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東海大学 一般選抜 出題傾向 英語

傾向と対策の概要

東海大学医学部一般選抜の英語試験は、70分という限られた時間の中で、読解力、文法・語彙力、そして記述式(和訳・英訳)による表現力という、英語の総合的な能力を試す構成が安定しています。

特に2019年度以降、英作文(英訳)が出題形式に組み込まれたことで、より高度な総合的な英語運用能力が求められる傾向があります。

試験形式の安定性と構成

試験時間(70分)は全年度を通じて一貫しており、2019年度以降は大問8題で構成される形式が安定しています。主要な構成要素は以下の通りです。

大問 形式・内容
大問1(長文読解) 内容一致、空所補充、語彙、主題選択、T/F問題など
大問2(文法・語法) 語句選択による空所補充
大問3(語彙) 下線部の意味に最も近い語句を選ぶ(同意語)
大問4(会話文) 会話の内容理解、文脈推測
大問5(英文整序) 4つの文を意味が通るように並べ替える
大問6(図表問題) グラフや表のデータに基づいた英文の空所補充
大問7(和訳) 下線部(英文)の日本語訳
大問8(英訳) 下線部(日本語)の英作文

試験形式の大きな変化

最も大きな形式の変化は、2019年度に英訳問題(大問8)が導入され、大問構成が7題から8題に定着した点です。2018年度までは和訳のみの記述問題でしたが、2019年度以降は和訳(大問7)と英訳(大問8)の両方が課されるようになりました。

出題分野や出題テーマの傾向

長文読解のテーマは、科学・技術、歴史・文化、健康・社会問題と多岐にわたり、特定の分野に偏らないように選定されています。

科学・技術・健康分野の例

  • 都市化とウォーカビリティ(2019年度)
  • 交通信号の進化(2021年度)
  • フラクタルの科学と美(2023年度)
  • 農産物の栄養価低下と農業の未来(2025年度)

歴史・社会・文化分野の例

  • 世界各地の命名慣習(2018年度)
  • 大英図書館の音響アーカイブ(2020年度)
  • コーネリア・ソラブジの功績と論争(2022年度)
  • 鳴鐘術(カンパノロジー)の歴史と衰退(2024年度)

特に、和訳・英訳の記述問題においては、生物学、医学、健康、最新技術に関連した話題(タコ、植物ナノバイオニクス、プラスチックを食べる酵素、WHOの戦略、睡眠など)が頻繁に見られ、医学部入試としての側面が反映されています。

特徴的な傾向

専門分野と一般教養の融合

難解なテーマ(例:フラクタル、カンパノロジー、生物学的栄養強化)を扱いつつも、学術的な内容を平易な英語で解説するスタイルの文章が多く用いられています。

図表分析の必須化(大問6)

グラフや表のデータを読み取り、それを正確な英語表現(比率、増減、比較など)で記述させる問題が毎年度出題されています。特に比率表現(例:one-third, double, nearly half)の知識が不可欠です。

記述問題における正確な表現

和訳では、直訳を避け、文脈を理解した自然な日本語での表現が求められています。また英訳では、与えられた日本語の内容を論理的に、かつ文法的に正しい平易な英語で再構築する力が試されています。

解説では、「平易な表現となるよう、接続詞 and を用いる方法」や「関係詞を非制限用法で用いる必要性」など、高度な文法知識に基づく記述が推奨されています。

対策

1. 読解力と語彙力の強化

長文読解のテーマが広範なため、日頃から科学、社会、歴史、文化に関する多様な英文に触れることが重要です。大問3(同意語)や大問1(文脈語彙)で難易度の高い語彙が出題されるため、語彙学習は欠かせません。

2. 記述問題(和訳・英訳)対策

医学部特有の科学・健康系のテーマを扱うことが多いため、これらの分野の知識を背景に、正確な訳出練習を行うべきです。

記述時の重要ポイント

  • 和訳(大問7): 下線部の英文が長く複雑な場合(例:関係代名詞の非制限用法や倒置)、指示語や文脈上の意味を明確にしつつ、こなれた自然な日本語で表現する練習が必要です。
  • 英訳(大問8): 日本語の複雑な表現を、文法ミスを避け、シンプルな構造(例:have no choice but to do, prevent A from doing, allow A to do)を用いて論理的に表現する力が求められます。

3. 文法・整序・図表表現の徹底

大問2(文法)や大問5(整序)では、仮定法過去完了の倒置、複合関係詞、分詞構文、比較級の特殊な用法(例:more + 原級)など、高度な文法知識が問われます。

大問6(図表問題)に向けては、グラフの増減やデータの比較(例:in six different months of, triple)を正確に表す表現を習得することが重要です。

総括:合格へのイメージ

東海大学医学部の英語試験対策は、まるで「オーケストラの指揮」に似ています。

各楽器(文法、語彙、読解、英訳、図表分析)が高い技術レベルにあることはもちろん、70分という演奏時間の中で、全体の調和(総合力)を保ちながら、和訳や英訳というソリストパートを正確かつ情感豊かに(論理的かつ自然に)表現しきる能力が求められます。

特に英訳の導入は、従来の知識の受け身の理解から、積極的に英語で思考・表現する能力へのシフトを象徴しています。