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北里大学 一般選抜 出題傾向 英語

傾向と対策の概要

北里大学医学部の英語試験は、配点150点試験時間70分で実施されます。この試験は、受験生が高度な読解力、正確な文法・語彙力、そして論理的思考力を持っているかを総合的に評価する設計となっています。特に、地球規模の課題、公衆衛生、環境科学、社会問題といった、現代的かつ医学部入試にふさわしい専門的なテーマを扱った長文読解が中心です。

合格のポイント: 専門的な文章を70分という限られた時間で処理できる読解スピードと集中力に加え、文法や語彙、論理の穴埋め問題で確実に得点する基礎力の徹底が求められます。

試験形式の安定性と構成

試験形式は2018年度から最新の2025年度まで一貫して安定しており、試験時間は70分で変わりません。 試験は概ねIからVIまたはVIIのセクションで構成されています。

  • I:長文読解(メインテーマ):長文を読み、空所補充、語句の言い換え、内容説明、主題の把握、不一致情報の選択など多様な設問に答えます。
  • II:文法・語彙・イディオム(短文形式):文法や語彙、構文知識を問う空所補充問題が8〜12題程度出題される傾向があります。
  • III〜V:論理構成、文脈把握、並べ替えなど:会話文、短文の論理的な並べ替え、または文の完成(並べ替えや選択式)を問う問題が出題されます。

試験形式の大きな変化

2018年度から2025年度までの提供された資料範囲では、試験の根幹をなす構成要素(試験時間、大問数、主要な問題形式)に大きな変化は見られません。出題される文章の難易度や専門性は高い水準で維持されています。

出題分野や出題テーマの傾向

長文読解(大問I)のテーマは、地球規模の課題と、それに関連する科学・医療・社会的な議論に強く焦点を当てています。

年度 主な出題テーマ 関連キーワード
2025 エボラウイルスの発見と封じ込め対策 ウイルス、バイオセーフティプロトコル、感染経路、疫学
2024 海洋保護と国際協力(EUの取り組み) 海洋汚染、気候変動、科学外交、デジタルツイン、公海条約
2023 地球規模の食料システム改革 植物ベースの食事、生物多様性の喪失、気候危機、工場式農業、公衆衛生
2022 人獣共通感染症(COVID-19など) 感染症の大流行、One Healthアプローチ、集約的農業、野生動物搾取、環境衛生
2021 食中毒の原因と予防 細菌、ウイルス、二次汚染、冷蔵・加熱の役割、免疫力の弱い人々
2020 生物多様性喪失と気候変動の相関関係 IPBES報告書、種の絶滅、持続不可能な農業、環境管理体制
2019 気候変動と山火事 泥炭地(炭素貯蔵庫)、ヒースの燃焼、ライチョウ狩り、異常気象
2018 大気汚染の健康被害と対策 スモッグ、WHOガイドライン、経済成長と環境問題、ディーゼル車規制

テーマの傾向

  • 公衆衛生・感染症: エボラや人獣共通感染症、食中毒といった、医学と直接関連するテーマが頻繁に選ばれています。
  • 環境・気候変動: 気候変動、大気汚染、生物多様性の喪失、海洋保護など、地球環境の持続可能性に関する議論は毎年継続して出題されています。
  • 現代的な課題と政策: IPBES報告書やOne Health、国際会議(ワンオーシャン・サミット)など、専門的かつ最新の政策・議論が背景となっています。

特徴的な傾向

  • 学術的・ジャーナリスティックな文章の引用: メインの長文は、Guardian News & Media や国連機関(UNICEF, FAO, UNEP)などの信頼性の高い情報源からの抜粋が多く、専門的で論理的な構成を持つ文章が選ばれています。
  • 専門用語と概念の理解の重視: 「One Health」、「血液脳関門」、「ダブルエッジの剣」(諸刃の剣)といった、文章の核心となる専門用語や比喩的表現の意味を正確に問う設問が設けられています。
  • 複雑な文法構造の出題: 倒置(例: Only together will we turn...)、仮定法過去完了(例: would have identified)、関係代名詞の非制限用法など、難易度の高い文法事項が短文問題(II)や長文読解の空所補充(I)で問われる傾向があります。

対策

北里大学医学部の英語試験で成功を収めるためには、以下の点に重点を置いた対策が必要です。

最新のグローバル課題に関する多読

環境、公衆衛生、医療倫理、科学技術の進歩に関する高度な英文記事(特にNature, Science, The Guardianなどの専門誌や高級紙、あるいはUNICEFやWHOといった国際機関の報告書など)を継続的に読み込むことが必須です。これにより、専門的な語彙と複雑な議論の展開に慣れることができます。

文法・構文の徹底的な見直し

形式的な文法事項の学習に加え、長文内で見落としがちな倒置、分詞構文、関係詞(特に非制限用法や前置詞+関係代名詞)の理解を深める必要があります。並べ替え問題や空所補充問題で頻出する熟語やイディオム(例: pass oneself off as, come to terms with, grapple with, hit the road)の知識を充実させることが、得点源となります。

論理的読解力の強化

長文の各段落の役割や、主張(メインメッセージ)、具体的な論拠の関係を素早く把握する練習が必要です。特に、筆者の意図や強調したい点(例: the responsibility of our inaction、both/neither の強調)を問う設問に対応できるように、論理展開を示す接続詞や指示語に注意を払う訓練が有効です。

時間配分のシミュレーション

70分で長文読解、文法、論理構成問題という多岐にわたる問題群を解ききるためには、過去問を利用して厳密な時間管理のもとで演習を重ね、読解スピードを上げる必要があります。

この試験は、単なる語学力だけでなく、専門分野に進む者として求められる知的好奇心と社会への関心を測るものと言えます。日常の学習から、出題テーマに関連する事柄に積極的に触れることが、遠回りのようで最も確実な対策となります。

比喩的まとめ

北里大学医学部の英語試験は、70分という精密な時間で運行される特急列車に例えられます。この列車は、最新の科学や社会の難題という専門的な貨物を積んでおり、終着駅(合格)にたどり着くには、強固なレール(文法・構文)の知識正確な地図(語彙・イディオム)、そして信号(論理構造)を瞬時に読み取る能力が不可欠です。停車時間が限られているため、迷うことなく、迅速かつ正確に判断を下す練習が求められます。