細胞が細胞内のタンパク質を分解するための仕組みの一つ。2016 年にノーベル医学生理学賞を受賞した東京工業大学の大隅良典（おおすみよしのり）栄誉教授が仕組みを解明した。「自ら（Auto）」を「食べる（Phagy）」という意味を持つ。
→ 不要になったたんぱく質などを細胞自身が分解し、新しいたんぱく質を作る材料にしたり、細胞内をきれいに保つ役割などを持っている。オートファジーは、細胞に核のあるすべての生物が持っている。パーキンソン病などの神経疾患の一部は、このオートファジーの機能が正常に働かず異常なたんぱく質が脳に蓄積してしまうことが原因ということがわかっており、病気の解明に役立つ可能性がある。

【参考】ノーベル医学生理学賞のニュースもチェックしておこう！

◆ 2017 年　ジェフリー・ホール氏（アメリカ）ら
体内時計を制御する分子メカニズムの発見

◆ 2016 年　大隅良典氏（日本、東京工業大栄誉教授）
オートファジーについての研究

◆ 2015 年　大村智氏（日本、北里大学特別栄誉教授）ら
線虫の寄生によって起こる感染症に対する新たな治療法に関する発見など

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