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東京慈恵会医科大学 医学部

一般選抜

入試問題の傾向と対策

慈恵 病院

医学部予備校 レクサス教育センターが分析した入試傾向と対策を公開します。是非お役立てください。

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数学

東京慈恵会医科大学 一般選抜 出題傾向 数学

東京慈恵会医科大学の数学入試は、大問4題、試験時間90分という形式で一貫して行われています。出題範囲は、数学I・II・III、および数学A・B・C(ベクトルを含む)の全範囲を網羅しており、難関大学らしい質の高い問題が並びます。

傾向と対策の概要

年度によっては数学IIIからの出題が2題と中心的な役割を果たすことが多いですが、年によってはI・II・A・B分野からの出題が増えることもあります。特徴として、複数の分野を融合した問題や、計算量が非常に多く迅速かつ確実な処理が求められる問題、さらには高度な論理的思考や証明力を要求する問題(例:極限の存在証明や無限降下法)が頻出します。

試験形式の安定性と構成

2018年度から2025年度まで、大問4題、試験時間90分という形式に大きな変更は見られず、極めて安定しています。

項目 内容
試験時間 90分
大問数 4題
主な出題バランス 数学III分野から2題、数学I・II・A・B分野から2題が基本構成
特記事項 2020年度や2023年度のように、数学IIIが1題、他分野が3題となる変動もあり

出題分野や出題テーマの傾向

微分・積分法と極限 (数学III)

毎年の核となる分野であり、関数の極限や不等式の証明と関連付けられることが多いです。

  • 2018年度:ガンマ関数を背景とした関数の極限値の存在証明
  • 2021年度:$y$軸周りの回転体の体積や定積分を不等式で評価する問題
  • 2025年度:定積分と不等式、数列の和の評価を融合した問題

確率 (数学A)

ほぼ毎年出題される定番分野です。単純な計算だけでなく、深い理解と緻密な場合分けが求められます。

  • 2024年度:条件付き確率
  • 2023年度:重複組合せや不定方程式の整数解と確率の融合
  • 2025年度:包除原理を用いた問題

整数問題 (数学A, 数学B)

難易度の高い問題が多く、合否を分ける重要分野です。

  • 2020年度:倍数に関する証明($2^n$で割り切れる回数)
  • 2023年度:無限降下法を用いた線分OPの長さが無理数であることの証明
  • 2024年度:2次多項式が整数値をとる条件

空間図形・ベクトル (数学B, 数学C)

コンスタントに出題されており、空間把握能力と計算力の両方が試されます。2024年度には円板の回転による立体の体積などが出題されました。

複素数平面・2次曲線 (数学III, 数学C)

2022年度は複素数平面上の変換が楕円の軌跡を描く問題、2025年度は複素数とその共役な複素数を含む式の絶対値の範囲を求める問題などが出題されています。

特徴的な傾向

  • 高度な理論的背景: ガンマ関数や無限降下法など、高度な背景を持つ問題がノーヒントで出題されることがある。
  • 計算の煩雑さ: 絶対値の処理や場合分けが多く、計算ミスが命取りになる。
  • 誘導の巧妙さ: 前の設問の結果をどのように利用するかがポイント。誘導が途切れる箇所が最難関となる。

対策

東京慈恵会医科大学の数学を攻略するためには、以下の対策が有効です。

1. 全分野の網羅的な学習と計算練習

出題範囲に偏りがないため、すべての分野を高いレベルで完成させる必要があります。特に微分・積分、極限、空間図形、確率、整数は頻出です。日頃から正確でスピードのある計算練習を積みましょう。

2. 高度な証明問題と論理的思考力の養成

数学的帰納法、不等式の証明、極限の存在証明、整数論における論証など、証明を伴う応用問題への対応力を強化することが重要です。専門的な証明手法についても経験を積んでおくことが推奨されます。

3. 分野融合問題への慣れ

複数の分野の知識を同時に活用する問題に慣れておく必要があります。問題の意図を迅速に把握し、略図を素早く描けるように、日頃から空間図形に対するイメージを持つ訓練が有効です。

