【2026年度入試対策】北海道大学医学部の二次試験(個別試験)傾向と対策完全ガイド
北海道大学医学部(前期)の合否を分ける最大の要因、それは「二次試験(個別試験)の重視」にあります。共通テストでの得点も重要ですが、最終的な勝負は記述力が問われる二次試験で決まると言っても過言ではありません。
本記事では、2026年度入試に向けた二次試験の配点構造、各科目の難易度傾向、そして面接のポイントについて詳しく解説します。
1. 入試の構造と配点・合格ライン
北大医学部の入試配点は、二次試験の比率が非常に高いのが特徴です。
| 試験区分 | 配点 | 比率・備考 |
|---|---|---|
| 共通テスト | 300点 | 900点を圧縮 |
| 二次試験 | 525点 | 約64%(重視) |
| 合計 | 825点 |
合格ラインの目安
得点率 80%前後(660点/825点)が合格の目安です。
2025年度の合格最低点は660.85点(約80.1%)と高水準でした。共通テストと二次試験を合わせて8割を確保することが安定合格の条件となります。
2. 各科目の難易度と傾向
全体として「奇問・難問は少ないが、分量が多く処理能力が問われる」のが北大の傾向です。標準問題をいかに速く正確に解くかが鍵となります。
英語(150点 / 90分)
- 難易度:標準~やや難
- 特徴:長文読解2題、英作文(要約・自由英作文)、会話文要約の計4題構成。奇をてらった問題は少ないですが、長文の総語数が3000語弱と多く、高い速読力が求められます。
- 時間配分:かなり厳しいです。1分間に100語以上を読むスピードと、即座に解答を作成する記述力がないと90分で完答するのは困難です。
数学(150点 / 120分)
- 難易度:標準(年度により難化)
- 特徴:大問5題構成。「微積分(数III)」と「確率」が頻出分野です。理系学部共通問題ですが、医学部合格には高得点が必須です。
- 対策:計算ミスは命取りになります。全問完答が難しくても、取れる問題(特に前半の小問)を確実に解き、部分点を積み上げる戦略が有効です。
理科(150点 / 2科目で150分)
【重要】物理が必須です
北海道大学医学部の最大の特徴は、「物理が必須」である点です。「物理+化学」または「物理+生物」の組み合わせでのみ受験可能です。
物理(必須)
難易度:標準(長文設定)
力学、電磁気、熱・波の3題構成が中心。難問ではありませんが、問題文が長く状況設定が複雑なため、正確な読解力が必要です。
化学・生物(選択)
難易度:標準
化学は計算量が多く、生物は50字程度の論述問題が多く出題されます。2科目で150分(1科目75分)という時間制限は厳しく、素早い処理能力が求められます。
3. 共通テストで失敗した場合の「逆転」は可能か
結論から言うと、逆転は大いに可能ですが、高い二次力が前提となります。
- 配点マジック:共通テストは300点に圧縮されるため、ここでの多少の失点は、配点の大きい二次試験(525点)で挽回しやすい構造です。
- ボーダーライン:共通テストのボーダーは約87%と高いですが、二次試験で合格者平均レベル(65%以上)を取れる実力があれば、ボーダーを数%下回っても逆転は可能です。
- 限界ライン:ただし、合格最低点自体が高いため、共通テストで7割台前半などの大失敗をすると逆転は極めて厳しくなります。最低でも83%程度は死守したいところです。
4. 面接・小論文の形式と対策
北大医学部(一般前期)には小論文試験はありませんが、面接が課されます。
面接(75点)
- 形式:個人面接(面接官3人 vs 受験生1人)。時間は8〜10分と短めです。
- 評価:点数化されており、合格者平均は50点前後ですが、20点台〜70点台まで差がつきます。形式的なものではなく、しっかり評価される試験です。
- 試験の流れ:1日目の筆記試験後に記入する「面接シート」に沿って、2日目に面接が行われます。
- 頻出テーマ:
- アドミッション・ポリシー(なぜ北大か)
- 地域医療(北海道の医師偏在問題)
- 医療ニュース(iPS細胞、出生前診断など)
- 人物像(尊敬する人物とその欠点、批判的思考力など)
※小論文はフロンティア入試(総合型選抜)などで課されますが、一般入試前期では実施されません。
まとめ:合格への戦略
- 共通テスト:圧縮配点とはいえ、ハイレベルな戦いになるため目標は87%に設定する。
- 物理・数学:標準問題を「速く、正確に」解く訓練を徹底する。特に物理必須への対応は早期に完了させる。
- 英語:多読を行い、3000語レベルの長文処理速度を上げる。
- 面接対策:短時間で論理的に話す練習に加え、北海道の医療事情や多角的な視点を持っておく。
標準問題を確実に取り切る「堅実な学力」こそが、北大医学部合格の鍵となります。
※本記事の情報は最新の入試データに基づきますが、受験時は必ず大学公式の募集要項をご確認ください。