愛知医科大学医学部他
合格者インタビュー
天才じゃなくてもなんとかなるのが、レクサスのシステムかなと思います。
2019年 愛知医科大学医学部他合格
(希望により後姿のみ)
【インタビュアー】
奥田(物理)千島(数学)
合格おめでとうございます。
ありがとうございます。
まず、一次合格した大学を教えて下さい。
愛知医科大学、岩手医科大学、東海大学、川崎医科大学、金沢医科大学です。
最終合格した大学はどこですか?
愛知医科大学と金沢医科大学で、進学先は愛知医科大学です。
Iくんは2年間レクサスで頑張りましたね。去年はレクサスで1年間勉強して、久留米大学の一次合格が出たんですよね。その時は物理を選択していましたが、今年は生物選択に変更したんですよね。みんなに反対されませんでしたか?
反対されました。でも、物理はこれ以上伸びないなと思ったんです。
君は、やると決めたことは絶対やる有言実行タイプだから、生物に変更してもやり遂げると思っていたよ。
ありがとうございます。でも、買いかぶりすぎですよ(笑)。
でも、物理から生物に変更して、1年で結果を出すというのはすごいよね。生物は結構出来ましたか?
河合塾の模試は、思ったより取れました。
(成績表を見ながら)偏差値が60を超えていますね。
君は結構、パターンにはめたがるでしょう。だから、生物の方が有利だと僕は思っていたよ。
パターンか、確かにそうですね!
そして、その解法のパターンに合わなかったら、君のコンピューターは暴走しだすんだよね(笑)。そして、すぐにパニックになって、質問に来るんだ。物理は、あまりパターンにはめこんではいけないんだよ。ある程度まではいいんだけど、あんまりガチガチにはめちゃうと、身動きが取れなくなる。君はその辺のことを悟ったのかも知れないね。
それを悟ったんですかね?
本能的に悟ったんだと思います。それで「自分には生物の方が合っているんじゃないか、生物だったら負けないぞ」という自信が生まれたんじゃないかな。去年、生物で合格している人たちを見て、そう思ったんじゃない(笑)?
そんなことは思ってないです(笑)。生物はなかなか大変だったですし。
たしかに、途中で生物の先生にダメ出しされていたよね。秋には、友達みんなから集中砲火を浴びていたでしょう。
物理に戻った方がいいんじゃないかと、いじめられていました(笑)。
君がそれだけ脅威の存在になっていたということだよね。
そうですかね(笑)(笑)。
生物に変更して1年も経たないうちに、みんなから恐れられる存在になっていたということだよ。
生物は、夏の実力テストで平均点を超えていますね。変えて正解だったんですね。
君特有のひらめきなんだろうね。それを貫いたというのがすごいね。
いろんな人が支えてくれたので、出来たんだと思います。
物理から生物に変えたのに、物理の私のところに質問に来ていたよね。
何を質問しに来ていたんですか?
生物の質問に来ていたんですよ。耳の器官を勉強していて、音波と関連するところがあって、それを僕に質問しに来ていたんです。
あの頃は病んでいたんです(笑)。カウンセリングの代わりに、先生のところに行っていました。実は先生と話すことがいいリフレッシュになっていました。
生命現象というのは結局、物理現象でもあるからね。物理と生物は離れているようで、そんなに離れてはいないんだよね。
共通部分が多いですよね。
君は物理と生物の境目あたりの深いところまで追究していたよね。
ありがとうございます。
大学に行ったら、物理をやっていたことが生きてくるでしょう。
そうだといいですね(笑)。
物理が出来なくて生物に変更する人はいるけれど、君の場合は物理でもしっかり成績を取れていたからね。
どっちも中途半端になってしまいました(笑)。
そんなことはないと思うよ。でも、君のその潔さは、他の人には真似できないよ。生物を勉強してみてどうでしたか、思ったとおりに勉強できましたか?
生物は覚えるだけでいいと言われていたんです。
誰がそんなことを言ったの?
去年受かった友達にそう聞いたんです(H君ではない)。でも、全然違いました。国語力も必要でした。論述系はほとんど解けなかったですし、理解すらできませんでした。
でも、一年足らずで合格できるレベルまで押し上げたんだよね。
生物を勉強していく時に、お世話になった先生は誰ですか?
高橋先生、田中先生、橋本先生ですね。一番お世話になったのは高橋先生です。
夜間指導の時に質問に行ったりしたんですか?
