2026 近畿大学の特徴
📌 大学の基本情報・立地
近畿大学は、幅広い分野の学部を持つ総合大学として、常に時代をリードする教育・研究活動を展開しています。その中でも、大阪狭山市に位置する医学部は、隣接する大学病院との密な連携のもと、実践的な医療を深く学べる環境が整っています。ここでは、近畿大学医学部の魅力や特色についてご紹介します。
キャンパスとアクセス
近畿大学は、西日本の私立大学でトップクラスの規模を誇る総合大学です。医学部が位置するのは、大阪狭山市にある「おおさかメディカルキャンパス」です。このキャンパスは、近畿大学医学部附属病院に隣接しており、学生は1年次から実際の医療現場に触れる機会を得ることができます。広大な敷地には、学習施設や附属病院が一体となって配置されており、医学生にとって理想的な環境が整備されています。
周辺は、大阪のベッドタウンとして閑静な住宅街が広がっており、落ち着いた環境で学びに集中できます。一方で、少し足を延ばせば大型商業施設や飲食店もあり、学生生活を送る上での利便性も兼ね備えています。また、自然も豊かで、学習の合間にリフレッシュできる場所も多くあります。
住所
〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2アクセス
南海電鉄 高野線「金剛駅」から南海バスで約15分
南海電鉄 泉北高速鉄道線「泉ケ丘駅」から南海バスで約15分
近畿大学医学部附属病院に隣接しており、最寄り駅からバスでのアクセスが一般的です。
🌟医学部医学科の教育の特徴
教育理念と目的
近畿大学医学部では、医師としての知識・技術だけでなく、人間性豊かな医師を育成するための独自の教育プログラムが組まれています。
教育理念と目的、建学の精神
近畿大学全体の「建学の精神」は、「実学教育」と「人格の陶冶」です。 医学部においては、この精神に基づき、「良き医師」と「良き医学者」の育成を目指しています。
建学の精神
「建学の精神」とは、「人格の陶冶と、専門分野における知識・技術を修得するとともに、国際社会において、広い視野をもち、責任感と倫理観をもって行動できる、次代を担う優れた人材を育成すること」を目的としています。
教育理念
「近畿大学医学部では、「医学の知識や技術を効率よく学習するために少人数グループ単位で教育すると共に、医師としての素養を育むために倫理観やコミュニケーション能力の強化にも取り組んでいます。」
各学年の特徴的な教育内容
- 1年次
国領キャンパスにて、医学科と看護学科の学生が共に学ぶ「新入生スタートアップ研修」が行われます。グループワークを通じて、自ら学ぶ姿勢やチーム医療の基盤を築きます。
教養科目はもちろん、医学・医療との関係が示唆される授業が行われ、早期から医師としてのキャリアを考える機会が提供されます。
「早期体験実習」として、各学年で障がい者、子ども、高齢者の医療・福祉・保健の現場での体験を通して、医師の役割を多角的に学びます。 - 2年次
西新橋キャンパスへ移り、本格的な専門教育が開始されます。
基礎医学の講義が中心となり、解剖学などの科目を深く学んでいきます。この段階から、自律的に学習を進める習慣が求められます。 - 3年次
基礎医学の教育に加え、研究室に配属され、自分で卒業研究のテーマを決め、研究活動に取り組みます。
遺伝子治療や悪性腫瘍治療、分子遺伝学など、多岐にわたる研究分野に触れることができ、探究心を深めることができます。 - 4年次
基礎医学から臨床医学への橋渡しとなる科目を学び、知識を統合していきます。
より実践的な学びへと移行し、CBTやOSCEなどの試験を通して、医師としての基本的な知識と技能を修得します。 - 5・6年次
臨床実習が中心となります。4つの附属病院で、少人数制での診療参加型実習が行われます。
見学型ではなく、実際に診療チームの一員として患者さんや医療者から学び、医師としての自覚や態度を身につけることを目指します。
6年次には卒業試験や医師国家試験に向けた対策も万全に行われます。
🏠学生生活・施設環境
部活動
