「渋谷駅」徒歩5分 / 寮と一体型の校舎

・「渋谷駅」徒歩5分
・ 寮と一体型の校舎
・ 自由に質問可能

日本医科大学 医学部

一般選抜

入試問題の傾向と対策

付属病院緑地_広角

医学部予備校 レクサス教育センターが分析した入試傾向と対策を公開します。是非お役立てください。

ロゴ

数学

日本医科大学 一般選抜 出題傾向 数学

傾向と対策の概要

日本医科大学の数学試験は、例年、非常に計算量が多いことが最大の特徴です。高得点を獲得するためには、分野知識の習得に加え、計算の「スピード」「正確さ」が必須とされています。

難易度については、例年通りとされることが多いものの、2019年度には大問数減少に伴い1題あたりの難度が上がった印象があり、2023年度も難度が高くなったと講評されています。ただし、最新の2025年度では計算量が減り、全体的な難易度は下がったとの評価もあります。

試験形式の安定性と構成

年度 大問数 試験時間 傾向
2018年度(前期) 5題 90分 例年通り
2019年度(前期)以降 4題 90分 4題に減少後、安定

試験時間は一貫して90分です。2019年度前期以降、大問数は5題から4題に減少したのち、4題で安定しています。

試験形式の大きな変化

2019年度前期に、大問数が5題から4題に減少しました。これにより、1題あたりに割かれる時間と問題の深さが増し、1題あたりの難度が上がった可能性が指摘されています。以降、前期試験では4題構成が続いています。

出題分野や出題テーマの傾向

幅広い分野から出題されますが、特に以下の分野の融合問題が目立ちます。

微積分(微分法・積分法・極限)

  • 定積分の最小値問題(三角関数、偶奇関数利用)。
  • 回転体の体積(極限値との融合)。
  • 曲線の長さの差の極限。
  • 不等式を用いた極限(はさみうちの原理、平均値の定理、テイラー展開類似の不等式利用)。
  • 積分方程式(置換積分、二次導関数まで求める解法が定石)。

空間図形・ベクトル

  • 楕円とベクトル、あるいは空間内のベクトル処理。
  • 四面体の体積の最大値や最小値。
  • 半球の平面切断(平面の法線ベクトルに着目)。
  • 座標空間における2次曲線や軌跡。

確率・数列

  • 確率漸化式(難度が高いことが多い)。
  • 反復試行と座標移動。
  • 等比数列をなす3次方程式の解。
  • 極限と融合した確率問題。

複素数平面・2次曲線

  • 複素数平面上の図形(円、純虚数の条件)。
  • 双曲線・放物線の共有点や、接線と図形の面積。
  • 媒介変数表示された軌跡と2次曲線(楕円)。

特徴的な傾向

  • 圧倒的な計算量:出題分野を問わず、計算過程が長く煩雑になる傾向が顕著です。
  • 誘導形式の活用:大問が小問に分かれており、前の小問の結果を次の計算に利用させる誘導形式が多く用いられています。
  • 分野融合問題の重視:「楕円とベクトル」、「確率と極限」、「反復試行と複素数平面」など、複数の分野の知識を統合して解く能力が求められます。
  • 高度な計算技術:極限計算において、区分求積法やはさみうちの原理の適用がポイントとなることがあります。
  • 図形の考察:空間図形や座標平面上の図形(例:半球の切断、格子点の個数、通過領域)において、正確な状況把握と図示が解法の鍵となることが多いです。

