医学部難化にどう対応するか
合格のカギは基礎学力。
偏差値に振り回されるな。
医学部予備校に携わる者として、国公立・私立を問わず、医学部受験が難化していることを実感しています。20年前からすれば隔世の感があり、この4,5年はさらに難化していいます。
この実感を端的に表すことのできる指標は見当たりませんが、まず私立医学部総志願者数の移り変わりを簡単に見ておきましょう。
私立医学部の難化
表1は各私立大学医学部が発表した志願者数、募集人員数を合計し、前者の後者に対する割合を計算したものです。2012年度と2017年度の一般入試志願者総数を比較すると、32%ほど増加しています。また、昭和大学ではこの間に一般入試志願者は約4200人から約5700人に、帝京大学では約4200人から約8400人に、東海大学では約3000人から約6000人に増加しています。
受験生は複数校受験しているので本来の志願者数、倍率はこれよりも下がるでしょうが、かなりの倍率であることは確かです。ちなみに、早慶で4~6倍です。また、私立医学部の倍率は近年上昇傾向にあるとも言えるでしょう。
センター利用でも85~90%は必要
次に、センター利用について見てみましょう。表2は各大学発表の数字から最終合格もしくは一次合格者の得点率を計算したものです。科目数が違うなど単純に比較することはできませんが、85%~90%という得点率は東大、京大の理系で合格に必要と言われている得点率です。
表2 各大学発表最終合格もしくは一次合格者の得点率
私立医学部受験者は東大、京大レベルで30倍の競争を闘っているわけではありませんが、私立医学部入試が難化している現状はおわかりいただけると思います。
私立医学部合格のカギは
「基礎学力」
難化した私立医学部に合格するためには基本事項の徹底的な学習が必要です。難化したとはいえ、私立医学部の入試問題で難問・奇問の出題はまれです。基本的な事柄を確実にマスターしていれば十分に合格点を取ることができます。「難関」と呼ばれる大学の「難問」であっても基礎を十分に理解して初めて解けるように作られています。
なぜなら、重箱の隅をつつくようなマニアックな知識ばかりを持つ受験生よりも、しっかりとした骨太の基礎力を持った受験生のほうが将来の医師としてふさわしいと大学医学部側は考えているからです。基本の徹底が私立医学部合格への第一歩です。ただし、基本であるから簡単であるとは限りません。
偏差値がすべてではない
ここで注意をひとつ。偏差値で一喜一憂してはいけません。確かに良い成績を取るに越したことはありませんが、「偏差値が55だからダメだ。」などと考えることは誤りです。
大切なことは、基本的な問題できちんと得点できているか、ということです。繰り返しますが、まんべんなく基礎を固めておくことが必要です。
他校にはない厳しさ
遅刻厳禁はもちろんのこと、1日13時間の学習時間の確保から、提出課題のチェック・再提出まで厳しく管理します。この「厳しさ」は「1日13時間指導」、「遅刻厳禁」だけではありません。「夜間個別指導」の提出課題のチェック、毎日テストの直しも「厳しく」徹底的に行います。
「理解」を「解ける」へ
夜間個別指導により、授業で理解した問題を「自分で完璧に解ける問題にする」、つまり「合格力」を身につける学習システム。
「夜間個別指導」とは、授業で理解した問題を「自分で完璧に解ける問題」にする、つまり、「合格力」をつける学習システムです。
数学を例に具体的にお話いたします。(他教科も基本的には同じです。詳細については昼間部入学案内をご覧ください。)
- 1)授業終了後に復習課題(授業の類題のプリント)が渡されます。
- 2)このプリントを使って授業で理解した内容を確認し類題を解きます。当然疑問が出てきますが、そのときにはプロ講師(授業担当または教材作成講師)に質問し、疑問をすぐに解決します。
- 3)解き終わったプリントを提出します。
- 4)プロ講師がプリントを添削し、返却します。
- 5)全問正解であれば合格。一問でもミスがあれば解き直しとなり、合格となるまで何度でも提出となります。もちろん再提出であっても質問をしたりヒントをもらったりできますが、最後には自力で合格答案を書けるようになるまで指導します。
このように徹底的に何度でも解き直させ、完璧な解答を書けるまで「厳しく」徹底的に指導します。
ミスを放置しない
毎日テストで間違えた箇所は、解き直して再提出。正解できるようになるまで徹底的に解き直させます。
このテストで知識の定着の度合いをチェックします。
さらに大切なことは、毎日テストでのミスをそのままにしておかないということです。
レクサスでは、毎日テストでミスした問題は解き直して提出させ、プロ講師がチェックをします。ミスを直すことができていなければヒントを与えて再提出。正解となるまで徹底的に繰り返します。
このように、レクサスは医学部受験に対して他の医学部予備校に無い「厳しさ」で合格力をつけさせ、医学部合格の実績をあげてきました。
数学に王道が無いように、医学部受験にも王道はありません。
「厳しい」勉強を続ける以外に方法はありません。
レクサスには医学部予備校として徹底的に勉強をする環境があります。