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2026年度 医学部入試まで、

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2026 琉球大学医学部 の特徴

琉球大学

亜熱帯の自然と最先端の医療が融合する学び舎

沖縄県という日本で唯一の亜熱帯地域に位置する琉球大学。その医学部は、豊かな自然環境と独特の文化の中で、地域医療から国際的な医学研究までを担う医師を育成しています。温暖な気候のもと、地域に根ざした医療を学びながら、グローバルな視点も養うことができるユニークな環境がここにはあります。本記事では、琉球大学医学部の基本情報から教育の特色、学生生活、そしてどのような医師を目指す人に適しているのかまで、その魅力を詳しく解説していきます。

📌 大学の基本情報・立地

キャンパスとアクセス

琉球大学医学部が位置するのは、沖縄本島中南部の西原町にある上原キャンパスです。那覇空港から車で約30分ほどの距離にあり、那覇市の中心部や他の市町村へのアクセスも良好です。キャンパスは高台にあり、晴れた日には東シナ海を望むことができる美しい景観が広がっています。周辺は閑静な住宅街で、落ち着いて学業に専念できる環境が整っています。沖縄の温暖な気候と豊かな自然は、勉強の合間のリフレッシュにも最適で、心身ともに充実した大学生活を送ることができるでしょう。年間を通して温暖なため、季節を問わず屋外での活動やスポーツを楽しむ学生も多く見られます。

  • 住所: 〒903-0215 沖縄県中頭郡西原町字上原207番地

  • アクセス:

    • 那覇空港から:車またはタクシーで約30分~40分。

    • バス利用の場合:「琉大附属病院前」または「琉大東口」バス停で下車。那覇バスターミナルなどから複数の路線が運行しています。

 

 

🌟医学部医学科の教育の特徴

琉球大学医学部は、沖縄の地理的・歴史的背景を活かした独自の教育プログラムを展開しており、地域社会に貢献し、国際的にも活躍できる医師の育成を目指しています。

教育理念と目的

教育理念

琉球大学医学部は、医学の教育、研究、医療を通して、生命の尊厳を深く探求し、人類の健康と福祉に貢献する。

教育目的

  1. 豊かな人間性と高い倫理観を涵養し、医科学の進歩に対応できる生涯学習能力を育成する。

  2. 基礎医学、臨床医学、社会医学の知識・技術を修得させ、課題探求・解決能力を育成する。

  3. 沖縄の地理的・歴史的特殊性を踏まえ、地域医療、国際交流・協力に貢献できる人材を育成する。

  4. 先進的医学研究を推進し、独創性豊かな医学研究者を育成する。

各学年の特徴的な教育内容

琉球大学医学科のカリキュラムは、学生が段階的に知識、技能、そして医師としての態度を身につけられるよう体系的に組まれています。

  • 1年次: 全学共通の教養教育科目に加え、医学への導入として「医学入門」や「早期体験実習」が始まります。この段階で医療現場や研究室を訪れ、医療の現実や研究の面白さに触れることで、学ぶ目的意識を明確にします。

  • 2年次・3年次: 本格的な基礎医学の講義と実習が中心となります。解剖学、生理学、生化学といった人体の正常な構造と機能を学ぶ科目から、病理学や薬理学など病気のメカニズムを理解するための科目へと進みます。少人数グループでの学習(PBLチュートリアル)も積極的に導入され、能動的な学習態度と問題解決能力を養います。

  • 4年次: 基礎医学と臨床医学をつなぐ重要な学年です。各診療科の臨床医学を系統的に学ぶとともに、基本的な臨床手技をシミュレーター等でトレーニングします。4年次の終わりには共用試験(CBT・OSCE)が実施され、これに合格することで、次のステップである臨床実習への参加が許可されます。

  • 5年次・6年次: 臨床実習(クリニカル・クラークシップ)が教育の中心となります。学生は附属病院の診療チームの一員として、指導医のもとで実際の患者さんの診療に参加します。沖縄県の医療課題を象徴する「離島・へき地医療実習」が必修となっている点が大きな特徴です。学生は離島の診療所に赴き、限られた医療資源の中で行われる地域包括ケアの実際を肌で感じ、医師としての責任感と使命感を育みます。また、6年次には国内外の医療機関で臨床実習を行う選択制のコースもあり、自身のキャリアプランに合わせた多様な経験を積むことが可能です。

このように、琉球大学医学部では、基礎から臨床へとスムーズに移行できる体系的なカリキュラムに加え、PBLチュートリアルによるアクティブラーニングを推進しています。特に、沖縄の地域特性を活かした離島・へき地医療実習は、他の大学では得難い貴重な経験であり、地域医療への深い理解と貢献意欲を育む教育の核となっています。

