北里大学医学部
合格者インタビュー
手ごたえが今までと全然違くて。現役、1浪のときは全然手が動かなかったのに、今年は解ける問題が増えて逆に時間が足りなくなったくらいです。
Hさん
2018年北里大学医学部他合格
佐藤合格おめでとう!まず、1次合格した大学を教えてください。
金沢医科大学、東北医科薬科大学、北里大学、聖マリアンナ医科大学、東海大学、日本大学です。
佐藤正規合格は?
北里です。
佐藤進学先は?
北里です。片道2時間かかりますけど…。しばらくは頑張って通います!
佐藤それでは、受験の話に入っていきましょう。Hさんは2年間レクサスで勉強したわけだけど、振り返ってみてどうですか?
人生で一番勉強した2年間でした。
佐藤現役のときはどんな感じだったの?
現役のときは全然勉強していなかったです。そもそも授業についていけなくて…。授業のスピードも早かったし。でも、進度自体は遅くて、高3の秋になってようやく教科書が終わったんです。だから、入試のレベルどころの話ではなかったです。
佐藤現役のときも医学部は受けたの?
模試の成績からいってもどこを受けても絶対無理ってわかっていたので記念受験みたいなもんでした。
佐藤その後、予備校を探したと思うんだけど、レクサスに決めた理由は?
兄がレクサスに通っていたんですが、レクサスで勉強したらぐーんと成績が上がったみたいで。だから、両親がレクサスを勧めてくれました。他の予備校は検討しなかったですね。
佐藤1年目はどんな感じだった?
1年目は数学しかやっていなかったです。数学が一番足を引っ張っていたので。
千島たしかに数学はやばかったね。
佐藤それじゃ、1年目は数学に追われてしまった感じだね。
そうですね。
佐藤4月に授業が始まって、最初の頃にちょっと体調を崩したよね。
1日12時間も勉強したことなかったので…。ストレスでお腹を壊し続けました(笑)。
佐藤それでも1年間やりきって入試を迎えたわけだけど、受けてみてどうだった?
今年決めるぞって気持ちはあったんですけど、数学しかやらなかったせいで、化学が入試レベルに達していなかったんです。私、化学も危うかったので…。化学が1年目の敗因ですね。数学を標準レベルくらいにできたって意味では目標を達成できたんですけど。
佐藤結果はどうだったの?
1次すらどこにも受からなかったです。
佐藤それで、2年目もレクサスで勉強することになって。
2年目は化学を中心にやりました。というのも、1年目が終わって、2年目のプレ学習のときに、2か月で1年目の教材を全部復習したんですよ!だから、数学は課題だけしっかりやればいいかなって思って。
千島Hさん、数学はA3クラスでスタートだったね。すごくできていたよ。
小テストで連続して100点取れてびっくりしました。だって、去年の初めは数学の偏差値39だったんですから。
千島予習の段階であれだけできていればね。何も不思議ではないよ。
佐藤(成績表を見ながら)これすごいよね。前期はほぼパーフェクトだったね。
千島これは神がかっていますよね。100点ばっかりだ。これはA2クラス(Aコースの上位クラス)に上がりますよ。
でも、A2に上がってからが辛かったです。全然小テストで点数取れないんですもん。テキストも難しくなったし。私、前期でこれだけいい成績が取れたので、数学得意になったんじゃないかなって思ったんですよ。でも、その自信をへし折られました。
佐藤この時期によく泣いていたね。
ずっと泣いていました。化学の小テストがそんなに難しくない週は、夜間の時間を全部数学の復習に費やしたんですよ。それなのに、それしか点数取れなくて…。そりゃ泣きますよ。冗談抜きで3年目も覚悟したくらいです。
佐藤1年目の課題だった化学はどんな感じだった?
夏に『230選』っていうテキストが配られて、それをひたすらやっていました。そうしたら、小テストで点数を取ることができるようになりました。
佐藤力は確実に1年目よりもついたね。
そうですね。たしか、1度100点取りましたよ!