対策

計算トレーニングの徹底

最も重要なのは、煩雑な計算を速く正確に処理する能力を養うことです。特に分数、根号、三角関数を含む式の展開・整理に慣れる必要があります。

標準的な解法の定石習得

各分野の基本的な解法(例えば、積分方程式における置換 x - t = u、楕円の接線条件、確率漸化式の解法)を確実に理解し、手が止まらないようにすること。

誘導に乗る訓練

問題の意図を読み取り、誘導のステップ(例:微分を複数回行う、特定の不等式を適用する)を確実に実行し、辛抱強く計算に取り組むことが求められます。

空間把握能力の強化

空間ベクトルや空間図形の切断問題に対して、平面の法線ベクトルに着目するなど、正確に状況を把握し、立式できる訓練を行うこと。

総評:この試験は、数学的な思考力に加え、時間内に計算を完遂するタフさが試される、マラソンのような試験と言えるでしょう。

丁寧にご説明します。

まずは、お問合せください。

【お急ぎでしたら、お電話ください】

受付時間 : 10時00分~21時00分

ロゴ

NEW

更新情報

~ 医学部入試情報 ほぼ毎日更新! ~

ロゴ

英語

日本医科大学 一般選抜 出題傾向 英語

傾向と対策の概要

日本医科大の英語入試は、例年90分間の試験時間内に、非常に長い読解問題、語彙・文法・発音アクセントに関する総合問題、およびテーマ型自由英作文を解く形式が続いています。特に近年の傾向として、読解問題の文章量が1800語から2000語近くに及ぶ長文、または4ページ全体にわたる超長文(2025年度)が出題されることが常態化しており、高い読解速度と集中力が求められます。

試験の難易度は、専門知識を問うものではありませんが、論理的思考力や、複雑な内容を正確に把握し、その根拠を記述する能力が試される傾向にあります。時間配分が合否を分ける重要な要素となっています。

試験形式の安定性と構成

試験時間は2018年度から一貫して90分です。 大問構成は年によって4題または5題と変動していましたが、2021年度以降は読解問題、テーマ英作文、発音・アクセント・語彙・文法問題の3題構成に収斂しています。

年度 大問数 構成要素の例 (主要な出題形式)
2018 5題 P&A/単語, 読解(MC), 読解(記述), 語形変化/誤り指摘, 自由英作文
2019 4題 P&A/文法/語彙, 読解(MC), 自由英作文, 読解(記述)
2020 5題 読解(記述), テーマ英作文, 読解(文法), P&A/語彙, 読解(MC)
2021 3題 読解(混合), P&A/語彙, テーマ英作文
2025 3題 読解(混合), テーマ英作文, P&A/語彙

読解問題では、記述式(日本語または英語での説明)とマークシート式が混在して出題されます。特に記述式の問題は、選択肢の正誤判定だけでなく、その根拠を文章の具体的な内容に照らして日本語で説明させる形式が多く見られます。

試験形式の大きな変化

  • 発音・アクセント問題の独立/統合: 2018年度に発音・アクセントが大問として初めて出題されました。その後、P&Aと語彙・文法は統合され、大問Iまたは大問IIIのどちらかに配置される形式が定着しています。
  • 長文化と記述量の増加: 自由英作文(テーマ英作文)は2016年度から出題されていますが、2018年度以降、解答欄の大きさから例年以上の記述量(100語〜180語程度)が要求される傾向があります。
  • 文法的な誤り指摘問題の定着: 2020年度に文法的な誤り指摘問題が出題され、2022年度以降も継続しています。2022年度には「誤りがない場合」の選択肢が加わり、難易度が上がりました。
  • 複数解答問題の増加(2025年度): 2025年度入試では、マークシート式の問題(全6問)のうち、4問が「当てはまるものをすべて選ぶ」形式となり、正解の個数に迷いやすい構成となっています。

出題分野や出題テーマの傾向

出題テーマは、医学部入試でありながら、心理学、社会学、倫理、科学哲学、認知科学といった、学際的でアカデミックな分野から選ばれています。

年度 主なテーマの例 関連する学問分野
2019 確証バイアス、ダチョウ効果(情報忌避) 心理学、行動経済学
2020 認知的人工物(そろばん、電卓、数学)、人類進化論 認知科学、人類学
2021 臓器提供の同意形式(明示的同意、推定的同意など) 医療倫理、公共政策
2022 オンライン・リーディングと認知の変化 認知科学、メディア論
2023 インポスター症候群と自信・能力の関係 心理学、リーダーシップ論
2024 社会的流行(コンテイジョン)を生み出す原則 社会心理学、マーケティング
2025 長寿化社会における医療選択(「75歳以降はいらない」論) 医療倫理、公衆衛生

