【2026年度】奈良県立医科大学医学部 共通テストの配点・ボーダー・足切り完全ガイド
奈良県立医科大学医学部を目指す受験生にとって、共通テストの戦略は合否を分ける極めて重要な要素です。特に前期日程と後期日程では配点の比重が大きく異なり、それぞれに特化した対策が求められます。本記事では、2026年度入試に向けた配点、ボーダーライン、そして変更点について詳しく解説します。
1. 共通テストの配点(傾斜配点)
【前期日程】共通テスト重視(900点満点)
前期日程は、共通テスト900点、小論文100点の計1000点満点で判定されます。共通テストが全体の90%を占めるため、ここでの失敗は致命的となります。
前期日程の配点特徴
- 理科重視の配点:理科2科目は1.5倍されます。
- 圧縮配点:国語、地歴公民、情報は0.5倍に圧縮されます。
| 教科 | 科目詳細 | 配点(換算後) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 近代以降の文章・古典 | 100点 | 素点200点 × 1/2 |
| 地歴公民 | 1科目選択 | 50点 | 素点100点 × 1/2 |
| 数学 | I・A、II・B・C | 200点 | 素点通り(各100点) |
| 理科 | 物理・化学・生物から2科目 | 300点 | 素点200点 × 1.5 |
| 外国語 | 英語(R150点/L50点に換算) | 200点 | 素点200点(R100/L100)を換算 |
| 情報 | 情報I | 50点 | 素点100点 × 1/2 |
| 合計 | 900点 |
【後期日程】個別試験重視(共通テスト300点満点)
後期日程は、共通テストの合計点(上記前期と同じ計算方式の900点)を1/3に圧縮して300点満点とします。対して個別試験(数学・理科・英語)は900点満点あり、完全な「二次試験重視型」です。
- 共通テスト:300点(900点を1/3倍)
- 個別試験:900点(数学225点、英語225点、理科450点)
- 合計:1200点
2. ボーダーライン(合格目標ライン)
【前期日程】ボーダー得点率:83%〜86%
前期日程は共通テストの点数がそのまま合否に直結するため、非常に高い得点率が求められます。
- 2025年度ボーダー:83%~86%(合格者平均点は約86%)
- 推移:新制度導入初年度の2024年は敬遠傾向からボーダーが下がりましたが、2025年度は上昇傾向にあります。合格を確実にするには80%台後半(86%以上)が望ましいラインです。
【後期日程】ボーダー得点率:88%〜91%
後期日程は定員が多く(53名)、東大・京大・阪大などの最難関校を前期で受験した層が流入するため、共通テストのレベルは極めて高いです。
- 2025年度ボーダー:88%~91%
- 注意点:共通テスト配点は低いものの、後述する足切りの倍率が高く設定されているため、共通テストで失敗すると足切りにかかるリスクがあります。
3. 第一段階選抜(足切り)ライン
奈良県立医科大学は、倍率による基準だけでなく、点数による基準も設けている点が大きな特徴です。
【前期日程】足切り基準と実態
募集人員の約15倍を超えた場合、または 共通テストの成績が概ね730点(得点率約81.1%)以上 であること。
2025年度入試の倍率は2.2倍と低倍率でしたが、この点数基準(730点)が適用され、実際に8名が足切りにより不合格となりました。倍率が低くても、共通テストで約81%(730/900点)を取れていない場合は、小論文試験へ進めない可能性が高い点に注意が必要です。
【後期日程】足切り基準と変更点(2026年度〜)
2026年度入試より、後期日程の足切り基準が厳格化されます。
- 基準(2025年度まで):募集人員の約14倍
- 基準(2026年度以降):募集人員の約12倍へ変更
足切りの基準倍率が「14倍」から「12倍」に引き下げ(厳格化)られます。これにより、従来よりも足切りラインが上昇する可能性があります。2025年度の実態としては、18.5倍の志願者があり、238名が足切りとなりました。
4. 2026年度(令和8年度)入試の変更点まとめ
これから受験を迎える方にとって重要な変更点は以下の通りです。
- 後期日程の足切り厳格化
第一段階選抜の予告倍率が「約14倍」から「約12倍」に変更されます。共通テストで高得点を確保できていない場合の出願リスクが高まります。 - 共通テスト「情報」の配点
2025年度から導入された「情報I」は、前期・後期ともに配点化されています。2026年度も同様に、素点100点を1/2倍して50点満点として扱われます。
まとめ:合格への戦略
- 前期志望者:理科(1.5倍配点)と数学・英語で高得点を取り、圧縮される国語・社会・情報の失点を防ぐ戦略が必要です。また、足切り点(730点/900点)をクリアすることは最低条件です。
- 後期志望者:共通テストで9割近くを取り足切りを回避した上で、配点の高い個別試験(特に理科450点)で勝負できる記述力が必要です。