属や臨床実習など、学生の主体性が求められるプログラムが多く組み込まれています。自ら課題を見つけ、積極的に行動することが苦手な場合、カリキュラムを最大限に活かすことが難しい可能性があります。

  • 都市中心部の華やかなキャンパスライフを最優先したい人

    • 理由: 福浦キャンパスは落ち着いた環境にあり、いわゆる「都心の大学」のイメージとは少し異なります。学問に集中するには適していますが、常に賑やかな場所で過ごしたいという希望が強い場合は、物足りなさを感じるかもしれません。

横浜市立大学医学部は、「科学的探究心」「主体的な学習意欲」「地域医療への貢献意識」を持つ人にとって、その能力を最大限に伸ばすことができる場所です。ここでの6年間の学びは、深い知識と確かな技術、そして豊かな人間性を備えた、信頼される医師になるための強固な礎となるでしょう。

📚出典