全体として、現代社会が直面する倫理的・認知的な課題や、最新の科学的知見を扱う文章が多く、受験生がある程度の予備知識を持っていると有利になる可能性があります。

特徴的な傾向

  • 読解における論理性の重視: 単なる内容把握に留まらず、筆者の主張の目的、特定の事例が何を裏付けているのか、あるいは筆者の見解が何に依拠しているのかといった論理構造を問う設問が頻出します。
  • 根拠の記述の徹底: 選択問題であっても、その選択肢を選んだ具体的な理由や根拠を、本文の内容に照らして日本語で記述させる問題が特徴的です (例: 2019年度問4, 2021年度問3・問4, 2025年度問5)。これは、深い理解を要求する形式です。
  • 語彙力の多角的評価: 単語の意味や発音だけでなく、複数の単語に共通する意味を持つものを選ばせる問題(2019年度)や、複数の記述に一致する単語をすべて選ばせる問題(2020年度IV問4〜8)、文脈に応じて動詞を適切な形に直して空所を埋める問題(2020年度I問1など)など、多角的な語彙・語法知識が問われます。
  • アカデミック・ライティングの要求: 自由英作文では「学術的な形式で書きなさい (Write your essay in academic style)」という指示があり、論理的で明確な構成(序論・本論・結論)が求められます。

対策

  • 時間配分の徹底: 90分間で長文読解(約2000語)と記述、そして英作文をこなす必要があります。発音・アクセントや語彙・文法問題に時間をかけすぎず、読解問題と英作文に十分な時間を確保する練習が必要です。
  • 長文読解の効率化: パラグラフごとに要点を把握し、筆者の主張や論理展開を整理しながら読む訓練を積むことが必須です。特に学術的なテーマ(認知、倫理、政策など)については、背景知識を意識しながら読むと理解が深まります。
  • 記述問題対策: 選択肢の正誤だけでなく、「なぜそう判断したのか」を本文の具体的な記述を引用・要約して説明する練習を繰り返してください。根拠を明確に示すことが重要です。
  • 英作文対策: 100〜180語程度のアカデミックなエッセイを、序論、本論、結論の構成で書く訓練が必要です。本論では、本文のテーマに沿った具体的な事例や理由を明確に提示できるように準備しておきましょう。
  • 語彙・文法対策: 辞書的な知識だけでなく、同義語・反意語や、動詞の語法、特に文法的な誤りを含む箇所を正確に指摘できる応用的な文法力が求められます。

例え話による補足

日本医科大の英語入試は、まるで「90分間のマラソンで、ただ速く走るだけでなく、途中で出題されるチェックポイント(記述問題の根拠)と、ゴール直前に課される論文提出(英作文)をこなす能力」を試されているようなものです。長文を速く正確に読み解き、複雑な問いに論理的に答える持久力と、アカデミックな表現で自己の見解を述べる構成力が不可欠となります。

author avatar
lexus-admin
ロゴ

化学

日本医科大学 一般選抜 出題傾向 化学

傾向と対策の概要

日本医科大学の化学入試は、基本的な問題から、高い思考力と計算量を要する難度の高い問題まで、難易度の幅が非常に広いことが特徴です。大問4題構成が多く、試験時間(理科2科目120分のうち化学に割ける時間)に対して問題量が多いため、問題の取捨選択と時間配分が合否を分ける重要なポイントとなります。