そうです。毎日、質問していました。
君はいろんな先生に質問していたよね。
そうですね。レクサスは各科目複数の先生が質問待機してくださっているので、いろんな先生に質問できてよかったです。特に生物の高橋先生は一から教えてくれるので、初学者にとっては有難い存在でした。
そういう先生がいて良かったですね。たしか田中先生の個別の授業を取っていましたよね。田中先生はどうでしたか?
田中先生は厳しかったですね。容赦なかったです。
それで傷ついた心を奥田先生に癒してもらっていたんですね?
僕は、癒してないです。むしろ、傷口に塩を塗るようなことをしていました(笑)。
そうでしたね(笑)。
何か息抜きとかしていましたか?
自宅に、ボクシングの道具を買いました。
家はハビテ(食事つきの学生寮)だよね。音は大丈夫だったの?
隣りの部屋がM君だったんですが、寛大な心で許してもらいました(笑)。
サンドバッグを殴って、ストレスを発散していたわけですね。
君の部屋はゴミ屋敷になっているという噂ですよ(笑)。
そんなことはないです、綺麗ですよ(笑)
掃除をする時間を惜しんで、勉強に明け暮れていたわけですね。
勉強が忙しくて、掃除をする時間がなかったんです(笑)。
2年間レクサスで勉強したわけですが、レクサスのシステムはどうでしたか?
本当は、1年目でレクサスを辞めようと思ったんです。でも、しっかりした夜間指導があるのがレクサスだけだったんです。他の予備校だと、夜は自由になってしまうので、自分は勉強できないかなと思ったんです。レクサスのように監視の目があるのはいいなと思いました。あと、夜間の時間に先生がいてくれて、質問できるのも魅力的でした。天才じゃなくてもなんとかなるのが、レクサスのシステムかなと思います。
素敵な言葉ですね。レクサスのシステムが本当に合っていたということですね。
でも、一度辞めようと思ったんだよね?
1年間やりきったからもういいかなと思ったんです。
レクサスに戻ってきたのはなぜですか?
レクサスは質問しやすいです。それと、他の予備校で夜間学習を謳っていても、レクサスとは違って課題がなく、ただの自習だったりするんです。それだと意味がないと思って比較検討した結果、もう1年レクサスで頑張ろうって思ったんです。
よく質問した先生は誰ですか?
この先生...というのではなくて、言い方は悪いかも知れませんが、使い分けしていました(笑)。適宜先生を変えて質問したり、ほとぼりが冷めたら、また質問に行くというように。
I君のコンピューターが止まった時、思考が停止してしまった時は大変だったからね。
特に1年目は大変でした。何も分からなかったので、20回とか30回とか同じことを質問していました(笑)。完全に理解できないと忘れてしまうんです。
I君は、自分の方針を曲げようとしないところがあるんだよね。
「僕はこう考えるんだけど、なぜダメなんですかね?どうしてダメなんだろう?」と言うんですけど、その考え自体が破綻しているんです。それを指摘しても理解してくれないんです(笑)。
日本語が理解できないんです(笑)。白チャートみたいな易しい参考書を読んでも、ほぼ理解出来ません。何十回も同じことを質問しましたが、あきれながらも先生方は最後まで質問に付き合ってくださったので、今こうして理解して合格できたんだと思います。
2年目になって質問する時に意識していたことはありますか?
先生によって教え方が違うこともあるので、いろんな先生に質問に行って、一番分かりやすい先生のところに更に質問しに行っていました。
2年目は質問の回数が減ったよね?1年目は全ての教科、質問に行っていたけど、2年目は生物だけだったでしょう?
前期は生物に9割近く力を入れていました。
2年目、1年間勉強していた中で辛かった時期はありましたか?
数学ですけど、6月とか7月に恐怖心が芽生えまして、数学を見ると吐き気がしてきたんです。その頃、何日かレクサスを休んでしまいました。あの頃が一番しんどかったですね。
原因は何だったんですか?
ベクトルが出来なくて、何度やっても出来なかったんです。それで、数学アレルギーになってしまって、夏休みは数学を見ないようにしたんです。それでも解消しなかったんです。でも、そのあとベクトルが出来るようになったんです。そうしたら、アレルギーも解消しました。
どうやって解決したんですか?
向き合うことですね。現実逃避しないで、困難に向き合うこと、それしか解決方法はないと思います。
数学で悩んでいた時期があったけど、それとしっかり向き合うことで解決したということですね。
そうです。
その後、いよいよ入試が近付いてきたわけですが、直前期の精神状態はどんな感じでしたか?
緊張は全然しなかったです。むしろ、翌日遠足に行くような気分で、お菓子は何を持っていくかで悩んでいました(笑)。ストレスは全くなかったです。本当に楽しみでした。
そう思えた要因は何だと思いますか?