この試験は、基礎的な知識の確実性に加え、計算の粘り強さと高度な論理展開能力が問われる、医学部入試の典型例です。論理の飛躍がないかを常にチェックする姿勢が、最も効果的な対策となります。

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英語

東京慈恵会医科大学 一般選抜 出題傾向 英語

2018年度~最新入試の傾向まとめ

傾向と対策の概要

2018年度に形式が大幅に変更されて以来、本学の英語入試は、長文読解問題3題と英作文問題1題(または読解問題内での自由英作文)という形式で安定しています。

合格の鍵は、学術的で専門性の高いテーマの長文を、60分という限られた時間内で正確に読み解く読解力にあります。特に、文脈の深い理解を問う空所補充や指示語問題の難易度が高く、また、高度な内容を論理的に展開する英作文能力が合否を分ける重要な要素となっています。

試験形式の安定性と構成

試験形式は2018年度以降、長文読解3題、英作文1題の合計4題構成(ただし、2020年度以降は英作文が読解問題内に統合される傾向がある)で、一貫して60分が与えられています。

  • 長文読解(I, II, III): 3題とも学術論文や専門書からの引用で、分量が多く、高度なテーマを扱います。
  • 英作文(IV、または読解問題内): 自由英作文(意見論述)または日本語の要約・翻訳形式の出題が見られます。

試験形式の大きな変化

最も大きな形式の変更は2018年度に起こりました。

文法・語彙問題の廃止と統合

2017年度までの独立した文法・語彙問題が廃止され、その要素がすべて長文読解問題の中に統合されました。これにより、単なる知識ではなく、文脈の中で語彙や文構造を正確に理解する能力が求められるようになりました。

2019年度以降、全体構造は安定していますが、英作文の出題形式には軽微な変化が見られます。

英作文の統合

従来の独立した日本語和文英訳(2018, 2019) の形式に加え、2020年度以降は、読解内容に関連したテーマで自分の意見を論理的な英語で記述させる自由英作文が出題されることが増えています(例:2020年Ⅲ問6、2022年Ⅱ問X/Ⅲ問6、2023年Ⅲ問X)。

出題分野や出題テーマの傾向

出題されるテーマは、医学部入試らしく、医学、生物学、認知科学、社会科学、倫理学といった学術的で専門的な内容が中心です。特に、医療や人間の行動原理、現代社会の課題に関連するテーマが多く選ばれています。

年度 主な出題テーマの例 分野
2025 炎症と老化(炎症時計)、乳幼児健忘、人体組織の商品化(生命倫理) 医学/生物学、心理学/倫理学
2024 血液型とマラリア、自然発生説への反論(パスツール)、健康の自己管理 医学/生物学、科学史、心理学
2023 知的負荷と疲労のメカニズム、集合知のアルゴリズム、医療ミスと医師の態度 認知科学、社会科学、倫理学/医学
2022 疫学(ジョン・スノウ)、休眠状態の弱い関係の活用、埋没費用の誤謬 医学/科学史、心理学/経済学
2021 天然痘ワクチン開発史、光の治癒力、間違いの質と学習効果 科学史、医学、認知科学
2020 がん細胞の浸潤、終末期患者に対する緩和ケア、ギャンブラーの誤謬 医学、倫理学、心理学
2019 女性外科医のジレンマ、身体構造の順応性、危険に対する人々の認知 社会学/医学、生物学、心理学
2018 米国の経済モデル、動物と車の衝突、ネグレクトと脳の働き 経済学、環境/生物、神経科学