特に有機化学の2題は、知識問題や標準的な構造決定が多く、短時間で正確に解き切るべき「必答問題」と評価されることが多いです。一方で、理論化学の問題は、長文のリード文や複雑な計算、あるいは高校化学の範囲を超える概念(例:反応進行度、圧縮率因子)を誘導形式で問うものが含まれ、完答が難しいとされています。

試験形式の安定性と構成

大問数 2018年度以降、大問4題の出題が定着しており、形式の安定性が高いです。
分野構成 理論化学が1〜2題、有機化学が2題という構成が一般的です。無機化学は単独の大問として出題されることは少なく、理論や有機の総合問題の一部として、あるいは標準的な知識問題として出題される傾向があります。
解答形式 計算問題、空欄補充、構造式や化学式の記述、および論述(説明や理由を問う問題)が混在しています。

試験形式の大きな変化

論述問題の増加

2022年度入試の講評では、例年に比べ論述問題が全体的に多かったことが指摘されており、思考過程や化学的根拠を簡潔に説明する能力がより求められています。

複雑なリード文と誘導形式

難度の高い問題では、長文のリード文(題材説明)と丁寧な誘導形式が採用されています。これにより、初見のテーマ(例:保護基を用いたペプチド合成、反応進行度)であっても、リード文を正確に読み解く読解力が試されます。

出題分野や出題テーマの傾向

理論化学

  • 平衡と滴定:溶解度積(モール法など)や弱酸・弱塩基の電離平衡、中和滴定(当量点でのpH計算や、滴定率、未反応率といった聞き慣れない概念を用いた問題)に関する出題が多いです。
  • 気体平衡:四酸化二窒素の解離平衡 $N_{2}O_{4} \rightleftharpoons 2NO_{2}$ は頻出テーマであり、誘導形式での式の導出や、ルシャトリエの原理の適用、圧縮率因子Zや反応進行度といった応用的な概念と関連付けて問われています。
  • 溶液の性質:ヘンリーの法則やラウールの法則、蒸気圧降下、および沸点上昇といった凝固点降下に関連する計算が頻出です。特に、弱酸の電離平衡が溶液の性質に与える影響を絡めた応用的な出題も見られます。
  • 電気化学:ダニエル電池やイオン交換膜を用いた電気分解におけるイオンの移動量の計算など、設定が複雑な問題が出題されています。

有機化学

  • 構造決定(油脂/脂肪酸):非常に多くの条件(融点、不斉炭素、加水分解後の生成物、酸化分解生成物など)が与えられた油脂の構造決定は、難易度が高く合否を左右する問題となることがあります(例:2018 IV)。
  • 構造決定(アルケン/芳香族):マルコフニコフの法則に基づくアルケンの付加反応と異性体数の決定(C4, C5アルケンなど)や、芳香族化合物の置換基の配向性や立体障害を考慮した反応生成物の決定が頻出です。
  • 生体高分子/機能性材料:アミノ酸、ペプチド、ポリマー(ポリ乳酸、ビニロン、フェノール樹脂など)に関する出題が非常に特徴的です。特に、医療や生体適合性に関連するテーマ(縫合糸としての生分解性高分子、アミノ酸関連薬)が多く扱われます。ペプチド合成や構造決定も出題されています。

特徴的な傾向

  • 医学関連テーマの採用:医科大学の入試として、臨床や生体機能に関連する化学テーマ(例:生理食塩水中の滴定、ヘリコバクター・ピロリの生存機構、抗ウイルス薬、解熱鎮痛薬の構造決定、生分解性高分子)が意図的に選ばれています。
  • 計算量の多さ:滴定、平衡、ヘンリーの法則などの問題において、計算過程が長く、正確性が求められるものが含まれています。
  • 質量分析計の出題:2024年度前期には、質量分析計の原理と、同位体比に基づく分子イオンの解析という、新しいタイプの問題が出題されました。

