2026 東京大学の特徴

📌 大学の基本情報・立地
東京大学医学部・大学院医学系研究科は、日本の医学教育と研究を牽引する存在として、1858年に設立された神田お玉が池種痘所を源流としています。この長い歴史と伝統の中で、常に最先端の医学を追求し、多くの優れた人材を社会に送り出してきました。
キャンパスとアクセス
本郷キャンパスに位置する医学部は、都心にありながらも、緑豊かな広大な敷地を有しています。キャンパス内には、歴史的な建造物と最新の研究施設が調和しており、落ち着いた雰囲気の中で学習に専念できる環境が整っています。また、近隣には多くの文化施設や商業施設があり、学業と私生活のバランスを取りやすい立地も魅力の一つです。
医学部の学習拠点となる本郷キャンパスは、東京大学の中心的キャンパスであり、多様な学部の学生が集う活気ある場所です。医学部附属病院もキャンパス内に併設されているため、学生は日々の学習と臨床現場を密接に結びつけながら学ぶことができます。都心ならではの利便性と、歴史あるアカデミックな雰囲気を兼ね備えた学習環境は、東京大学医学部ならではの大きな特徴と言えるでしょう。
住所
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
アクセス
地下鉄丸ノ内線・都営大江戸線「本郷三丁目駅」下車 徒歩約10分
地下鉄千代田線「湯島駅」または「根津駅」下車 徒歩約15分
地下鉄南北線「東大前駅」下車 徒歩約20分
都バス(学バス)JR「お茶の水駅」より「東大構内行」乗車、「東大病院前」下車
都バス(学バス)JR「上野駅」より「東大構内行」乗車、「東大病院前」下車
🌟医学部医学科の教育の特徴
教育理念と目的
東京大学医学部医学科では、生命科学・医学・医療の分野で国際的な指導者となる人材の育成を目指しています。その教育は、単なる知識の習得に留まらず、未来の医学・医療を切り開く創造的な能力を育むことに重きを置いています。
医学部の教育研究上の目的 東京大学医学部の目的は生命科学・医学・医療の分野の発展に寄与し、国際的指導者になる人材を育成することにある。すなわち、これらの分野における問題の的確な把握と解決のために創造的研究を遂行し、臨床においては、その成果に基づいた全人的医療を実践しうる能力の涵養を目指す。
医学系研究科の教育研究上の目的 本研究科は、生命現象のしくみの解明、疾病の克服および健康の増進に寄与する最先端研究を推進するとともに、医学系領域の各分野において卓越した学識と高度な独創的研究能力を有する国際的リーダーを養成することを目的とする。
各学年の特徴的な教育内容
東京大学医学科の教育は、前期課程と後期課程に分かれています。入学後最初の2年間は、前期課程として駒場キャンパスで教養科目を幅広く学びます。これは、医学の専門分野に進む前に、多様な学問に触れ、幅広い視野を養うことを目的としています。この期間に、論理的思考力や表現力を高めるための重要な基礎を築きます。
後期課程となる3年生以降は、本郷キャンパスに拠点を移し、専門的な医学教育が本格的に始まります。3年生では、基礎医学の科目を重点的に学び、生命現象の根源的な理解を深めます。4年生になると、臨床医学の広範な領域における先端・専門的な知識を養うため、幅広い科目を配置するとともに、診断の基礎を学ぶための「臨床診断学実習」が始まります。これにより、医師として必要な思考プロセスを早い段階から身につけていきます。
5年生と6年生では、医学部附属病院において本格的な臨床実習が行われます。各診療科をローテートしながら、実際の患者さんを診ることで、臨床医としての素養を身につけます。この実習を通じて、知識を実践に結びつけ、医師としての責任感や倫理観を育んでいきます。また、東京大学ならではの研究環境を活かし、最先端の研究に触れる機会も豊富に用意されています。
🏠学生生活・施設環境
部活動
医学部生向けの部活動は「鉄門(てつもん)」と呼ばれる独自の文化を持っています。これは、東京大学医学部附属病院近くの門の名称に由来しており、多くの運動部や文化部が活動しています。医学部生同士のコミュニティが形成されやすい環境であり、学年や専門分野を超えた交流が盛んに行われています。また、他大学の学生との交流を目的として、全学のサークルや部活動に参加する学生も多く、多様な人間関係を築くことが可能です。
大学の周辺環境
本郷キャンパスは、東京都心に位置しながらも、落ち着いたアカデミックな雰囲気に包まれています。キャンパス周辺には、由緒ある建造物や広大な緑地が広がり、学習の合間にリフレッシュできる空間が多く存在します。また、学生食堂や購買施設も充実しており、日々の学生生活を快適に送ることができます。最寄りの本郷三丁目駅周辺には、昔ながらの商店街や飲食店があり、学生の生活を支える活気ある街並みが広がっています。
