東京医科大学医学部
再受験合格者インタビュー
理数ゼロからのスタート!
OLからの医学部受験!
東浦 菜弓さん
2010年東京医科大学他合格
東浦さんは大学生活2回目ですよね。
はい2回目です。1回目は立教大学でした。
立教大学と東京医科大学の違いは?
以前は文系だったので、授業出なくてもいいし、正直あんまり出席してなかったんですが、今は皆で全部出て一生懸命やっていますよ。最近東医は厳しくなったんですよ。2、3年前国家試験の合格率が悪かったみたいなので、それでだと思います。
でも留年は無いと聞いていたけど?
3人落ちていました。
本当に?
そうですよ。だから厳しいですよ。ガチガチです。
さて、東浦さんは1度立教大学を卒業して、社会に出て2年間仕事をしていた。どうして突然医学部を受験するって考えたのですか?
仕事はそれなりに充実していて楽しかったんですけど、一生この仕事をしていくと考えた時に、もっと人の役に立てる仕事がしたいと思ったりして、教員免許も持っているので、教員の試験を受けたり、大学職員を受けたりして、どういう形がいちばん貢献できるかと思っていたんです。その時に医師不足というニュースをテレビで観たりしていて、「あっ、医者もいいかも!」とふっと思って。「今、本気出したら…。今だったらまだ間に合うかも!」と思って、これがあと5年後に医者になると考えた時に“30歳から始めるにはキツイかな”っと思って、“じゃー頑張ってみようかな?”と思ったのがきっかけです。そこで親に話したら、賛成してくれたんで、もう1回頑張ってみようかなと思いました。
ご両親は医師なんですか?
父親だけです。私は特に以前から医者になりたいとは考えていなくて、両親にも特には医者になれとも言われていなかったので…。本当にたまたまです。
そこで予備校選びとなりますが、どこを最初考えました?
いろいろ考えたんですけど、レクサスがインターネットで調べた時に最初にあったので、ここ良いかもと思って。レクサスがいちばん良いな~と思ったのは、プレ学習があるところです。本格的に授業が始まる前の2ヶ月ってすごく重要だなと思って。その2ヶ月を勉強させてくれるって事だったので、いいかな~と思いました。最初の面談をしたのが渡辺先生だったんですよ。結構厳しくて、「レクサスに入れてもらえないかも…。」と思ったり、「入れてもらえなかったらどうしょう」とか思いました。そして基礎学力テストを受けつつ、他の予備校も見つけつつみたいな感じでやっていたんですけど、最終的には、なんだろ?「やってって言われた事をやれば、合格にはいちばんの近道なんだな~」と思ってここに決めました。
実際入学してみてどうでした?
最初本当に辛かったです。でも、絶対勉強する覚悟はあると思っていたんですけど、覚悟があっても折れちゃいそうになるぐらい課題もすごいし…。私、理科とか数学とか全くやったことが無くて、全部イチからで…。入塾テストも理科2科目と数学は受けてなくて本当にこの2教科はゼロからだったので…。この2教科は本当に課題が終わらなくて、土曜日の夜残って、日曜日も1日中やっても課題が終わらなくて、月曜日は小テストがあるから、毎日泣きそうな感じだったんですけど、でも夏ぐらいからペースをつかんできて、言われたことをやればいいんだからと思って。そんな形で頑張っていました。
そうですよね、東浦さんは、全くの文系だったんですよね?
はい、数学はⅠAしかやってないです。
理科は?
いっこもやってないです(笑)。
4科目のうち3科目全然手をつけていなかったってことですよね?でもその状態で医学部に合格できたってことが、本当に驚異的なんですけどね。
本当にレクサスのおかげだと思います。特に理科とかは。「やれっ!」と言われた事を、そのままやって…。でも私は皆が1回やるところは、他の人よりも何倍も勉強しなくてはいけないと思っていたので、同じ課題を2個もらって2回やったりしていました。本当に「やれ」って言われたことをやっていただけなんですけどね。
えっ?今のはどういうこと?課題を2枚もらっていたってことは?
