「渋谷駅」から徒歩3分 / 専用寮あり

2026年度 医学部入試まで、

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2026 東京慈恵会医科大学の特徴

慈恵 病院

📌 大学の基本情報・立地

東京慈恵会医科大学は、東京都心に位置する歴史と伝統ある私立医科大学です。建学の精神「病気を診ずして病人を診よ」は、創立以来一貫して受け継がれてきた慈恵の精神そのものであり、医師としての知識や技術だけでなく、患者さんの心に寄り添う姿勢を大切にする教育が行われています。

キャンパスは、医学科1年次が学ぶ「国領キャンパス」と、2年次以降が学ぶ「西新橋キャンパス」に分かれています。

キャンパスとアクセス

【国領キャンパス】

  • 住所: 〒182-8570 東京都調布市国領町8-3-1
  • アクセス:
    • 京王電鉄国領駅より徒歩10分
    • 京王電鉄調布駅より京王バス「慈恵第三病院」または小田急バス「慈恵第三病院前」下車
    • 小田急電鉄狛江駅より徒歩25分、または京王バス「慈恵第三病院前」・小田急バス「慈恵第三病院」「慈恵第三病院前」下車

【西新橋キャンパス】

  • 住所: 〒105-8461 東京都港区西新橋3-25-8
  • アクセス:
    • 地下鉄御成門駅より徒歩3分
    • 地下鉄内幸町駅より徒歩10分
    • 地下鉄神谷町駅より徒歩7分
    • 地下鉄虎ノ門ヒルズ駅より徒歩9分
    • JR新橋駅より徒歩12分

西新橋キャンパスは、都心の一等地に位置し、隣接する東京慈恵会医科大学附属病院(本院)との連携が密です。学生は都心ならではの利便性を享受できる一方、国領キャンパスは落ち着いた環境で、新入生が勉学や学生生活に集中しやすい環境が整っています。附属病院は本院のほか、葛飾医療センター、附属第三病院、附属柏病院と4つあり、臨床実習の場として恵まれた環境です。

🌟医学部医学科の教育の特徴

教育理念と目的

知識、技術、心の修練により人類の健康と福祉を求めてやまない良医、すなわち建学の精神「病気を診ずして病人を診よ」を体現する医師を育てる。

この教育理念のもと、全人教育を重視したカリキュラムが組まれています。

各学年の特徴的な教育内容

1年次:

  • 国領キャンパスにて、医学科と看護学科の学生が共に学ぶ「新入生スタートアップ研修」が行われます。グループワークを通じて、自ら学ぶ姿勢やチーム医療の基盤を築きます。
  • 教養科目はもちろん、医学・医療との関係が示唆される授業が行われ、早期から医師としてのキャリアを考える機会が提供されます。
  • 「早期体験実習」として、各学年で障がい者、子ども、高齢者の医療・福祉・保健の現場での体験を通して、医師の役割を多角的に学びます。

2年次:

  • 西新橋キャンパスへ移り、本格的な専門教育が開始されます。
  • 基礎医学の講義が中心となり、解剖学などの科目を深く学んでいきます。この段階から、自律的に学習を進める習慣が求められます。

3年次:

  • 基礎医学の教育に加え、研究室に配属され、自分で卒業研究のテーマを決め、研究活動に取り組みます。
  • 遺伝子治療や悪性腫瘍治療、分子遺伝学など、多岐にわたる研究分野に触れることができ、探究心を深めることができます。

4年次:

  • 基礎医学から臨床医学への橋渡しとなる科目を学び、知識を統合していきます。
  • より実践的な学びへと移行し、CBTやOSCEなどの試験を通して、医師としての基本的な知識と技能を修得します。

5・6年次:

  • 臨床実習が中心となります。4つの附属病院で、少人数制での診療参加型実習が行われます。
  • 見学型ではなく、実際に診療チームの一員として患者さんや医療者から学び、医師としての自覚や態度を身につけることを目指します。
  • 6年次には卒業試験や医師国家試験に向けた対策も万全に行われます。

全体として、知識の詰め込みではなく、自ら課題を発見し解決する能力、そして患者さん一人ひとりの背景まで理解する「病人を診る」姿勢を育むことに重きを置いたカリキュラムとなっています。