特徴的な傾向

  • 文脈読解の難しさ: 英文自体の難易度は標準的とされることが多い一方で、指示語(代名詞など)が指す内容が文脈全体を理解しないと判断できない問題や、文挿入問題など、文と文、段落と段落の論理的つながりを深く問う問題が多いです。
  • 空所補充の高度化: 空所補充問題は、適切な単語の形や意味を選ぶだけでなく、文脈全体、あるいは筆者の主張を踏まえた高度な語彙選択を要求します。
  • 論理的思考力の要求: 内容真偽を問う選択肢は、本文中の記述を単に言い換えたものだけでなく、本文の趣旨から論理的に推論される内容を選ぶものが多く、表面的な理解では対応できません。
  • 英作文の配点の重要性: 英作文問題は解答欄の大きさから約120~150語程度の記述が求められることが多く、論理的な構成、具体的な理由や例を盛り込む表現力が不可欠です。

対策

学術的英文の多読と速読

医学・科学系の専門的なテーマの英文に日常的に触れ、未知の語彙が出ても前後の文脈から意味を推測する力を養う必要があります。60分で3題の長文を処理するには、速読力が必須です。

語彙力と文法力の徹底的な強化

独立した文法問題はなくなりましたが、高度な内容を扱う読解問題や英作文で正解を導くためには、上級レベルの語彙力と、複雑な構文を正確に把握できる精緻な文法知識が不可欠です。

論理的読解の訓練

長文を読む際は、筆者の主張、論の展開、段落間の接続関係を意識的に追う訓練を行いましょう。指示語や接続詞が何を指すのかを常に確認し、文脈の深い理解度を問う問題に対応できるようにします。

英作文の徹底演習

  • 論理構成の構築: 序論・本論・結論の基本構造(Introduction, Body, Conclusion) に沿って、説得力のある論理を迅速に組み立てる練習。
  • 具体的例の準備: 抽象的な意見だけでなく、裏付けとなる具体的な理由や例(架空の例も可)を英語で記述する練習を積むこと。
  • 日本語の言い換え練習: 日本語の文章を直訳するのではなく、自然で正確な英語で表現できるように、難しい日本語を平易な英語に言い換える練習が有効です。

これらの対策を通じて、単に英語を訳すだけでなく、論理的思考力と表現力を総合的に高めることが、慈恵医大の英語入試突破に繋がります。

例え話: 慈恵医大の英語入試は、高度な学術論文を読み解く「情報将校」の資質を試しているようなものです。与えられる長文は、まるで暗号が隠された機密文書であり、単に単語を訳す「辞書」の能力だけでは不十分です。文脈や筆者の意図を深く読み取る「推理力」、そしてそれを正確かつ論理的に上官(採点者)に報告する「英作文能力」という、複合的なスキルが求められています。

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化学

東京慈恵会医科大学 一般選抜 出題傾向 化学

傾向と対策の概要

東京慈恵会医科大学の化学は、理論、無機、有機の各分野を網羅しつつ、これらの分野を融合した問題が中心となる傾向が一貫しています。

最大の特徴は、リード文や設問に薬物、生体反応、医療といった医学に関連する題材が深く組み込まれている点です。問題の難易度は標準的な基礎知識で解答できる部分が多いものの、各年度に必ず1つ以上、高度な思考力や計算力、あるいは非標準的な知識(教科書外の反応、馴染みの薄い物質など)を要する難問が含まれており、これが合否を分ける要因となっています。

試験形式の安定性と構成

項目 2018年度~2023年度 2024年度~2025年度(最新)
試験時間 120分 120分
大問数 4題 (理論、理論・無機融合、有機・理論融合、有機など) 3題 (理論、理論・融合、有機・融合など)
解答形式 すべて解答用紙に記入。主に空所補充、計算、構造式記述、一部論述。 同様(空所補充、計算、構造式記述など)

試験形式の大きな変化

2018年度から2023年度まで大問4題構成で安定していましたが、2024年度および2025年度では大問数が3題に減少しました。試験時間120分に変更がないため、1題あたりの問題文や設問の分量が、以前より増加する可能性があります。

また、2020年度の問題4(エステル合成実験)では「データの活用」が意識された出題があり、2022年度の問題4(ポリアスパラギン酸)では高分子のリサイクルに関する問題が問われるなど、時代の要請に応じたテーマも取り入れられています。

