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聖マリアンナ医科大学 一般選抜 出題傾向 英語 2018年度~最新の傾向と対策

傾向と対策の概要

聖マリアンナ医科大学の英語試験は、医学・生物学・環境科学を中心とした学術的かつ科学的な長文読解に特化しています。受験生には、アカデミックな英文を正確に読み解く力に加え、その科学的な内容(実験方法、メカニズムなど)を論理的かつ正確な日本語で記述し説明する高度な能力が求められます。試験形式は安定しており、知識、理解力、表現力の総合的な評価が行われます。

試験形式の安定性と構成

2018年度から最新(2025年度)に至るまで、試験形式は極めて安定しています。

試験時間と配点

  • 試験時間: 一貫して90分
  • 配点: 100点

出題形式の柱

  • 長文読解(大問1、大問2): 2題出題。内容理解、空所補充、指示語の特定、そして日本語による記述説明(論理的考察や実験内容の要約)が中心です。
  • 文法・語彙・熟語: 独立した大問で、語彙、句動詞、群前置詞、接続詞などの知識が問われます。
  • 状況説明/会話文: 与えられた文脈に対し、文法的・論理的に最も適切な表現を選択する問題が出題されます。

記述式の重視

多くの大問において、「指示がある場合以外は日本語で答えること」という指示があり、長文の内容を正確に抽出・要約し、日本語で説明する記述式の設問が多く含まれています。

試験形式の大きな変化

提供された資料に基づく限り、2018年度以降、試験形式の構成要素、時間、および配点に大きな構造的変化は確認されていません。リスニング試験は実施されません。

注意点: 出題される記述問題では、100字以内120~150字以内といった具体的な字数制限が課されるなど、正確さと簡潔さを両立させる能力を測る工夫が見られます。

出題分野や出題テーマの傾向

出題テーマは、医学部入試の特性を反映し、生命科学、健康、環境に関するアカデミックな内容が中心です。特に、最新の研究動向や科学的なメカニズムを深く掘り下げたテーマが頻出しています。

年度 大問1テーマ 大問2テーマ 頻出分野
2025 草食動物の採餌行動と適応 右脳/左脳神話(心理/神経) 生態学、神経科学、心理学
2024 ニホンオオカミのゲノム研究とイヌの起源 ウイルス伝播(スピルオーバー)と生態系 遺伝学、公衆衛生、生態学
2023 色彩の認識と言語や文化との関係 カイメンの「くしゃみ」(海洋生態) 神経科学、言語学、生物学
2022 耐塩性作物の開発(食料/環境) トップレベル体操選手の脳の特徴 農業/栄養、神経科学、スポーツ科学
2020 褐色脂肪の機能とその応用性 ハワイマイマイの絶滅危機(生態学) 代謝、生物学、環境保全
2019 ジェットコースターの魅力とユーストレス 唐辛子の効用(カプサイシン/医学) 心理学、生理学、医学
2018 光害の種類と生物に及ぼす影響 エドワード・ジェンナーの種痘の功績 生態学、医学史

特に生命科学(遺伝、生態、代謝)や神経科学(脳機能、知覚)といった分野が安定して出題されています。

特徴的な傾向

科学的記述の詳細な日本語説明(記述式)

長文読解では、実験の仮説、具体的な方法、得られた結果、そして導かれる考察や結論といった科学論文の構成要素の詳細を、字数制限内で日本語で明確に説明する能力が強く求められます。

  • 例: 2020年度では、メラトニンが体脂肪に与える影響を調べたラットの研究方法、結果、考察、結論の全てを記述させる問題が出題されました。
  • 例: 2025年度では、草食動物の採餌行動に関する2つの矛盾する仮説について、研究結果がどのようにそれらを解決したかを説明させる問題が出題されています。

高度な語彙・熟語の運用

句動詞(Phrasal Verbs)や群前置詞など、文脈によって意味が変化しやすい熟語の正確な知識が求められる問題が独立して出題されます。

例:get over(乗り越える)、go through with(やり遂げる)、add up to(合計で〜になる)、account for(説明となる)など。

論理的な推論と文脈理解

空所補充や指示語問題では、文脈の論理構造(原因、結果、対比、譲歩など)を理解した上で、適切な接続詞や副詞を選択する能力が必須です。特に指示代名詞(That, This)が、直前の単語だけでなく、段落全体で述べられた複雑な概念や事象全体を指す場合が多く、慎重な文脈把握が求められます。

対策

アカデミックな英文の精読と論理的構造の把握

  • 頻出する生命科学、遺伝学、神経科学、生態学の分野に特化した英文に触れ、専門用語や論理展開に慣れてください。
  • 英文を読む際は、単なる和訳ではなく、「なぜそうなるのか(理由)」「どういう条件で(方法)」「結果は何だったか」という因果関係や論理の流れを意識的に把握することが重要です。

記述・要約能力の徹底的な強化

  • 過去問や類似問題を用いて、字数制限内(特に100字前後)で科学的なプロセスや論点を正確にまとめる練習を繰り返す必要があります。
  • 解答は、単語の羅列や直訳ではなく、論理的で自然な日本語の説明文として完成させることを目指します。

語彙・熟語の体系的な学習

  • 一般的な単語だけでなく、試験で頻出する句動詞(phrasal verbs)や群前置詞(例:in charge of, due to, in spite of)を徹底的に暗記し、文脈の中で適切に使えるように訓練してください。

状況に応じた表現の習得

  • 大問3の形式に対応するため、助動詞や慣用表現を含めた自然なコミュニケーション表現(例:I'm running about 10 minutes late)を学習し、文法的・論理的な誤りのない選択ができるように対策してください。

総括: 聖マリアンナ医科大の英語試験は、最新の科学的知見を正確に理解し、それを論理的に伝達できる能力を求めています。これは、複雑な医療情報や研究結果を扱い、患者や同僚に正確に説明する医師の資質を試しているとも言えます。