🏠学生生活・施設環境

部活動

多くの学生が運動部や文化部に所属し、学業と両立しながら活発に活動しています。運動部は、春の京都府立医科大学との定期戦や、夏の東日本医科学生総合体育大会(東医体)など、多くの大会に参加し、日頃の練習の成果を発揮しています。特に、東医体で好成績を収める部も多く、学生生活の大きな思い出となっているようです。文化部も定期演奏会を開催するなど、各々が独自の活動をしています。

大学の周辺環境

2年次以降に学ぶ西新橋キャンパスは、都心にありながらも緑豊かな環境に恵まれています。最寄り駅は複数あり、交通の便が非常に良いのが特徴です。芝公園や増上寺が近くにあり、都会の喧騒から少し離れてリフレッシュできる場所もあります。また、銀座や六本木、東京駅へも電車で短時間で行けるため、放課後や休日に都心の魅力を満喫することもできます。多様な飲食店も多く、学生生活を彩る上で大変便利な立地です。

先輩後輩の関係

慈恵の大きな魅力の一つとして、学生同士の絆の深さ、そして先輩・後輩との良好な関係が挙げられます。部活動や学年の垣根を越えた交流が盛んで、先輩が後輩を熱心に指導したり、相談に乗ったりする「ファミリー感」が伝統的に受け継がれています。この温かい雰囲気は、医師としての将来においても貴重な財産となるでしょう。

医学に関係した学習環境

西新橋キャンパスには、隣接する附属病院(本院)があり、常に最先端の医療に触れることができます。また、「学術情報センター」には、国内外の医学雑誌や専門書が豊富に所蔵されており、自学自習に最適な環境です。IT設備も充実しており、コンピュータが設置された講堂や、OSCEセンターなど、最新の設備を活用した教育が積極的に行われています。標本館では実物標本などを使い、解剖学などの理解を深めることも可能です。

🩺 在学生・卒業生の声

実際に東京慈恵会医科大学医学部医学科で学ぶ学生たちや卒業生からは、大学の教育や環境についてどのような声が上がっているのでしょうか。公式サイトに掲載されたインタビューから、一部をご紹介します。

在学生の声

「レベルの高い仲間と共に」

講義や実習を通して、専門的な勉強をすることができ、レベルの高い仲間と共に日々を過ごせます。医療従事者になるために勉強をしたい人にとって、とても良い大学です。授業内容はもちろん、環境や人間関係も良く充実しています。

「充実した環境と人間関係」

十分な知識と経験が得られ、人間関係も充実します。入って損なしです。

卒業生の声

「患者さんに寄り添える医師へ」 

無事に合格できて嬉しいです。受験をサポートしてくださった先生方、友達、家族に感謝しかありません。患者さんに寄り添える、愛のある医師になれるよう頑張っていきたいです。

🌱 どのよう医師を目指す人に向いているか

以上の特徴を踏まえると、東京慈恵会医科大学医学部医学科は次のような志望者に特に適した環境と言えるでしょう。

「病気」だけでなく「病人」を診る医師になりたい人

建学の精神に深く共感し、患者の病気だけでなく、その人自身の人生や心のケアまで含めた全人的医療を実践したい人に向いています。早期からの臨床体験や多様な実習を通して、その視点をじっくりと育てることができます。

自律的に学びを深めたい人

講義の出席が自由である一方、総合試験で成果が問われるため、受け身ではなく、自ら積極的に学習計画を立て、知識を深めていく意欲のある人に向いています。

仲間と協調しながら成長したい人

医師国家試験を仲間と競うのではなく、全員合格を目指すという文化や、先輩後輩の垣根が低い環境は、チーム医療を重視し、仲間と切磋琢磨しながら学びたい人に適しています。

向いていない可能性がある人

  • 専門特化のみを重視したい人 幅広い教養や社会的な視点を重視する教育方針のため、純粋な専門知識や研究分野のみに特化して学びたいと考える人には、カリキュラムが合わない可能性があります。

  • 受け身の姿勢で学習したい人 講義の出席が問われない分、自己管理能力が強く求められます。誰かに言われたことをこなすだけでは、十分な学習成果を得るのが難しいかもしれません。

東京慈恵会医科大学医学部医学科は、「病気を診ずして病人を診よ」という哲学を深く理解し、患者の人生に寄り添う医療を志す人に非常に向いています。一方で、受け身の受け身の学びや専門特化だけに重きを置く志向の人にはスタイルが合わない可能性があります。ここでの学びは、医師としての人間性と実践力を共に育てたい人にとって、魅力的な舞台となるでしょう。

📚出典

東京慈恵会医科大学公式ホームページ: https://www.jikei.ac.jp/