出題分野や出題テーマの傾向

出題は、理論・無機・有機の三分野からバランスよく出題されますが、複数の分野を統合した「融合問題」が中心となります。

理論化学:

  • 熱化学・化学平衡:ボルタ電池やダニエル電池などの電池(2019, 2024)、反応熱や熱化学サイクル(2019)、オゾン層の形成に関する反応熱(2021)、ルシャトリエの原理に基づく平衡移動(2023)など、幅広いテーマで出題されます。
  • 溶液・コロイド:消毒用エタノールの濃度計算(2018)、凝固点降下(2018, 2020, 2025)、コロイド(2018)、溶解度積と金属イオンの回収率計算(2021) など、計算と知識が融合されます。
  • 分離・精製:凝固点降下のグラフ解釈(2020) や混合物の蒸留(2022)、有機化合物の分離操作(2022) など、実験操作やグラフ読み取りに関する問題が頻出しています。
  • 応用理論:光触媒(2022) や浸透圧を利用した計算(2022)、核化学(2025) など、やや発展的なトピックも含まれます。

無機化学:

  • 錯イオン・両性元素:水酸化アルミニウム(2018)、金属イオンの系統分析(2021) など、標準的なテーマは引き続き出題されます。
  • 生体内無機物:ヘモグロビンやフェリチンなど、鉄イオンを題材とした特有の出題(2019)が見られます。
  • 窒素化合物:アンモニアの性質やオストワルト法(2020)、二酸化炭素の定量実験と関連させた炭酸塩の平衡(2023) など、応用的なテーマが多いです。

有機化学:

  • 医薬品・生体関連物質:アドレナリン(2018)、イソニアジド(2019)、キノン類(2020)、テルミサルタン(2023) など、医薬品の合成経路や反応性が題材となることが多いです。
  • 高分子・生体高分子:天然ゴムや合成ゴム(2018)、多糖類(アミロペクチン、グリコーゲン)の枝分かれ分析(2019)、ポリアスパラギン酸(2022)、蛍光タンパク質(2021) など、高分子化学が重視されています。
  • 構造決定・反応:構造式を与えられた状態での官能基の反応性や滴定曲線からの構造推定(2018のアドレナリン)、アルカンの物理的性質(2023)、テルペン類(2024)など、高度な知識と推測力を要する問題も含まれます。

特徴的な傾向

  • 医学・生体関連テーマの徹底:ほぼ全ての大問で医療や生体に関わる物質がテーマとなっており、この傾向は一貫しています。
  • 馴染みの薄い物質の登場:受験生に馴染みの薄い物質(例:ハイドロタルサイト、アダマンタン、ポリアスパラギン酸、テルペン)をリード文で提示し、その性質や反応を高校化学の基礎知識で解かせるスタイルが特徴的です。
  • 論述・思考問題の難しさ:複雑な反応順序や平衡状態を推定させる問題、実験操作の理由(ブランクテストなど)は、特に難易度が高く、差がつきやすい傾向にあります。
  • 計算の正確性要求:手順が多く、pHや有効数字の扱いに細心の注意を払う必要があります(例:9.0ではなく9.00を正答とするなど)。

対策

1. 基礎知識の徹底と正確性向上

出題の多くは基礎・標準的な問題で構成されており、これらを迅速かつ正確に解答することが前提です。特に、熱化学、化学平衡、溶液の性質(凝固点降下、溶解度積)、反応速度、無機化合物の性質、有機化合物の反応と官能基に関する知識は磐石にする必要があります。

2. 融合問題・応用問題への対応

理論、無機、有機の知識を統合して使用する練習を積むことが不可欠です。特に、生体関連物質や医薬品を題材にしたリード文から、問われている化学現象(酸化還元、平衡、酸塩基反応など)を正確に読み取る訓練が必要です。

