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2026 筑波大学 医学部 の特徴

筑波大学

知の探究と人間性を育む、未来医療のフロンティア

茨城県つくば市に広大なキャンパスを構える筑波大学。その中でも、医学群は先進的なカリキュラムと研究環境で知られ、次代を担う医師・医学研究者の育成に力を注いでいます。本記事では、筑波大学医学群(医学類)の魅力と特徴を、大学公式サイトの情報のみに基づき、徹底的に解説します。

📌 大学の基本情報・立地

キャンパスとアクセス

筑波大学は、東京からつくばエクスプレスで約45分というアクセスしやすい場所にありながら、緑豊かな自然に囲まれた落ち着いた環境を誇ります。広大な筑波キャンパスは、学問分野ごとにエリアが分かれており、医学群は西地区に位置しています。附属病院に隣接し、臨床と研究が一体となった理想的な環境が整っています。

キャンパスは南北に約5km、東西に約1kmと広大で、エリア間の移動には学内バスが利用されるなど、そのスケールの大きさが特徴です。この広大な敷地内には、図書館、体育館、食堂といった施設のほか、学生宿舎も完備されており、全国から集まる学生たちの学びと生活を支えています。

つくば市は「筑波研究学園都市」として知られ、多くの研究機関が集積しています。そのため、街全体が知的好奇心を刺激する雰囲気に満ちており、学生は学問に集中できる環境にあります。一方で、駅周辺には大型商業施設や飲食店も充実しており、生活の利便性も高いです。自然と都市機能が調和したつくばの街は、充実した大学生活を送るための基盤となるでしょう。

  • 住所:〒305-8575 茨城県つくば市天王台1-1-1

  • アクセス

    • つくばエクスプレス:秋葉原駅から快速で約45分、「つくば」駅下車。駅隣接のバスセンターから「筑波大学循環(右回り)」バスに乗車し、約10分。「筑波大学病院入口」下車。

    • JR常磐線:「ひたち野うしく」駅、「荒川沖」駅、または「土浦」駅で下車。各駅から「筑波大学中央」行きバスで約30~40分。「筑波大学病院入口」下車。

    • 高速バス:東京駅八重洲南口から「筑波大学」行きで約70分。「筑波大学病院」下車。

🌟医学部医学科の教育の特徴

筑波大学医学群医学類は、従来の学問体系に基づく講義中心の教育とは一線を画す、「新・筑波方式」と呼ばれる先進的なカリキュラムを導入しています。学生の主体的な学びを促し、問題解決能力を涵養することに重きを置いた教育が展開されています。

教育理念と目的

筑波大学医学群医学類は、その使命と理念を次のように掲げています。

使命

筑波大学の理念等に基づき、自ら問題の解決方策を構想し実装でき、国境等の壁を越えて協働・協調しながら地球規模課題の解決や生命科学の進歩に貢献できる医師・医学研究者を積極的に育成する。 基礎医学、臨床医学、社会医学の各領域における研究の実績を活かし、先端的で特色ある研究を推進し、新たな学問分野を創生するとともに、医療技術の開発や医療水準の向上に貢献できる次代を担う人材を育成する。 変動する社会に対応するため、不断の改革を継続しつつ、多様性・柔軟性を有した新しい教育を開発し、医学教育革新の先導的役割を果たすとともに、我が国の医学教育の水準の向上、グローバル化に貢献する。 県内唯一の医師養成高等教育機関及び特定機能病院としての取組と理念に基づき、医療の中核的役割を担う人材を育成する。また、地域医療教育センター・ステーションの活用等により、茨城県内を始めとする地域医療の維持・向上に貢献できる人材を育成する。

理念

将来優れた臨床医、医学研究者、医学教育者あるいは保健・医療・福祉の専門家として、それぞれの分野でグローバルな活躍をもって地球規模課題の解決に挑み、社会に奉仕し貢献するために、基本的な臨床能力と医学研究能力を備え、高い問題解決能力と良好なコミュニケーション力をもって、患者の立場に配慮した医療および医学研究を生涯にわたり追求する態度と習慣を身につけた人材を育成する。

各学年の特徴的な教育内容

筑波大学医学類のカリキュラムは、PBLテュートリアル教育、クリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)、医療概論を3つの大きな柱として構成されています。

  • 1年次: 医学への導入として、「医療概論」が始まります。医療福祉現場での体験学習などを通じて、早い段階から医療の現場に触れ、医師としての倫理観やプロフェッショナリズムの基礎を学びます。同時に、生物学や化学といった自然科学系の基礎科目や、人文社会科学系の科目も履修し、幅広い教養を身につけます。