🏠学生生活・施設環境

部活動

医学部単独の部活動と、全学のサークル活動が非常に活発です。医学部の多くの学生が運動部や文化部に所属し、学業と両立しながら活動に励んでいます。特に、マリンスポーツ系の部活動(ヨット部、スキューバダイビング部など)が盛んなのは、沖縄ならではの光景です。西日本医科学生総合体育大会(西医体)にも多くの部が参加しており、他大学の医学生との交流の機会も豊富です。

大学の周辺環境

キャンパスのある西原町は、那覇市に隣接しており、生活に必要な商業施設や飲食店は十分に揃っています。少し足を延せば、美しいビーチや歴史的な観光スポット、ショッピングモールなどにもアクセスでき、オンとオフを切り替えて充実した日々を送れます。沖縄の独特な食文化や伝統芸能に触れる機会も多く、学業以外でも豊かな経験を積むことができる環境です。

先輩後輩の関係

医学部は6年制ということもあり、学生間の縦のつながりが強い傾向にあります。部活動や学年の垣根を越えた交流イベントなどを通じて、先輩から勉強のコツや実習のアドバイス、国家試験対策などの情報を受け継ぐ文化が根付いています。新入生歓迎のイベントなども盛んに行われ、新しい環境にもスムーズに溶け込みやすい雰囲気があります。

医学に関係した学習環境

医学部の学習環境は非常に充実しています。医学情報センター(図書館)は、豊富な専門書や電子ジャーナルへのアクセス環境を整えており、24時間利用可能な学習スペースも完備されています。琉球大学病院がキャンパスに隣接しているため、最先端の医療を身近に感じながら学ぶことができます。また、沖縄の健康長寿や亜熱帯感染症など、地域特有のテーマに関する研究が活発に行われており、学生時代から研究に興味を持つ学生をサポートする体制も整っています。

🩺 在学生・卒業生の声

公式サイトに掲載されている在学生や卒業生のメッセージからは、琉球大学での学びの魅力が伝わってきます。

在学生の声

  • 地域医療と国際性を同時に学べる環境 沖縄の医療課題である離島・へき地医療に直接触れる実習は、非常に貴重な経験です。将来、地域に貢献したいという思いが強くなりました。また、海外からの留学生も多く、キャンパス内で日常的に国際交流ができる点も魅力に感じています。(医学科 在学生の声を要約)

  • 仲間と支え合う一体感 医学の勉強は大変ですが、同じ目標を持つ仲間たちとPBLなどで協力し合い、教え合いながら乗り越えています。部活動も盛んで、先輩方とのつながりも強く、勉強面でも生活面でも親身に相談に乗ってくれるので心強いです。(医学科 在学生の声を要約)

卒業生の声

  • 琉大での学びが医師としての基盤に 琉球大学で学んだ幅広い知識と、特に地域医療実習で培った経験は、現在の臨床現場で大いに役立っています。患者さん一人ひとりの生活背景までを考える視点は、琉大の教育で育まれたものだと感じています。卒業後も、全国や世界で活躍する同窓生とのネットワークは大きな財産です。(卒業生の声を要約)

🌱 どのよう医師を目指す人に向いているか

琉球大学医学部は、標準的な医学教育に加え、沖縄という唯一無二の環境を最大限に活かした教育プログラムが融合した、非常に特色豊かな学びの場です。

  • この大学に向いている人

    • 地域医療、特に離島・へき地医療に関心がある人: 必修の離島医療実習などを通じて、日本の医療課題の縮図ともいえる現場を体感し、実践的に学ぶことができます。

    • 亜熱帯医学や長寿科学などの研究に興味がある人: 沖縄特有の疾患や健康課題をテーマにした最先端の研究に、学生時代から触れる機会があります。

    • 豊かな自然環境や異文化交流の中で学びたい人: 日本本土とは異なる文化や歴史に触れながら、開放的な雰囲気の中で学生生活を送りたい人にとって、魅力的な環境です。

    • 協調性を持ち、チームで学ぶことを楽しめる人: PBLチュートリアルや部活動など、学生同士が協力し合う場面が多く、コミュニケーション能力を伸ばしたい人に向いています。

  • 向いていない可能性がある人

    • 大都市での刺激的な生活を最優先に考えている人: キャンパス周辺は落ち着いた環境であり、東京や大阪のような大都市の利便性や刺激を求める人には、物足りなく感じるかもしれません。

    • 完全に受動的な学習スタイルを好む人: PBLなど学生の主体性を重んじる教育が多いため、自ら課題を見つけて積極的に学ぶ姿勢が求められます。

    • 沖縄の気候や文化になじめない可能性がある人: 一年を通して温暖多湿な気候や、本土とは異なる文化・習慣があるため、そうした環境への適応が難しいと感じる場合は慎重に検討する必要があります。

琉球大学医学部は、地域に根ざした温かい医療人の育成と、世界に羽ばたく医学研究者の育成という二つの側面を併せ持っています。医師としての知識や技術だけでなく、多様な価値観を受け入れる豊かな人間性を育みたいと考える人にとって、ここで過ごす6年間は、かけがえのない財産となるでしょう。

📚出典