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九州大学①

【2026年度入試向け】
九州大学 医学部医学科 2次試験の傾向と対策

九州大学医学部医学科の二次試験は、奇問・難問こそ少ないものの、「標準~やや難」レベルの問題をミスなく解き切る圧倒的な基礎力と完成度が求められます。本記事では、最新の傾向に基づいた科目別の対策と合格戦略を解説します。

1. 各科目の難易度と出題傾向

全体として標準的な問題が中心ですが、医学科合格には高得点勝負が必須となります。

科目 難易度 傾向・特徴
英語 標準~やや難 記述量が非常に多いのが最大の特徴です。長文読解3題と自由英作文2題の構成が定着しており、和文英訳は近年出題されていません。長文は抽象度が高い評論文が出やすく、日本語での内容説明(記述)が求められます。
数学 標準~やや難 大問5題構成。微・積分、確率、整数、複素数平面、ベクトルが頻出です。難易度の変動が大きく、易化する年もあれば本格的な論証を求める難問が出る年もあります。医学科受験生には完答能力が求められます。
物理 標準 力学と電磁気は必出で、残り1題は熱力学か波動(稀に原子)から出題されます。難問は少ないですが、計算過程を含む記述式であり、設定を正確に読み解く力が問われます。高得点勝負になりやすい科目です。
化学 標準 理論・無機・有機・高分子からバランスよく出題されます。特に高分子化合物と構造決定(有機)は頻出かつ得点源にしやすい分野です。難易度は安定して標準的であり、医学科合格者は8割以上の得点が目安となります。

2. 各科目の配点と合格ライン

九州大学医学部医学科の配点は、共通テストよりも二次試験の比率が高い(約61%)のが特徴です。

配点内訳

  • 共通テスト:450点 (国100/数100/理100/英100/社50)
  • 二次試験:700点 (数250/理250/英200/面接0※)
  • 合計:1150点

※面接は点数化されませんが、評価が低いと総合点に関わらず不合格になります。

合格ライン(目安)

  • 総合得点率:約75%~80%以上
  • 合格最低点推移:
    • 2022年:約74.1%(852.5点/1150点)
    • 2025年:約83.3%(978.8点/1175点)※問題易化により高騰
  • 目標得点:共通テストでボーダーライン(約87%)を確保した上で、二次試験では75%以上(525/700点)を目指すのが安全圏です。特に理科は8割以上(200/250点)を狙う戦略が一般的です。

3. 各科目の制限時間の厳しさ

科目によって時間の余裕度が大きく異なります。理科と英語は徹底した時間管理がカギとなります。

  • 英語(120分):厳しい
    長文の読解量と記述量(日本語説明)が多く、さらに自由英作文2題あるため、時間はタイトです。速読力と、悩まずに解答を作成する記述力が求められます。
  • 数学(150分):比較的余裕あり
    大問1つあたり30分使えるため、時間設定は標準的です。ただし、計算量が多いため、計算ミスをせず論理的に記述する丁寧さが必要です。
  • 理科(2科目150分):厳しい
    物理・化学あわせて150分(各75分目安)です。
    物理:計算処理能力が問われ、75分では時間が足りなくなる可能性があります。
    化学:大問が5題あり、全問を解き切るにはスピードが必要です。解きやすい有機・高分子を素早く処理し、理論化学の計算に時間を残す戦略が有効です。

4. 共通テストで失敗した場合における逆転の難度

結論:逆転は可能だが、ハードルは非常に高い
  • 理由1:二次試験の配点が高い
    二次試験の配点が700点(全体の約61%)あるため、計算上は共通テストのビハインドを取り返すことは可能です。
  • 理由2:合格者層のレベルが高い
    九大医学部受験生は、標準的な問題を確実に解ける層が集まっています。二次試験の問題が「超難問」ではなく「標準問題」中心であるため、他者と大きく差をつける(=自分が9割取り、ライバルが6割に留まるような)展開になりにくい傾向があります。

共通テストでの失点がボーダーからマイナス20〜30点程度であれば、理科や英語の高得点で逆転の余地はあります。しかし、共通テスト得点率が80%を切るような大失敗をした場合、二次試験で8割近い得点(合格者平均以上)が必要となり、逆転の難易度は跳ね上がります。

5. 小論文・面接試験の形式やテーマ

九州大学医学部では小論文は課されず、面接のみ実施されます(前期日程)。

形式と評価

  • 個人面接:受験生1人に対し面接官3人。時間は約10分〜15分程度。
  • 評価方法:点数化されず、総合判定(A, B, C...などの段階評価)資料として用いられます。ただし、評価が著しく低い場合(E判定など)は、学科試験が高得点でも不合格となります。

主なテーマ・対策

圧迫面接の傾向は少なく、穏やかな雰囲気で行われることが多いですが、提出した「志願理由書(自己推薦書)」の内容については深く突っ込まれます。書類と発言内容に矛盾がないよう準備が必要です。

  • 志望動機:なぜ医師か、なぜ九州大学か(特に「研究医」への関心は好印象)。
  • 高校生活:部活動、課外活動、リーダーシップ経験。
  • 医療・社会問題:地域医療、高齢化社会、AI医療、最近気になった医療ニュース。
  • 倫理観:医師としての適性、アドミッション・ポリシーへの理解。

まとめ:合格への戦略

九州大学医学部合格の鉄則は、以下の2点に集約されます。

  1. 理科での高得点確保(努力が点数に結びつきやすい)
  2. 英語・数学での取りこぼし回避

特に物理・化学で8割〜9割を確保し、難化の可能性がある数学のリスクをカバーする戦略が最も有効です。