対策

  • 基礎知識の徹底と標準問題の完答:理論化学、有機化学、無機化学の教科書レベルの知識と標準的な計算問題は、取りこぼしなく迅速に解けるように徹底すること。特に有機化学の構造決定は、得点源として確保することが必須です。
  • 複雑な計算問題への習熟:溶解度積、電離平衡、ヘンリーの法則など、設定が複雑で計算量の多い問題について、多くの演習を重ね、計算ミスを避ける練習が必要です。
  • 読解力と論理的思考力の強化:長いリード文から必要な情報を迅速に抽出し、問題の意図を正確に把握する練習が不可欠です。また、導出や理由を問う論述問題に対して、化学的根拠を過不足なく明確に記述する訓練を行うこと。
  • 時間管理と取捨選択の戦略:過去問演習を通じて、試験時間内に解くべき問題と、時間をかけるべきではない問題を見極める「問題の取捨選択」の判断力を養うことが重要です。

これらの傾向から、日本医科大学の化学は、単なる知識の有無だけでなく、限られた時間の中で、複雑な情報を処理し、高度な計算を正確に実行する総合的な理科能力を求めていると言えます。これは、臨床現場で迅速かつ正確な判断が求められる医師の資質に繋がる能力を測る試金石とも考えられます。

丁寧にご説明します。

まずは、お問合せください。

【お急ぎでしたら、お電話ください】

受付時間 : 10時00分~21時00分

ロゴ

NEW

更新情報

~ 医学部入試情報 ほぼ毎日更新! ~

ロゴ

物理

日本医科大学 一般選抜 出題傾向 物理

傾向と対策の概要

日本医科大学の物理は、例年大問4題(2022年度以降は3題に減少)、解答個数は一貫して20個で構成されています。

全体的な難易度は標準的ですが、特に2021年度頃までは数値計算の多さや煩雑さが特徴的であり、時間内にミスなく解き切ることが難しいとされていました。2022年度以降は出題数が減少したこともあり、難易度が基本〜標準レベルにやや易化傾向にあります。

出題分野は、力学、電磁気学、熱力学、波動、原子物理学から満遍なく出題されています。典型的なテーマであっても、誘導が少ない、あるいは計算が複雑になるように設計されている場合があり、正確な計算力と速い解答処理能力が求められます。

試験形式の安定性と構成

  • 試験時間と科目数: 2科目で120分(物理はそのうちの1科目)であり、この形式は安定しています。
  • 解答個数: 2018年度から最新の2025年度まで、解答個数は20個で変わっていません。
  • 出題形式: 空所補充形式の大問構成が主体です。

試験形式の大きな変化

2022年度に入試形式に大きな変化が見られました。

  • 大問数の減少: 2021年度までは大問4題の出題でしたが、2022年度以降は大問が3題に減少しました。
  • 小問集合の導入: 2023年度には大問の一部が熱力学、波動、原子物理といった多様なテーマを扱う小問集合として出題されました。2024年度は波動分野のみで構成された大問も出ています。
  • 難易度の変化: 2022年度以降、問題の難易度は基本から標準レベルに落ち着き、2021年度以前に比べて易化傾向にあると評価されています。

