【2026年度】京都府立医科大学医学部 二次試験(個別学力検査)の難易度・配点・対策完全ガイド
京都府立医科大学の二次試験は、国公立医学部の中でも屈指の難易度を誇ります。「理不尽なまでの難解さ」とも評されるこの試験を突破するために必要な配点構造、科目別傾向、そして合格のための戦略を詳しく解説します。
1. 各科目の難易度と特徴
全体的な特徴として、特に数学と英語の負荷が極めて高く設定されています。
数学:極めて難解(旧帝大上位レベル)
- 傾向:数III(微積分)からの出題が中心です。典型問題は少なく、空間図形の難問や、データの分析など他大学では珍しい分野を含む融合問題が頻出です。
- 求められる力:思考力・計算力・論証力のすべてにおいて極めて高い水準が要求されます。
英語:圧倒的な情報量と記述力
- 傾向:長文読解3題+自由英作文1題の構成で、総語数は3,000語を超えることもあります。設問指示もすべて英語で行われる「情報過負荷」な試験です。
- 自由英作文:200語程度という非常に重いボリュームが課され、AIの倫理など現代的なテーマについて論理的に述べる力が問われます。
理科:標準〜やや難(思考力重視)
物理、化学、生物から2科目を選択します。
- 物理:力学と電磁気が必出。公式適用だけでは解けない思考力重視の問題が目立ちます。
- 化学:新傾向の「未知の物質」を題材にした高難度の考察問題や、複雑な構造決定が出題される傾向があります。
- 生物:ほぼすべてが記述・論述形式。医学的テーマ(恒常性や遺伝など)に基づき、自分の言葉で説明する力が試されます。
2. 配点と合格ライン(目標得点率)
2025年度以降、新課程対応により配点が変更されています。二次試験の問題が非常に難しいため、合格に必要な得点率は低めに出るのが特徴です。
| 試験区分 | 配点 | 詳細・備考 |
|---|---|---|
| 共通テスト | 500点 | 1000点満点を1/2に圧縮(情報Iを含む) |
| 二次試験 | 600点 | 数学200、理科200、英語200 |
| 合計 | 1100点 | 面接は点数化されず段階評価 |
合格ラインの目安
- 二次試験単体:合格者の得点率は 42%〜50%程度 にとどまる年が多いです。
- 総合得点:共通テストを含めた全体では、63%〜68%程度が合格の目安となります。
3. 制限時間の厳しさと戦略
全問を完璧に解答することは、ほぼ不可能に近い分量設定となっています。
合格へのカギ:「捨て問」の見極め
120分(数学・英語)や150分(理科2科目)の中で、難問を見極めて「捨て問」にし、解ける部分で確実に部分点を拾う戦略が合否を分けます。特に数学は完答を目指すのではなく、泥臭く点をもぎ取る姿勢が必要です。
120分(数学・英語)や150分(理科2科目)の中で、難問を見極めて「捨て問」にし、解ける部分で確実に部分点を拾う戦略が合否を分けます。特に数学は完答を目指すのではなく、泥臭く点をもぎ取る姿勢が必要です。
4. 共通テストで失敗した場合の逆転難度
結論:共通テストの失点を二次試験で取り返す「逆転」は極めて困難です。
共通テストの合格者平均ボーダーは 85%前後 と高水準です。二次試験は超難関であり、受験者層もハイレベルであるため、二次試験で周囲に大差をつけることは物理的に困難です。合格を確実にするには、共通テストでボーダー以上を確保し、二次試験で「5割死守」を目指すのが王道です。
5. 小論文・面接試験(点数化なし)
点数化はされませんが、医師としての適性が厳しく評価され、不適格と判断されれば学科試験の成績に関わらず不合格となります。
- 小論文:50分、600字程度。医療倫理や社会課題がテーマ。面接資料として活用されます。
- 面接:10分程度の個人面接。雰囲気は和やかですが、誠実さやコミュニケーション能力といった「人柄」が重視されます。
まとめ:たとえで理解する京都府立医大入試
「超重量級の装備で、荒れ狂う嵐の山を登る登山」
この大学の入試を一言で表すと上記のようになります。一歩一歩が非常に重く(高難度)、頂上まで完璧に登り切れる人はまずいません。
しかし、嵐の中でも冷静に足場(解ける問題)を見極め、崖(難問)を避けて着実に高度を稼ぐ(部分点をもぎ取る)人こそが、最終的に合格という山頂に到達できるのです。
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最新の入試情報は大学公式の学生募集要項を必ずご確認ください。