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以下の記事は2014年時の記事です。

Vol.13 「インフルエンザ」

インフルエンザ(Influenza)は、インフルエンザウイルスを病原体とする急性の呼吸器感染症で、毎年世界中で流行がみられている(インフルエンザウイルスとインフルエンザ菌は異なります。インフルエンザ菌は口腔咽頭内の常在菌で慢性気道感染症に関与する事が多い)。

典型的な発症例では1~4日間の潜伏期間を経て、突然に発熱(38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが出現し、鼻水・咳などの呼吸器症状がこれに続く。通常は1週間前後の経過で軽快するが、いわゆる「かぜ」と比べて全身症状が強いのが特徴である。主な感染経路はくしゃみ、咳、会話等で口から発する飛沫による飛沫感染であり、他に接触感染もあるといわれている。

インフルエンザを予防する手段としては、まずはワクチンの接種があげられる。また、感染対策としては、飛沫感染対策としての咳エチケット、接触感染対策としての手洗い等の手指衛生が重要である。

インフルエンザでは、たとえ感染者であっても、全く症状のない不顕性感染例や、感冒様症状のみでインフルエンザウイルスに感染していることを本人も周囲も気が付かない軽症例も少なくないため、特にヒト-ヒト間の距離が短く、濃厚な接触機会の多い学校、幼稚園、保育園等の小児の集団生活施設においては可能である場合は職員も含めて全員が咳エチケット、手指衛生を実行するべきである。

感染症発生動向調査では、全国約5,000カ所(小児科定点約3,000、内科定点約2,000)のインフルエンザ定点からの報告に基づいてインフルエンザの発生動向を分析している。

今シーズン(2012年第36週~)のインフルエンザの定点当たり報告数は、2012年第43週以降増加が続いており、第50週の定点当たり報告数は1.17(報告数5,789)となり、全国的な流行開始の指標である1.00を初めて上回った。都道府県別では佐賀県(8.11)、群馬県(6.87)、沖縄県(3.79)、山梨県(3.08)、埼玉県(2.28)、千葉県(2.27)、栃木県(2.03)、新潟県(2.03)の順となっており、青森県、秋田県、岡山県を除く44都道府県で増加が認められた。

2012年第36~50週に国内では209検体のインフルエンザウイルスの検出が報告されており、AH1pdm09が15件(7.2%)、AH3亜型(A香港型)172件(82.3%)、B型22件(10.5%)とこれまでのところAH3亜型が大半を占めている。

12月中に定点当たり報告数が1.00を超えた場合、その後冬期休暇を経て翌年の1月の中旬以降にインフルエンザの本格的な流行が到来するシーズンが多い。今後ともインフルエンザの発生動向には注意深い観察が必要である。