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2026年度 医学部入試まで、

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2026 金沢大学 医学部の特徴

金沢大学①

📌 大学の基本情報・立地

石川県金沢市に位置する金沢大学は、長い歴史と伝統を持つ国立大学です。特に医学部は、旧制六医科大学の一つとして、140年以上の歴史を誇り、多くの優れた医療人を輩出してきました。この記事では、金沢大学医学部で学ぶ魅力や特徴を、大学の公式情報を基に詳しくご紹介します。

金沢大学は、加賀百万石の歴史と文化が息づく金沢市にあります。本部のある角間キャンパスに加え、医学部がある宝町・鶴間キャンパスは、中心市街地に近い立地にあり、学生生活と学びに適した環境が整っています。金沢市は「学都」としても知られ、歴史的な街並みと近代的な文化が融合する美しい都市です。四季折々の豊かな自然と、茶道や工芸品などの伝統文化が身近にあり、学生の感性を磨く上で良い刺激となるでしょう。また、少し足を伸ばせば世界農業遺産に認定された能登半島もあり、日本の多様な魅力を味わうことができます。

医薬保健学域の学生が学ぶ宝町・鶴間キャンパスは、角間キャンパスとは別の場所に位置しています。1年次は主に角間キャンパスで共通教育科目を学びますが、2年次からは宝町キャンパスで専門的な学びが本格的に始まります。

キャンパスとアクセス

宝町キャンパス:〒920-8640 石川県金沢市宝町13-1

鶴間キャンパス:〒920-8641 石川県金沢市小立野5-11-80

  • アクセス

    宝町・鶴間キャンパスへのアクセス

    JR金沢駅兼六園口(東口)6番乗り場発のバス「小立野」バス停下車。
    金沢駅からバスで約10分、バス停からすぐの立地です。

🌟医学部医学科の教育の特徴

教育理念と目的

  • 教育理念:人間性を重視し,かつ高度で総合的な能力を有する医療人・医学者の育成を図ることにより,世界の医療,健康,福祉及び医学研究に貢献する。

  • 建学の精神:地域と世界に貢献できる有為な人材を育成することを使命とし、多様な価値観を持つ人々が交流し、協働し、知の創造と継承を行い、社会の課題解決に貢献する場となることを目指す。

各学年の特徴的な教育内容

金沢大学医学部では、人間性を重視し、総合的な能力を持つ医療人・医学者の育成を目指した教育が行われています。その教育は、多岐にわたるカリキュラムと、学生一人ひとりをサポートする体制が特徴です。

1年次
主に角間キャンパスで、医学以外の幅広い教養科目や、他学類と交流しながら学ぶ共通教育科目を履修します。この段階で、総合的な人間力を育む土台を築きます。

2年次から3年次春
宝町キャンパスへ移り、本格的に専門科目が始まります。解剖学、生化学、生理学、薬理学、病理学といった基礎医学を中心に学びます。また、この期間の10週間は、メディカルリサーチトレーニング(MRT)プログラムに参加し、研究室に配属され、研究活動に取り組みます。これは、学生のうちから医学研究の面白さを知り、将来、研究のできる医師を目指すきっかけとなります。

3年次秋から
内科や外科、産婦人科、小児科などの臨床医学の講義が始まります。この時期に、医師として必要な臨床知識を十分に身につけます。

4年次
臨床実習の開始前に、共用試験(CBTおよびPre-CC OSCE)を受験します。また、学生が教員との話し合いの機会を設けやすいように、全教員に週1時間以上の「オフィスアワー」が義務付けられており、学生は気軽に相談や学習指導を受けることができます。

 

チーム基盤型学習(TBL)の導入
問題解決能力の育成を目的に、TBLが導入されています。提示された症例に対し、学生が自ら病態を推測し、関連情報を調べて診断・治療法を見出すプロセスを通じて、研究心や創造性を養います。

グローバルな視点の育成
外国人教員による「医学英語」の講義や、英語による医療面接・診察の実習も行われており、国際的なコミュニケーション能力を磨くための環境が整っています。

🏠学生生活・施設環境

金沢大学の学生生活は、伝統と文化が融合した金沢の街を舞台に、充実した時間を過ごすことができます。特に医学部の学生は、学業に励むだけでなく、課外活動や地域との交流を通じて、人間性を豊かにする機会に恵まれています。

部活動

金沢大学には、多くのサークルや部活動があります。医学部には独自の体育会や文化系サークルも多数存在し、学年や学類の垣根を越えて交流を深める場となっています。学業の合間にスポーツや文化活動に打ち込むことで、心身のリフレッシュを図りながら、かけがえのない仲間との絆を築くことができます。