出題分野や出題テーマの傾向

主要分野は満遍なく出題されていますが、特に以下のテーマが目立ちます。

分野 頻出テーマと特徴 該当年度(例)
力学 2体問題(台車と小球の運動、水平面上の摩擦など)や、万有引力、ケプラーの法則(等速円運動、楕円軌道、トンネル内での単振動)。斜面上の運動、摩擦力、鉛直バネ振り子、斜方投射と衝突など、典型的ながら計算が煩雑になる設定が多い。 2018前, 2019前/後, 2020前, 2021前, 2022前, 2024前, 2025前
電磁気学 コンデンサーの極板間に働く力、導体や誘電体挿入、スイッチの開閉を伴う回路(電荷・エネルギー収支)。磁場中の導体棒の運動と誘導起電力、LC電気振動、電磁場中の荷電粒子の運動(円運動、ローレンツ力)。 2018前, 2019前, 2020前, 2021前, 2022前, 2023前, 2024前, 2025前
熱力学 熱機関のサイクル(カルノーサイクル、P-Vグラフでのサイクル)の熱効率の計算。等温変化、定積変化、定圧変化などの基本過程。混合気体の状態変化や、熱気球のように状態方程式の変形を利用する応用問題も出題される。 2018前, 2019前, 2020前, 2021前, 2022後, 2025前
波動 光の干渉・回折(回折格子、単スリット)、単スリット問題では打ち消しあいの条件の誘導が丁寧になされている。ドップラー効果、音波の屈折、光ファイバー(全反射)、定常波。 2020前, 2021前, 2022前, 2023前, 2024前
原子物理 光電効果(プランク定数導出)、X線の発生(最短波長)、ド・ブロイ波長、核反応・エネルギー。 2018前, 2019前, 2020後, 2023前

特徴的な傾向

  • 複雑な数値計算の要求: 特に2021年度までは、「煩雑な計算にも耐えられるよう、しっかり訓練しておく必要」があると指摘されています。計算過程でミスが出やすく、完答を難しくする要因です。
  • 微小量近似の利用: 磁場中の電流が受ける力を単振動と絡める問題など、微小量近似 (1+x)-1 ≈ 1-x の利用を指示されるケースがあります。
  • 誘導の少なさ: 誘導が少なく、自分で物理現象の構造を見抜く必要がある問題が見られます(例:トンネル内の単振動、熱気球の圧力・密度関係の導出)。
  • 電磁気学と力学の融合: 磁場中の運動が単振動や複雑な力学的なつりあいと絡む問題は典型的です。
  • 重心の概念の利用: 2体問題において、重心の変位や運動量が保存される条件を利用して解く問題が出題されています(例:2022前)。

対策

合格のためには、基礎的な知識を前提とした応用力、特に高い計算精度と速度が重要になります。

計算訓練の徹底

煩雑な計算に慣れるため、問題集や過去問を使って、時間を計りながら解く訓練が不可欠です。

計算ミスを防ぐため、可能な限り文字式のまま計算を進め、最後に数値を代入する習慣をつけましょう。

基本原理の構造的な理解

  • 単振動や熱力学サイクル(カルノーサイクル、P-Vグラフ)などの典型的なテーマは、構造的に捉える訓練が必要です。誘導に頼らず、自身で解答までの道筋を立てられるようにしましょう。
  • 熱力学の分野では、等温変化での仕事の計算など、教科書では結論が書かれていない部分についても、導出過程を理解しておくことが望ましいです。

弱点分野の補強

光の干渉や回折、電磁場中の荷電粒子の運動、熱力学における複雑な状態変化や混合気体の問題など、解いた経験の有無で差がつきやすい分野を重点的に類題演習することが推奨されます。

最新の出題形式への対応

2022年度以降、大問数が3題に減少し、小問集合の形で多様な分野を短時間で処理する能力が求められる傾向が見られます(2023, 2024年度)。一つの問題に時間をかけすぎず、全体を俯瞰して解く練習が必要です。

まとめ: 物理の対策は、例えるなら精密機械の製造に似ています。基本的な構造(物理法則)を正確に理解し、それを応用して複雑な製品(応用問題)を作り上げる過程で、非常に緻密な部品(数値計算)をミスなく、かつ迅速に組み上げる能力が求められる、と言えるでしょう。
author avatar
lexus-admin
ロゴ

生物

日本医科大学 一般選抜 出題傾向 生物

傾向と対策の概要

日本医科大学の生物の入試は、例年大問3題で構成され、選択問題が中心ですが、論述問題も必ず1問出題されています。解答個数は概ね40〜43個程度で推移しています。

難易度は年度によって変動しており、2017年度までは大問[I]と[II]が基本的な知識問題でしたが、2018年度より大問[I]に実験考察問題が含まれるようになり、全体的な難度がやや高くなりました。しかし、2020年度は知識問題が増え、考察問題が減ったことで難度がやや下がり、2021年度・2022年度も考察問題が解きやすくなったことで、難度が低くなっている傾向が見られます。