先輩後輩の関係
医学科では、学年を超えた縦のつながりが非常に強く、先輩が後輩の学習や進路について親身に相談に乗る文化が根付いています。特に、進級や国家試験の対策など、医学部特有の悩みや課題に対して、経験者の視点からアドバイスをもらえる環境は大きな支えとなります。このような温かい人間関係は、学生生活をより豊かにし、学習意欲を高める一助となっています。
医学に関係した学習環境
医学部附属病院がキャンパス内に併設されていることは、東京大学医学部の大きな強みです。学生は、日々の学習で得た知識を、すぐさま実際の臨床現場と結びつけて考えることができます。また、医学図書館をはじめとする専門的な学習施設も充実しており、最新の医学文献や研究資料にいつでもアクセスできます。最先端の研究に取り組むためのラボ施設も豊富にあり、学生が自ら課題を発見し、探求する力を育むための環境が整っています。
🩺 在学生・卒業生の声
東京大学医学部で学び、巣立っていった人々の声をご紹介します。
在学生の声
「前期課程で視野を広げられる」 「入学して最初の2年間は駒場キャンパスで教養課程を学ぶので、医学以外の幅広い分野に触れることができます。この経験は、単に知識を増やすだけでなく、物事を多角的に捉える視点を養う上で非常に重要だと感じています。」
「鉄門の仲間との絆」 「部活動は『鉄門』と呼ばれる医学部生だけのコミュニティがあり、学年を超えてとても仲が良いです。勉強面はもちろん、プライベートでも先輩に相談に乗ってもらったり、後輩を指導したり、強い絆を感じます。この人間関係は、医師になってからも大きな財産になると思います。」
卒業生の声
「最先端の研究に触れる貴重な経験」 「在学中、最先端の基礎研究に触れる機会が豊富にありました。教授陣は皆、その分野の第一人者であり、彼らの指導のもとで研究に取り組んだ経験は、医師としてのキャリアを考える上で非常に大きな影響を与えてくれました。単に臨床医になるだけでなく、医学の発展に貢献したいという思いが強くなりました。」
「多様な進路の選択肢」 「卒業生の中には、臨床医だけでなく、研究者、官僚、医療政策の専門家など、様々な分野で活躍している人がいます。東京大学医学部で培った幅広い知識と論理的な思考力は、どのような道に進んでも通用する基礎力となります。自分の可能性を広げたい人にとって、これほど恵まれた環境はないと思います。」
🌱 どのような医師を目指す人に向いているか
東京大学医学部医学科は、単に高度な医学知識を習得するだけでなく、人間性を磨き、将来の医学・医療を牽引するリーダーとなることを目指す人にとって、非常に魅力的な環境です。以下に、本学がどのような人に向いているか、また向いていない可能性がある人についてまとめます。
幅広い教養を身につけたい人
前期課程で教養科目を幅広く学ぶため、専門分野に偏らず、多角的な視点を養いたい人に適しています。
最先端の医学研究に興味がある人
基礎医学から臨床医学まで、最先端の研究に触れる機会が豊富にあり、将来研究者を目指す人や、探究心旺盛な人に最適です。
将来、国際的な舞台で活躍したい人
国際的リーダーの育成を掲げており、海外の大学との連携や国際交流の機会も豊富に用意されています。
強い絆を持つコミュニティで学びたい人
「鉄門」という独自の部活動文化があり、学年を超えた強固な人間関係を築きたい人に向いています。
向いていない可能性がある人
早期から臨床に特化して学びたい人: 前期課程で教養科目を2年間学ぶため、入学直後からすぐに臨床医学の専門教育を受けたいと考える人には、少し遠回りに感じられるかもしれません。
受け身の姿勢で学習したい人: 課題発見型の学習や自主的な研究活動が重視されるため、与えられた知識をただ習得するだけでなく、自ら考え、行動する主体的な姿勢が求められます。
東京大学医学部医学科は、「国際的な指導者」「創造的な研究」「全人的医療」を重視する人に非常に向いています。一方で、受動的な受け身の学びや、早期からの専門特化だけに重きを置く志向の人にはスタイルが合わない可能性があります。ここでの学びは、医師としての人間性と実践力を共に育て、未来の医学・医療を自らの手で切り開きたい人にとって、魅力的な舞台となるでしょう。
📚出典
東京大学大学院医学系研究科・医学部 公式ウェブサイト (https://www.m.u-tokyo.ac.jp/)
東京大学 公式ウェブサイト (https://www.u-tokyo.ac.jp/)
東京大学医学部附属病院 公式ウェブサイト (https://www.h.u-tokyo.ac.jp/)