皆は1枚なんですけど、私はまっさらのものをもう1枚もらって、確認用で、人よりも1回多く勉強していました。あと、問題集も、課題として「出せ」といわれた物は出して、それとは別に同じ物を土日でもう1回やって…。ほとんどの物を自分で2回とか3回とかこなしていましたね。メチャメチャ死ぬほど勉強したと思います。去年は(笑)。
他に工夫したことあります?
工夫したことは…なんだろう?「ちょっと解んないな?」と思ったことは流さないで、最後までとことん理解するまで絶対聞くということを最初は意識していましたね。1個流しちゃったら多分次のステップでもつまずいてしまうと思ったから、それは本当に先生に超迷惑がられても、授業が無い時に1時間も質問していたこともありますし。あとはほんと、1回で完璧に覚えるのって無理だと思っていたので、回数をやろうと思っていて、1回やれと言われたことは3回やったり、とにかく人よりも多くやるということを心がけていました。
でも「時間が足りない、時間が足りない。課題を1回やるのも大変だ」と言っている生徒もいますよね。それにひきかえあなたは3回やった。その時間の使い方の差は何だと思います?
まずは時間を出来る限り確保しようと思いましたね。だいたい私は朝8時ぐらいからはレクサスに来ていましたね。授業が始まる前に1時間半ぐらいは勉強をして、昼でもいいし、夜でもいいし、食事の時間を短くして勉強の時間を確保して、あとは本当に効率よく勉強をやるかだと思うので。例えば英単語でも何回もず~っと書いている人がいるじゃないですか、でもテストでは落ちていて。だから私は単語だったら電車の中でとか、切り詰められるところは切り詰めて、レクサスでやんなきゃいけないことはレクサスでやるっていう感じでやりましたね。
家でも勉強やりました?
全然やってないです。
21時半で授業が終わって、だいたい皆22時ぐらいにレクサスを出ますが、何時くらいに自宅に着きました?
22:40とか22:50とかですかね。私はどんなことがあっても23:30には寝ようと思っていましたので、本当に家に帰ってお風呂に入って寝るだけの生活でしたね。私やっぱり寝ないとダメなんですよ。8時間とか寝たいんで。寝ないと次の日眠くて、授業中とか起きてられないんで。それだったらすっぱり寝て、朝早く起きて、朝勉強して、を繰り返してました。
テレビも観なかった?
全然つけなかったですね。唯一日曜日、レクサスが19時で閉まるので、家に帰ってご飯を食べて寝るまでの少しの時間は、ご褒美として観ていましたね。それ以外はつけたら最後だったんで、“絶対観ちゃうからつけない”と思って。
自宅から通っていたの?
いいえ、1人暮らしです。
食事はどうしていました?
全部向かいのローソンで(笑)。朝、昼、晩、ローソンでした。
コンビニばかりで体調に影響はありました?
いや~とくに!風邪をひいて休むこともなかったですし。多分1回休んだことはあったけど、それ以外はなかったし、全然…。
そうですよね、いつも元気って姿しか記憶にないですもんね。レクサスでは必須の「単語・熟語」それに数学の「公式集」のテストがありますが、それはいつどのように勉強していました?
単語は毎週100個ずつなんですけど、それもテストまで2回は勉強したいので月、火、水、木、金の5日間で20個ずつ覚えて、そんなの10分ぐらいで終わるんですよ。だから電車の中で朝と帰りに覚えていましたね。それで土日で50個、50個を再度覚えるってことをやっていました。それプラス熟語も1日2ページぐらいやれば1週間でテスト範囲は終わるので、それも電車の中でやっていて、数学の公式集はさすがに土日とかに書いてやっていましたけど、でも意識していたのは、一気に全部覚えるのではなくて、「ちょっとずつやる」ってことでしたね。いきなりやると忘れてしまうから…。前日に単語100個とか覚えていたりする人がいたんですけど、私の場合あれをやってしまうとその場で忘れてしまうから、地道にやってました。
他の教科で工夫したことは?数学、理科2科目はゼロからの出発ですから。
数学は最後まで出来なかったですよ(笑)。数学は本当に毎日の授業が泣きそうで、私のクラスを担当していた山田先生って結構授業中にあてるんですよ。でも当たり前のことを聞かれても何にも言えないから、同じクラスの人に後から聞いたら「東浦さんて馬鹿だと思ってた」って言われました(笑)。本当に数学の授業中、先生に何を聞かれても答えられないから。
クラスはA5でした?