合否を分けるポイント:
設定が複雑な実験問題を正確に分析し、結果から論理的に考察する力(考察力)が求められます。

試験形式の安定性と構成

大問数 2018年度以降、3題の構成で安定しています。
試験時間 理科(2科目)で120分が与えられています。
出題形式 選択問題が中心ですが、大問[III]の最後に論述問題が1問出題される傾向があります。
構成要素
  • 大問[II]:例年、基本的な知識問題が多く、完答が求められます。
  • 大問[III]:例年、高い考察力を要する実験考察問題が出題されています。

試験形式の大きな変化

2018年度に、入試傾向に変化が見られました。

  • 2017年度まで:大問[I]と[II]は基本レベルの知識問題のみの出題でした。
  • 2018年度以降:大問[I]でも実験考察問題が出題されるようになり(2018年度の器官形成に関する問題など)、全体的に難度がやや高くなりました。
  • 計算問題の出題:2020年度は、大問[I](酸素解離曲線)と大問[II](DNA塩基組成)で典型的な計算問題が出題されました。

出題分野や出題テーマの傾向

長期間にわたり、特定の分野が頻出しています。

頻出分野 (Core Fields)

  • 生殖・発生(発生):2022年度まで8年連続で出題されており、極めて重要な分野です。器官形成(すい臓形成、眼の形成)、性決定(カメ)、細胞接着、変態などがテーマとなっています。
  • 遺伝情報:DNAと遺伝情報の発現、性決定、母性遺伝、遺伝子の発現調節に関する実験考察問題などが頻出しています。
  • 細胞:細胞骨格、モータータンパク質、小胞による輸送、細胞接着など、細胞の構造と機能に関する問題が出されています。

近年増加した傾向の分野

  • 体内環境(恒常性・免疫):2020年度まで4年連続で出題されており、教科書・資料集の内容を隅々まで把握する必要があると指摘されています。ホルモン(甲状腺ホルモン、血糖調節)、自律神経、免疫(拒絶反応、マラリアと免疫抑制)などがテーマとなっています。

具体的なテーマ例

  • ホルモン、自律神経、免疫
  • 酸素解離曲線、呼吸、循環系
  • ウイルスの増殖のしくみ(インフルエンザウイルス)
  • 遺伝子発現の調節とその現象に関する物質の輸送と働き

特徴的な傾向

高度な実験考察の重視

特に大問[III]は、設定が複雑で、実験条件を整理し、結果を正確に分析する高度な考察力が試される問題が例年出題されています。

例:2018年度のインフルエンザウイルスの増殖メカニズム、2019年度のバクテリアによるX染色体DNA分解、2020年度の骨形成の細胞間制御、2021年度のアカミミガメの孵卵温度による性決定、2022年度のEPO遺伝子の酸素応答調節など、新しい知見に基づいた問題が多いです。

時系列的な機能の理解

実験考察問題においては、特定の物質やタンパク質が、発生や応答のどの段階で、どのように機能するかを時系列で把握する能力が求められます。

(例:2020年度の骨形成タンパク質Dの機能が途中で変化する点、2021年度のカメの性決定におけるタンパク質A, B, C-Kの機能連鎖)

知識問題の安定性

大問[II]は、細胞骨格、モータータンパク質、筋収縮、ホルモン、自律神経、小胞による輸送など、比較的基本的な知識問題が出題されており、ここで確実に得点することが重要です。

