「渋谷駅」から徒歩3分 / 専用寮あり

2026年度 医学部入試まで、

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2026 札幌医科大学医学部の特徴

札幌テレビ塔

北の大都市で最先端の医療を学ぶ

北海道の中核都市、札幌に位置する札幌医科大学は、地域医療への貢献と国際水準の研究を両立させる、歴史と先進性を兼ね備えた医科大学です。都心という恵まれた立地環境と、充実した教育・研究体制が整っており、医師を目指す多くの学生にとって魅力的な選択肢の一つとなっています。本記事では、札幌医科大学医学部の特徴を、教育、学生生活、そして将来のキャリアの観点から詳しく解説していきます。

📌 大学の基本情報・立地

キャンパスとアクセス

札幌医科大学は、北海道における医療と保健衛生の向上を目的として、1950年に設立された公立大学です。その前身は1945年設立の北海道立女子医学専門学校にまで遡り、75年以上にわたって北海道の医療を支える優れた医療人を育成し続けてきました。

キャンパスの最大の魅力は、その立地にあります。札幌市の中心部、中央区に位置しており、まさに都会の真ん中で大学生活を送ることができます。キャンパスのすぐそばには、市民の憩いの場である大通公園が広がり、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。また、札幌の繁華街である「すすきの」や、ショッピングエリアへも徒歩圏内という利便性の高さは、学習の合間のリフレッシュやアルバイト、友人との交流においても大きなメリットと言えるでしょう。

都市機能と豊かな自然が調和した環境は、充実したキャンパスライフの基盤となります。最先端の医療を学びながら、北海道の文化や自然に触れることができるのは、札幌医科大学ならではの特権です。交通の便も非常に良く、学業にも私生活にも集中しやすい環境が整っています。

  • 住所

    • 〒060-8556 札幌市中央区南1条西17丁目

  • アクセス

    • 札幌市営地下鉄東西線「西18丁目」駅下車、徒歩約3分

    • 札幌市電「西15丁目」停留場下車、徒歩約5分

🌟医学部医学科の教育の特徴

札幌医科大学医学科の教育は、深い医学知識の習得はもちろんのこと、豊かな人間性、高い倫理観、そして科学的探究心を兼ね備えた医師の育成を重視しています。その根幹には、大学が掲げる理念と、体系的に組まれたカリキュラムが存在します。

教育理念と目的

札幌医科大学の教育は、以下の精神と理念に基づいて行われています。

建学の精神

「進取の精神と自由闊達な気風」 「医学・医療の攻究と地域医療への貢献」

教育理念

札幌医科大学は、進取の精神と自由闊達な気風のもとに、豊かな人間性と高い倫理観を備え、医学又は保健医療学の攻究を通して、国際的視野と地域特性を踏まえた的確な判断力を有する、優れた医療人を育成します。 また、生命の尊厳を深く理解し、全人的医療を実践するとともに、医学及び保健医療学の発展と人類の福祉に貢献することを使命とします。

医学科の目的

豊かな人間性と高い倫理観を涵養し、医学およびその関連領域における国際的な研究・教育・医療活動を通して、社会の多様なニーズに応えることのできる医師および医学研究者を育成する。

各学年の特徴的な教育内容

  • 1年次: 医学を学ぶ上での基盤となる、自然科学や人文・社会科学などの教養科目を幅広く履修します。同時に、「早期体験実習」が組まれており、医療や福祉の現場を早期に体験することで、医師を目指す動機付けを確かなものにします。この段階から、医療人としての心構えや倫理観を育む教育が始まります。

  • 2・3年次: 本格的な医学教育が始まり、解剖学や生理学、生化学といった基礎医学を学びます。3年次からは、臓器・器官別に基礎医学と臨床医学を統合して学ぶ「器官別統合講義」が中心となります。これにより、人体の構造や機能、そして病気の成り立ちを関連付けながら、体系的かつ効率的に理解を深めることができます。また、この時期に研究室に配属され、基礎研究に触れる「医学研究」のプログラムも始まります。

  • 4年次: 前半は引き続き器官別統合講義で臨床医学の知識を深めます。後半には、全国共用試験(CBT、OSCE)を受験し、臨床実習に参加するための能力と適性が評価されます。この試験に合格することで、Student Doctorとして、医療チームの一員として診療に参加する資格を得ることができます。

