京都大学医学部医学科:共通テスト配点・ボーダー・足切りライン徹底解説(2026年度版)
京都大学医学部医学科の入試は、日本国内で最も高い学術的障壁の一つです。合格を勝ち取るためには、圧倒的な配点比率を誇る二次試験(個別学力検査)への対策が不可欠ですが、その前段階として、大学入学共通テストで確実に高得点を獲得し、第1段階選抜を突破することが必須条件となります。
1. 共通テストの配点構造(2026年度入試)
2026年度入試より、すべての学部で「情報I」が必須科目として導入されました。医学部医学科における共通テストの配点は、合計275点満点に換算されます。
学科試験の配点一覧
京都大学は「二次試験重視」の配点体系をとっているため、共通テストの素点は大幅に圧縮されます。
| 教科 | 科目詳細 | 配点(換算後) |
|---|---|---|
| 国語 | 『国語』 | 50点 |
| 数学 | 『数学I・A』、『数学II・B・C』 | 50点 |
| 理科 | 物・化・生から2科目選択 | 50点 |
| 外国語 | 英語(リスニングを含む)などから1つ | 50点 |
| 地歴・公民 | 地理、日本史、世界史、倫理、政経から1つ | 50点 |
| 情報 | 『情報I』 | 25点 |
| 合計 | 6教科8科目 | 275点 |
- 英語の換算:リーディング150点、リスニング50点の計200点満点を、50点満点に換算して利用します。
- 情報の導入:「情報I」は、他の主要教科(50点)の半分である25点の設定となっています。
- 社会の重要性:医学部としては相対的に「地歴・公民」の配点比率が高いため、他大学の医学部志望者よりも念入りな社会対策が求められます。
2. 共通テストのボーダーライン(合格目標ライン)
京都大学医学部医学科のボーダーラインは、国内最高峰の水準で推移しています。
- 2025年度:91%
- 2024年度:90%
合格者の平均点は、総合点(1275点満点)に対して77.9%(約993点)に達しており、共通テストでの9割確保は「合格への前提条件」に近いと言えます。二次試験の配点が1000点と非常に大きいため、共通テストでの僅かなミスは挽回可能ですが、一点の積み重ねが最終的な合否を左右します。
3. 第1段階選抜(足切りライン)の基準
志願者が募集人員(103名)の一定倍率を超えた場合、二次試験を受験する権利を制限する「第1段階選抜」が実施されます。
選抜の条件
- 得点基準:共通テストの得点(換算後)が1000点満点中700点以上であること。
- 倍率基準:募集人員の約3倍(上位300名程度)まで。
第1段階選抜用配点(1000点満点)
足切り判定時には、最終合否判定用の275点換算とは異なり、以下の重みが適用されます。
- 主要科目(国・数・理・外):各200点
- 地歴・公民:100点
- 情報:100点
過去の実施状況
2025年度は志願倍率2.9倍、2024年度は2.8倍で推移しています。倍率が3倍近辺であるため実際の足切り人数は少ないものの、共通テストで十分なスコアを得られなかった受験生が「足切りのリスク」を恐れて出願を回避しているのが実態です。
4. 総評と受験戦略
京都大学医学部の入試において、二次試験の配点比率は78%と圧倒的です。しかし、共通テストを軽視して良いわけではありません。共通テストのボーダー(91%前後)をクリアすることは、いわば「難解な二次試験という本選への入場許可証」を得ることに相当します。
特に新設された「情報I」や、配点比率の高い「社会」での失点を最小限に抑えることが、足切り回避と最終合格への精神的な安全圏を確保するための鍵となります。
京都大学医学部の入試をエベレスト登頂に例えるなら、共通テストは「ベースキャンプへの到達」です。
ここを通過できなければ頂上に挑む権利さえ得られません。共通テストで9割を揃えることは、厳しい頂上アタック(二次試験)に備えて、十分な酸素と装備(持ち点のアドバンテージ)を確保することと同じなのです。