佐藤11月のこれだね。これがHさんにとっての転機になったね。
数学でへし折られた自信をここで回復することができました。
佐藤英語や生物はどうだったかな?
英語はもともと得意だったので。
千島得意科目があるとないのでは全然違うよ。
佐藤英語ができるということが合格の大前提になっているからね。
入試のときも英語で点数を稼いだ気がします。どこも多分8割は取れたかな。それに、英語の配点が大きい大学も多かったので。
佐藤数学は出たとこ勝負みたいなところがあるし。
結果を振り返ってみると、数学で失敗したところは全部落ちているんですよ。これに対し、数学がいけたって思ったところは全部受かっているので。やっぱり数学が合否の分かれ目だったのかなって思います。というのも、化学で失敗したなって思った大学に受かってるんです。
佐藤生物はどうだったの?
生物は得意だと思っていたんですけど、医大診断模試で壊滅的な点数を取っちゃって…。42点だったかな。そこで、知識が浅い事、論述が書けない事に気づきました。計算問題も全然できなくて…。とにかくひどかったです。
佐藤問題も易しくはないからね。でも、ぎりぎり平均点は超えてたよ。
医大診断模試の後に、先生に頼んで計算問題の演習プリントをもらったんですよ。それをひたすら解いていました。
佐藤岩﨑先生がすぐ用意してくれたね。
論述は、論述が出題される大学の過去問をとにかく解きました。そうしたら、1年目の入試のときは論述のとこだけ見事に白紙だったのに、今年はしっかり書くことができました。
佐藤真っ白じゃ点にならんわな(笑)。
1年目はキーワードすら浮かんでこなくて…。
佐藤でも今年は?
真っ黒!
佐藤きちんと対策をとったのが功を奏したんだろうね。それだけやっていれば、時間足りなくならなかった?
足りなかったです。A2に上がってから数学の課題がすごく難しくなったので、やるのにすごい時間かかっちゃって。夜間の時間を全部使っても終わらない日もありました。
佐藤でも、すぐにヒントをもらいに行くわけじゃなくて、なるべく自分で考えようとしていたんでしょ?
数学の課題が配られたときに、ぱっと見て終わりそうな時間を計算しておいて、その時間に質問に行く予約をしていました。予定よりも早く終わったら、待っている時間に生物の一問一答の課題をひたすらやっていました。この時間に論述をやると、中途半端なところで中断しなくちゃいけないのでわからなくなりますよね。一問一答ならすぐ終わらせることができるから、待っている時間に最適でした。
佐藤ただぼーっとしていたわけじゃないんだね。Hさんは時間の使い方がうまかった。そこも勝因の1つだね。
ずっと同じ科目を勉強することができなくて。だから、気分転換にちょこちょこ生物をやっていました。私、数学をずっとやっているといらいらしてくるんですよ(笑)。小問で計算ミスをすることが多くなるんです。
千島余った時間にプリントを配って問題を解かせたとき、Hさんだけどつぼにはまっちゃったことがあったね。
ありましたね。懐かしいな~。何回やっても違うって言われて。「もう今日は無理!」ってなりました(笑)。
千島でも、数学ってそういうときありますよね。
佐藤あるね。はまっちゃって、何がまずいんだろうってなる。
後からやると簡単に解けたりするんですよね。
佐藤他に授業の思い出とかある?
授業の合間に食べるチョコレートがすごい幸せでした。チョコ大好きなんです!
千島何か印象に残っていることはあるかな?
受験校の相談を先生にしてよかったなって思います!だって、初めは北里を受けるつもりなかったんですよ。1年目に数学で大失敗したので嫌な思い出しかなくて…。今年は絶対受けないって思っていました。でも、橋本先生と沼山先生に北里受けなよって言われて。2人がかりで説得され、渋々受けたら受かっちゃったっていう(笑)。
佐藤しかもそれが進学先だしね。
千島神がかっていますね。
相談して本当によかったなって思います!
佐藤入試のスケジュールはきつかった?