対策

合格に向けた具体的対策

  • 頻出分野の徹底的な学習:
    「細胞」「遺伝情報」「生殖・発生」の3分野は、過去問を研究して、教科書や資料集の内容を深く理解しておくことが最も望ましいです。特に「生殖・発生」は連続出題が続いているため、重点的な対策が必要です。
  • 知識の網羅的な習得:
    「体内環境」のように、近年頻出傾向にある分野も含め、教科書や資料集に記載されている内容を隅々まで把握しておくことが推奨されます。
  • 実験考察問題への慣れと対策:
    設定が複雑な実験考察問題への対応力を養うため、過去問などを研究して慣れておく必要があります。特に、実験結果(表やグラフ)から、どの因子が、どの現象に、どのように作用しているのかを正確に分析し、論理的な結論を導き出す訓練を積むことが不可欠です。
  • 論述対策:
    毎年1問出題される論述問題に備え、実験結果や生物現象のメカニズムを、必要なキーワードを含めて簡潔かつ正確に記述できるように練習しておく必要があります。

日本医科大学の生物の入試は、基礎知識の定着を前提としつつ、特に実験結果を読み解き、未知の現象のメカニズムを考察する能力を重視していると言えます。これは、臨床的な問題解決能力を試す医師の試験としての特性を反映していると考えられます。生物学の知識をただ暗記するだけでなく、パズルのピースを組み合わせるように実験データを統合し、生命現象を理解する練習が効果的でしょう。

author avatar
lexus-admin
ロゴ

小論文

試験時間

60分

配点

非公表

字数

600 字以内

問題例

【2023 前期】日本人が 100 人とした場合の、日本の人口、労働、福祉や保健などについての実態を示す、厚生労働省の資料から、2 つ以上の数字 を選択して、日本社会の課題とその対策について、あなたの考えを 600 字以内で述べなさい。
【2021 前期 1 日目】私たちが、自由に旅ができなくなるということで失う可能性があるものについて、600 字以内で述べなさい。
【2021 前期 2 日目】医療の中で真実を伝えることは非常に重要であり、難しいことでもあります。イギリスの医師であった Robert Buckman (1948-2011) はその著書「真実を伝える」の中で「悪い知らせを伝えることは、医療従事者の仕事の中でも特有のことである。もしひどいやり方 で行えば、患者や家族は医療従事者を決して許さないであろう。もしふさわしいやり方で行えば、患者や家族は医療従事者を一生忘れないであろう。」 と言っています。このことに関するあなたの考えを 600 字以内で述べなさい。 【2018 前期1日目】東山魁夷の絵画「道」を見てから思うところを 600 字以内で述べなさい。
【2018 前期2日目】日本の義務教育は「詰め込み教育」→「ゆとり教育」→「脱ゆとり教育」と移行してきた。あなたの考える、理想的な教育について、 600 字以内で述べなさい。
【2018 後期】映像「つみきのいえ」を観て思うところを、600 字以内で述べなさい。 

ロゴ

面接試験

試験時間

グループ 20〜30 分 個人 10 分

配点

非公表

面接形式

グループ

よく聞かれる質問

◆「患者の自己決定権」について
◆「遺伝子操作は人類を救う」について
◆「教育における SNS」について
◆「医師に対する医療報酬は国によってかなり違うが、 それについてどう思うか」 ◆「不得意科目の克服法」
◆医学部志望理由。本学志望理由。 ◆部活動で得たもの。 ◆尊敬する人。 ◆最近感動したこと。 ◆座右の銘。
◆浪人生活について。多浪について。
◆医者の両親のことをどう思っているか。
◆合格したら何をしたいか(勉強以外で)。
◆ グループ面接はどうだったか、討論は得意か。
◆願書についての質問。
◆ (願書にオープンキャンパスに参加したと書いたので)オー プンキャンパスはどうだったか。
 ◆ (願書に記入した内容に絡めて)将来どのような医師になり たいか。 雰囲気・後輩

自分に勝とう

レクサスくん(マスコットキャラクター)

自分に厳しく