2026 埼玉医科大学の特徴
📌 大学の基本情報・立地
埼玉医科大学は、埼玉県入間郡毛呂山町に本部を置く医療系の総合大学です。医学部をはじめ、保健医療学部や大学病院などを有し、医療人育成のための充実した環境が整っています。
毛呂山キャンパスは、周囲を自然に囲まれた静かで落ち着いた環境にあります。広大な敷地内には、医学部棟や大学病院、学生寮などが集約されており、学習や生活の利便性が高いことが特徴です。また、川越市には総合医療センターが、日高市には国際医療センターがそれぞれ設置されており、学生は複数の病院での臨床実習を通じて、様々な症例に触れる機会を得られます。
キャンパスとアクセス
大学周辺は、スーパーマーケットや飲食店などが点在しており、生活に必要な買い物には困りません。また、坂戸駅や東毛呂駅周辺には、公共施設や娯楽施設も充実しており、学習の合間のリフレッシュにも適しています。都心へのアクセスも比較的良好で、学習とプライベートの両立を考えた学生生活を送ることができます。
住所 〒350-0495 埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷38
アクセス
JR八高線「毛呂」駅下車 徒歩約3分
東武越生線「東毛呂」駅下車 スクールバスまたは徒歩約15分
🌟医学部医学科の教育の特徴
教育理念と目的
建学の理念
第1.生命への深い愛情と理解と奉仕に生きるすぐれた実地臨床医家の育成
第2.自らが考え、求め、努め、以て自らの生長を主体的に開展し得る人間の育成
第3.師弟同行の学風の育成
教育の目的
高い倫理観と人間性の涵養、国際水準の医学・医療の実践、社会的視点に立った調和と協力の精神を養い、社会に貢献できる医師を育成すること。
この理念に基づき、埼玉医科大学医学科では「6年一貫・統合教育」を実践しています。これは、従来の学問体系ごとではなく、臓器や系統別に統合して各分野を学ぶことで、疾患の病態や症状、治療、社会との関連などを総合的に捉える力を養うことを目的としています。
各学年の特徴的な教育内容
- 1・2年次: 臨床前教育として、医学の基礎となる科目を学びます。早期から医療現場に触れる機会を設けることで、医学へのモチベーションを高めるとともに、医師としての倫理観や使命感を育みます。
- 3年次: 基礎医学から臨床医学へと移行する学年です。「6年一貫・統合教育」が本格的に始まり、臓器別・系統別の統合的な学習を通じて、幅広い知識を体系的に身につけます。
- 4・5年次: 臨床実習が中心となります。大学附属の3つの病院(大学病院、総合医療センター、国際医療センター)で実習を行うことで、様々な専門分野の症例を経験し、実践的なスキルを習得します。
- 6年次: 卒業試験や医師国家試験対策に重点が置かれます。また、海外の提携校への交換留学プログラムも用意されており、国際的な視野を広げる機会も得られます。
このように、埼玉医科大学では、学生が主体的に学ぶ「アクティブラーニング」を重視しており、グループワークやディスカッション、プレゼンテーションを積極的に取り入れています。単に知識を詰め込むだけでなく、自ら考え、問題解決能力やコミュニケーション能力、そしてチームワークを培う教育を展開していることが大きな強みです。
🏠学生生活・施設環境
部活動
医学部には、体育会と文化会に分かれて様々な部活動・サークルがあります。サッカーやテニス、バスケットボール、バレーボール、ラグビーなどのスポーツ系から、軽音楽部や管弦楽部、美術部などの文化系まで多岐にわたります。多くの学生が部活動に積極的に参加しており、学年や学部を超えた交流が盛んに行われています。特に医科大学ならではの部活動では、先輩後輩の結びつきが強く、学習や学生生活についても相談しやすい環境が魅力です。
大学の周辺環境
毛呂山キャンパスの周辺は、自然豊かな落ち着いた環境です。スーパーマーケットやコンビニエンスストアが充実しているため、日々の生活に不便を感じることは少ないでしょう。少し足を伸ばせば、坂戸市や川越市など、商業施設や娯楽施設が豊富な街があり、休日には気分転換をすることができます。学生寮も完備されており、地方出身の学生も安心して学生生活をスタートできます。