はい、ダントツA5(注:09年度Aクラスで1番下のクラス)…。他の教科の成績が良かったからAクラスにいることができたけど、数学だけで見ればFクラスだよっていわれていましたし。あと、積分とかが分からなくて1度大谷先生に「分かんないです」って泣いたこともあったし。でも本当に数学に関してはテキストを見なくても出来るぐらい、ノートを見なくても出来るようにノートを隠して3回とかやって、それで小テストができたら取り敢えずその範囲はOKみたいな感じで。予習は全く余裕がなくて出来なくて、その日の内にやったことをもう1度テキストを解き直して、あとは土・日でもう1回テキストを解き直すっていうのをずっとやっていましたね。
理科は?
理科も課題をやって、それをチョコチョコもう1回ずつやって、土日にもう1回ずつやってって事を何回も何回もっていう、1回で覚えられないから3回やろうとか、繰り返してやるってことで、少しずつ覚えていく、みたいな感じでやってました。
とすると、全範囲を前期で1周、夏で1周、秋までに2周するので、さすがに2周目には何とかなってました?
分かってくる所もあったし、やっぱりここが分からないってところもあったし、生物とかクエン酸回路とか有名なところがあるんですけど、全然分からなくて。でも、1回目を分からないで過ぎ去っているから、本当に「分かんない」って言ってもしょうがないし。今、目の前のやらなくてはいけない事をやって、また分からなくなったら、「あの~、この前も同じ質問をしたんですけど…。」って聞きにいってまた教えてもらって…。本当に忍耐ですよね(笑)。徐々に、徐々に、チョッとずつ、チョッとずつ分かってきたかも…。って感じでした。
それだけ先生にいっぱい質問したんですね。
すごくしました。
質問ができる環境でした?
そうでしたね。少し待っちゃうこともありましたけど、聞けないことなんて絶対ないし、わたしはすごく聞いていましたね。お昼休みでも、夕食の休み時間でも、「先生お願い!!」って言えば教えてくれるんで、中村先生とかにも「先生、ここだけだから、お願い!!」とかいって教えてもらいました。
もし、仮に1年でダメだったらって考えていました?
2年までは頑張ろう!と思っていました。絶対1年で受かりたいと思っていましたけど、もし1年これだけ勉強してダメだったら、私が悪いのではなくて、時間が足りなかったんだって思うようにして(笑)。とにかく2年間やれば受かると思っていましたが、3年目は止めようと思っていました。でもなぜだか「真剣にやれば絶対合格する!」っていう何か変な根拠のない自信があって、別に東大を受験するわけじゃないし(笑)。
すごいですね、結局合格した医学部は?
岩手医科大学、杏林大学、女子医科大学、聖マリアンナ医科大学、東京医科大学の5つです。
で、今通っている大学が、東京医科大学でそれも特待!
それは…、ただの奇跡ですよ(笑)。
理系の大学を卒業して、医学部受験という話はよく聞くけど、文系の大学を出て、社会人を経験し、理系科目ゼロから頑張って1年で東京医科大学特待合格!これはすごいよ!
いやいや…。でもこれはインタビューだから言っている訳じゃないですけど、私にとってレクサスが本当に大きくて、何をやろう?って考える間もなく、次これやりなさいって言ってくれるので、それさえやれば絶対に受かるっていうのを信じてやっていたし、だからそれはすごく幸せな環境で勉強できたな!というのはあります。「やれ!!」って言われたことを自分の中で理解するまでやるだけで、合格までいける訳だから。普通の大手とかだったら、「じゃー何をやろっかな~」とか考えなきゃいけないじゃないですか、そういうところでは。自分が勉強しろと言われたことだけすれば良かったというのはすごく大きかったと思います。
「今日はこれを勉強して下さい、これを覚えて下さい」って全員に課題を毎日渡すんだけど、その中でもどうしても学力の「差」はでてきます。全員が課題をちゃんと提出していたとしても。どうしてだと思う?
