2026 東海大学の特徴

📌 大学の基本情報・立地
東海大学医学部は、神奈川県伊勢原市にある伊勢原キャンパスに位置しています。このキャンパスは、医学部医学科、健康科学部、そして東海大学医学部付属病院が同一敷地内にあることが最大の特徴です。学生は日常的に最先端の医療現場に触れることができ、将来の医師として必要な実践力を養うのに理想的な環境です。
1年次前期には、同じ神奈川県内にある湘南キャンパスで教養科目を履修するため、他学部の学生との交流機会も豊富にあります。その後、2年次から本格的に伊勢原キャンパスでの専門教育が始まります。
キャンパスとアクセス
伊勢原キャンパスは、小田急線伊勢原駅からバスでアクセスできます。都心部や観光地へのアクセスも比較的良好なため、勉学に励む一方で、充実した学生生活を送るための環境が整っていると言えます。
住所
〒259-1193 神奈川県伊勢原市下糟屋143
アクセス
小田急線「伊勢原駅」下車、北口3番バス乗り場から「東海大学病院行き」バスに乗車、「東海大学病院」下車。
🌟医学部医学科の教育の特徴
教育理念と目的
医学部医学科の教育研究上の目的は、大学・学部の教育目的に沿って、「科学とヒューマニズムの融和」の精神にもとづいて、幅広い視野に立ち、広範な知識・確かな技能・豊かな創造性を持ち、社会的役割を認識し人に対する尊厳を忘れない人間性豊かな「良医」を育成するとともに、生命倫理に対する高い見識に裏付けられた、創造的かつ先進的な「生命科学研究」を実践できる人材を養成することです。
各学年の特徴的な教育内容
1年次
- 1年次前期は湘南キャンパスで他学部の学生と一緒に教養科目を学び、視野を広げます。
- 後期からは伊勢原キャンパスで、医学を学ぶための土台となる基礎医学科目の学習が始まります。
- 「クリニカルコミュニケーション」という授業を通して、早期から医療面接や患者さんとのコミュニケーションについて学びます。
2年次
- 基礎医学の学習が本格化します。人体解剖学や生理学など、人体の構造や機能を理解するための科目を集中的に学びます。
3年次
- 基礎医学から臨床医学への橋渡しとなる科目が中心となります。病態に応じた臨床医学や、医療面接の方法などを学びます。
- グループ学習(TBL:Team-Based Learning)を積極的に取り入れ、チーム医療に不可欠な協調性や問題解決能力を養います。
4年次
- 診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)がスタートします。学生は医療チームの一員として、指導医のもとで実際の診療に参加し、実践的な能力を身につけます。
- 診療科をローテーションしながら、幅広い疾患や症例に触れることができます。
5・6年次
- 診療参加型臨床実習が本格化し、附属病院だけでなく、学外の提携医療機関でも実習を行います。
- 6年次には、自主的に選択した医療機関で臨床実習を行い、医師国家試験の受験に向けた最終準備をします。
このように、東海大学医学部では、早期から患者さんとのコミュニケーションやチーム医療を意識した教育が行われ、学生が主体的に学び、実践的な能力を養うことに重点を置いたカリキュラムが特徴です。
🏠学生生活・施設環境
部活動
東海大学には、多くの部活動やサークルがあり、伊勢原キャンパスでも運動系・文化系ともに活発な活動が行われています。医学部や健康科学部の学生で構成されるオーケストラや軽音楽部、また病院ボランティア部など、医学に関連した活動も盛んです。
大学の周辺環境
伊勢原キャンパス周辺は、駅前を中心に飲食店やスーパーマーケットが充実しており、生活には不自由しません。また、キャンパス内には学生食堂やレストラン、スターバックスなどがあり、学内で食事をとったり、友人と交流を深めたりする場も確保されています。
先輩後輩の関係
部活動やサークル活動、またグループ学習などを通して、先輩後輩の結びつきが強いことが特徴です。特に、進級試験や医師国家試験の際には、先輩から学習方法や試験対策に関するアドバイスをもらう機会も多く、学生同士で助け合いながら学びを深めていくことができます。
医学に関係した学習環境
伊勢原キャンパスは、大学医学部付属病院と隣接しているため、学生は常に最新の医療現場を身近に感じることができます。また、「臨床技能訓練センター(スキルクリニック)」では、シミュレーターなどを利用して、心肺蘇生や採血などの基本的な医療手技を練習することができます。
🩺 在学生・卒業生の声
実際に東海大学医学部医学科で学ぶ学生たちや卒業生からは、大学の教育や環境についてどのような声が上がっているのでしょうか。公式サイトに掲載されたインタビューから、一部をご紹介します。
在学生の声
「早い段階から始まる実習」
1年生の時から「クリニカルコミュニケーション」という授業があり、早い段階で医療面接について学ぶことができました。将来の医師像を具体的にイメージするのに役立っています。
「充実したグループ学習」
TBL形式の授業が多く、少人数で議論しながら課題を解決していくので、座学だけでは得られない深い学びがあります。友人たちとの協力関係も築けます。
卒業生の声
「附属病院での研修が充実」
複数の診療科を持つ付属病院がすぐ隣にあるので、卒業後の研修先として多くの選択肢があります。慣れ親しんだ環境で、多くの症例を経験できたのが良かったです。
「面倒見の良い先生方」
勉強面でつまずいた時や進路に迷った時など、先生方が親身になって相談に乗ってくれました。学生一人ひとりを大切にする姿勢が感じられる大学です。
🌱 どのよう医師を目指す人に向いているか
以上の特徴を踏まえると、東海大学医学部医学科は次のような志望者に特に適した環境と言えるでしょう。
チーム医療を早期から学びたい人
グループ学習(TBL)や診療参加型臨床実習が充実しているため、協調性やコミュニケーション能力を養い、チームで患者さんの治療にあたる医師を目指す人に向いています。
実践的な臨床能力を身につけたい人
付属病院がキャンパスに隣接しており、早い段階から診療参加型臨床実習が始まるため、実践を通して多くの経験を積みたい人に適しています。
幅広い視野と教養を身につけたい人
1年次前期に他学部の学生と共に教養科目を学ぶため、医学だけでなく多様な分野に触れ、視野を広げたい人に向いています。
課題を自ら発見し、解決する力を養いたい人
学生が主体的に学ぶ機会が多く、与えられた課題を自ら考えて解決していく力が身につきます。
向いていない可能性がある人
- 受動的な学びを好む人:グループでの議論や発表の機会が多く、積極的に学習に参加する姿勢が求められます。そのため、ただ講義を聞いて知識を吸収するだけのスタイルを好む人には、合わない可能性があります。
- 都市部の中心地での学生生活を希望する人:伊勢原キャンパスは都心から少し離れた場所にあり、落ち着いた環境です。都会の喧騒の中で学生生活を送りたい人には、少し物足りないと感じられるかもしれません。
東海大学医学部医学科は、「科学とヒューマニズムの融和」「チーム医療の実践」「課題発見型学習」を重視する人に非常に向いています。一方で、受動的な受け身の学びや、都心部での華やかな学生生活を志向する人にはスタイルが合わない可能性があります。ここでの学びは、医師としての人間性と実践力を共に育てたい人にとって、魅力的な舞台となるでしょう。