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関西医科大学 一般選抜 出題傾向 英語

傾向と対策の概要

関西医科大学の英語入試は、2020年度と2023年度に大きな形式変更を経ながらも、一貫して長文読解に重点を置く傾向が強まっています。出題テーマは、医療、科学、社会、時事問題といった現代的な英文記事から採用されており、単なる内容理解だけでなく、英文の論理構造や文法的な正確な理解を問う問題が中心です。

特に2023年度以降は、長文読解2題に加え、テーマ英作文(ライティング)が必須となり、受験生には読解力と同時に直接的な英語表現力も求められるようになりました。試験時間は一貫して80分です。

試験形式の安定性と構成

入試形式は大きな変更があったものの、2023年度以降は大問3題構成(読解2題+英作文1題)で安定しています。

年度 大問数 構成 試験時間
2018 4題 会話文、数理/生物の空所補充、読解2題 80分
2020 3題 長文読解3題 80分
2023~ 3題 長文読解2題、テーマ英作文1題 80分

現在の構成(2023年度以降)では、長文読解では主に内容真偽(T/F形式)、空所補充(語彙、文法、論理関係)、同意表現、内容説明などが問われます。英作文は一貫して100語程度の記述が求められています。

試験形式の大きな変化

2019年度から2020年度への変化

2019年度まで出題されていた発音・アクセント問題、会話文問題、および共通語による空所補充問題が廃止され、代わりに長文読解が3題出題される形式に大きく移行しました。

2022年度から2023年度への変化

長文読解3題の形式から、長文読解2題とテーマ英作文1題の構成に再度大きく転換しました。このテーマ英作文の出題は、受験生にとって予想外であった可能性が指摘されています。

テーマ英作文の多様性

英作文の形式も変化しており、以下のように出題形式が多様化しています。

  • 2023年度:読解テーマに基づく意見表明
  • 2024年度:グラフ分析と解釈
  • 2025年度:Eメールでの問い合わせ

出題分野や出題テーマの傾向

出題される長文は、インターネットや新聞などから引用抜粋した現代的な英文記事が主流です。特に以下の分野からの出題が多く見られます。

医学・健康・科学技術

医療や生物学に関わるテーマが頻出しています。

  • 人工甘味料と脳の健康(2018)
  • LGBT患者への医療(2018)
  • POTS(起立性頻脈症候群)や自律神経障害(2020)
  • 犬の飼育と健康効果(2021)
  • 腸内マイクロバイオームの有益性(2024)
  • 慢性疲労症候群(2025)

社会・時事問題

社会的な話題や現代文化を扱ったテーマも出題されています。

  • 世界的な感情の様態(2020)
  • コロナ禍での睡眠やデジタルデトックス(2021/2024)
  • 超高齢社会とロボットの役割(2022)
  • 外国訛りへの差別と認知(2023)
  • 首都圏における障害者割引ICカードの現状(2022)

特徴的な傾向

  • 文法・論理関係への厳格な要求:読解問題では、文脈や論理関係(対比、並列、譲歩など)を正確に把握する力が問われます。特に、知らない専門用語が含まれていても、語彙の用法や論理関係を問う設問は基礎レベルの知識で解答可能であると評されています。
  • 共通語による空所補充:複数の空所に共通して入る適切な単語(前置詞や接続詞など)を問う設問がしばしば出題されます。これは、日頃からの語彙・語法に関する正確な学習を要求します。
  • 文脈依存の和訳/定義:字句通りの意味ではなく、文脈から適切な意味を判断させる問題(例:primary doctorを「主治医」と訳す、breeze pastを「すっと通り抜ける」と訳す)が出題されることがあります。
  • 形式の流動性:形式の大転換が過去数年で起こっており、幅広い問題形式を想定した学習が不可欠です。

対策

1. 長文読解力の強化

  • 素材選定:新聞、ニュース記事、ウェブ上の記事など、現代の時事英語や医療・科学に関する長文に数多く触れ、速読練習を積むことが有効です。
  • 論理構造の把握:各パラグラフの趣旨や、文と文がどのような論理関係でつながっているかを意識した読み方(ロジカルリーディング)を習慣づけることが重要です。
  • 客観的読み取り:内容真偽問題では、本文に書かれている事実と、示唆・仮説の区別を厳密に行う訓練が必要です。

2. 語彙・文法・語法の徹底

  • 基礎知識の確認:語彙、品詞、語形、語順など、英文の「かたち」に着目し、文法的な判断をおろそかにしない学習習慣が求められます。
  • 共通語対策:句動詞や前置詞、接続詞など、基礎的な語の多義的な用法や熟語を正確に覚えることが、共通語の空所補充問題の対策になります。
  • 文脈理解:専門用語は語注なしで登場することがありますが、文法的な構造分析を通じて、文意から意味を推測できるよう訓練しましょう。

3. 英作文(ライティング)対策

  • 多様な形式への対応:2023年度以降、テーマ英作文は必須です。意見表明、グラフ分析、Eメール作成など、様々な形式に対応できるよう、日頃から練習を積む必要があります。
  • 構成と語数:100語程度という分量で、論理的かつ明確な英文を一定の時間内に書き上げるトレーニングが肝心です。

例えるなら、関西医科大学の英語入試は、特定の道具(文法や単語)を深く理解しているかだけでなく、刻々と変わる環境(出題形式)に適応しながら、与えられた複雑な地図(長文)を読み解き、さらに自らの航路(英作文)を明確に記述できる、総合的な知性と適応力を試すサバイバルゲームのようなものです。