  • 2年次: 本格的に基礎医学の学習が始まります。解剖学、生理学、生化学といった人体の構造と機能に関する学問を、臓器別の統合コースとして学びます。特徴的なのはPBL(Problem-Based Learning)テュートリアル教育が始まる点です。少人数のグループで提示された課題について自学自習し、討論を重ねることで、問題解決能力とコミュニケーション能力を養います。

  • 3年次: 臨床医学の学習が中心となります。各診療科の疾患について、病態、診断、治療法を系統的に学びます。ここでもPBLテュートリアル教育が継続され、基礎医学と臨床医学の知識を有機的に結びつけ、臨床推論能力を高めていきます。後半には、共用試験(CBT・OSCE)に向けた準備も行われます。

  • 4年次: 4年次の後半から、クリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)が始まります。学生はStudent Doctorとして、指導医のもとで実際に患者さんの診療チームの一員となります。白衣を着て、指導医の監督下で医療面接や身体診察、簡単な手技などを行い、実践的な臨床能力を磨きます。

  • 5年次・6年次: クリニカルクラークシップが中心の学年です。筑波大学附属病院の全診療科、および地域の関連病院やクリニックで実習を行います。豊富な症例を経験し、医師としての知識、技能、態度を総合的に身につけます。また、海外の大学との協定に基づく海外臨床実習の機会もあり、国際的な視野を広げることができます。自分の興味や関心に応じて、研究室に所属し、最先端の医学研究に触れる「医学研究実習(MD-PhDコース)」も選択可能です。

このように、筑波大学医学類では、低学年次からのPBLテュートリアル教育を通じて学生の主体的な学習態度を育み、高学年次では実践的なクリニカルクラークシップで臨床能力を徹底的に鍛え上げます。単に知識を詰め込むのではなく、自ら課題を発見し、解決していく能力を持った医師の育成を目指している点が、大きな強みと言えるでしょう。

🏠学生生活・施設環境

部活動

筑波大学は全学的にスポーツが盛んですが、医学群にも独自の体育会組織団体(医学部会)が存在します。サッカー部、ラグビー部、硬式庭球部、バスケットボール部、陸上競技部など、多くの運動部が関東医歯薬リーグなどに所属し、活発に活動しています。同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨し、心身を鍛える経験は、医師に求められる協調性や忍耐力を育む貴重な機会となるでしょう。もちろん、文化系のサークルも多数あり、自分の興味関心に合わせて活動を選ぶことができます。

大学の周辺環境

筑波キャンパス周辺は、学生街として栄えています。特に、大学に隣接するエリアには、手頃な価格でボリュームのある食事を提供する飲食店や、学生向けのスーパーマーケット、書店などが軒を連ね、日々の生活に不自由することはありません。特にラーメン店の激戦区としても知られ、多くの学生が好みの味を探し求めています。つくばエクスプレスの「つくば」駅周辺には、大型のショッピングモールもあり、買い物や娯楽にも便利です。一方で、少し足を延せば筑波山などの豊かな自然が広がっており、リフレッシュするのにも最適な環境です。

先輩後輩の関係

筑波大学では、学年を超えた交流が盛んです。部活動やサークル活動はもちろんのこと、大学主催のイベントなどを通じて、先輩と後輩が自然と繋がる機会が多くあります。特に医学類では、同じ道を志す者同士として、学習面でのアドバイスや実習生活のノウハウなど、先輩から後輩へと様々な情報が受け継がれていきます。過去には、コロナ禍で入学式ができなかった先輩たちのために、在学生が主体となって感謝を伝えるイベントを企画・実施したこともあり、学生同士の温かい繋がりがうかがえます。このような良好な関係は、長い医師人生を歩む上でかけがえのない財産となるでしょう。

医学に関係した学習環境

医学類の学生が主に利用する西地区には、学習に必要な施設が集中しています。医学図書館は、膨大な数の医学専門書や学術雑誌を所蔵しており、静かな環境で自習に集中することができます。グループ学習室も完備されており、PBLテュートリアル教育の準備などに活用されています。また、附属病院が隣接しているため、最先端の医療を身近に感じながら学ぶことができるのも大きな魅力です。キャンパス内には学生宿舎も多数あり、特に新入生の多くが入居しています。大学に近い場所で生活することで、勉学に集中し、友人との時間を最大限に活用することが可能です。