大学の周辺環境

宝町・鶴間キャンパスは、金沢市の中心部に近く、学生生活を送る上で非常に便利です。周辺には兼六園や金沢21世紀美術館などの文化施設があり、休日には豊かな芸術や歴史に触れることができます。また、多くの飲食店や商店が集まる繁華街も近く、生活に不便を感じることは少ないでしょう。豊かな自然と歴史的な街並み、そして現代的な都市機能がバランス良く融合しており、学生生活の質を高めてくれます。

先輩後輩の関係

金沢大学医学部では、「指導教員制」が採用されています。これは、一人の教員が数人の学生を受け持ち、学習指導や日常生活の相談に乗る制度です。この制度を通じて、学生は教員と密にコミュニケーションをとることができ、また、先輩との交流機会も多く、学習面だけでなく精神面でもサポートし合える環境があります。縦のつながりが強く、温かい人間関係の中で学ぶことができます。

医学に関係した学習環境

医学部の学習施設は、最新の設備が整っています。基礎医学・臨床医学の実習や講義には、テレビモニター、ビデオ供覧、コンピュータによる提示システムなどの最新機器が導入されており、質の高い教育を受けることができます。また、学内には大学生協が運営する食堂や売店があり、学生の生活をサポートしています。特に鶴間キャンパスには「保健食堂」があり、学生の健康を考えた食事が提供されています。

🩺 在学生・卒業生の声

ここでは、金沢大学で学んだ学生や卒業生の声を、公式情報に基づき紹介します。

在学生の声

「早い段階から研究に触れられる機会が豊富です」

1年生のうちからMRTプログラムという、研究室で体験ができるプログラムに参加できます。将来、研究医を目指したい人にとっては、早い段階で自分の適性を見極められる良い機会だと思います。

「勉強と部活の両立も可能です」

多くの部活やサークルが活発に活動していて、勉強だけでなく、スポーツや趣味にも打ち込める環境があります。先輩や同期との交流も深まり、良い気分転換になっています。

卒業生の声

「幅広い知識が今の仕事に活きています」

大学では社会学研究室で政治、経済、歴史など幅広い分野を学びました。記者として働いている今、日々のニュースに様々な知識が役立っていると感じます。多角的な視点を持つことの重要性を大学で教わりました。

「『根拠を示すこと』が仕事の基礎となっています」

歴史学を専攻していましたが、「根拠を示すこと」の重要性を深く学びました。これは営業職に就いた今も、お客様に提案をする際の説得力に繋がっています。学んだ専門分野が直接仕事に活きなくても、そのプロセスで得た力が大きな財産になっています。

🌱 どのような医師を目指す人に向いているか

金沢大学医学部は、伝統と革新が融合した環境で、次世代の医療人を育成しています。

研究医を目指したい人

MRTプログラムなど、学生のうちから研究に触れる機会が豊富にあります。将来、医学研究を通じて社会に貢献したいと考えている人に適しています。

幅広い教養を身につけたい人

1年次には共通教育科目を学び、医学以外の多様な分野に触れることができます。これにより、総合的な人間力と多角的な視点を養いたい人に向いています。

地域医療に貢献したい人

旧制六医科大学として、北陸地方の医療を支えてきた歴史があります。地域医療に関心があり、将来的に地元や地域に貢献したいと考えている人には、その伝統と実績が大きなモチベーションとなるでしょう。

探究心や創造性を大切にしたい人

チーム基盤型学習(TBL)や指導教員制を通じて、自ら課題を発見し解決する姿勢や、探究心を育むことができます。

向いていない可能性がある人

  • 受動的な受け身の学びを好む人
    TBLやMRTプログラムなど、自ら積極的に考え、行動することが求められる教育スタイルです。指示されたことだけをこなしたい、受け身の姿勢で学びたい人には、負担に感じる可能性があります。
  • 専門分野以外の学びに関心がない人
    1年次に教養科目を幅広く学ぶため、専門分野の学習に早く集中したいと考える人には、物足りなく感じるかもしれません。

金沢大学医学部医学科は、「探究心と人間性を両立させ、研究を通じて医療の未来を切り拓きたい」と考える人に非常に向いています。一方で、受動的な受け身の学びや専門特化だけに重きを置く志向の人にはスタイルが合わない可能性があります。ここでの学びは、医師としての人間性と実践力、そして研究者としての視点を共に育てたい人にとって、魅力的な舞台となるでしょう。

📚出典

金沢大学 受験生特設サイト:https://examination.w3.kanazawa-u.ac.jp/