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以下の記事は2017年時の記事です。
Vol.01 「生命倫理の4原則」
医療現場で倫理的問題に直面したときの解決の指針の一つで、トム・L・ビーチャムとジェイムズ・F・チルドレスによって、「生命医学倫理」(1979)において提示された。
- 【生命倫理の4原則】
- (1) 人に対する敬意・人格の尊重(自律尊重、respect for persons)
・自己決定できる人については,本人の自由意思による決定を尊重する。
・自己決定できない人(子ども,精神障害者・知的障害者)については,人としての保護を与える。
・個人情報の保護(2003.5.個人情報保護法成立) - (2) 危害を加えないこと(無危害、nonmaleficence)
・患者・被験者に危害を加えないこと。 - (3) 利益・慈恵(仁恵、beneficence)
・患者・被験者の最善の利益を図ること。[医学研究の場合は,将来の患者のために医学の発展を追求すること。] - (4) 正義(justice)
・人に対して公正な処遇を与えること。
※相対的正義―同等の者は同等に扱う。
※配分的正義―利益・負担の公平な配分
・医療資源(臓器など)の配分(先着順,重症度順,期待される効果順……)
・被験者の選択
・被験者と受益者の対応関係
・被験者の利益・患者の利益
※補償的正義―被害を受けた人に対する正当な補償
- ■用例
- ・ ビーチャムとチルドレスによって示された生命倫理の4原則には、自律尊重、無危害、仁恵、正義の4つがあるが、これに当てはめて考えると○つの問題点がある。
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