先輩後輩の関係
前述の通り、部活動やアドバイザー制度などを通じて、先輩後輩の結びつきが非常に強いです。学生生活や学習面での悩み、進路相談など、様々な場面で先輩からのアドバイスやサポートを受けることができます。学年を超えた縦のつながりが、学生生活をより豊かにし、学習意欲を高める要因となっています。
医学に関係した学習環境
医学部棟には、23室の学習室があり、6年生は全員が3~7名の勉強班ごとにひとつの部屋を使用してグループ学習に取り組むことができます。友人同士で切磋琢磨しながら勉強できる環境は、苦手分野の克服やモチベーション維持に役立ちます。また、図書館には閲覧スペースのほか、ゼミ室や視聴覚室などの個室も用意されており、自習やグループ学習に集中して取り組むことができます。さらに、3つの大学病院を有しているため、豊富な臨床実習の機会が提供されることも大きな特徴です。
🩺 在学生・卒業生の声
実際に埼玉医科大学医学部医学科で学ぶ学生たちや卒業生からは、大学の教育や環境についてどのような声が上がっているのでしょうか。公式サイトに掲載されたインタビューから、一部をご紹介します。
在学生の声
「切磋琢磨できる仲間との出会い」
グループ学習が盛んなので、同じ目標を持つ仲間と支え合いながら勉強できるのが嬉しいです。学習室が充実していて、いつでも質問したり教え合ったりできるので、モチベーションを高く保てます。
「手厚い学習サポート」
教員の先生方がとても熱心で、学生一人ひとりに親身になってサポートしてくれます。国家試験対策もきめ細やかで、安心して勉強に集中できる環境です。
「部活動での充実した日々」
部活動では学年の壁がなく、先輩方がとても優しく接してくれます。勉強面で悩んだ時も、気軽に相談できるので心強いです。
卒業生の声
「多岐にわたる専門分野での学び」
3つの大学病院で実習できるので、様々な症例を経験できました。特に、国際医療センターでの実習は、将来の選択肢を広げる良い機会になりました。
「地域医療への貢献」
埼玉県内の病院への就職が多く、地域医療に貢献したいという強い気持ちを持って入学する学生が多い印象です。大学の教育方針が、その後のキャリアにも強く影響していると感じます。
「国際的な視野の獲得」
在学中に海外の大学との相互交換留学制度を利用し、海外の医療現場を体験しました。国際的な視野を広げることができ、医師としてのキャリアを考える上で貴重な経験となりました。
🌱 どのよう医師を目指す人に向いているか
以上の特徴を踏まえると、埼玉医科大学医学部医学科は次のような志望者に特に適した環境と言えるでしょう。
地域医療に貢献したい人
大学が掲げる「限りなき愛」の精神は、地域に根差した医療への貢献に繋がっています。埼玉県内の大学病院での豊富な臨床実習や、多くの卒業生が県内の医療機関で活躍している実績から、地域医療に深く関わりたいという強い意志を持つ人にとって、埼玉医科大学は非常に適した環境です。
主体的に学ぶ姿勢を持つ人
「6年一貫・統合教育」やグループ学習が教育の中心に据えられているため、受け身ではなく自ら考え、行動する力が求められます。自律的に学び、仲間と議論を深めながら成長したい人にとって、埼玉医科大学での学びは大きなやりがいとなるでしょう。
国際的な視野を持ちたい人
海外の提携校との交換留学制度が充実しているため、将来的に国際的な舞台で活躍したいと考えている人には、その土台を築くことができる良い機会が提供されます。
向いていない可能性がある人
受動的な学びを好む人 講義を聴くだけではなく、グループワークやディスカッション、プレゼンテーションを通じて自ら発信する機会が多いため、受動的な学習スタイルを好む人には戸惑いを感じるかもしれません。
単独での学習を好む人 グループでの学習や協調性を重視する教育方針のため、一人で黙々と学習を進めたい人にとっては、チームでの活動が負担に感じられる可能性があります。
埼玉医科大学医学部医学科は、「限りなき愛」の精神を胸に、調和のとれた人間性と国際的な視野、そして実践力を兼ね備えた医師を目指す人に非常に向いています。自ら考え、仲間と共に成長する意欲のある人にとって、ここでの学びは、医師としての人間性と実践力を共に育む魅力的な舞台となるでしょう。