3. 有機化学の構造決定と反応性の習得

合成経路や構造決定には高い推測力が必要です。既習の医薬品や生体高分子(タンパク質、多糖類)の構造と関連づけながら学習を進め、高分子化合物や分離操作の問題にも慣れておくべきです。

4. 過去問を用いた実践的な演習

慈恵医大特有の、馴染みの薄い物質を題材とした問題に慣れるため、過去問演習が必須です。特に、複雑な計算問題や論述・説明問題では、解答手順や記述のポイントを掴んでおくことで、試験本番での難問への対処能力が向上します。

5. データ解釈と論理的思考の強化

グラフや表から傾向を読み取る問題や、複数の平衡反応が絡む問題、実験操作の理由を問う問題に対応するため、「なぜその操作が必要なのか」という論理的な背景まで理解しておくことが重要です。

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物理

東京慈恵会医科大学 一般選抜 出題傾向 物理

傾向と対策の概要

東京慈恵会医科大学の物理は、例年、受験生にとって見慣れない現象や医学・生物学に関するテーマを題材にしたユニークな問題が出題されるという特徴があります。

2018年度から2022年度までは、高度な生体モデルを題材としつつも、計算が煩雑であることや、高度な物理学の知識(原子・量子、相対論など)を問われることが主なハードルでした。しかし、2023年度以降、大きな変化が見られます。大問の数が減少し、それに伴い問題の分量や複雑な計算も軽減されました。代わりに、物理現象の深い理解に基づき、理由や考察を明確に記述させる問題の比重が顕著に高まっています。

試験形式の安定性と構成

  • 時間: 2科目で120分が与えられています。
  • 構成 (2018年~2022年): 大問3題構成が一般的でした。
  • 構成 (2023年~): 大問が3題から2題に減少し、この形式が2024年度、2025年度と続いています。

試験形式の大きな変化

2023年度に大きな変更がありました。

  • 大問数の削減と分量の変化: 大問が3題から2題に減り、全体的な分量が少なくなりました。
  • 計算量の軽減: 例年指摘されていた煩雑な数値計算が減少し、問題設定も比較的解きやすくなったと評価されています。
  • 記述・考察問題の増加: 理由を記述したり、導出過程や考察を書かせたりする問題が増加し、深い思考力を問う傾向が強まりました。
  • 生体モデルの減少: 2022年までは頻出だった生体モデルや見慣れない現象に関する問題が、2023年、2024年度は出題されていませんでした。ただし、2025年度も「見慣れない設定の問題」が出題されています。

出題分野や出題テーマの傾向

長期的には、物理の幅広い分野から出題されていますが、特に以下のテーマが目立ちます。

医学・生物学関連の応用

2022年度までは、循環器系(血流抵抗の等価回路、左心室の仕事/P-Vループ)、生体材料(骨のヤング率と弾性エネルギー)、生体分子モーター(ATP合成酵素)といった、専門的でユニークなテーマが頻出でした。流体中の複雑な運動(水滴の落下、気泡の上昇など、質量や体積が変化する運動)も2018、2019年度に同タイプで出題されています。

原子・量子物理学

この分野は2016年度以降、毎年出題されている中心テーマの一つです。具体的には、陽電子断層撮影(PET)に関連した陽電子と電子の対消滅や放射能の強さ、X線の発生と限界振動数、中性子減速材の理論、光子の運動量とエネルギー保存則、そして相対性理論(質量とエネルギーの等価性 $E=mc^2$)を扱う問題が2023年度と2025年度に登場しています。

電磁気学

コンデンサーの充放電とLC電気振動(2019)は典型的な問題として出題され、完答が求められます。交流回路(LCR回路)を循環器系の等価回路として扱う問題(2020)や、雷の発生を平行平板コンデンサーとしてモデル化する問題(2021) など、応用的な設定が多いです。2024年度には電場と磁場の相対性を問う高度な問題が出題されました。

熱力学

気体の定積変化、定圧変化、断熱変化(2025)、そして熱機関のサイクル(2020: 左心室のP-Vループ、2025: 第2種永久機関の考察)など、医学や工学的な視点を取り入れた出題が見られます。

