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横浜市立大学医学部医学科 二次試験の傾向と対策
【2026年度入試対応版】

横浜市立大学医学部は、首都圏の国公立医学部の中でも人気が高く、高度な学力と医師としての適性が問われる難関大学です。2026年度からは定員増(140名へ増員予定)などの変更点もあり、戦略的な対策が不可欠です。

本記事では、二次試験の難易度、配点、時間配分、逆転合格の可能性、面接・小論文の対策を詳しく解説します。

1. 各科目の問題の難度と傾向

横浜市立大学の二次試験は、標準的な問題を確実に正解する基礎力に加え、長時間の試験に耐えうる思考力と記述力が求められます。

英語(90分)

  • 難度: 標準~やや難。
  • 傾向: 長文読解(リーディング)が中心で、医療系だけでなく科学、文化、社会問題など幅広いテーマから出題されます。単語レベルは標準的ですが、語数が多く、速読力と内容を正確に把握する精読力の両方が求められます。

数学(120分)

  • 難度: 標準レベルが中心ですが、証明問題や思考力を要する難問も含まれます。
  • 傾向: 大問4題構成。第1問は結果のみを記入する形式が多く、第2問以降は記述式です。頻出分野は微・積分法、数列、確率、ベクトルで、証明問題もよく出題されます。典型問題を落とさないことが最重要です。

理科(2科目で180分)

  • 難度: 標準~やや難。
  • 物理: 力学・電磁気は頻出。現象理由の論述や描図問題が出ることがあり、公式暗記だけでは対応できません。
  • 化学: 理論・無機・有機からバランスよく出題。理論の計算量が多く、有機の構造決定など思考力を要する問題が出ます。
  • 生物: 考察問題と論述問題(100〜200字程度)の比重が高く、記述力が合否を分けます。

2. 各科目の配点と合格ライン

横浜市立大学は二次試験の配点比率が高く、特に理科と英語の配点が高いのが特徴です。

科目 配点 備考
英語 400点
数学 400点
理科 600点 300点×2科目。配点比率が高い最重要科目。
小論文・面接 - 段階評価(点数化されないが、基準以下で不合格)
合計 1,400点

合格ラインの目安

  • 二次試験合格者平均点: 約72%(1004.45/1400点)
  • 総合点(共通+二次)の合格最低点: 約75%(1788.5/2400点)

したがって、二次試験では7割以上の得点を確保することが一つの目安となります。特に配点の高い理科(600点)での失敗は致命傷になりやすいため注意が必要です。

3. 各科目の制限時間の厳しさ

全体的に時間はタイトであり、処理速度と「解ける問題を見極める選球眼」が重要です。

  • 英語(90分): 長文の分量が多いため、速読が必須です。パラグラフ・リーディングなどで論理構成を素早く掴む練習が必要です。
  • 数学(120分): 比較的じっくり取り組めるように見えますが、計算量が多い問題や記述式が含まれるため、完答を目指すには高い処理能力が必要です。難問に時間を使いすぎず、標準問題を確実に解き切る戦略が有効です。
  • 理科(180分): 2科目連続で180分間行うため、集中力の維持(耐久力)が鍵となります。記述・論述量が多い科目(特に生物)を選択する場合は、時間管理が厳しくなります。
最も時間が厳しいのは「小論文」:
60分で1000字を書く必要があり、構想を練る時間はわずかしかありません。迷わずに書き進める瞬発力が求められます。

4. 共通テストで失敗した場合の「逆転」は可能か?

横浜市立大学は二次試験の配点比率が高いため(約58%)、計算上は逆転が可能に見えますが、現実は「足切り(第一段階選抜)」の壁が高く、逆転は容易ではありません。

  • 足切りの厳しさ: 2025年度の共通テスト足切りラインは 83.0% でした。共通テストで7割台などの失敗をしてしまうと、そもそも二次試験を受験できない可能性が高いです。
  • 合格者のレベル: 最終合格者の共通テスト平均点は約89%と非常に高レベルです。
  • 逆転の条件: 足切りライン(約83%)をギリギリ通過したレベルから逆転するには、二次試験で合格者平均(約72%)を大きく上回る、75%〜80%近い得点率が必要です。

5. 小論文、面接試験の形式やテーマ

これらは点数化されませんが、「段階評価」で一定水準以下だと一発不合格になるため、軽視できません。

小論文(60分・1000字程度)

課題テーマ型で、医療系に限らず、抽象的・哲学的なテーマも出題されます。医師としての倫理観や、社会問題に対する深い洞察が問われます。

  • 2025年テーマ例: 「曖昧さに対する耐性(ネガティブ・ケイパビリティ)」について
  • 過去のテーマ例: 「フールプルーフ(誤操作防止)の仕組み」「指導における怒りの功罪」「高齢医師と認知症」など

面接(約10分・個人面接)

面接官3人に対し受験生1人で行われます。雰囲気は比較的穏やかと言われていますが、アドミッション・ポリシーの理解が重要です。

  • 主な質問: 志望動機、自己分析、時事問題(最近気になった医療ニュース)など。
  • シチュエーション問題: 「待合室で怒っている患者への対応」など、咄嗟の判断力や誠実さを問う質問がなされることもあります。

まとめ

横浜市立大学医学部は、共通テストで高得点(85%以上目標)を取って足切りを回避し、二次試験では配点の高い理科と英語で確実に得点することが合格への王道です。特に小論文は時間が短くテーマが深いため、事前の対策を十分に行っておきましょう。

※本記事の情報は2025年時点の出典に基づいています。最新情報は必ず横浜市立大学の公式「学生募集要項」をご確認ください。