東京医科大学医学部他
合格者インタビュー
自分の弱い分野の課題を貰って、補強していました。自分で課題を探さなくていいので、効率が良かったですね。
2019年 東京医科大学医学部他合格
(希望により後姿のみ)
【インタビュアー】
佐藤(数学)
佐藤合格おめでとうございます。
ありがとうございます。
佐藤まず一次合格した大学を教えて下さい。
東京医科大学、杏林大学、日本大学、東邦大学、北里大学、昭和大学です。
佐藤最終合格した大学と、進学先はどこですか?
東京医科大学と杏林大学と日本大学と東邦大学で、進学先は東京医科大学です。
佐藤まず、医師になりたいと思ったきっかけを教えてください。
小学校1年生のときに、自分のクラスでいじめがあったんです。そのいじめられていた子っていうのが聴覚障害者の子で、補聴器をつけているっていうだけでいじめられていて。自分はそれを見ているしかできなくて、何もできなかったんです。その時、幼心にも世界はこんなにも不平等なんだなということを覚えて、「こういう世界って嫌だな、何か自分にもできることはないかな」と思っていたんです。同時期、風邪をこじらせて一週間入院していて、「お医者さんってかっこいいな、医者ならこの世界を変えられるかな」と思って、それから医師一筋でした。
佐藤現役の時はどんな感じで勉強していましたか?
現役の時は、10月くらいまでほとんど勉強していませんでした。文化祭のリーダーを務めていてそれまでは文化祭に全ての力を注いできたので、センターの勉強しかできず、個別試験の勉強はほとんどできませんでした。自分の力がどれくらいかも分からず、ただ、受かるんじゃないかという安易な気持ちで受験していました。塾も大手の冬期講習だけ通っただけです。
佐藤結果はどうでしたか?
一次すら、一つも受かりませんでした。高校の友達はみんな地頭がいいので、自分もそのつもりでいたんです。私大医学部ならきっと合格するだろうと思って受けましたが、ダメでした(笑)。
佐藤受けてみて、どうでした?
合格最低点が公表されていますよね。あれを超えればいいんだと思っていたので、受けた時は毎回それを超えていると思っていたんです。でも、最低点を目指すと、実際はそれを2割くらい下回りますよね。今になって思うと、最低点は取れていなかったんだろうなと思います。
佐藤目標はやはり高めに設定しないといけないよね。
そう思いますね。
佐藤現役の時と今年受験した時の試験の手ごたえはどうだった?
全然違いますよ!0と100くらいです!現役生の時は合格最低点のことしか頭になかったですし(笑)。たとえば化学でも単元の何を聞かれているか分からなくて、問題文を見てその通りに答える...下から目線だったんです。だけど、1年間しっかり勉強して網羅したら、「あ、この問題文ではこういうことを問われているんだ」っていう問題の意図が見えるようになりましたね。見え方が違いましたね。
佐藤今年は最終合格が、東医と杏林と日大と東邦の4校出たわけですが、この結果に対してはどう評価していますか?
1年間頑張りましたけど、少し納得してないのが正直なところです。ずっと第一希望にしてた大学には受からなかったので。でも自分を過大評価してしまう癖などを考慮すると、この結果が実力だったのかなと思います。でも、ひとまず合格できて良かったです。
佐藤医師になる道が開けたね。
佐藤レクサスのことはどうやって知ったの?
現役の時の受験会場での配布チラシです。大手予備校の医学部クラスとレクサスで最後悩んで。学費も全然違いますし、システムも違うから、悩みました。大手だと放任だっていうところが自分にとってマイナスでしたね。あと、国立だけを目指すすごく優秀な人がいるだろうし、クラスにいると、周りができるから自分もできるつもりになってしまう...という、高校時代の失敗を繰り返さないように、自分の性格のことも考えましたね。上を見ちゃうとダメなところがあるので。「レクサスで一番になろう!」って思いました(笑)。
佐藤その気合いというか、気持ちの強さで乗り切ったところもあるよね。気持ちが折れてしまって勉強に手がつかない、焦りや不安ばかりに押しつぶされてやるべきことが全然できなかったという時期はなかったかな?
結果として振り返ってみると、なかったですね。最後まで突っ走れたと思います。
佐藤ラストスパートが辛かった時期もあったけど、頑張れたね。
レクサスのシステムで良かったところはどこですか?
夜間指導ですね。課題が与えられていることと、21時30分まで監禁されているのは良いことだと思います(笑)。もし強制されていなかったら、自分だと課題が終わってしまったら20時とかで帰っていたと思うんです。でも、課題が終わっても帰れない。だから、その残りの時間で少し前の単元を見直すことができるんです。習ったことってどんどん忘れちゃうから、それを見直していましたね。あと、レクサスだと先生が次の課題をくれるんですよね。自分の弱い分野の課題を貰って、弱点を補強していました。自分で課題を探さなくていいのも、効率が良かったですね。授業で習った先生に質問ができるのも良かったです。
佐藤1年間を振り返ってみて、一番力が付いたなと思う教科は何ですか?