う~ん1番はやっぱり「やる気!」かな?と思いますよね。本当に「やらされるだけ」と言う人もいると思うんですど、覚えようと思ってやっているのか、関連性を考えて覚えているのか…。私の場合、「なんだっけ?」という単語がちょっとでも出てきたら、絶対調べるようにしていて、直ぐに『図説』持ってきたりとかして…。ちょっとずつの積み重ねが大きいと思うので、「本当にこれ覚えるんだ!」とやっている人と「課題だからやらなきゃ」っていう差なのかな?と思います。その差が1年間で大きいと思います。私は1度社会に出て自分で決めた受験って事もあるので「絶対やらなきゃ!」という覚悟があるけど、まだまだ覚悟が決まってない人もいるじゃないですか、そこがまず最初のスタートラインだと思います。課題も言われていやいや出しているとか、ちょっと答えを写したりとか。そういう小さい積み重ねなんですけど。でもレクサスってそういう人に対して、「それじゃダメだ」ってはっきりいうじゃないですか、それで気づける人もいるから受かる生徒も多いんだと思うんですけど。
課題の量は多かったと思うんですけど、そこはどうでした?
とにかく勉強時間や問題演習をたくさんこなしたことで変な自信はありましたから、ここまでやったんだからこれでダメなら仕方がないみたいな感じになってましたね。
医学部入試で初見の問題とかありました?
ほとんど無かったと思います。ちょっとひねった問題が出たところはありましたけど、でもそれってだれも分からないだろう?って感じなので、私の場合そういう問題は全部飛ばしてしまうので、そういう意味で「この問題見たことあるね」「これはないけどみんな出来ないね」みたいな感じでしたね。特にそれを感じたのは「理科」でしたね。理科だとレクサスでは1年間で「え~これ何?」っていう問題もやらされたので、実際の試験の時も「あ~これね!」とか、「あ~やった、やった」とか「あ~これは引っ掛けのパターンね」みないな感じで、もう引き出しの量が違うと思いました。
そんな話を聞いていると何だか受かりそうな気がしてきますよね(笑)。レクサスのこと後輩に勧めますか?
私は勧めますね、お金があるなら(笑)。だってここ高いですよ~(笑)。それで少しレクサスに入るのを悩みました。入るときにも親にすごく言われたんですけど、高いしそんなに出せないよって言われたんですけど、でも私「1年で合格したいから」って言って親を説得したんですよ。今は合格したので親も「レクサスでよかったね」って言ってくれますし、結果的には皆満足していますけど。
ご両親はレクサスのことちゃんと宣伝してくれています?
しているんじゃないですかね?レクサス万歳って感じですもん(笑)。
レクサスでの思い出は?
そうですね、数学の小テストですかね?私1年間で2・3回、8割を切ったんですよ。それまで、合格体験記とか読んで数学の先生が厳しいと言う話は聞いていましたけど、そんなのウソでしょう?って思っていましたが、本当に厳しくて、小テストの最初の1問目の問題が「できない!」と思ったとき、本当顔面蒼白ってこういうことって感じで(笑)。1回呼ばれちゃうと気が楽になるんですけど、初めてのときはすごく怒られるかもってすごくドキドキしちゃって。1度50点ぐらい取ったことがあって、「あ~今日呼び出されるよ~早退しようかな~」なんて思ったりして…(笑)。でも毎回緊張感をもってテストを受けることができたので、それはよかったな~と思いました。
最後に何かメッセージがあれば。
なんか、本当みんないろいろ考えて、もっとこうしたいとか、俺は数学がやりたいとか、もっと難しい勉強がしたいとかあるとは思うんですけど、よく言われてることにはなっちゃうのですが、そういうのって全体を見て言っているのじゃなくて、自分の視点で言っているだけだから、先生に相談するなり…。私は本当に先生に言われたことを自分の中でちゃんと理解してやれば、受かるんじゃないかなと思うので、自分勝手にやらないで、ここのことをやるってことですかね。
将来は何科のお医者さんに?
まだ何も決めてないんですけど、いちばん人が足りてないところ、求められるところで働きたいですね。
ありがとうございました。