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名古屋大学 医学部医学科 二次試験の傾向と対策【2026年度版】

名古屋大学医学部医学科は、旧帝国大学の一角として非常に高い難易度を誇ります。最大の特徴は、共通テストよりも二次試験(個別学力検査)の配点比率が圧倒的に高い点にあります。そのため、記述力と論理的思考力が合否を分けるカギとなります。

本記事では、最新の入試データに基づき、配点や合格ライン、各科目の詳細な対策を解説します。

1. 配点と合格ライン:圧倒的な「二次試験」重視

名古屋大学医学部(前期日程)の配点は、明確な二次試験重視型です。2025年度入試より、医学部医学科の二次試験における「国語」は廃止されました。

試験区分 科目・内容 配点 備考
共通テスト 国・地歴・数・理・外・情 950点 「情報」追加で950点満点
二次試験 英語 600点
数学 600点
理科(2科目) 600点 1科目300点×2
面接 - 点数化なし(適性評価)
合計 2750点 二次試験比率:約65%

合格ラインと難易度(2025年度実績)

  • 合格最低点:2160点 / 2750点(得点率 78.5%
  • 合格者平均点:2309.83点 / 2750点(得点率 84.0%

難易度:共通テストで9割近く(ボーダー約89%)を取り、かつ難度の高い二次試験でも7割〜7割5分以上の得点が求められる、極めてハイレベルな戦いです。

共通テストで失敗した場合の「逆転」は可能か?

結論:「配点上は逆転可能だが、実質的には茨の道」

二次試験の配点が1800点(全体の約65%)と非常に大きいため、計算上は共通テストのビハインドを挽回可能です。しかし、第一段階選抜(足切り)のラインが高く(950点満点中650点未満は足切りなど)、合格者層は共通テストでも高得点を取っています。ライバルに差をつけるには、二次試験の「英数理」全てで相当な高得点が必要となります。

2. 各科目の傾向・難易度・時間配分

英語(600点)

  • 難易度標準~やや難
  • 時間:105分

医学部特有の難解な専門用語が出るわけではなく、アカデミックな内容を含む標準的な良問です。記述量が多いため時間はタイトですが、速読と要約のスキルがあれば完答可能です。

傾向:長文読解2題、会話文1題、自由英作文1題の構成が定着しています。特に自由英作文は、近年、図表の説明や意見論述が出題されます。語数は短め(30〜50語程度)ですが、簡潔に論理をまとめる高度な表現力が問われます。

数学(600点)

  • 難易度標準~難
  • 時間:150分(大問4題)

典型問題の組み合わせですが、計算量が多く、論証力を問う重厚な問題が出題されます。1問あたり37.5分あり、時間は比較的余裕があります。しかし、計算ミスが許されないため、検算や論理構成に時間を使う必要があります。

頻出分野:「微積分」「確率(漸化式)」「複素数平面」「整数」

特徴:公式集の配布

問題冊子に「数学公式集」が付いています。これは「公式暗記ではなく、思考力・応用力を問う」という大学側からの明確なメッセージです。

理科(600点 / 2科目選択)

理科は2科目で150分です。1科目あたり75分という時間配分が最大の壁となります。

物理

  • 難易度:標準~やや難
  • 時間:やや厳しい

長文の問題文を読み解き、状況を数式化する能力が問われます。計算過程の記述や、複雑な文字式の処理が求められるため、75分での手際よい処理が必要です。力学と電磁気は必出で、残りは熱力学か波動から出題されます。

化学

  • 難易度:標準~やや難
  • 時間非常に厳しい

難問奇問は少ないですが、計算問題や構造決定など処理すべき分量が非常に多いです。全問を解き切るのは困難な場合が多く、解ける問題を見極めて確実に得点する「選球眼」が重要です。特に高分子や有機の構造決定は頻出です。

生物

  • 難易度:標準~難
  • 時間:厳しい

知識問題は標準的ですが、リード文が非常に長く、実験考察問題の難易度が高いです。読解と論述に時間がかかるため、時間配分を誤ると致命傷になります。遺伝、代謝、体内環境などが頻出です。

3. 小論文・面接の形式とテーマ

小論文

なし:名古屋大学医学部(前期日程)では、小論文試験は実施されません。

面接試験

面接は点数化されませんが、医師としての適性を厳しく見られます。不適切と判断された場合、学力試験が合格ラインを超えていても不合格になる可能性があります。

  • 形式:個人面接、面接官2名
  • 時間:1人あたり5分程度(非常に短いのが特徴)
  • 主なテーマ
    • 志望動機(なぜ医師か、なぜ名大か、研究医への興味)
    • 高校生活での活動、リーダーシップ経験
    • 地域医療への関心(特に地域枠)
    • 調査書の内容に関する質問

対策:5分という短時間で「医師としての適性」と「意欲」を伝える必要があります。結論から簡潔に話す練習を徹底してください。

まとめ:合格への戦略

名古屋大学医学部は、「標準問題をいかに落とさないか」という完成度の高さが求められる入試です。難問対策に偏りすぎず、基礎〜標準レベルの完成度を極限まで高めてください。

  1. 共通テスト:9割(約855/950点)を目標とし、足切り回避とアドバンテージ確保を目指す。
  2. 二次試験(数学):「数学公式集」に頼らず、典型問題を完答できる計算力と論証力を磨く。
  3. 二次試験(英語):自由英作文の型を身につけ、長文読解での失点を最小限に抑える。
  4. 二次試験(理科)時間との勝負。化学などの計算量が多い科目は、解く問題の優先順位をつける練習をしておく。
※本記事のデータは2025年度入試結果および募集要項等に基づいています。最新情報は必ず大学の公式ウェブサイトをご確認ください。