スタートがボロボロだったから...。でも、理科が伸びたような気がします。
佐藤化学・生物が現役の時と比べると伸びたということですね。現役の時は英語・数学に時間を取られて、理科まで回らないからね。
浪人生は現役生とは違って、時間をたっぷりかけられますからね。それで伸びたんだと思います。
佐藤一学期くらいまでは、精神的にも安定していたよね。
楽しかったです。ほとんどゼロからだったので、授業の10割が知らないことでした(笑)。授業で習ったことをそのまま頭の中に入れればよかったので、勉強していて楽しかったです。
佐藤伸びているという実感はありましたか?
二次関数のように、ぐんと伸びているという実感がありました!
佐藤小テストの結果をみても悪くないよね。
小テストは、自分としては100点以外ありえないと思っていました。本当にそう思っていたんです。100点以外の点数を取った時は、「なんでこんなに間違えるんだろう?」なんて思っていました。
佐藤たとえ、98点とか97点であっても、そう思っていた?
そう思っていました。
佐藤君は真面目で完璧主義だから、100点以外は全てゼロと評価することがあったよね。「そういう考え方は止めた方がいいよ。」と何度か言ったことがあったけど、覚えているかな?
入試直前の頃にも言われたことを覚えています(苦笑)。
佐藤いろんなストレスを抱えていたと思うけれど、それをどんな風に克服していきましたか?
「やるしかない!」と思っていました。目標は変えず、いつか自分がその目標に追いつくと思って勉強していました。でも、こういう思い出は、絶対美化されていますよね(笑)。
佐藤でも助かったのは、そういうのを自分の中に抱え込まずに、「ちょっと先生~!」って、相談しにきてくれたことだよね。
自分でもこの性格がマイナスに働く可能性を考えて、精神的なケアもしてくれる先生との距離が近いっていうところが、レクサスを選んだ理由でもあったので良かったです。
佐藤ご両親とも面談の際にお話したけれど、とても明るい方で、まさに君そのものっていう、君のその笑顔が印象的だったけど。ご両親のご協力、精神面でも支えられたことがあると思うのだけど、ご両親にしてもらって良かったことはありますか?
今考えると、両親ともに言葉を選んで会話してくれていたと思います。「大丈夫だよ。」というただ単に励ましの言葉というものではなく、否定的なことは言わないでいてくれたのは、本当にありがたかったです。
佐藤決して「何やりなさい。何がダメ、何かができてないんじゃないの...」というのじゃなくて。
はい。励ますといってもプラス思考を押し付けることもなく、自分が不安そうな時だけ「大丈夫だよ」と間接的に声を掛けてくれました。突き放されるわけでもなく、近すぎることもなく、自分にとってほどよい距離感で接してくれたので良かったです。
佐藤君は自宅が遠かったから通学時間もかかったよね。面談でお母様がおっしゃっていたけど、最寄り駅までお母様が送り迎えしてくださっていたんだって?
バレてました?朝起きれなくて...甘えてました(笑)。
佐藤帰りも電車はラッシュだしね。だいたい帰宅は何時くらいになったの?
21時30分に授業が終わって、家に着くのが23時15分くらいですね。
佐藤それで朝は8時にレクサスに登校だしね。
6時起きで6時半に家を出ていました!きつかったですね。
佐藤体調管理はどうだった?君の場合、Aクラスだったから土曜日の夜は18時20分以降帰宅してもよかったし、日曜日も自由登校だったけれど、やっぱり早く帰っていたの?