2年間やってきて、それなりに経験を積んでいたので、今年は大丈夫かなと思えたんです。
比較的、いい精神状態で試験に臨めたんですね。
最初の方で結構一次合格が出たんだよね。気分が楽だったでしょう。
気が楽になりました。一次は5連勝でスタートを切れました。そのあとは全敗でしたが(笑)。
君は結構楽天的なところがあるからね。
そうですね、楽天的ですね。
でも、最初がもし連敗だったら、頭がフリーズしていたかも知れないね。
そんなことはないです。去年は最初、連敗でしたが全然平気でした。
去年は最後で久留米の一次合格が出たんだよね。
去年から数えると、6連勝というわけだ(笑)。
そうなりますね(笑)。
入試が始まってからも慌てることなく、臨めたということですね。
でも、生物が弱かったですね。勉強してきたけど、全然対応出来ない問題もありました。今年、生物の傾向が変わったところが多くて、丸暗記だけでは対応しきれなかったですね。思ったよりも出来ない問題が多くて焦りました。
その辺りは、どんな風にして解決しましたか?
僕は化学が得意科目だったので、生物の時間を減らして、その分を化学に回して、化学で点数を稼ごうとしていました。化学で8割後半の点数を取って、生物で4割くらい取れればいいなと思っていました。
理科全体で6割取れるように取り組んでいたというわけですね。作戦勝ちですね。
作戦勝ちです(笑)。
そんな風にして合格が出たわけですが、その時の気持ちはどうでしたか?
やっと娑婆に出られるなという気持ちです(笑)。
レクサスと言う名の監獄からようやく抜け出せたわけですね(笑)。
ようやく外に出られます。懲役2年の刑がようやく終わりました(笑)。
よく耐えましたね(笑)。
合格は最初、誰に報告しましたか?
父親です。
お父さんの反応はどうでしたか?
「まぐれなんじゃない?」と言われました(笑)。
「よかったな」ではなく「まぐれ」ですか?
「とりあえず、3回連続まぐれだね。」とか言われました(笑)。
愛知医科大学に行くんだよね?
愛知医科に行きます。僕は田舎の方が好きなので良かったです。最高です。
普通は都会に残りたいというんですが、変わっていますね。
都会は苦手です。
志望校の中に東京は入ってなかったよね?
数校だけ受けました。そこは生物が楽だから、点数が取れるかなと思って受けたんです。どちらかというと仕方なく受けたという感じなんです。
やっぱり、その大学に行きたいという気持ちが大事なんだろうね。実際、I君は東京の大学は、一次すら受かってないよね。
愛知医科大学は一番行きたかった大学です。かなり町がキレイで、過ごしやすいなぁと思います。東京の大学は生物以外過去問をほぼやってなくて、本番初見でした(笑)。
実家から通うんですか?
それは無理です(笑)。2時間以上もかかるので。
ご両親にしてもらって良かったことや、困ったことはありますか?
仕送りが定期的にあったんですけど、それが洋服だったんです。それで、ゴミ屋敷が深刻化しました(笑)。狭い部屋の中が段ボールだらけになりました。
でも、それは贅沢な悩みだよね(笑)。
将来はどんな医者になりたいと思っていますか?
麻酔科の医師になりたいと思っています。
それは、なぜですか?
今年、手術をしまして。その時にお世話になったのが麻酔科の先生だったんです。
立派な麻酔科医になってください。
ありがとうございます。
これから、レクサスで勉強しようと思っている後輩たちへ、メッセージをお願いします。
大手の予備校だと、一度つまずくと置いていかれて、なかなか挽回とかできないんです。その点レクサスはしっかり先生がサポートしてくれるし、課題も学力に合わせてくれるので、もしつまずいてもそこから挽回できるし、自分が天才じゃないと思っている人にはお薦めだなと思います。
僕は数学に関しては多分、レクサスで一番才能がないと思っていたので、新しい問題には手を出さず、レクサスのテキストでわからなかったところをノートにまとめました。わかるようになったらその勝因を書き込んで、1ヶ月おきにやり直していました。入試1ヶ月前からは、自分が作ってきたノートを繰り返し復習しました。それと、初見で正解できて、かつ方針が先生と完全に同じだった問題は切り取って捨てました。精神的負担を減らすためです。これは数学が苦手な人にはオススメです。余計な勉強をしなくて済むので(笑)。数学が苦手な人には是非とも受かって欲しいと思います。「自分はどうせできないしー」と思わず、どうか頑張って下さい。
ありがとうございます。本当に合格おめでとうございます。
ありがとうございました。