岐阜大学医学部医学科:共通テスト配点・ボーダー・足切り分析
岐阜大学医学部医学科は、2023年度に後期日程を廃止し、現在は前期日程と学校推薦型選抜が主な入学経路となっています。また、新課程入試に伴い「情報I」が追加されるなど、配点や選抜基準に変化が見られます。
1. 共通テストと個別試験(二次試験)の配点
岐阜大学医学部(前期)の配点は、共通テスト 950点 、個別学力検査(二次試験) 1200点 の計 2150点満点 です。二次試験の比率が高く(約56%)、共通テストで一定の点数を確保しつつ、記述力重視の二次試験で勝負が決まる配点となっています。
【共通テストの配点:950点満点】
- 英語:200点(リーディング150点:リスニング50点に換算)
- 数学:200点(数IA、数IIBC)
- 国語:200点
- 理科:200点(物理・化学・生物から2科目)
- 地歴公民:100点(1科目選択)
- 情報:50点(情報I)
- 合計:950点
※英語の配点比率はリーディング重視(3:1)となっています。
【個別学力検査(二次試験):1200点満点】
- 数学:400点
- 理科:400点(2科目)
- 外国語(英語):400点
- 面接:点数化なし(ただし、アドミッション・ポリシーに適合しない場合は不合格となる)
- 合計:1200点
※面接は集団討論形式で行われます。
2. 共通テストのボーダーラインと目標得点率
大手予備校のデータや過去の推移から、岐阜大学医学部の共通テストボーダー得点率は 82%前後 と予測されています。
| ボーダー得点率(河合塾) | 82% |
|---|---|
| B判定ライン(駿台・ベネッセ) | 約86% |
| 実際の合格者平均点(2025年度) | 約84.2%(800.08点/950点) |
2022年度の共通テスト難化時にはボーダーが74%まで下がりましたが、その後は80%台前半〜半ばで推移しています。合格者の平均が84%を超えていることから、85%(約810点/950点)を目標に置くことが安全圏といえます。
3. 足切り(第一段階選抜)のラインと実施状況
以前の岐阜大学医学部は「倍率15倍」という緩やかな基準でしたが、現在は「募集人員の約3倍」を超えた場合に第一段階選抜(足切り)を実施するという厳しい基準に変更されています。
【近年の実施状況】
- 2025年度:志願倍率 2.8倍 → 足切りなし(全員が二次試験へ)
- 2024年度:志願倍率 3.7倍 → 足切り実施(志願者202名中、165名が通過、37名不合格)
2024年度に実際に足切りが行われたことで、共通テストで失敗した場合のリスクが可視化されました。正確な足切りラインは公表されていませんが、ボーダー(約81%)を踏まえると、 70%台前半〜中盤 の得点では足切りにかかる危険性があります。
志願者動向(隔年現象や他大学との兼ね合い)により倍率は変動するため、3倍を超える可能性を常に考慮する必要があります。
4. 合格最低点と「地域枠」の活用
【合格最低点(総合点)の推移】
合格には、共通テストと二次試験の合計で概ね74%〜75%の得点率が必要です。
| 年度 | 合格最低点 / 満点(得点率) |
|---|---|
| 2025年度 | 1589.9点 / 2150点(73.9%) |
| 2024年度 | 1557点 / 2100点(74.1%) |
| 2023年度 | 1554点 / 2100点(74.0%) |
【地域枠の有利なボーダーライン】
岐阜大学には一般枠の他に「地域枠(岐阜県コース)」があります。データによると、地域枠は一般枠よりも合格ラインが低い傾向にあります。
2024年度 共通テスト合格最低点
- 全国枠(一般):約82.0%
- 地域枠:約77.0%
このように、地域枠であれば5%程度低い得点率でも合格の可能性が残るため、出願資格(岐阜県の高校出身者など)を満たす場合は、地域枠の活用が極めて有効な戦略となります。
まとめ
岐阜大学医学部医学科を目指す上でのポイントは以下の通りです。
- 共通テスト目標は85%:2025年度の合格者平均は約84%です。配点に加わった「情報I」を含め、取りこぼしがないようにする必要があります。
- 足切りへの警戒:倍率3倍の壁があるため、共通テストでの大失敗は致命的になります。
- 二次試験重視の対策:配点の56%を占める二次試験(数学・理科・英語)で高得点を取る記述力が必須です。特に英語は長文読解の分量が多く、数学は標準問題を確実に正解する精度が求められます。
- 面接対策:点数化されませんが、集団討論形式で行われるため、他者と協調しながら議論する練習が必要です。