  • 5・6年次: 臨床実習(クリニカル・クラークシップ)が教育の中心となります。学生は大学病院の各診療科をローテーションし、指導医のもとで実際の患者さんの診療に深く関わります。知識を実践的なスキルへと昇華させる重要な期間です。6年次には、より専門的な内容を学ぶ選択制の臨床実習や、地域医療を学ぶ実習も行われます。希望者は国内外の医療機関で実習を行うことも可能で、国際的な視野を養う機会も提供されています。

このように、札幌医科大学では、基礎から臨床へ、そして地域や世界へと視野を広げていく、段階的かつ統合的なカリキュラムが構築されています。特に、早期からの研究室配属(医学研究)は、学生がリサーチマインドを養い、科学的根拠に基づいた医療を実践する能力を培う上で大きな特徴となっています。

🏠学生生活・施設環境

部活動

札幌医科大学には、体育系・文化系合わせて多くの部活動やサークルが存在します。多くの学生がいずれかの部に所属し、学業と両立させながら活動に励んでいます。特に医学部の学生が中心となる「東日本医科学生総合体育大会(東医体)」は、多くの運動部にとって年間最大の目標であり、他大学の医学生と競い合い、交流を深める貴重な機会となっています。厳しい練習を通じて得られる仲間との絆は、一生の財産となるでしょう。文化系の部活動も活発で、音楽や美術、学術的な探究など、多様な興味関心に応える活動が行われています。これらの活動は、医療の現場で必要となる協調性やコミュニケーション能力を養う場としても重要な役割を果たしています。

大学の周辺環境

キャンパスが札幌市中心部にあることは、学生生活の質を大きく向上させます。授業後や休日には、友人とおしゃれなカフェで過ごしたり、最新の文化に触れたり、少し足を延して北海道の雄大な自然を満喫したりと、思い思いの時間を過ごすことができます。都心のため、書店や文具店、飲食店などが豊富にあり、生活に必要なものはほとんど大学周辺で揃えることができます。また、全国的に有名な「さっぽろ雪まつり」や「YOSAKOIソーラン祭り」などのイベントも身近で体験でき、勉強の合間の良い気分転換になります。

先輩後輩の関係

医科大学という専門性の高い環境では、縦のつながりが非常に強い傾向があります。特に部活動やサークルでは、先輩から後輩へと、試験対策の情報や実習の心得、おすすめの参考書などが代々受け継がれていく文化が根付いています。同じ目標を持つ先輩からの具体的なアドバイスは、膨大な量の医学知識を学んでいく上で、非常に心強いサポートとなります。こうした密な人間関係を通じて、医師として必要なチームワークや後進を育成する姿勢を自然と学ぶことができます。

医学に関係した学習環境

学習を支える施設も非常に充実しています。附属図書館は、医学・医療に関する国内外の専門書や学術雑誌を豊富に所蔵しており、静かな環境で学習に集中できます。24時間利用可能な自習室も完備されており、試験前には多くの学生が利用しています。また、附属病院に隣接する臨床教育研究棟には、高度なシミュレーターを備えた「臨床手技スキルシミュレーションセンター」が設置されています。ここでは、採血や縫合といった基本的な手技から、より複雑な処置まで、実際の患者さんを前にする前に安全かつ繰り返しトレーニングを積むことができ、実践的な臨床能力を高める上で不可欠な施設となっています。

🩺 在学生・卒業生の声

※公式サイトに掲載されているメッセージやインタビューを基に構成しています。

在学生の声

  • 研究マインドを育む環境 「1年次から研究の面白さに触れる機会があることに魅力を感じています。3年次からの『医学研究』では、実際に研究室に所属し、第一線で活躍する先生方の指導のもとで研究活動に参加できます。将来、臨床医になるにしても、研究的な視点を持つことは非常に重要だと考えており、その素地を学生時代から築けるのは大きな強みです。教授との距離も近く、気軽に質問や相談ができる雰囲気もありがたいです。」

