【2026年度入試対策】
九州大学医学部医学科の共通テスト配点・ボーダー・足切りライン完全分析
旧帝国大学の一つであり、九州エリア最難関の医学部である九州大学医学部医学科。2025年度入試より新課程入試が導入され、配点や科目に変更が生じました。本記事では、合格に向けた戦略の基礎となる「共通テストの配点構造」「ボーダーラインの推移」「第一段階選抜(足切り)」の3点について、最新データに基づき解説します。
1. 入試科目と配点構造:共通テスト・二次試験の比率
九州大学医学部医学科の一般選抜(前期日程)は、大学入学共通テストと個別学力検査(二次試験)の合計点 1175点満点 で合否が判定されます。2025年度より共通テストに「情報Ⅰ」が追加され、配点が変更されました。
全体の配点比率
二次試験の配点比率が約60%を占めており、共通テストで高得点を取った上で、さらに記述力・応用力が問われる配点となっています。
| 試験区分 | 配点 | 備考 |
|---|---|---|
| 共通テスト | 475点 | 旧課程の450点から変更(情報+25点) |
| 二次試験 | 700点 | 英語・数学・理科 |
| 合計 | 1175点 |
共通テストの科目別配点(475点満点)
九州大学の特徴は、共通テストの素点(1000点満点)を圧縮して換算する点にあります。特に理科や数学の圧縮率が高く設定されています。
| 教科 | 科目 | 素点 | 九大配点 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 国語 | 国語 | 200 | 100 | 1/2に圧縮 |
| 数学 | 数IA・数IIBC | 200 | 100 | 1/2に圧縮 |
| 理科 | 物理・化学・生物から2 | 200 | 100 | 1/2に圧縮 |
| 外国語 | 英語 | 200 | 100 | R/L各100点を合計して圧縮 |
| 地歴公民 | 1科目選択 | 100 | 50 | 1/2に圧縮 |
| 情報 | 情報Ⅰ | 100 | 25 | 1/4に圧縮 |
- 理科の注意点:共通テストでは「物理・化学・生物」から2科目選択可能ですが、二次試験では「物理・化学」が必須となるため、実質的に生物選択での受験は困難です。
- 情報の配点:新設された「情報Ⅰ」は25点分(全体の約2.1%)ですが、1点を争う医学部入試では軽視できません。
2. 共通テストボーダーラインの推移
九州大学医学部医学科のボーダーライン(合格可能性50%ライン)は、例年 80%台後半 で推移しており、極めて高い水準が求められます。
近年のボーダー得点率
大手予備校のデータによると、ボーダーラインは以下の通りです。
- 2026年度予想:88%
- 2025年度:87%
- 2024年度:87%
- 2022年度:82%(共通テスト数学の難化により低下)
合格者最低点の推移
実際の合格者の総合点(共テ+二次)における最低点得点率は以下の通りです。2025年度は共通テスト平均点の上昇や配点変更の影響もあり、最低点得点率が大きく上昇しました。
- 2025年度:83.3%(978.75 / 1175点)
- 2024年度:78.0%(897 / 1150点)
- 2023年度:74.5%(857 / 1150点)
ボーダーライン付近の受験生であっても、二次試験で高得点を取らなければ合格ライン(8割前後)に届かない厳しい争いとなります。
3. 足切り(第一段階選抜)の基準とライン
九州大学医学部には「第一段階選抜(いわゆる足切り)」制度が存在します。
足切りの実施基準
- 基準倍率:志願倍率が募集人員(約105名)の 約2.5倍 を超えた場合に実施されます。
- かつては「4倍」が基準でしたが、面接試験の導入に伴い2020年度以降「2.5倍」に厳格化されました。
過去の実施状況とライン
直近では倍率が2.5倍前後で推移しており、足切りが実施される年とされない年があります。
| 年度 | 志願倍率 | 実施状況 | 足切り不合格者 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 2.4倍 | 実施せず | 0名 |
| 2024年度 | 2.5倍 | 実施 | 20名 |
| 2023年度 | 2.6倍 | 実施せず | 0名 |
| 2022年度 | 2.4倍 | 実施せず | 0名 |
- 足切りライン(点数):正式な点数は公表されませんが、予備校の分析では実施された場合のラインは得点率78%程度(2025年予想値)と予測されています。ただし、2022年のように難化した年は63%程度まで下がることもあり、年度ごとの難易度に大きく左右されます。
- 注意点:2024年度は実際に20名が足切りとなっており、倍率が2.5倍を超えそうな場合は、共通テストで失敗すると二次試験に進めないリスクがあります。
まとめ:合格への戦略
九州大学医学部医学科を目指す上で重要なポイントは以下の3点です。
- 共通テスト目標は88%以上:ボーダーラインを超えるためには、苦手科目を作らず、特に配点の高い英数国理で失点を防ぐ必要があります。
- 足切りラインの意識:倍率は2.5倍前後で推移しており、足切り実施の境界線上にあります。リサーチ結果を確認し、足切りラインを確実に超えているかの判断が重要です。
- 二次試験重視の対策:配点の6割を占める二次試験(数学・理科・英語)での挽回が合否を分けます。特に理科は「物理・化学」が必須であるため、この2科目の完成度が鍵となります。
受験生の皆様は、共通テストでの高得点確保を大前提としつつ、記述力重視の二次試験対策を進めてください。