2026 金沢医科大学の特徴

📌 大学の基本情報・立地
金沢医科大学は、石川県河北郡内灘町に位置する一つのキャンパスに医学部、看護学部、大学院、そして金沢医科大学病院が全て集約されています。この一体化したキャンパスは、学生が日常的に医療現場に触れ、実践的な学びを深めるのに理想的な環境です。
キャンパスとアクセス
キャンパスは日本海に面しており、都心から離れた自然豊かな場所にあります。落ち着いた環境で、勉学に集中できるのが大きな魅力です。金沢市中心部へのアクセスも良好で、バスや電車を利用して約30分で移動できます。
住所
〒920-0293 石川県河北郡内灘町大学1-1
アクセス
JR金沢駅より「金沢医科大学病院」行きバス乗車、終点下車(約40分)。
北陸鉄道浅野川線「内灘駅」下車、タクシーまたは大学バス利用(約10分)。
IRいしかわ鉄道線「森本駅」からタクシー利用(約20分)。
🌟医学部医学科の教育の特徴
教育理念と目的
金沢医科大学の教育理念は、「患者中心の良き医療を実践する医療人」を育成することです。
建学の精神は、「生命への畏敬」です。
各学年の特徴的な教育内容
1年次
- 早期体験学習として、医療福祉施設や地域での活動を通して、医療人としての自覚を養います。
- 附属病院での見学実習も早い段階で実施され、実際の医療現場を肌で感じることができます。
- グループ学習(TBL:Team-Based Learning)を導入しており、学生同士で議論しながら課題を解決する力を養います。
2年次
- 基礎医学の学習が本格的に始まります。解剖実習や生理学など、人体の構造や機能を深く理解するための科目を集中的に学びます。
3年次
- 基礎医学から臨床医学への移行期として、様々な病気について体系的に学びます。
- OSCE(客観的臨床能力試験)の実施に向けて、基本的な医療面接や身体診察の技能を磨きます。
4年次
- 診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)がスタートします。学生は医療チームの一員として、指導医のもとで実際の診療に参加し、実践的な能力を身につけます。
- 附属病院内の様々な診療科をローテーションしながら、幅広い症例に触れる機会があります。
5・6年次
- 診療参加型臨床実習が本格化します。附属病院や学外の提携医療機関で、より多くの症例を経験し、高度な臨床能力を磨きます。
- 6年次には、医師国家試験に向けた総まとめの期間となり、試験対策講座や模擬試験が実施されます。
このように、金沢医科大学医学部では、低学年次から医療現場に触れる機会を設けることで、実践的な医療人としての資質を早期に育成します。グループ学習などを通じて、自ら考え、協力して問題解決にあたる力を養うことに重点を置いたカリキュラムが特徴です。
🏠学生生活・施設環境
部活動
金沢医科大学には、運動系や文化系など、多岐にわたる部活動やサークルがあります。附属病院や医学部棟のすぐそばに体育館やグラウンドが整備されており、勉学の合間にスポーツに打ち込むことができます。他学部や他大学との交流も盛んで、学生生活を豊かにする機会が豊富にあります。
大学の周辺環境
金沢医科大学のキャンパスは日本海に近く、自然に恵まれた環境です。近隣にはコンビニエンスストアや飲食店が点在しており、生活に不便はありません。また、バスや電車を利用すれば、金沢市の中心部まで比較的短時間でアクセスできるため、休日はショッピングや観光を楽しむことができます。
先輩後輩の関係
部活動やグループ学習を通して、先輩後輩の結びつきが強いことが特徴です。特に、進級試験や医師国家試験の際には、上級生が下級生に勉強方法や試験対策に関するアドバイスを積極的に行っています。このような縦のつながりは、学生生活を送る上で大きな支えとなるでしょう。
医学に関係した学習環境
医学部、看護学部、付属病院が同一敷地内にあるため、学生は常に医療を身近に感じることができます。図書館には医学関連の専門書籍や論文が豊富に揃っており、学習室や自習室も完備されています。また、臨床実習室では、シミュレーターを活用した医療手技の練習が可能で、実践的なスキルを磨くことができます。
🩺 在学生・卒業生の声
実際に金沢医科大学医学部医学科で学ぶ学生たちや卒業生からは、大学の教育や環境についてどのような声が上がっているのでしょうか。公式サイトに掲載されたインタビューから、一部をご紹介します。
在学生の声
「病院が目の前にあるのが強み」
病院がキャンパス内にあるので、授業の合間に気軽に病院見学に行ったり、医療現場の雰囲気を肌で感じたりすることができます。
「面倒見が良い先生方」
先生方との距離が近く、勉強でつまずいた時や進路で悩んだ時でも、親身になって相談に乗ってくれます。少人数制のグループ学習も多いため、先生とのコミュニケーションが取りやすいです。
卒業生の声
「充実した実習環境」
学生時代から多くの診療科をローテーションし、多様な症例に触れることができました。この経験は、研修医になってからも大変役立っています。
「地域の医療に貢献できる」
石川県内での実習や地域医療を学ぶ機会が多く、卒業後も地元に残り、地域の医療に貢献したいという気持ちが強くなりました。
🌱 どのよう医師を目指す人に向いているか
以上の特徴を踏まえると、金沢医科大学医学部医学科は次のような志望者に特に適した環境と言えるでしょう。
早い段階から医療現場を体験したい人
早期体験学習や付属病院での見学実習が充実しているため、机上の学習だけでなく、実践を通して医師としての自覚を養いたい人に向いています。
地域医療に貢献したい人
石川県内での実習や地域医療を学ぶカリキュラムが豊富にあるため、将来的に地域社会に根差した医療を実践したいと考える人に適しています。
落ち着いた環境で勉強したい人
都心から離れた自然豊かなキャンパスで、静かに勉学に集中できるため、都市の喧騒から離れて学びたい人に向いています。
チーム医療を学びたい人
グループ学習(TBL)やチームでの実習が多く、学生同士で協力しながら学ぶため、協調性やコミュニケーション能力を養いたい人に適しています。
向いていない可能性がある人
- 都市部の中心地での学生生活を希望する人:キャンパスは都心から離れており、都会的な生活を求めている人には、物足りなく感じられるかもしれません。
- 受動的な学びを好む人:グループ学習や発表の機会が多く、積極的に発言し、議論に参加することが求められます。そのため、ただ講義を聞いて知識を吸収するだけのスタイルを好む人には、合わない可能性があります。
金沢医科大学医学部医学科は、「生命への畏敬」「患者中心の医療」「地域医療への貢献」「チーム医療の実践」を重視する人に非常に向いています。一方で、受動的な受け身の学びや都市部での華やかな学生生活を志向する人にはスタイルが合わない可能性があります。ここでの学びは、医師としての人間性と実践力を共に育てたい人にとって、魅力的な舞台となるでしょう。