  • 仲間と支え合う充実した学生生活 「医学の勉強は大変なことも多いですが、同じ目標を持つ仲間がいるからこそ乗り越えられます。部活動では、先輩方が試験の過去問や要点をまとめた資料を共有してくれるなど、学生同士のサポート体制がしっかりしています。勉強だけでなく、部活の大会や大学祭などのイベントも全力で楽しむ文化があり、メリハリのある充実した毎日を送っています。」

卒業生の声

  • 地域医療への貢献という使命 「札幌医科大学での6年間を通じて、北海道の地域医療に貢献したいという思いが強くなりました。在学中に参加した地域医療実習で、医師が不足している地域の現状や、地域住民の方々の医療への期待に直接触れた経験は、私の医師としての原点になっています。大学で培った知識や技術、そして何よりも地域を想う心を大切に、日々の診療にあたっています。」

  • 国際的な視野と揺るぎない基礎 「卒業後、海外で臨床経験を積む機会がありましたが、札医大で受けた教育の質の高さを改めて実感しました。特に、基礎医学と臨床医学を結びつけて考える『器官別統合講義』で学んだ知識は、複雑な病態を理解する上で非常に役立ちました。また、在学中に英語論文を読む機会が多かったことも、国際的な医療現場で働く上で大きな助けとなっています。」

🌱 どのよう医師を目指す人に向いているか

札幌医科大学医学部は、その教育理念や立地環境から、特定の志向を持つ学生にとって非常に魅力的な学びの場となるでしょう。一方で、その特性が自身の希望と合わない可能性も考慮する必要があります。

  • 札幌医科大学医学部に向いている人

    • 研究にも強い関心を持つ人: 理由:3年次から始まる「医学研究」など、早期から本格的な研究に触れる機会が豊富に用意されています。将来、研究医を目指す人はもちろん、臨床医としても科学的根拠に基づいた医療を実践したい(Physician-Scientistを目指したい)と考える人にとって、その探究心を満たす環境が整っています。

    • 北海道の地域医療に貢献したいという情熱がある人: 理由:「地域医療への貢献」を建学の精神に掲げており、カリキュラムの随所にその理念が反映されています。北海道という広大な土地が抱える医療課題に関心を持ち、将来的に地域の中核として活躍したいという強い意志を持つ人には、最適な学びの場です。

    • 都会的な環境で充実した学生生活を送りたい人: 理由:キャンパスが札幌市の中心部に位置するため、学業とプライベートの両立がしやすい環境です。文化的な刺激や多様な人との交流を楽しみながら、メリハリのある大学生活を送りたい人に適しています。

    • 仲間と切磋琢磨しながら主体的に学びたい人: 理由:部活動などを通じた先輩・後輩のつながりが強く、学生同士で支え合う文化が根付いています。少人数でのグループ学習なども多く、受け身ではなく、協調性を持って主体的に学んでいく姿勢が求められます。

  • 向いていない可能性がある人

    • 医学以外の分野の学生とも幅広く交流したい人: 理由:医科大学であるため、学生のほとんどが医療系(医学部、保健医療学部)です。総合大学のように、文系や理工系など、全く異なる専門分野の学生と日常的に交流する機会は限られます。

    • キャンパスライフに静かで落ち着いた環境を最優先する人: 理由:札幌市の中心部という立地は利便性が高い一方で、都会の喧騒が苦手な人にとっては、学習に集中しにくいと感じる可能性も考えられます。

    • 決められたことを着実にこなす受動的な学習スタイルを好む人: 理由:研究活動や臨床実習では、自ら課題を見つけ、解決策を探るという主体的な姿勢が重視されます。教員から与えられるのを待つだけでなく、積極的に学びを追求していく意欲が必要です。

まとめ

札幌医科大学医学部は、「進取の精神」と「地域医療への貢献」という二つの柱のもと、質の高い医学教育を提供しています。研究マインドを育む先進的なカリキュラム、札幌市中心部という恵まれた立地、そして学生同士の強い絆は、将来の医療界を担う人材を育む上で、非常に優れた環境と言えるでしょう。自らの知的好奇心に従って主体的に学びを深め、将来は地域社会に貢献する医師になりたいと考える人にとって、札幌医科大学での6年間は、その夢を実現するための確かな礎となるはずです。

📚出典