特徴的な傾向

年度 評価・特徴的な要素
2018 誘導が丁寧で難易度はやや易化。超音波血流計(ドップラー効果と粒子モデルの比較)、水滴の落下運動(質量変化)など、応用テーマが目立つ。
2019 多くの受験生にとって見慣れない問題が多く、ハードルが高い。LC回路は定型だが、原子・量子(PET/X線)では計算が煩雑。
2020 難易度は2019年と比べてやや易化。循環器系の等価回路や左心室のP-Vループなど、医学応用テーマが中心。
2021 例年通り生体モデル含む。複雑な計算が必要な問題が後半に集中。記述問題(光と目の構造、次元解析)も出題。
2022 2021年と比べても難化。特に「生体分子モーター」はトップクラスの難問。骨のヤング率など生体モデルが充実。計算量が非常に多い。
2023 形式に大きな変更あり(大問3→2)。計算量が減り、解きやすくなった。相対性理論(質量とエネルギーの等価性)が出題。
2024 2023年に続き大問2題構成。記述問題がさらに増加し、深い考察が求められた。角運動量保存則をケプラーの法則と量子力学に結びつける高度なテーマ。
2025 2024年に続き見慣れない設定(断熱変化と第2種永久機関、ガンマ線放出と慣性力)が出題。記述・考察問題が引き続き重視される。特に問5・問6は、科学的興味と考察力を測る高度な内容。

対策

物理学の深い理解と記述力の養成

近年の傾向として、考察力、論理的な思考力、そしてそれを他者に明確に伝える記述力が最重要となっています。単に答えを出すだけでなく、「記述内容の深さや解釈の豊かさに加え、それを筋道立てて他者に伝える姿勢」を意識し、日頃から解答の理由や導出過程を自らの言葉で説明する訓練が必要です。

医科大特有の応用問題への習熟

過去問を通して、流体力学的な複雑な運動や、医学・生物学的なテーマを物理モデルに落とし込む独特の出題形式に慣れることが必須です。特に、2022年以前の出題テーマ(生体モデル)は、再出題の可能性もあるため、疎かにすべきではありません。

原子・量子分野の徹底対策

毎年出題されるため、X線、光子の運動量、ドップラー効果、そして相対性理論の基礎と近似計算($E=mc^2$など)まで含めて、十分な準備が必要です。

計算力の強化と時間管理

2023年以降、計算の煩雑さは軽減されましたが、依然として正確な計算力は不可欠です。試験全体を通して、複雑な計算や考察を要する問題(特に大問の後半)を後回しにし、前半の基本〜標準レベルの問題を確実に得点する時間配分戦略が求められます。

比喩的な表現による理解の補助:
慈恵医大の物理試験は、例えるなら、ただ目の前の料理(基本問題)を食べるだけでなく、その料理に使われている珍しい食材(生体モデルや量子物理)の生産地や調理過程(深い考察や原理)を説明させる、高級レストランのシェフ試験のようなものです。特に2023年以降は、料理の量自体は減りましたが、「なぜその食材を選び、なぜその手順で調理したのか」を論理的に語れる能力がより重要になっています。

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生物

東京慈恵会医科大学 一般選抜 出題傾向 生物

傾向と対策の概要

東京慈恵会医科大学の生物は、2018年度から最新の2025年度に至るまで、出題形式の安定性と内容の高度な専門性が特徴です。試験は複数の大問(通常4題)で構成され、広範な生物学の知識を問う一方で、特に実験データを読み解く能力や、複雑な計算問題、および詳細な論述による説明能力を重視する傾向が顕著です。

解答・解説の講評からも、「短時間に処理できるかどうかがポイント」、「知識問題なので、知らないと無理であった」、「時間をかければ正解に達することができる」といったコメントが多く見られ、正確な知識と迅速な処理能力の両方が合格に不可欠であることがわかります。