土曜日は夜にセンターの授業があったので残っていました。日曜日は、夏くらいまでは、通学の負担を考えて地元の図書館や家で勉強していました。
佐藤でも結局日医の受験と重なってしまって、国立は受験しなかったよね。
僕は現役の時から国語がどんなに勉強しても伸びなくて...。高校の時の先輩も国語が伸びなかったり、失敗した人は国立医学部に合格していなくて。自分もこれから1年国語を猛勉強しても伸びないだろうし、そのリスクを背負ってまで国語に時間を費やすより、他の科目の基礎を固めて完成させることが第一だろうと親とも話しました。だから、今年は国立対策はノー勉強であわよくば...という形で臨みました。結果、日医と重なったので、日医の受験を取ったという感じですね。
佐藤そこで固執せずに切り替えられたのは大きかったね。紙一重ではあったのだけどね…。国立を受験しなかったこと、後悔することもあると思うけれど、けれどそれは人間だから。もしあの時受験してたら…なんて、欲がでるのは誰しもそうだから。だからこそ、そういう挫折や苦悩を知っていることを武器にして、人には欲が生じることや痛みを抱えていることを、知れた。これから東医で研鑽していけるね。
今まで中学の時までずっと一番だったんですよ。それが気持ちよくて。でも、高校で進学校に入学して、勉強面で挫折をして。みんなすごいんですよ。受験勉強も要領よくて。追いつけないなって。
佐藤患者さんは出身大学で先生を選んでいるんじゃなくて、そのお医者さんの人間性を見て選んでいるからね。
はい。医学部入試については色々問題もありましたし、今後はもっとそういう傾向になっていくと思いますね。
佐藤君は、本当にお医者さんに向いていると思うよ。真面目さもあるし、何よりその笑顔。いつでも、どんな時でも、笑顔を崩さない。これは並大抵のことじゃできないよ。もちろん悲壮感が漂っている時もあったんだけど、それでもいつもニコニコしていて。辛い時も苦しい時ももちろんあったと思うけれど、笑顔でい続けられるのは強さだよね。あなたの表情に、私も救われたときがあったよ。
もともとそういう顔なんですよ(笑)。
佐藤本当に笑顔をいつも崩さないでいたよね。
あ、でもこれも文化祭のリーダーをやっていたことが大きく影響しているかもしれないです。うちの高校の文化祭って、本当に力が入っているんですね。その分、準備もほんと大変だったんですよ。みんな泣いちゃって。「どうしよう、勉強もしないといけないのに準備が終わらない!」って。でも僕は絵も描けないし、制作では力になれなかったので、だから、自分が仕事を振って、締切を作って…という全体を取りまとめることで力になろうと思って。みんなが追い詰められている状態だからこそ、「笑顔でいよう」って思って笑顔でい続けました。そこから笑顔でいることを意識するようになりました。
佐藤文化祭で培った精神力は、間違いなく今の君の核になっているね。これからの医学部での勉強に活かせると思うよ。
最後に、これから医学部を目指す後輩たちに向けてメッセージをお願いします。
よく二次試験のときに「浪人して感じたことは何ですか?」って質問されるんです。その時に僕がいつも答えていたのは、「勉強方法を見直すことができた」ということです。具体的にいうと、現役の時は予習して、授業で解き方を聞いて、「あぁ、そういう解き方があるんだー」って思ってやめるんです。そこでやめちゃってたんです。でもそれだけでは自分の力にならないし、ただ単に頭で理解しただけ。だけど、4月からレクサスの授業が始まって、ここは8対2くらいで復習を徹底的に、しかも強制的なので、他の塾ではできなかったと思います。特に理科は現役の時に勉強が間に合わなかったので、生物の橋本先生に色々相談しました。復習9割って言われてはじめは「嘘だろ!?」って思ったんですけど、実際やってみると本当に成績が上がって、偏差値も安定して。もちろんこの勉強法が受験生全員に合うわけではないとは思うけれど、復習が大事なんだなということを、浪人して知ることができました。あと、現役の時も、浪人することが決まって予備校を選ぶ時も、自分をただ単に悲観することしかできなかったので、見方を変えてみたり、視野を広めることは大事だと思います。
佐藤復習9割は盛りすぎなんじゃないかって思う人もいるかもしれないけど、でもそれでより確実なインプットになるよね。授業を聞いて、そういう解き方があるんだーって思うだけって、実はインプットされてないんだよね。自分の中に落とし込めてない。そんな状態ではアウトプットなんてできない。でも、9割復習に力を置けば、授業で知ったことを自分の頭で理解して、自分の力にすることができる。正確なアウトプットに繋げることができる。それで初めて学力がつくんだよね。
他の予備校に通ってる友達と、3月に会って話したんですよ。たとえば数学だと、他の塾や予備校だと、例題があって、演習型の問題があって、解説があるだけで、復習用課題がないんですよね。それだとその問題の復習しかできないから、解き方とか覚えちゃってるんですよね。授業の解説を思い出せちゃうから、力にならない。でも、レクサスでは類題演習とか、復習課題まで指定されて、プラスαのことまで強制的に求めてくるから、復習だけじゃなくて復習プラスステップアップができたと思います。自分にはすごく合っていたと思います。
佐藤入学式はいつ?
4月6日です。
佐藤まもなくだね。サクラもあなたの合格の花も咲いた...ちょっとうまく言えた?多分カットされるよね(笑)。
ははは!
佐藤入学式まで少しのんびりして、またレクサスにも遊びに来てくださいね。ご飯でも食べに行こう!
はい!楽しみにしています。
佐藤今日はありがとうございました!大学生活も充実させてください。
こちらこそ、ありがとうございました!