11日間連続入試でした。2次試験が入ってきて気づいたらそうなってました(笑)。でも、振り返る暇がなかったのが逆によかったかな。
佐藤1次にこれだけ通ればね。
千島すごいよね。たいしたもんだ。
手ごたえが今までと全然違くて。現役、1浪のときは全然手が動かなかったのに、今年は解ける問題が増えて逆に時間が足りなくなったくらいです。
解答用紙を回収されるときに、私の用紙を落とされた大学があって。「あ、落ちた」って思いました(笑)。それに、落とした拍子に、列の一番前まで滑って行ったから、「あ、落ちたうえに滑った」とも思いました。最初の科目だったので、その後のメンタルはぼろぼろでした。
佐藤でも結果は?
受かってました!
千島それってごぼう抜きってことでしょ?
そう思いたかったです(笑)。
千島印象に残っている先生は?
数学の橋本先生です。ずっと質問に行っていたし、数学が楽しいなって思えたのは先生のおかげです!北里受けようと思ったのも先生に勧められたからだし、一番お世話になりましたね。
千島時間の使い方を工夫したことがいい結果につながったんだろうね。かなり大きかったと思う。
秋くらいから、化学は早く課題を終わらせようと頑張っていました。
千島スピードは大事だからね。
でも、ただ終わらせるだけじゃなくて、わからなかったところにふせんを貼っておいて、一番に質問に行くようにしていました。
千島レクサスのシステムをうまく使ったね。
数学もぱっと見て難しそうなものから先に解いて、できそうなものは後回しにしていました。解法すら浮かばないものは先生にヒントをもらわないと絶対に解けないので、先に手をつけていましたね。
佐藤いい勉強をしていたね。
自分で言うのもなんですけど、効率よかったと思うんですよね。生物の分厚い課題もたまった事なくて。何でたまるのか不思議でした。入試前にもう1周解き直す余裕がありましたもん。
千島生物の課題はみんな大変って言うのにすごいね。こういう話を聞くと、受かるべくして受かってるって思う。
一問一答を隙間時間に片づけたことがやっぱり大きいのかな。
佐藤1分たりとも無駄にしなかったね。志望校の過去問はやりましたか?
直前期には結構解いていました。特に英語ですね。長文って毎日やらないと解くスピードが遅くなるので。文法は授業でやったことだけですね。数学に関しては、先生に解けないとまずい問題と解けなくても合否に関係ない問題とにわけてもらって解いていました。
佐藤それも賢い過去問の取り組み方だよね。絶対時間内では手も足も出ない難問ってあるからね。
先生に解いたものを持って行くときに、その大学の合格最低点も聞いていたんですよ。
佐藤合格最低点を目安にするのは正しいやり方だよ。トップを取る必要はないんだから。
とりあえず数学は7割いけばいいやって思ってました。
千島7割取れればたいがい受かるけどね。みんなができるところで落とさなければいいんだ。
生物の話に戻るんですけど、夜間課題の中で論述が出てきたら、図説の関連するページに問題とその解答を書いていました。なので、入試会場には生物は図説しか持って行かなかったです。図説に情報を一元化していました。
千島自分だけの参考書を作っていたんだね。
佐藤過去に教えた生徒で同じ事をやっている子がいてね。その子もやっぱり合格したよ。勉強法として正解なんだね。
夕休みに友達と生物の一問一答をやっていたんですよ。それがすごく楽しくて。実際に出した問題が日大で出たんですよ(笑)。
佐藤それも時間の有効活用だよね。休み時間だからといって時間を無駄にしていなかった。
休み時間も勉強の事ばっかりでしたね(笑)。
佐藤入学式はいつなの?
4月5日です。6日に英語のテストを受けなきゃなので、英語をまたやり直さないとなって思っています。
佐藤部活は何をやるか決めた?
大学まで片道2時間なので、部活をやっている時間がなさそうです…。雨の日はもっと時間かかるだろうし。
佐藤とりあえず通ってみてからだね。いろいろ見てみるといいよ。将来はどんな医師になりたい?
いろいろ興味がある分野があるので、これから勉強して決めたいと思います。
佐藤ときどきは遊びにきてね。『まるごと相談会』にもぜひ。
あ、行きたい!