試験形式の安定性と構成

時間と科目 2科目で120分という時間設定は一貫しています。
問題構成 例年、大問4題構成が続いています。
リード文の長さ 各大問は、長いリード文(背景説明や実験条件)に基づいた出題が多く、これを正確に読み解くことが前提となります。
設問形式 空所補充、選択肢、計算、グラフの選択や作成、そして高度な考察を要する論述問題など多岐にわたります。特に計算問題の難易度と分量が合否を分けます。

試験形式の大きな変化

大問数や試験時間の構造的な変化は見られませんが、出題内容の質的な変化として、実験データの詳細な分析と論理的な記述を求める傾向が強化されています。

  • 2019年度:腎臓の機能に関する問題では、複数のグラフを比較しながらイオンと水の再吸収を考察させるなど、複雑な図表の活用が必要です。
  • 2022年度・2025年度:肥満マウスを用いたレプチン遺伝子に関する問題や、線虫の走化性と学習に関する実験考察など、実験結果から論理的に結論を導き出す力が求められる問題が頻出しています。
  • 時事テーマ:2024年度には、新型コロナウイルス感染症の流行を反映したパルスオキシメーターを用いた酸素運搬に関する問題が出題されるなど、時事的な医学関連テーマが取り入れられることがあります。

出題分野や出題テーマの傾向

出題は高校生物の全範囲から偏りなく行われますが、特に以下の分野が頻出または深く掘り下げられています。

1. 代謝とエネルギー

  • 呼吸、発酵、呼吸商(RQ)計算。
  • アロステリック酵素など、酵素反応の制御機構。
  • 脂肪やタンパク質の代謝やATP生産量に関する詳細な計算。

2. 分子生物学・遺伝情報

  • DNAの複製、PCR、遺伝子組換え技術(バイオテクノロジー)。
  • 遺伝暗号の解読や、DNA修復のメカニズムと頻度に関する計算。
  • 大腸菌の遺伝子発現制御(Lacオペロン)など、原核生物の機構。

3. 恒常性と動物生理

  • 体温調節(恒温動物、視床下部)とホルモン制御(アドレナリン、甲状腺ホルモン)。
  • 腎臓の構造と機能(水、グルコース、クレアチニンの再吸収)。特に、尿細管でのグルコース再吸収の最大値に関する計算問題は頻出です。
  • ヘモグロビンと酸素解離曲線(胎児型、成人型、ミオグロビン)。
  • 神経と興奮の伝導(活動電位、イオンチャネル、シナプス)。

4. 発生と細胞生物学

  • 発生学:ウニ、カエル、ショウジョウバエを比較した誘導や分節遺伝子(ホメオティック遺伝子)のテーマ。教科書外のショウジョウバエの初期発生が出題されることもあります。
  • プログラム細胞死(アポトーシス):発生過程や植物の落葉との関連。

5. 生態と進化

  • 集団遺伝学(ハーディ・ワインベルグの法則、伴性遺伝病、ABO型)に関する計算問題。
  • 生態系のエネルギー収支や物質循環(窒素同化、食物網)。
  • キーストーン種、撹乱、ニッチの分割など生態学の概念。

6. 植物生理

  • 光合成の機構(光化学系、Rubiscoの性質)。
  • 光周性、フィトクロム、フロリゲンといった高度な制御機構。
  • 気孔の開閉と光受容体(フォトトロピン、クリプトクロム)の役割。

特徴的な傾向

  • 医学・実験系テーマの重視: 遺伝子組換え技術、遺伝病(鎌状赤血球貧血とマラリア抵抗性)のメカニズム、体温調節、肥満とレプチンなど、医療に直結するテーマが頻繁に出題されます。
  • 知識の「深化」と「複合化」: 単純な用語暗記ではなく、背景にあるメカニズムや、特定の条件(温度、pHなど)に依存した分子の機能変化を深く問われます。
  • 難易度の高い計算問題: 集団遺伝学の遺伝子頻度、エネルギー代謝、DNA突然変異の頻度計算など、正確さと時間を要する計算が合否を左右します。
  • 教科書外の専門知識: 植物の生活環、ミツバチの血縁度、線虫の学習など、専門的な研究手法の理解を求める問題が混じることがあります。