🩺 在学生・卒業生の声

公式サイトに寄せられたメッセージなどから、筑波大学医学部での学びの様子がうかがえます。

在学生の声

  • 多様な選択肢と出会いの場

    「臨床検査技師になりたい方、医学研究をしたい方、具体的な進路は決まっていないけれど医学分野に興味がある方。医療科学類は様々な進路の選択肢を提供してくれるはずです。」(医療科学類 在学生) 入学時に具体的な将来像が固まっていなくても、筑波大学の多様な学びのプログラムを通して、自分のやりたいことを見つけられるという声が聞かれます。様々な背景を持つ仲間との出会いも、視野を広げるきっかけとなっているようです。

  • 仲間と支え合う充実した日々

    「困ったときは先輩や仲間が助けてくれるので心配ありません! また、自由な時間も増え、アルバイトや友人との交流、趣味を楽しむ中で充実した日々を過ごしています。」(医療科学類 在学生) 勉強は大変なものの、友人や先輩との支え合いがあるため、安心して学生生活を送れるという意見です。勉学とプライベートのバランスを取りながら、充実したキャンパスライフを送っている様子がうかがえます。

卒業生の声

  • 専門性を超えた学びの価値

    「筑波大学としての優位点として、専門の垣根を越えて横断的に学ぶことができます。…ここ筑波大学でしか出会えない優秀な同級に囲まれ、切磋琢磨できたことは私の宝物です。」(フロンティア医科学学位プログラム 修了生) 総合大学である筑波大学の強みとして、専門分野以外の学生とも交流し、学際的な視点を養える点を挙げる声があります。多様な価値観に触れることが、自身の成長に繋がったと感じているようです。

  • 恵まれた研究環境

    「筑波大学は陽子線治療施設を持つ国内で唯一の大学です。私は陽子線医学利用研究センターで研究を行うと同時に、診療放射線技師として臨床にも携わることができました。今振り返ってもとても恵まれた環境だったと思います。」(フロンティア医科学専攻 修了生) 筑波大学が持つ最先端の研究施設や、臨床と研究が密接に連携した環境が、自身のキャリアにとって大きなプラスになったという声です。研究志向の学生にとって、非常に魅力的な環境であることがわかります。

🌱 どのよう医師を目指す人に向いているか

筑波大学医学群医学科は、主体的な学習意欲と探究心を持ち、将来、臨床医、研究医、あるいは医療行政など、多様な分野でリーダーシップを発揮したいと考える学生にとって、非常に魅力的な選択肢です。

向いている人

  • 自ら課題を見つけ、主体的に学ぶ意欲のある人: PBLテュートリアル教育がカリキュラムの中心に据えられているため、受け身の姿勢ではなく、自ら積極的に知識を吸収し、仲間と議論を交わしながら学ぶことに楽しみを見出せる人に向いています。

  • 研究マインドを持ち、医学のフロンティアを開拓したい人: 筑波研究学園都市という立地や、MD-PhDコースなど、研究に打ち込める環境が整っています。将来、基礎研究や臨床研究を通じて医学の発展に貢献したいという強い意志を持つ人にとって、理想的な環境です。

  • 多様な価値観に触れ、広い視野を持つ医師になりたい人: 総合大学であるため、医学以外の分野を学ぶ学生との交流の機会が豊富です。学際的な視点を持ち、社会全体を俯瞰できる医師を目指す人にとって、大きなメリットがあります。

  • チーム医療に関心があり、協調性を大切にする人: PBLや部活動など、グループで活動する機会が多くあります。他者と協力し、円滑なコミュニケーションを取りながら目標を達成する能力を伸ばしたい人に適しています。

 

向いていない可能性がある人

  • 講義形式で知識を効率的にインプットしたい人: 伝統的な講義中心のカリキュラムを好む人にとっては、PBLテュートリアル教育の比重が大きい筑波大学のスタイルは、非効率に感じられる可能性があります。

  • 都市部での華やかなキャンパスライフを最優先に考える人: つくば市は生活に必要なものは揃っていますが、都心部のような刺激や娯楽の多様性を求める人には、少し物足りなく感じるかもしれません。落ち着いた環境で学問に集中したい人向けの立地です。

  • 与えられた課題をこなす方が得意な人: 筑波大学の教育は、学生の自主性や問題解決能力を重視します。常に明確な指示を待つ受け身の姿勢では、学びの効果を最大限に引き出すことが難しいかもしれません。

筑波大学医学群医学科は、単に医師国家試験に合格するための知識を授けるだけでなく、生涯にわたって学び続ける姿勢と、未知の課題に挑戦する探究心を育む場です。ここで得られる深い学識と、多様な仲間との絆は、未来の医療を切り拓くための強固な礎となるでしょう。医師としての人間性と実践力、そして科学的探究心を共に育てたい人にとって、筑波大学は最高の舞台となるはずです。


 

📚出典