医学部には、運動部や文化部のほか、医学部ならではの部活動も多数存在します。多くの部活動は「西日本医科学生体育大会(西医体)」に参加しており、他大学の医学生との交流も盛んです。仲間とともに汗を流し、6年間の学生生活を豊かにすることができます。
大学の周辺環境
キャンパス周辺は、自然豊かな落ち着いた環境です。学生は落ち着いて学業に専念できる一方、金剛駅周辺には商業施設や飲食店があり、日常生活に不自由はありません。また、大学附属病院がすぐそばにあるため、医療現場を身近に感じながら学生生活を送ることができます。
先輩後輩の関係
部活動や少人数制の実習を通じて、先輩や後輩とのつながりが深まります。少人数グループでの学習が多いため、学年を超えた交流も生まれやすい環境です。困ったことがあれば、気軽に相談できる先輩がいることも、医学部での学生生活を円滑にする上で大きな支えとなります。
医学に関係した学習環境
医学部附属病院が隣接しているため、1年次からの早期体験実習や、4年次からのクリニカル・クラークシップなど、実践的な学びの機会が豊富です。また、附属病院内には、売店や食堂、銀行ATM、美容室なども完備されており、学生だけでなく、病院を利用する地域住民の方々にとっても利便性の高い環境が整っています。
🩺 在学生・卒業生の声
ここでは、近畿大学医学部で学んだ在学生や卒業生の生の声をご紹介します。
在学生の声
「1年次から専門性を追求できる」
他の大学では1年次は一般教養が中心ですが、近畿大学では後期から解剖実習が始まります。早い段階から専門的な知識に触れられるので、モチベーションを高く保てます。
「少人数制の実習がありがたい」
クリニカル・クラークシップでは、指導医の先生が少人数の学生に丁寧に教えてくださいます。疑問点をすぐに質問できる環境なので、理解を深めることができました。医師としての実践力が確実に身につくと思います。
卒業生の声
「幅広い分野で活躍できる素養が身についた」
在学中に少人数制でのチーム医療を学ぶ機会が多くありました。これにより、他職種の専門家と円滑に連携する能力が養われ、卒業後も様々な分野で活躍するための基礎を築くことができました。
「人間性を重視する教育方針に共感」
近畿大学の教育は、知識や技術だけでなく、医師としての倫理観や責任感を非常に重視しています。この教育方針は、卒業後も医師としての道を歩む上で大きな指針となっています。
🌱 どのよう医師を目指す人に向いているか
近畿大学医学部は、「実学教育」と「人格の陶冶」を教育の根幹に据え、実践的な学びと人間性を育む教育に力を入れている点が大きな魅力です。
実践的な学びを重視する人
1年次から隣接する附属病院で早期体験実習を行うなど、早い段階から医療現場に触れる機会が豊富です。
少人数での丁寧な指導を求める人
クリニカル・クラークシップでは、少人数制で指導医の先生から密度の濃い教育を受けられます。
人間性豊かな医師を目指す人
倫理観やコミュニケーション能力を強化する教育プログラムが充実しており、医師としての素養を総合的に育みたい人に向いています。
チーム医療に関心がある人
複数の科の担当者が連携して行うユニット制の学習や、チーム医療を意識した実習を通じて、多角的な視点を養うことができます。
向いていない可能性がある人
- 1年次に専門分野から離れて教養科目をじっくり学びたい人: 近畿大学医学部では、1年次の後期から専門科目が導入されるため、比較的早い段階から専門的な学びに集中することになります。
- 自主的な学習よりも受け身の学習を好む人: 少人数制の教育や、早期からの実践実習は、自ら課題を発見し解決していく能動的な姿勢が求められます。
近畿大学医学部医学科は、「実学」と「人格」を重んじ、実践的な学びを通じて「良き医師」「良き医学者」を目指す人に非常に向いています。一方で、受動的な受け身の学びや専門特化だけに重きを置く志向の人にはスタイルが合わない可能性があります。ここでの学びは、医師としての人間性と実践力を共に育てたい人にとって、魅力的な舞台となるでしょう。