対策

合格を確実にするためには、以下の3点に重点を置いた対策が必要です。

① 基礎知識の完璧な定着と体系化

教科書の全分野を網羅的に学習し、基本用語や現象の仕組みを正確に理解する。特に、生理学(恒常性)と分子生物学は重点分野です。「適切なものをすべて選ぶ」問題や、「過不足なく選ぶ」問題で失点しないよう、知識の確認を徹底します。

② 実験データの分析と論述力の強化

与えられたグラフや表から情報を抽出し、字数制限に従って論理的に説明する練習を繰り返す。知識をただ羅列するのではなく、「なぜそうなるのか?」というメカニズムを根拠に基づいて説明できる力が重要です。

③ 計算問題と時間配分の習熟

ハーディ・ワインベルグや代謝計算など、頻出パターンを素早く解けるよう訓練する。試験全体を通して時間が厳しいため、エキソンサイズや復帰変異の計算など、時間がかかる問題を見極めて取捨選択する訓練が不可欠です。

例え話:東京慈恵会医科大学の生物の対策は、まるで「精密機械の技術者」になる訓練に似ています。ただ部品(知識)の名前を知っているだけでなく、その部品がなぜ特定の条件下で動き(実験考察)、その動きの結果、全体のシステムがどのように変化するかを正確に計算し(計算問題)、さらにその複雑な動作のプロセスを論理的な設計図(論述)として描き出せる能力が求められているのです。

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小論文

試験時間

90 分

配点

25 点

字数

【2025 から新傾向】要約 300 字以内 / 論述 1200 字以内

問題例

【2024 年度】
与えられた文章 (「医療において何を信じるか」について ) を読んで,①自分でテーマを設定し,②そのテーマを選んだ理由を述べ,③そのテーマについて論じる。(1200~2400 字)
※ 与えられる文章は日程によって異なる。
 持続可能な福祉社会には社会保障が必要だという文章もあれば,社員の満足度が高い会社の体制についての文章,ルソーの『エミール』に関する文章も過去にあった。

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面接試験

試験時間

60 分

配点

30 点

面接形式

MMI
面接官1人 / 受験生1人

よく聞かれる質問

◆ A~Eまでグループがあり、私は「E-4 → E5 → E-1 → E-2 → E-3」の順に回りました。
◆本学志望理由、併願校、高校の成績について問われた。
◆医師志望理由について。
◆お客さんのマナーについて問われた。
◆ E-2 ~ E-4 では、与えられた文章・図を読み(2分)、自分の考えを述べる(3分)。
◆ 「通勤時間と睡眠時間の図」を見て、意見を述べた。
◆胎児と妊婦のどちらを助けるか。
◆ 医師志望理由について問われたとき、「がん治療がしたい」と言ったら、がんについて質問されたので、事前に準備しておいた方がいい。
◆ 面接官の先生は、何を考えているかを見ているそうなので、少し答えに詰まってもすぐに「分かりません。」と言わない方がいい。
◆慈恵の面接はめっちゃ特殊! 6 つのブースを7分間ずつ回る形式。
 ①自己紹介ブース
 ②経済・社会的な事象や問題のグラフを読み取らせるブース
 ③今の医療情勢を踏まえた質問がされ、どうすれば改善できるのかを問われるブース
 ④絵を見てそこから読みとれるものがなにか?を問われるブース(受験生の観察眼をチェックしていると思われる)
 ⑤板挟み状態になった時にどのような優先順位で行動するのかを問われるブース
 ⑥あと一つは忘れました。

注) 2021 年度に、面談形式が「7 分× 5 テーマ」から「7 分× 6 テーマ」へ変更されました。

自分に勝とう

レクサスくん(マスコットキャラクター)

自分に厳しく