佐藤リアルな学内の情報って貴重だからね。ぜひ話してあげてね。Hさんの成功体験を聞きたい人もたくさんいると思うよ。Hさんは家に帰ってからも勉強していたの?
全くやっていなかったです。帰ってからは好きなアイドルのDVDを観ていました!それがないと次の日頑張れない(笑)。夜間指導のときも、疲れたなって思ったり集中力が切れそうになったら、家でDVDを見るためには今ここで終わらせないとだめだ、と思って頑張っていました。
佐藤それは知らなかったな。うまくメリハリをつけてやっていたんだね。
朝もDVDを観ながら準備して、「今日も1日頑張るぞ!」って気合入れていました。帰ったら会えると思うと自然と頑張れたんです。あと、日曜日も絶対勉強しないって決めていました。日曜日も勉強すると1週間もたないなと思って。月曜日に小テストがあるので、本当は日曜日もやらないといけないんですけどね。ペンすら持たなかったです。親には「勉強しなくていいの?」って心配されましたが(笑)。
佐藤小テストの勉強はいつやっていたの?
夜間の時間にやっていました。
佐藤日曜を完全オフにするかわりに、レクサスにいる時間は1秒たりとも無駄にしなかったわけだ。
そうですね。その週の課題はその週に終わらせると決めていました。
佐藤その切り替えのうまさが今回のこの結果につながったんだね。これからもきっと役に立つよ。
そうだと嬉しいな。友達にも、どうやったらそんなに効率よく時間を使えるの?って聞かれました。自分では特に工夫していたつもりはなかったんですけど。あ、ちょこちょこ作戦はお勧めです!
佐藤チョコだけにね(笑)。何かメッセージはありますか?
朝は早く起きた方がいいです。頭が冴えた状態で授業を受けることができるので。あと、帰る5分前に、次週の小テストの範囲の英語の長文をずっと読んでいました。これは毎日やっていました。英語の小テストの勉強はこれしかやっていなかったですけど、毎回いい点数を取ることができました。
数学の課題なんですけど、解答をすごく丁寧に書いていたんです。実際の入試を想定して、答案用紙に過不足なく書く訓練をずっとしていました。
佐藤レクサスのシステムでよかったところは?
やっぱり12時間!こんなに長時間拘束されることってないですよね。試験場でも、1日12時間も勉強してきた人はこの中にどれだけいるのか、って思うと自信になりました。おかげでプレッシャーに負ける事もありませんでした。
あと、課題がどんどん出るので、余計な事をする暇がないところですね。先生にいつでも質問できる環境もよかったです。先生の対応もすごくよくて、“この科目だったらこの先生”というのを決めていました。そうすると私の苦手なところとかを把握してくれて、それをふまえて解説してくれたし、受験校を決めるときも、今までの質問等から考えるとこの大学を受けたらいいんじゃないか、ってアドバイスしてくれたりもしました。自分に合う先生を見つけることができて本当によかったです。
佐藤HさんはDVDを観てリフレッシュしていたみたいだけど、入試の期間中もそうだったのかな?
帰ったら観てました!今年は絶対に会いに行くぞ、って思ったら頑張れました!試験場に写真を持って行ったくらいです(笑)。あと、手帳に受かったらやりたい事を書いてそれも持って行きました。闘志を燃やせる物を持って行くといいですよ!
佐藤他に試験場に持って行った物はある?
この科目はこれだけって決めて1冊まとめたノートを持って行きました。あれこれ持って行ってもどうせ見る時間ないし。1年間頑張った心の支えにもなりました。
佐藤最後に、これから医学部を目指す人にメッセージをどうぞ。
メリハリをつけて勉強してください。そのためには時間を無駄にしない事が大切です。あと、授業は休まない、遅刻しない、早退しないを心がけるといいです。面接でも中高の皆勤賞を褒められたので。
佐藤何事もやり通す事って大事だよね。今日はありがとうございました。あらためて、合格おめでとう!
千島大学でも頑張ってね!